ロシアのミサイルの備蓄が不足しないのはなぜか―NYTの分析
<記事原文 寺島先生推薦>
New York Times suggests why Kiev and the West got it wrong on Russian missiles
Though the US, UK – and Ukraine itself – have insisted otherwise, Moscow’s stockpile clearly hasn’t run out, the outlet writes
ニューヨーク・タイムズ紙が、キエフと西側諸国がロシアのミサイルに関して誤った判断をした理由を示唆
米国、英国、そしてウクライナ自身も、そうではないと主張しているが、モスクワの備蓄は明らかに尽きていない、と同紙は書いている。
出典:RT
2022年11月18日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年12月11日

ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は金曜日(11月18日)、ロシアが今週(11月第3週)ウクライナに対して大規模なミサイル一斉発射を行うことができた理由について、4つの説明の可能性を提示した。なお、これまでキエフ政府、国防総省、英国情報機関は数ヶ月にわたってモスクワの備蓄は不足していると主張してきた。
NYT紙の報道によれば、ウクライナは先月、ロシアが戦前に蓄えていたミサイルの70%を使い切ったと主張した。そして、英国国防省は10月10日のウクライナの生活基盤施設に対する攻撃は、「今後、彼らが狙う標的の攻撃能力を制限する可能性がある」と述べた。
NYT紙によると、火曜日(11月8日)の攻撃は、96発のミサイルを使用し、これまでの紛争で「最大の空中攻撃」となったが、「ロシアの兵器庫がどの程度枯渇することになるのか、また、モスクワが代替兵器源を見つけて今後の戦いを継続できるのかどうかについては疑問の声が上がっている」とのことだ。
米国国防総省からもロシアのミサイルが5月の時点で足りなくなりつつあるという説明があったが、ロイド・オースティン国防長官は水曜日(11月9日)に、ロシアは弾薬の在庫を補充するためにイランと北朝鮮に「接触」していると述べている。米国国防総省自身はそんなことはないと公言した。モスクワ、テヘラン、平壌のどちらもこれを否定している。一方、アメリカはキエフのために韓国から砲弾を買おうとしていると伝えられている。

関連記事:米国、ウクライナに渡す武器が不足―CNN
もう一つの可能性は、ウクライナが木曜日(11月10日)から、ロシアがS-300防空ミサイルを使用して地上目標を攻撃したと主張し始めたことから来ている。この検証されていない主張は、火曜日(11月8日)にポーランドのプシェヴォドフ村を攻撃し、2人の民間人を殺害したS-300の件でモスクワを非難しようとするキエフの試みに続くものだった。
英国の情報企業ジェーンズ社は、ロシアは実際に多くのミサイルを製造しており、おそらく米国とその同盟国が何年も禁輸した備蓄マイクロチップ(超小型集積回路)やその他の技術を使っていると考えている、と述べた。
また同社は、ロシアは2月以前に「おそらくイスカンダル、カリブ、巡航ミサイルを大量に生産し始めた」し、「我々が話している間にも生産されている可能性が高い」し、ロシアの防衛産業は24時間体制で働いている、とも述べている。

関連記事:欧米、ロシアと戦うためにウクライナを代理人として利用―トルコ政府高官
ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所のマーク・カンシアン氏は、ロシアがどれだけのミサイルを備蓄しているかを知る西側諸国は少なく、モスクワがNATOとの本格的な戦争に備えて一定量の武器を確保している可能性があると指摘した。
New York Times suggests why Kiev and the West got it wrong on Russian missiles
Though the US, UK – and Ukraine itself – have insisted otherwise, Moscow’s stockpile clearly hasn’t run out, the outlet writes
ニューヨーク・タイムズ紙が、キエフと西側諸国がロシアのミサイルに関して誤った判断をした理由を示唆
米国、英国、そしてウクライナ自身も、そうではないと主張しているが、モスクワの備蓄は明らかに尽きていない、と同紙は書いている。
出典:RT
2022年11月18日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年12月11日

ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は金曜日(11月18日)、ロシアが今週(11月第3週)ウクライナに対して大規模なミサイル一斉発射を行うことができた理由について、4つの説明の可能性を提示した。なお、これまでキエフ政府、国防総省、英国情報機関は数ヶ月にわたってモスクワの備蓄は不足していると主張してきた。
NYT紙の報道によれば、ウクライナは先月、ロシアが戦前に蓄えていたミサイルの70%を使い切ったと主張した。そして、英国国防省は10月10日のウクライナの生活基盤施設に対する攻撃は、「今後、彼らが狙う標的の攻撃能力を制限する可能性がある」と述べた。
NYT紙によると、火曜日(11月8日)の攻撃は、96発のミサイルを使用し、これまでの紛争で「最大の空中攻撃」となったが、「ロシアの兵器庫がどの程度枯渇することになるのか、また、モスクワが代替兵器源を見つけて今後の戦いを継続できるのかどうかについては疑問の声が上がっている」とのことだ。
米国国防総省からもロシアのミサイルが5月の時点で足りなくなりつつあるという説明があったが、ロイド・オースティン国防長官は水曜日(11月9日)に、ロシアは弾薬の在庫を補充するためにイランと北朝鮮に「接触」していると述べている。米国国防総省自身はそんなことはないと公言した。モスクワ、テヘラン、平壌のどちらもこれを否定している。一方、アメリカはキエフのために韓国から砲弾を買おうとしていると伝えられている。

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もう一つの可能性は、ウクライナが木曜日(11月10日)から、ロシアがS-300防空ミサイルを使用して地上目標を攻撃したと主張し始めたことから来ている。この検証されていない主張は、火曜日(11月8日)にポーランドのプシェヴォドフ村を攻撃し、2人の民間人を殺害したS-300の件でモスクワを非難しようとするキエフの試みに続くものだった。
英国の情報企業ジェーンズ社は、ロシアは実際に多くのミサイルを製造しており、おそらく米国とその同盟国が何年も禁輸した備蓄マイクロチップ(超小型集積回路)やその他の技術を使っていると考えている、と述べた。
また同社は、ロシアは2月以前に「おそらくイスカンダル、カリブ、巡航ミサイルを大量に生産し始めた」し、「我々が話している間にも生産されている可能性が高い」し、ロシアの防衛産業は24時間体制で働いている、とも述べている。

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