米国は旧ソビエト諸国に生物研究所を潜入させた---ロシア外相セルゲイ・ラブロフは、米国は権力の座を悪用して兵器研究を外国に委託していると訴えた。
<記事原文 寺島先生推薦>
US infiltrated post-Soviet states with biolabs – Russia
出典:RT
2022年5月26日
<記事翻訳 寺島メソッド飜訳グループ>
2022年10月21日

FILE PHOTO. ©Milos Dimic / Getty Images
1990年代、旧ソ連諸国が脆弱で、自治の経験も浅かったことを利用して、アメリカはこれらの国々を食い物にする狡猾な知謀を持っていたと、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がRT アラビア語放送に語った。ワシントンはその力を利用して、軍事研究を行う生物研究所のネットワークを構築してきたと、ロシアは考えていると、彼はインタビューで説明した。
ソビエト連邦の崩壊により、旧ソ連諸国は、貧しく、最も基本的な必需品さえも絶望的に必要とする状況に放置されていたが、それが米国につけ入る隙を与えた、とラブロフ氏は概説した。
「我が国の友好国である西側諸国はその時、いわば先を争って利権を獲得しようとしていました。西側諸国は、あらゆる面でサービスを提供し、独立したばかりの国家のあらゆる地域に潜入しました。助言者たちも派遣しました。そして今、私たちはその時代の負の遺産を味わわされているのです」と大臣は語った。
ラブロフ外相が特に言及したのは、旧ソ連の多くの国が自国の領土で設置している米国が資金提供する研究所についてだった。これらの研究所においては、米国国防総省の国防脅威削減局(DRS)の傘下で、生物学研究が行われているのである。
米国は、これらの一連の研究所は害を与えるものではなく、人類に脅威を与える可能性のある新しい病原体を検知し特定するためのものであると言う。しかし、ロシアを含むいくつかの国は、これらの施設が秘密裏に生物兵器の研究を行っていると考えている。

<関連記事>米民主党、ウクライナの生物研究所の利益を選挙資金に使用---ロシア
ロシア軍によるウクライナ攻撃時に、研究所の本性を示す証拠が発見された。モスクワがこの問題を放置することはないと、ラブロフ氏は付け加えて述べた。
「彼らがその研究所で行っている実験、それらが平和的で無害なものではないことを、我々は長い間疑ってきました」と、ラブロフ氏は述べた。
さらに、「(ウクライナの研究所に)保管されていた病原体のサンプルは、書類上、実験の軍事的性格を明確に示していました。そして、このような研究所がウクライナに数十カ所あることも書類から明らかになりました」とも付け加えた。
モスクワは、生物兵器禁止条約の更新を望んでいる。1972年に締結されたこの国際条約は、生物兵器の研究、備蓄、使用を禁じており、ロシアと米国は共に署名している。この条約には、大きな欠陥がある。それは違反行為を検証する仕組みがないことだ。いっぽう、国際原子力機関や化学兵器禁止機関には、不拡散の遵守を確認する検証を行う仕組みが整えられている。
2001年以来、20年以上にわたってこのような検証を行う仕組みの確立が提案されてきたが、米国はこれを拒否してきた、とラブロフ氏は強調した。そして、「米国がなぜこのような立場をとって、長年にわたって世界中に軍事生物学研究所を設立してきたのかが明らかになったということです」と述べた。
US infiltrated post-Soviet states with biolabs – Russia
出典:RT
2022年5月26日
<記事翻訳 寺島メソッド飜訳グループ>
2022年10月21日

FILE PHOTO. ©Milos Dimic / Getty Images
1990年代、旧ソ連諸国が脆弱で、自治の経験も浅かったことを利用して、アメリカはこれらの国々を食い物にする狡猾な知謀を持っていたと、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がRT アラビア語放送に語った。ワシントンはその力を利用して、軍事研究を行う生物研究所のネットワークを構築してきたと、ロシアは考えていると、彼はインタビューで説明した。
ソビエト連邦の崩壊により、旧ソ連諸国は、貧しく、最も基本的な必需品さえも絶望的に必要とする状況に放置されていたが、それが米国につけ入る隙を与えた、とラブロフ氏は概説した。
「我が国の友好国である西側諸国はその時、いわば先を争って利権を獲得しようとしていました。西側諸国は、あらゆる面でサービスを提供し、独立したばかりの国家のあらゆる地域に潜入しました。助言者たちも派遣しました。そして今、私たちはその時代の負の遺産を味わわされているのです」と大臣は語った。
ラブロフ外相が特に言及したのは、旧ソ連の多くの国が自国の領土で設置している米国が資金提供する研究所についてだった。これらの研究所においては、米国国防総省の国防脅威削減局(DRS)の傘下で、生物学研究が行われているのである。
米国は、これらの一連の研究所は害を与えるものではなく、人類に脅威を与える可能性のある新しい病原体を検知し特定するためのものであると言う。しかし、ロシアを含むいくつかの国は、これらの施設が秘密裏に生物兵器の研究を行っていると考えている。

