ジェフリー・サックス(コロンビア大学経済学教授):「ザポリージャ原発攻撃はウクライナが仕掛けた可能性が高い」
<記事原文 寺島先生推薦>
US economist breaks ranks on nuclear plant strikes
Jeffrey Sachs has called for Washington to demand that Ukraine stop shelling the Zaporozhye plant while blaming Russia
米国の経済学者、原子力発電所攻撃についての主流的な見方に異を唱える。
ジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs)は、ウクライナがザポリージャ(Zaporozhye)原発への砲撃とロシアへの批判を止めるよう要求することをワシントンに求めた。
出典:RT
2022年10月10日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年10月19日

資料写真: エネルホダル(Energodar)市にあるザポリージエ原子力発電所(2022年8月23日) © Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy
米国の公共政策についての専門家であるジェフリー・サックスは、ジョー・バイデン大統領の政権は、キエフに対し、欧州最大の原子力発電所への砲撃と、その原因を偽ってロシアになすりつけることをやめるよう命じるべきだ、と主張した。
「ウクライナがザポリージャ発電所を砲撃しているのはほぼ確実で、我々はこんな当たり前のことをあえて口にする気にもなれない。何のお咎めも受けず発電所を砲撃し続けるのだから、ひどい話だ」と、サックスは10月9日(日曜日)にGrayzoneのポッドキャストで語った。
受賞歴のある経済学者であるサックスは、1990年代の「ショック療法」改革を陰で操作したとしてロシアでは悪評が立った。しかしそのサックスが、ザポロージャ原発は3月からロシアの支配下にあるのに、誰が砲撃したのかまったく分からない、というような言い方を西側メディアはしている、と指摘した。「西側メディアは、ロシアが原発を支配しているのなら、たぶんロシアは自分たちの原発を砲撃しているのではなく、たぶんウクライナが原発を砲撃しているのだ、というごく簡単な推論ができないのだ。」
サックスは、大惨事が起こる可能性があるにもかかわらず、米国当局はキエフに原子力発電所を砲撃しないよう伝える言葉さえ見つけられない、と嘆いた。彼は、米国はウクライナ政府に、ロシアを挑発し、紛争を激化させる自由裁量権を与えている、と主張した。
国連の持続可能な開発ソリューションネットワークの代表でもあるサックスは、「これはアメリカとロシアの問題ではないかのように、全体をごまかしているから問題なのだ」と述べた。さらに、彼は「これはロシアとアメリカの戦争だ。米国はそれほど多くの人員を派遣していない。ウクライナに米国から誰が派遣されているか、本当のところは私たちにはわからないが、米国は、多くの武器、資金、情報を提供している。米国がこの戦争を戦っている。それは明々白々のことだ」と述べた。
関連記事:Russia outlines plan to restart Zaporozhye nuclear plant
サックスは先週、ブルームバーグTVのインタビューで、ロシアからドイツへの天然ガスパイプラインであるノルドストリームを破損させた爆破の背後に米国がいる可能性がある、と自分の推測的な意見を述べ、ソーシャルメディア上で波紋を広げた。サックスがこの爆破攻撃に関する自説を説明し始めると、ブルームバーグのキャスターが、サックスは何の証拠も持っていない、と遠回しに口を挟んだ。さらに、サックスが自分の推論を述べ始めると、もう一人の女性キャスターは彼の言葉を遮り、証拠がまったく無い中で「報復的な動き」に巻き込まれたくない、と言った。

関連記事: Bloomberg tries to drown out economist's Nord Stream theory
サックスはGrayzoneの司会者たちに、バイデンは危機を打開できず、ウクライナをNATO加入させないことに同意するのではなく、ロシアとの本質的な戦争をする道を選んだ、と語っている。「この国は戦争マシーンのギアがトップに入っているので、それにブレーキをかけるのがアメリカ大統領の仕事だ...アメリカ大統領の主な仕事は、戦争マシーンが戦争をするのを止めること。我々は今、戦況が拡大するなか、ハルマゲドンに向かっている...。」
サックスは、ウクライナは、世界唯一の超大国であるというアメリカの新保守主義的政策の下での重要な「地理的要衝」である、と示唆した。「アメリカの計画は、黒海を支配せよ!だ。つまり、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、そしてグルジアを取り込む、ということだ。これらの国々で、ロシアを取り囲もう、というのだ。そして黒海には、ロシアの海軍艦隊が存在するのだ。」
現在、ニューヨークのコロンビア大学で持続可能な開発センターのセンター長を務めるサックスは、1991年から93年にかけて行った「ショック療法」改革でロシア人の間で悪評が立った。ソ連経済全体の大改革は、結局、何百万人ものロシア人の生活を破壊し、国の富を一握りのオリガルヒに渡すことになったからだ。
US economist breaks ranks on nuclear plant strikes
Jeffrey Sachs has called for Washington to demand that Ukraine stop shelling the Zaporozhye plant while blaming Russia
米国の経済学者、原子力発電所攻撃についての主流的な見方に異を唱える。
ジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs)は、ウクライナがザポリージャ(Zaporozhye)原発への砲撃とロシアへの批判を止めるよう要求することをワシントンに求めた。
出典:RT
2022年10月10日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年10月19日

