fc2ブログ

プーチンのハルマゲドンへの道

<記事原文 寺島先生推薦>
Putin’s Road to Armageddon
筆者: ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:PCR政治経済研究所(IPE) 2024年4月5日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2024年4月14日

プーチンの終りのない戦争は、核ハルマゲドン(最後の壊滅的大決戦)になるだろう。

米国政府は今週、ブリンケン国務長官の口を通して、ロシアの警告をすべて無視してこう宣言した。

「ウクライナはNATOに加盟するだろう。サミットでの我々の目的は、加盟への橋渡しをすることだ。」

プーチンが危険な状況に対処するのに必要な武力行使を控えることによって、そして、紛争はウクライナ侵攻ではなく、ウクライナ軍をロシアのドンバス諸州から排除するための限定的な作戦に過ぎないと主張し続けることによって、ロシアは間もなくNATOとの戦争に陥るだろう。 https://www.zerohedge.com/geopolitical/hungary-vows-thwart-natos-newly-proposed-100bn-5-year-fund-ukraine

私は、この紛争に関するプーチンの非現実主義は、以前のミンスク合意に関する非現実主義や、いわゆるマイダン革命におけるウクライナ政府転覆に関する非現実主義と同様、第三次世界大戦への直接的な道であると、一貫して警告してきたが、効果がなかった。

ウクライナがNATOに加盟した瞬間、プーチンはNATOと戦争状態に陥るだろう。ロシアがウクライナを打ち負かし、政府を倒し、国を占領し、周囲に壁を築くための時間はあまりないのだ。

ウクライナがNATOに加盟することは、「文字どおり、核の黙示録映画が始まるきっかけになる」と、数少ない知的なアメリカ人の一人であるイーロン・マスクは言う。

プーチンの「限定的な軍事作戦」は、2つの新しい国(フィンランドとスウェーデン)がNATOに加盟し、ロシア国内でロシア市民がテロ攻撃を受け、ウクライナに西側の兵器システムとそれを操作するNATOの軍人が配備され、そして西側の情報により標的とされた死者が増加した以外、何も成し遂げていない。その間、プーチンはロシアが戦争状態にあることを理解できなかった。プーチンの挑発行為に対する無反応は、プーチンの警告が無意味であることをワシントンに確信させた。プーチンがレッドラインを行使しないことで、ワシントンは、プーチンにはレッドラインがあるという疑念から解放されている。

相互安全保障協定を求めるプーチンの嘆願をワシントンが侮辱的に冷遇したことで、プーチンが「限定的な軍事作戦」に追い込まれたように、ロシアはウクライナのNATO加盟を認めないというプーチンの警告をワシントンが無視したことで、ロシアは、NATOとのさらに広範な戦争に追い込まれるだろう。

プーチンが行動できないことによって第三次世界大戦が引き起こされる前に、ワシントンがでっち上げるまで存在しなかったウクライナの存在を終わらせるのに、プーチンは数ヶ月しかない。

悲惨な状況にもかかわらず、プーチンは依然として現実を受け入れることができないでいる。ロシア政府は、交渉の意思を繰り返すことで、ワシントンに弱さと優柔不断さを示し続けている。ここにプーチンの戦争指導者としての失敗がある。本来なら、ワシントンとNATOがプーチンに交渉を懇願すべきなのだ。

私たちは、私が予言したとおりにハルマゲドン(最後の壊滅的大決戦)への道を進んでいる。ある挑発を無視すると、また別の挑発が起こり、さらに次の挑発が起こり、今やプーチンが無視できないレッドラインに達している。この時点で、プーチンが第三次世界大戦を回避する唯一の方法は、降伏するか、ワシントンがウクライナをNATO加盟国に昇格させる前にウクライナの存在を消滅させるしかない。それ以外に選択肢はない。
関連記事
スポンサーサイト



米独、ウクライナのNATO加盟に反対 - NYT紙

<記事原文 寺島先生推薦>
US and Germany against inviting Ukraine into NATO – NYT
NATOは「敗戦の危機にある」キエフを支援する「妥協点」を見つけたい、と同紙は報じている。
出典:RT  2024年4月5日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年4月14日