<関連記事>米民主党、ウクライナの生物研究所の利益を選挙資金に使用---ロシア
ロシア軍によるウクライナ攻撃時に、研究所の本性を示す証拠が発見された。モスクワがこの問題を放置することはないと、ラブロフ氏は付け加えて述べた。
「彼らがその研究所で行っている実験、それらが平和的で無害なものではないことを、我々は長い間疑ってきました」と、ラブロフ氏は述べた。
さらに、「(ウクライナの研究所に)保管されていた病原体のサンプルは、書類上、実験の軍事的性格を明確に示していました。そして、このような研究所がウクライナに数十カ所あることも書類から明らかになりました」とも付け加えた。
モスクワは、生物兵器禁止条約の更新を望んでいる。1972年に締結されたこの国際条約は、生物兵器の研究、備蓄、使用を禁じており、ロシアと米国は共に署名している。この条約には、大きな欠陥がある。それは違反行為を検証する仕組みがないことだ。いっぽう、国際原子力機関や化学兵器禁止機関には、不拡散の遵守を確認する検証を行う仕組みが整えられている。
2001年以来、20年以上にわたってこのような検証を行う仕組みの確立が提案されてきたが、米国はこれを拒否してきた、とラブロフ氏は強調した。そして、「米国がなぜこのような立場をとって、長年にわたって世界中に軍事生物学研究所を設立してきたのかが明らかになったということです」と述べた。
- 関連記事
-
- 世界各地に存在するワシントンの生物学研究所 (2022/10/28)
- 西側メディアと政治家の偽善―キエフの主張を鵜呑み、その罪が明らかなときは沈黙 (2022/10/24)
- ロシアによるウクライナへのミサイル攻撃で、被害を受けなかったのは、3地域のみ (2022/10/23)
- ウクライナ戦線に、ロシアの「ハルマゲドン将軍」参戦 (2022/10/23)
- 国家存亡に関わる生命線=クリミアを失う危機に追い込まれた場合、ロシアは核兵器を使わざるを得なくなるかも知れない、とマスク氏は主張 (2022/10/22)
- イーロン・マスク、ウクライナの「殺害リスト」を発見 (2022/10/22)
- 本当の戦争が始まった―テロ行為を繰り返すウクライナに露がついに報復攻撃 (2022/10/21)
- 米国は旧ソビエト諸国に生物研究所を潜入させた---ロシア外相セルゲイ・ラブロフは、米国は権力の座を悪用して兵器研究を外国に委託していると訴えた。 (2022/10/21)
- ウクライナ紛争を利用して、ロシア政府を転覆する狙いがあることを、英米の支配者層は認めている (2022/10/19)
- ジェフリー・サックス(コロンビア大学経済学教授):「ザポリージャ原発攻撃はウクライナが仕掛けた可能性が高い」 (2022/10/19)
- ロシア・ウクライナ紛争の再燃:この先に起こるのは、ゼレンスキーの降伏か?それともヨーロッパの崩壊か? (2022/10/18)
- 西側メディアは無視し続ける。ウクライナが、NATOの武器を使ってドンバスの無実の一般人を殺害している様子を! (2022/10/18)
- EU各国政府は、今回のエネルギー危機でも、自らの失政を棚に上げ、市民たちに無意味な対策を要求。 (2022/10/18)
- 予備役部分動員を開始するにあたって行われたプーチン大統領の演説 (2022/10/15)
- 同胞が殺し合う悲劇:ウクライナ紛争の根源は百年前のロシア内戦に遡る (2022/10/12)
スポンサーサイト