fc2ブログ

西側メディアと政治家の偽善―キエフの主張を鵜呑み、その罪が明らかなときは沈黙

<記事原文 寺島先生推薦>

Western Media and Politicians Prefer to Ignore the Truth about Civilians Killed in Donetsk Shelling – INTERNATIONALIST 360° (wordpress.com)

西側メディアと政治家は、ドネツク砲撃で殺害された民間人の真実を無視したがる。

筆者:エバ・バートレット(Eva Bartlett)
カナダの独立系ジャーナリスト。中東の紛争地帯、特にシリアとパレスチナに4年近く滞在し、現地で取材活動を続けている。

出典:インターナショナリスト360°

2022年6月16日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年10月24日



 産科病院への攻撃におけるキエフの罪が否定できないときは、それは絨毯の下に掃き入れられてお終いだ。

 6月13日のウクライナによるドネツクへの激しい砲撃の後、一部の西側メディアは、キエフのメディアと連動して、開院している産科病院を襲って、少なくとも5人の民間人を死亡させたこの攻撃は、当然のことながら、ロシア軍によるものであると主張した。

 なぜモスクワが自分の同盟国にロケット弾を打ち込むのかは説明されないのだろうか。あるいは、またそれはあまり意味のないことなのだろうか。

 ドネツク人民共和国(DPR)外務省は報告した。「このような、威力、密度、期間の点で、全く前例のないDPR首都への襲撃は、(2014年以降の)武力紛争の全期間において記録されていない。2時間で300発近いMLRS*ロケット弾と砲弾が発射された」。
*多連装ロケットシステム

 ウクライナの砲撃は深夜に始まり、午後に再開され、夕方にはさらに2時間続き、耳障りな爆音が街中に響き渡り、住民を恐怖に陥れ、アパートや民間のインフラ、前述の病院、工業ビルなどを標的にした。

◾ウクライナのドネツク爆撃は午後6時前に再開され、その後2時間、市内全域の住宅地を襲いました。◾ジャーナリスト@EvaKBartlettがドネツクからレポートしています◾ pic.twitter.com/499QeCv9Cq
― フアン・シンミエド (@Youblacksoul) 2022年6月13日

(訳者:シンミエドさんのTwitterアカウントは凍結されている)

 地元の人々は、ドネツクがマイダン後のキエフから独立を宣言した2014年以来、最も激しい爆撃だったと言っている。



 市南部のブディノフスキー地区では、ウクライナ軍による市場(いちば)への砲撃で、子ども1人を含む5人の市民が死亡した。ちょうど2ヶ月前、キエフ軍はドネツクの別の市場を攻撃し、4人の民間人を死亡させた。



 被害の大きかった北部のキエフスキー地区では、砲撃により水をペットボトルに詰める工場と文房具の倉庫が火災に遭い、破壊された。ジャーナリストのロマン・コサレフ氏と私が攻撃から約1時間後に到着したとき、この建物はまだ炎の中にあった。周辺のアパートも砲撃を受け、ドアや窓が吹き飛び、車も破壊されたままだった。





(上記ツイートの邦訳)
ウクライナの爆撃の後、ドネツクの文房具倉庫と近くの水のボトル詰め施設はまだ燃えている。ウクライナは今日、市場を含むドネツク全域を爆撃し、3人の市民が死亡、うち1人は子供だった。



 破壊されたガソリンスタンドは、私が4月に滞在した通りにあり、そこは完全な住宅地である。

 DPRのデニス・プシーリン代表は、「敵は文字通りすべての線を越えてきた。禁止されている戦法が使われ、ドネツクの住宅地や中心街は砲撃され、DPRの他の都市や居住地も現在砲撃を受けている」と述べた。



(上記ツイートの邦訳)
キエフ政権を支持する西側諸国の人々には、6月13日のウクライナ軍によるドネツクへの野蛮な重砲砲撃の証拠を検証することをお勧めします。
☝病院5件、学校3件、幼稚園1件が被害を受けた。
@ユネスコはキエフのこのような犯罪に反応するのか❓