2212-1.jpg
写真: 2023年7月12日、リトアニア・ヴィリニュスで開催された2023年NATO首脳会議2日目、メディアの取材に応じるウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(左)とイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長。ショーン・ギャラップ / Getty Images

米国とドイツは、ロシアの圧力によるキエフの軍事崩壊を懸念しているにもかかわらず、ウクライナのNATO加盟に消極的である、とニューヨーク・タイムズ紙は木曜日(4月4日)に報じた。

同紙は、米国主導陣営の高官たちは、このような大胆な動きは「1945年以来ヨーロッパで最大の陸上戦に巻き込まれる」と懸念しており、NATOは替わりに「妥協点」を探していると付け加えた。

こうした懸念はベルリンとワシントンも共有しているとされ、7月にワシントンで開催されるNATO首脳会議でウクライナとの加盟交渉を開始することに反対している。同時に、両政府はウクライナに対する長期的な安全保障支援の約束を支持している。

水曜日(4月3日)、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATO加盟国に対し、自発的な寄付ではなく、ウクライナに「信頼でき、予測可能な安全保障支援」を提供することに重点を置くよう促した。ストルテンベルグ事務総長は、5年間で1000億ユーロ(約1070億ドル)の軍事援助をキエフに提供することを提案したと伝えられている。

2212-2.jpg
関連記事:NATOはヨーロッパでロシアと対決するためのアメリカの道具 - クレムリン

しかし、複数の西側外交官はNYT紙に、この計画は今のところ「確かなものではない」ように見えると語った。

米国の元NATO大使イヴォ・ダールダー氏によれば、ワシントンはこの構想に暗黙のうちに反対しているようだ。もうひとつのNATO加盟国であるハンガリーは、NATOが紛争により深く関与するような動きには反対だと公言している。

また、NATOがこのような長期にわたる1000億ユーロの拠出を加盟国に強制できるかも不明である。

しかし、ロシアがキエフ軍を押し返し続ければ、ウクライナは「敗戦の危機に瀕している」ため、夏までには「これらのことは問題にならなくなるかもしれない」とNYT紙は述べている。

ここ数週間で、ロシアはドンバスの主要都市アブデフカを解放し、近隣のいくつかの集落を占領した。ウクライナ大統領ウラジーミル・ゼレンスキーは先月、アメリカが軍事支援を再開しない限り、これが最後の撤退にはならないと警告した。米国議会では、共和党議員が国境警備の強化にもっと力を入れるよう要求しているため、共和党の反対で数カ月にわたって支援策が停滞している。

ロシアは、キエフへの西側の武器輸出を非難し、紛争を長引かせるだけだと警告している。モスクワの政府関係者はまた、西側諸国がロシアに「戦略的敗北」を与えるためにウクライナを道具として使っていると非難している。
関連記事

テロに対する戦いは軍事的手段では勝てない

<記事原文 寺島先生推薦>
The struggle against terrorism cannot be won by military means
G8は、このような残虐行為の根底にあるより広範な問題に取り組む機会をとらえなければならない。
筆者:ロビン・クック(Robin Cook)
出典:The Guardian   2005年7月8日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2024年4月14日


昨日、ロンドンでの爆弾テロを審理するために下院本会議が開かれたのだが、その会議がこれほど満席でこれほど静まり返ったのを私はほとんど見たことがない。いつもは粗野で騒々しい議場が、厳粛で重々しい雰囲気に包まれていた。普段は党派的な感情が渦巻く議場が、ショックと悲しみでひとつになった。イアン・ペイズリー*でさえ、それはジャーナリストが愛する人の死を知らされる前に親族にコメントを求めたときのことだったが、北アイルランドで起きた犯罪を繰り返さないよう報道陣に人道的な訴えをしたほどだ。
イアン・ペイズリー*・・・イギリスの牧師、政治家。元北アイルランド自治政府首相、民主連合党創設者、アルスター自由長老派教会創始者。北アイルランドのプロテスタントおよびユニオニストの中心人物の一人だった。男性。(ウィキペディア)

