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「米国は、ロシア・中国との戦争の "瀬戸際" にある」 キッシンジャー氏

<記事原文 寺島先生推薦>

US ‘on brink’ of war with Russia and China – Kissinger
(先見性のあるリーダーシップの欠如が原因であると、ベテラン政治家は言う。)

出典:RT Worldニュース

2022年8月13日

<記事飜訳、寺島メソッド飜訳グループ>

2022年8月28日


写真:人工知能に関する国家安全保障委員会(NSCAI)の会議で発言するヘンリー・キッシンジャー氏
(2019年11月5日、ワシントンDC) © AFP / Alex Wong


 ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官はウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、ワシントンは伝統的な外交を拒否し、偉大な指導者が不在な中で、ウクライナと台湾をめぐる戦争の崖っぷちに世界を追い込んでいると語った。
 
 キッシンジャーは以前、ロシアとの紛争を終わらせるためにキエフに自国の領有地の一部を放棄するよう提案し、物議を醸したことがある。

 「我々は、ロシアや中国と戦争をする瀬戸際に立たされているが、この戦争の原因となる問題を作り出した非は一部我々の方にもある。しかも我々は、この戦争をどのように終わらせるかとか、これがどうなっていくかという考えも持てていないのだから」と、キッシンジャーは8月13日(土)に発表されたインタビューで述べた。

 現在99歳のキッシンジャー氏は、第二次世界大戦後の著名な指導者たちを紹介した最近の本の中で、ウクライナ紛争における西側諸国の役割について詳しく述べている。彼は、ロシアが2月にウクライナに軍隊を派遣したのは、自国の安全保障のためであり、ウクライナがNATOに加盟すれば、NATOの兵器がモスクワから300マイル(480km)以内に移動することになるからだと述べた。また、逆にウクライナ全体がロシアの影響下に置かれることは、「ロシア支配に対するヨーロッパの歴史的な恐怖を鎮める」ことにはほとんどならないだろうとも述べた。

さらに読む

モスクワ、米国との関係を「正常化」するための条件を挙げる

 キエフとワシントンの外交官は、これらの懸念のバランスをとるべきだったと彼は書き、現在のウクライナの紛争を「戦略的対話が持てなかった結果」だと表現した。この本が出版された1ヶ月後、キッシンジャーはウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対し、西側はロシアのウラジーミル・プーチン大統領の安全保障上の要求を真剣に受け止めるべきだったと主張し、ウクライナをNATO同盟に受け入れるべきではないと明言している。

 ロシアはウクライナで軍事行動を起こす前に、米国とNATOに安全保障上の懸念事項を文書で提示したが、米・NATO双方に拒否された。

 1960年代後半から1970年代初頭にかけて、米軍がベトナム共産主義者と戦争をしながらも、ベトナム共産主義者と幅広い交渉を行っていたキッシンジャーは、現代のアメリカの指導者は外交を「敵対者との個人的関係」と捉えがちであり、ウォールストリートジャーナル紙の取材で語った言葉を借りれば「交渉を心理学的なせめぎあいというよりは一方的な布教のように捉えていて、相手の考えを理解しようとするのではなく、相手を改心させたり非難しようとする傾向がある」、と述べている。

 その代わりにキッシンジャーは、米国は、自国とロシア、中国との間の「均衡」を追求するべきだと主張した。

 この言葉は、「価値観が時に対立する正当性を認めた上での、一種の力の均衡」を意味する、とキッシンジャーは説明する。「もし、最終的な努力の結果が、自分の価値観を押し付けることであると考えるなら、均衡はあり得ないと思う」。

さらに読む:

西側はモスクワの利益を考慮すべき----キッシンジャー氏

 キッシンジャーは、 ニクソン大統領の下で、1970年代に米国の対中外交を指揮した。これは北京をモスクワから引き離し、世界のパワーバランスを東側共産主義からシフトさせることを狙った動きだった。

 ジョー・バイデン大統領の下、米国は中国とロシアが貿易と外交の関係を深めていくのを見守ってきた。米国の台湾政策では、バイデン大統領は、キッシンジャー政権時代の台湾独立に関する「重層的な意味合い」を公にり、ナンシー・ペロシ下院議長は今月初めに台北を訪問して北京を激怒させて、米国と中国の関係をさらに悪化させ、台湾海峡での軍事行動の活発化を促した。

 キッシンジャーによれば、アメリカはもはやロシアと中国のどちらかの味方になリ、もう片方と対抗するという立場はとれない、という。彼は「できることは、緊張を加速させないことと、選択肢を作ることであり、そのためには、何らかの狙いを持たなければならない」と述べた。

 キッシンジャーは、イデオロギーよりも国家の現実的な利益を優先させる国際関係論「現実政治学派」の著名な提唱者である。しかし、その冷静な外交観は、賞賛されてきたが敵を作ることもあった。

 この夏、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、キッシンジャーが提言する、キエフがクリミアの領有権を放棄し、ドネツク、ルガンスク両人民共和国に自治権を与えるという「現状復帰」を受け入れ、第三次世界大戦を防ぐためにロシアとの和平協定を求めるべきであるとの提言を非難した。キッシンジャーは後に、自身の発言は、即時停戦の交渉のためにウクライナは自国の主張を一時的に棚上げすればよいという意味だったと明言したが、それでもキエフからウクライナの敵であるというレッテルを貼られ、「ロシア・ファシストのプロパガンダと脅しの話を広めている 」と非難されることになったのである。
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