産科病院砲撃後の偽善的な沈黙
 
 メディアが現実を捏造するのではなく、正直に報道する世界であれば、ウクライナのドネツク産科病院への攻撃に憤りを感じるはずである。しかし、歴史が示すように、私たちの住む世界は、そんな世界ではない。



(上記ツイートの邦訳)
拝啓 @mbachelet
あなたは、ウクライナのことになると、すぐに非難し、非難されますね。
でも、ドネツクとルガンスクに関しては、沈黙を守っている。
ドネツクの産科病院は昨日、ウクライナ軍によって爆撃されました。誰も怪我をしなかったのは奇跡でした。
コメントをお願いします。




 昨年書いたように、アレッポの産科病院への砲撃で3人の女性が死亡するなど、テロリストがシリアの病院を攻撃・破壊したときも、西側メディアと饒舌な指導者たちはそれへの非難を避けることに余念が無かった。

 被害を受けたドネツク病院では、屋根にぽっかりと穴が開き、そこにウラガンMLRSロケット*が直撃した残骸が見えた。どちらの建物も窓ガラスはほとんど吹き飛ばされていた。
*ウクライナ陸軍が所有している自走式多連装ロケット発射機。1970年代にソ連が開発した。「ウラガン」はロシア語で「暴風、疾風」を意味する。

 Twitterで共有された画像には、「婦人科と集中治療室の両方が爆撃された」と記されていた。ドネツクの戦場記者ドミトリ・アシュトラカンが撮影した他の映像には、砲撃された産科病院の地下に避難する数十人の女性たちが映っていて、中には出産間近の女性もいた。



(上記ツイートの邦訳)
戦争記者ドミトリー・アストラカンさんによるドネツクのヴィシュネフスキー病院からの報告。ウクライナの砲弾が産科病棟を直撃したが、女性、子供、病院職員は全員無事だった。何とか間に合って地下に避難することができたからだ。




 もしこの女性たちや病院がキエフにあれば、西側メディアは数週間にわたって週七日24時間体制で大々的に報じるに違いない。しかし、西側諸国は、ウクライナの8年にわたるドンバスでの戦争を頑なに無視し、この病院に関する報道も故意に怠っている。

 異様なことだが、ウクライナと西側メディアの中には、6月13日に民間人を恐怖に陥れ、負傷させ、殺したのはウクライナではなく、ロシアの攻撃だったと不誠実な報道をしているところがある。



(上記ツイートの邦訳)
UPD:ドネツクの市場に対するウクライナの砲撃の結果、子供1人を含む3人が死亡、子供2人を含む18人が負傷した。

ドイツの@tagesschauは昨日、ロシアがドネツクの市場を砲撃したと言っている!
このようなあからさまな嘘は国民を愚弄するものだ。特定の関与者の利益に奉仕するのに必要な物語と世論を形成するためだ。




 西側メディアがウクライナの砲撃について報道しない、あるいは話を捻じ曲げるのは予想通りであったように、国連のアントニオ・グテーレス事務総長の報道官は「非常に憂慮すべきことだ」と言い、数少ない言葉で非難をした。もし状況が逆で、ロシアがウクライナの産科病院を爆撃したのであれば、彼の言葉ははるかに強かったに違いない。

 実際、すでにそうなっている。3カ月前に、キエフがマリウポリの産科病院への攻撃でロシアを非難したときがそうだった。

 そのとき、グテーレスは次のように力強くツイートした。「ウクライナのマリウポリにある病院への今日の攻撃は、そこには産科と小児科の病棟があり、恐ろしいことだ。民間人は、自分たちとは関係のない戦争のために最大の代償を払っている。この無分別な暴力は止めなければならない。今すぐ流血を終わらせましょう」



RTのドローンの映像には、ドネツクの産科病院の屋根に開いた穴が映っている。ウクライナの発射したウラガンMLRSロケットが直撃したところだ。© Eva Bartlett / RT



