ニューヨーク・タイムズが、メディアの先頭に立ち、バイデンにアサンジ訴追の取り下げを求める
<記事原文 寺島先生推薦>
New York Times leads media call for Biden to drop Assange charges
Prosecuting the WikiLeaks founder sets a “dangerous precedent,” according to a group of prominent Western newspapers
ウィキリークス創設者を起訴することは「危険な前例」となる、と西側の著名新聞社グループが指摘
出典:RT
2022年11月28日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年12月13日

2022年10月8日、ロンドンでジュリアン・アサンジの釈放を求める抗議者たち© AP / Alberto
ニューヨーク・タイムズなど主要な報道機関5社は、バイデン政権に対し、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジに対する告訴を取り下げるよう要請した。要請文には「機密情報」の入手と公開は、「ジャーナリストの日常業務の中核をなすものである」となっている。
ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、ル・モンド、デア・シュピーゲル、 エル・パイスの各紙は揃って、2010年にウィキリークスが入手した外交文書から詳しい記事を発表した。この外交文書には、米国が同盟国をスパイし、イラクとアフガニスタンにおける民間人の犠牲者を過少に計上し、イエメンで秘密の戦争を行っていたことがはっきり書かれていた。
アサンジは2019年から英国で拘束され、現在は最大警備の刑務所に収容されており、米国への送還を待っている。送還されると、彼はこれらの公電、並びにイラクやアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を主張する膨大な文書を公開したことに関連したスパイ容疑で訴追されることになっている。

関連記事:トランプ大統領の元国務長官がウィキリークス訴訟に出頭
11月28日(月)に発表された主要メディア5社の要請文には、「この起訴は危険な前例となり、米国の憲法修正第1条と報道の自由を損なう恐れがあります。公益のために必要な場合に機密情報を入手し開示することは、ジャーナリストの日常業務の中核をなすものです。その仕事が犯罪となれば、我々の公論と民主主義は著しく弱体化することになります」とある。
そして次のように結ばれている。「『ケーブルゲート*』の公表から12年、米国政府は機密を公開したジュリアン・アサンジの訴追をそろそろ終わらせる時です」。
* 2010年11月28日よりウィキリークスでアメリカ合衆国の外国機密文書が公開された事件。(ウィキペディア)
オバマ政権は、そうすればすべての新聞社が同様の罪に問われることになるとして、アサンジを起訴しないことを選択した。しかし、ドナルド・トランプ前大統領のCIA長官マイク・ポンペオは2017年、ウィキリークスを「非国家の敵対的情報機関」と宣言し、アサンジはその1年後にトランプ政権時の司法省に起訴された。
アサンジは、2016年末、民主党からの受けが悪くなった。それは、ウィキリークスが、当時の大統領候補ヒラリー・クリントンの国務長官時代における機密通信の間違った取り扱いを明らかにするメールを公開し、人気候補のバーニー・サンダースをおとしめる党全体の陰謀に彼女も関与していることを暗示したからだった。クリントンは、アサンジがロシアのために働いている、と何の証拠もなくずっと非難し続けた。

関連記事:ハリウッド俳優、ジュリアン・アサンジの身柄引き渡しを行わないよう英国に要請
ジョー・バイデン大統領は、アサンジ氏に対する訴訟を取り下げる意向は示していない。昨年、英国の判事がウィキリークス創設者アサンジの米国への移送を認めない判決を下した後、司法省のマーク・ライモンディ(Marc Raimondi)報道官は、「我々は、引き続き彼の身柄引き渡し手続きを探る」と述べている。イギリスのプリティ・パテル(Priti Patel)内務大臣は、アメリカ当局がアサンジをアメリカ国内で人道的に扱うと約束した後、6月に身柄引き渡しを承認するに至った。アサンジは現在、この決定を不服として控訴している。
New York Times leads media call for Biden to drop Assange charges
Prosecuting the WikiLeaks founder sets a “dangerous precedent,” according to a group of prominent Western newspapers
ウィキリークス創設者を起訴することは「危険な前例」となる、と西側の著名新聞社グループが指摘
出典:RT
2022年11月28日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年12月13日

2022年10月8日、ロンドンでジュリアン・アサンジの釈放を求める抗議者たち© AP / Alberto
ニューヨーク・タイムズなど主要な報道機関5社は、バイデン政権に対し、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジに対する告訴を取り下げるよう要請した。要請文には「機密情報」の入手と公開は、「ジャーナリストの日常業務の中核をなすものである」となっている。
ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、ル・モンド、デア・シュピーゲル、 エル・パイスの各紙は揃って、2010年にウィキリークスが入手した外交文書から詳しい記事を発表した。この外交文書には、米国が同盟国をスパイし、イラクとアフガニスタンにおける民間人の犠牲者を過少に計上し、イエメンで秘密の戦争を行っていたことがはっきり書かれていた。
アサンジは2019年から英国で拘束され、現在は最大警備の刑務所に収容されており、米国への送還を待っている。送還されると、彼はこれらの公電、並びにイラクやアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を主張する膨大な文書を公開したことに関連したスパイ容疑で訴追されることになっている。

関連記事:トランプ大統領の元国務長官がウィキリークス訴訟に出頭
11月28日(月)に発表された主要メディア5社の要請文には、「この起訴は危険な前例となり、米国の憲法修正第1条と報道の自由を損なう恐れがあります。公益のために必要な場合に機密情報を入手し開示することは、ジャーナリストの日常業務の中核をなすものです。その仕事が犯罪となれば、我々の公論と民主主義は著しく弱体化することになります」とある。
そして次のように結ばれている。「『ケーブルゲート*』の公表から12年、米国政府は機密を公開したジュリアン・アサンジの訴追をそろそろ終わらせる時です」。
* 2010年11月28日よりウィキリークスでアメリカ合衆国の外国機密文書が公開された事件。(ウィキペディア)
オバマ政権は、そうすればすべての新聞社が同様の罪に問われることになるとして、アサンジを起訴しないことを選択した。しかし、ドナルド・トランプ前大統領のCIA長官マイク・ポンペオは2017年、ウィキリークスを「非国家の敵対的情報機関」と宣言し、アサンジはその1年後にトランプ政権時の司法省に起訴された。
アサンジは、2016年末、民主党からの受けが悪くなった。それは、ウィキリークスが、当時の大統領候補ヒラリー・クリントンの国務長官時代における機密通信の間違った取り扱いを明らかにするメールを公開し、人気候補のバーニー・サンダースをおとしめる党全体の陰謀に彼女も関与していることを暗示したからだった。クリントンは、アサンジがロシアのために働いている、と何の証拠もなくずっと非難し続けた。

関連記事:ハリウッド俳優、ジュリアン・アサンジの身柄引き渡しを行わないよう英国に要請
ジョー・バイデン大統領は、アサンジ氏に対する訴訟を取り下げる意向は示していない。昨年、英国の判事がウィキリークス創設者アサンジの米国への移送を認めない判決を下した後、司法省のマーク・ライモンディ(Marc Raimondi)報道官は、「我々は、引き続き彼の身柄引き渡し手続きを探る」と述べている。イギリスのプリティ・パテル(Priti Patel)内務大臣は、アメリカ当局がアサンジをアメリカ国内で人道的に扱うと約束した後、6月に身柄引き渡しを承認するに至った。アサンジは現在、この決定を不服として控訴している。
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