内憂の米国、中間選挙後にウクライナへの支援を終了する可能性
<記事原文 寺島先生推薦>
US may end aid to Ukraine after midterms – Axios — RT World News
The Biden administration says it’ll keep working with Congress to support Kiev regardless of the outcome of November’s vote
米国、中間選挙後にウクライナへの支援を終了する可能性 ― アクシオス
バイデン政権は、11月の投票結果にかかわらず、キエフを支援するために議会と協力し続けるとしている。
出典:RT
2022年10月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年11月1日

写真: ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と会談するロイド・オースティン米国防長官(左)、アントニー・ブリンケン国務長官(右) © AFP / US Department of Defense
11月8日の中間選挙で共和党が議会を支配した場合、ロシアとの紛争の中でワシントンがウクライナに提供している大規模な援助が削減される可能性があると、アクシオス・インターネット放送局は報じている。
共和党の中で最も厳しいプーチン批判者でさえ、キエフへの援助について「かつての幅広い超党派の常識から顕著な移行」があったことを認めていると、同放送局は水曜日(10月15日)に報じた。
同局は、ケビン・マッカーシー下院少数党院内総務が今週初めにパンチボール・ニュースに語ったことを引用している。「人々は不景気にあえぎ、ウクライナに白紙小切手を出すことはないだろう」「ウクライナは重要かもしれないが、それが米政権の唯一の議題であるはずがない」と彼は主張した。
共和党のドン・ベーコン下院議員も、ウクライナへの支持が下がっていることに「気づいている」といい、「ソーシャルメディアや一部の議員に見られるようになった」と述べた。

関連記事:ウクライナ軍への米軍助言者が戦争目標を明かす
ベーコン氏の同僚ケリー・アームストロング氏は、この潮流の変化は議員が有権者から採った意識調査の結果であろうとアクシオス局に語った。「食料品の価格が13%上昇し、エネルギーや光熱費が2倍になった...国境沿いの地域が、移民やフェンタニル*中毒者であふれかえっているとき、ウクライナは頭の中から最も遠い存在になる」と指摘した。
*麻酔や鎮痛剤として使われる薬剤。ヘロインよりも30倍強力だと言われる。
同局はまた、下院の共和党幹部の話を引用し、「(5月の支援策で)400億ドルを支払った後、多くの共和党員が "ウクライナの資金援助を支持するのはこれが最後だ "と言っていた」と主張している。
共和党調査委員会(RSC)の委員長を務めるジム・バンクス下院議員は、アクシオス局へのコメントで、中間選挙後は国内問題に注力すると指摘している。「RSCは、国内がこれほど弱っているのに、海外を指導することなどできないと考えている。選挙後に多数派となるであろう我々共和党の課題は、自国の国境を確保し、燃料費高騰とインフレに対処して、アメリカを立ち直らせることである」とこの議員は説明した。

関連記事:ウクライナへの防空システム供与に関する米国のコメント
ホワイトハウスの広報担当者カリーヌ・ジャンピエールは、ウクライナへの援助削減発言をしたマッカーシーの発言についてコメントを求められ、バイデン政権は「過去数カ月間と同様に、これらの取り組みについて議会と協力し続け、必要な限りウクライナを支援する」と主張した。この広報担当者の発言は、これがジョー・バイデンがウラジミール・ゼレンスキー・ウクライナ大統領にした「約束」であると念を押した。
ホワイトハウスの側近が水曜日(10月15日)にポリティコ*に語ったところによると、バイデン政権は、選挙後に共和党が議会の少なくとも一院を支配した場合、アメリカの援助が終了する可能性についてキエフに警告していなかったという。しかし、キエフの当局者はこのような事態が起こりうることを認識しているという。
*政治に特化したニュースを配信している米国の報道機関のひとつ
米国は、2月末のロシアとの紛争勃発以来、キエフの最大の支援者であり、HIMARS多連装ロケット発射機、M777榴弾砲、戦闘ドローンなどの高性能武器を含む168億ドル以上の軍事援助をキエフに提供している。
モスクワは、これらの武器供与について、戦闘を長引かせ、ロシアとNATOの直接対決の危険性を高めるだけだと非難している。
US may end aid to Ukraine after midterms – Axios — RT World News
The Biden administration says it’ll keep working with Congress to support Kiev regardless of the outcome of November’s vote
米国、中間選挙後にウクライナへの支援を終了する可能性 ― アクシオス
バイデン政権は、11月の投票結果にかかわらず、キエフを支援するために議会と協力し続けるとしている。
出典:RT
2022年10月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年11月1日