資料写真: エネルホダル(Energodar)市にあるザポリージエ原子力発電所(2022年8月23日) © Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy
米国の公共政策についての専門家であるジェフリー・サックスは、ジョー・バイデン大統領の政権は、キエフに対し、欧州最大の原子力発電所への砲撃と、その原因を偽ってロシアになすりつけることをやめるよう命じるべきだ、と主張した。
「ウクライナがザポリージャ発電所を砲撃しているのはほぼ確実で、我々はこんな当たり前のことをあえて口にする気にもなれない。何のお咎めも受けず発電所を砲撃し続けるのだから、ひどい話だ」と、サックスは10月9日(日曜日)にGrayzoneのポッドキャストで語った。
受賞歴のある経済学者であるサックスは、1990年代の「ショック療法」改革を陰で操作したとしてロシアでは悪評が立った。しかしそのサックスが、ザポロージャ原発は3月からロシアの支配下にあるのに、誰が砲撃したのかまったく分からない、というような言い方を西側メディアはしている、と指摘した。「西側メディアは、ロシアが原発を支配しているのなら、たぶんロシアは自分たちの原発を砲撃しているのではなく、たぶんウクライナが原発を砲撃しているのだ、というごく簡単な推論ができないのだ。」
サックスは、大惨事が起こる可能性があるにもかかわらず、米国当局はキエフに原子力発電所を砲撃しないよう伝える言葉さえ見つけられない、と嘆いた。彼は、米国はウクライナ政府に、ロシアを挑発し、紛争を激化させる自由裁量権を与えている、と主張した。
国連の持続可能な開発ソリューションネットワークの代表でもあるサックスは、「これはアメリカとロシアの問題ではないかのように、全体をごまかしているから問題なのだ」と述べた。さらに、彼は「これはロシアとアメリカの戦争だ。米国はそれほど多くの人員を派遣していない。ウクライナに米国から誰が派遣されているか、本当のところは私たちにはわからないが、米国は、多くの武器、資金、情報を提供している。米国がこの戦争を戦っている。それは明々白々のことだ」と述べた。
関連記事:Russia outlines plan to restart Zaporozhye nuclear plant
サックスは先週、ブルームバーグTVのインタビューで、ロシアからドイツへの天然ガスパイプラインであるノルドストリームを破損させた爆破の背後に米国がいる可能性がある、と自分の推測的な意見を述べ、ソーシャルメディア上で波紋を広げた。サックスがこの爆破攻撃に関する自説を説明し始めると、ブルームバーグのキャスターが、サックスは何の証拠も持っていない、と遠回しに口を挟んだ。さらに、サックスが自分の推論を述べ始めると、もう一人の女性キャスターは彼の言葉を遮り、証拠がまったく無い中で「報復的な動き」に巻き込まれたくない、と言った。

関連記事: Bloomberg tries to drown out economist's Nord Stream theory
サックスはGrayzoneの司会者たちに、バイデンは危機を打開できず、ウクライナをNATO加入させないことに同意するのではなく、ロシアとの本質的な戦争をする道を選んだ、と語っている。「この国は戦争マシーンのギアがトップに入っているので、それにブレーキをかけるのがアメリカ大統領の仕事だ...アメリカ大統領の主な仕事は、戦争マシーンが戦争をするのを止めること。我々は今、戦況が拡大するなか、ハルマゲドンに向かっている...。」
サックスは、ウクライナは、世界唯一の超大国であるというアメリカの新保守主義的政策の下での重要な「地理的要衝」である、と示唆した。「アメリカの計画は、黒海を支配せよ!だ。つまり、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、そしてグルジアを取り込む、ということだ。これらの国々で、ロシアを取り囲もう、というのだ。そして黒海には、ロシアの海軍艦隊が存在するのだ。」
現在、ニューヨークのコロンビア大学で持続可能な開発センターのセンター長を務めるサックスは、1991年から93年にかけて行った「ショック療法」改革でロシア人の間で悪評が立った。ソ連経済全体の大改革は、結局、何百万人ものロシア人の生活を破壊し、国の富を一握りのオリガルヒに渡すことになったからだ。
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