 後にデマであることが判明したものに対して強い反発があった。国連自身もその話を確認できないと認めたからだ。しかし、ドネツクで記録された現実に対する反応は穏やかなものだった。

 国連は少なくとも、ドネツクの産科病院への攻撃は「国際人道法の明らかな違反」であると正しく指摘した。その通りだ。

 問題は、ウクライナが8年間ドンバスで国際法に違反し、禁止されている重火器を使用し、民間人や民間インフラを標的にして戦争をしてきたということだ。これは最新の事件に過ぎない。

病院爆破のデマに涙

 3月、西側企業が所有するメディアは、ロシアがマリウポルの産科病院に空爆を行い、3人の民間人が死亡したとするキエフの主張を支持した。当時の報道では、ホワイトハウスは、罪のない民間人に対する「野蛮な」武力行使を非難し、英国のボリス・ジョンソン首相は、「弱者や無防備な人を標的にするより堕落したものはほとんどない」とツイートした、とある。

 結局のところ、空爆はなかったと目撃者は報告した。しかし爆発はあった。どういうことかというと、2016年にテロリストがアレッポの家を爆撃し、軽傷の少年をシリアとロシアを攻撃するプロパガンダに利用したように、マリウポリのウクライナ軍もモスクワを罪に陥れる舞台を用意したのだ。

 ロシアはこの非難を「完全に演出された挑発」と呼び、その地域の写真を分析し、「病院の近くで2つの別々の演出された爆発があった証拠」と指摘した。「地下での爆発と、病院の建物を狙った小規模の爆発だ」とし、さらに「高爆発性の航空爆弾なら建物の外壁を破壊するだろう」と指摘した。

 ロシアはまた、「この施設は機能停止していた。ウクライナのネオナチ・アゾフ大隊が2月下旬に病院職員を追放し病院を軍事施設にしている。ウクライナ軍がドンバスの他の場所で行ったのと同じ手口だ」と指摘している。

 マリアナ・ヴィシェミルスカヤは、病院周辺の西側諸国のプロパガンダに登場した女性の一人であったが、後に口を開き、「空爆はなかった。疑惑の出来事の前にウクライナ兵が医師全員を追放し、妊婦を別の建物に移動させていた」と述べた。

 また、彼女と他の女性たちは、軍服を着てヘルメットをかぶったAP通信のジャーナリストによって、警告なしに撮影されたと主張している。


ウクライナの爆撃後、ドネツクの倉庫でまだ火災が続いている。6月13日。© Eva Bartlett / RT



 ウクライナのドネツクへの激しい砲撃と産院の標的化から3日後、さらに多くの証言が出てきても、西側メディアと政治家は沈黙を守ったままである。

 ドネツクの人々の苦しみや死は、西側のシナリオに合わない。だから、彼らはそれを誤って報道するか、単に全く言及しない。だからウクライナは戦争犯罪を続けることができるのだ。



(上記ツイートの邦訳)
キエフからの不誠実な「報道」(=嘘)。ショックだ。
一方、昨日のウクライナによるドネツクへの奔流爆撃による民間人の死者は5人に上った。

キエフ・インディペンデント紙 @KyivIndependent
⚡️6月13日、ロシアの攻撃によりドネツク州で3人の市民が死亡した。
ドネツク州知事パブロ・キリーレンコ氏によると、負傷した人も5人いた。ルハンスク州で負傷し、ドネツク州で治療を受けた民間人2人も6月13日に死亡したという。

昨夜ウクライナによって爆撃されたドネツクの産科病院から、ローマン・コサレフ氏と私が今朝報告します。
rt.com
RTニュース - 2022年6月14日(09:00 MSK) - RTニュース
ウクライナのドネツク砲撃で産科病院が攻撃される。国連はこの攻撃を国際法違反と呼ぶ。


















関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

tmmethod

Author:tmmethod
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新コメント