写真: ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と会談するロイド・オースティン米国防長官(左)、アントニー・ブリンケン国務長官(右) © AFP / US Department of Defense
11月8日の中間選挙で共和党が議会を支配した場合、ロシアとの紛争の中でワシントンがウクライナに提供している大規模な援助が削減される可能性があると、アクシオス・インターネット放送局は報じている。
共和党の中で最も厳しいプーチン批判者でさえ、キエフへの援助について「かつての幅広い超党派の常識から顕著な移行」があったことを認めていると、同放送局は水曜日(10月15日)に報じた。
同局は、ケビン・マッカーシー下院少数党院内総務が今週初めにパンチボール・ニュースに語ったことを引用している。「人々は不景気にあえぎ、ウクライナに白紙小切手を出すことはないだろう」「ウクライナは重要かもしれないが、それが米政権の唯一の議題であるはずがない」と彼は主張した。
共和党のドン・ベーコン下院議員も、ウクライナへの支持が下がっていることに「気づいている」といい、「ソーシャルメディアや一部の議員に見られるようになった」と述べた。

関連記事:ウクライナ軍への米軍助言者が戦争目標を明かす
ベーコン氏の同僚ケリー・アームストロング氏は、この潮流の変化は議員が有権者から採った意識調査の結果であろうとアクシオス局に語った。「食料品の価格が13%上昇し、エネルギーや光熱費が2倍になった...国境沿いの地域が、移民やフェンタニル*中毒者であふれかえっているとき、ウクライナは頭の中から最も遠い存在になる」と指摘した。
*麻酔や鎮痛剤として使われる薬剤。ヘロインよりも30倍強力だと言われる。
同局はまた、下院の共和党幹部の話を引用し、「(5月の支援策で)400億ドルを支払った後、多くの共和党員が "ウクライナの資金援助を支持するのはこれが最後だ "と言っていた」と主張している。
共和党調査委員会(RSC)の委員長を務めるジム・バンクス下院議員は、アクシオス局へのコメントで、中間選挙後は国内問題に注力すると指摘している。「RSCは、国内がこれほど弱っているのに、海外を指導することなどできないと考えている。選挙後に多数派となるであろう我々共和党の課題は、自国の国境を確保し、燃料費高騰とインフレに対処して、アメリカを立ち直らせることである」とこの議員は説明した。

関連記事:ウクライナへの防空システム供与に関する米国のコメント
ホワイトハウスの広報担当者カリーヌ・ジャンピエールは、ウクライナへの援助削減発言をしたマッカーシーの発言についてコメントを求められ、バイデン政権は「過去数カ月間と同様に、これらの取り組みについて議会と協力し続け、必要な限りウクライナを支援する」と主張した。この広報担当者の発言は、これがジョー・バイデンがウラジミール・ゼレンスキー・ウクライナ大統領にした「約束」であると念を押した。
ホワイトハウスの側近が水曜日(10月15日)にポリティコ*に語ったところによると、バイデン政権は、選挙後に共和党が議会の少なくとも一院を支配した場合、アメリカの援助が終了する可能性についてキエフに警告していなかったという。しかし、キエフの当局者はこのような事態が起こりうることを認識しているという。
*政治に特化したニュースを配信している米国の報道機関のひとつ
米国は、2月末のロシアとの紛争勃発以来、キエフの最大の支援者であり、HIMARS多連装ロケット発射機、M777榴弾砲、戦闘ドローンなどの高性能武器を含む168億ドル以上の軍事援助をキエフに提供している。
モスクワは、これらの武器供与について、戦闘を長引かせ、ロシアとNATOの直接対決の危険性を高めるだけだと非難している。
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