このような人間的悲劇に対する最初の反応は、負傷者の痛みと遺族の悲しみへの共感でなければならない。このような残虐行為に接すると私たちは為す術を知らない。伴侶や子供、両親の予期せぬ失踪が、自然死以上に耐え難いものであることを知っているからだ。突然のことであるため、別れを惜しむことも、打撃に備えることもできない。今日、ロンドンのあちこちで、最後の愛情の言葉をかけたり聞いたりする機会がなかったために、より深刻な痛みを感じている親族がいる。

それは恣意的であり、したがって一瞬の決定の偶然によって変わる出来事だ。今朝、自分の伴侶が次のバスに乗っていたら、または早めの地下鉄に乗っていたら、事態はまったく違っていただろうと考えた人は何人いるだろうか。

しかし、なぜそのようなことが起こったのかという問いに答えることは非常に困難である。だから、おそらくその喪失は最も耐え難いものだろう。今週末、私たちは先の大戦で英国を守った世代の英雄主義に敬意を表する。記念式典に先立ち、ファシズムを打ち負かすために危険を冒し、時には命を落とした人々の勇気について、多くの物語が語られてきた。それらは、人間の精神がどのようなものであるかを示す、感動的で謙虚な例であるが、少なくとも当時亡くなった男女の親族は、自分たちが何のために戦ったのかを知っていた。しかし、昨日の無意味な殺人に何の目的があるのか。このような無意味な殺戮から利益を得るような大義があると、いったい誰が想像できるだろうか?

この記事を書いている時点で、攻撃を開始した理由を説明するグループは現れていない。これから数日の間に、私たちはウェブサイトやこの途方もないことを正当化しようとするビデオメッセージを提供されるかもしれないが、そのような恣意的な殺戮の合理的な根拠を提供できる言語などは一切ない。そんなものが提供されても、その説明は、理性ではなく、その脅迫的な原理主義が何たるかを共有していない被害者への同情の余地を残さない犯人たちの宣言に頼るしかなくなってしまうだろう。

昨日、首相は爆破事件を、社会的価値観への攻撃と表現した。私たちの価値観の中には寛容さや異なる文化や民族背景を持つ人々に対する相互尊重も含まれる。前日には、ロンドンがオリンピック招致に成功し、我々の多文化主義の実績を世界に示すことを祝福していた。昨日の爆弾を仕掛けた人間にとって、この惨劇が私たちの社会の少数派に対する疑念や敵意を育むことほど嬉しいことはないだろう。テロリストを打倒することは、異なる信条や民族的出自を持つ人々が共存できないという有害な信念を打倒することでもあるのだ。

誰も昨日の犯罪を自分がやったと認めないまま、私たちはイスラム過激派の脅威を分析する記事に次から次へとさらされることになるだろう。皮肉なことに、それらの記事はスレブレニツァでの大虐殺から10周年を迎える同じ週に掲載されることになる。ヨーロッパの強国は、前世代のヨーロッパで最悪のテロ行為となった8000人のイスラム教徒全滅を防げなかったのだ。

オサマ・ビン・ラディンは、セルビア軍を指揮したミラドチ将軍がキリスト教の代表ではないのと同様に、イスラムの真の代表ではない。なぜなら、コーランには、私たちは互いを軽蔑するためではなく、お互いを理解するために異なる民族として創造された、と書かれているからだ。

しかし、ビン・ラディンは西側の安全保障機関による重大な誤算の産物だった。彼は80年代を通じてCIAから武器を供与され、サウジアラビアから資金援助を受けて、ロシアのアフガニスタン占領に対する聖戦を展開した。アルカイダとは、文字どおり "データベース "であり、もともとは、ロシア軍を打ち負かすためにCIAの助けを借りて募集され、訓練された何千人ものムジャヒディンのコンピューターファイルであった。不可解なことに、そして悲惨な結果を招いたが、ロシアが手を引けば、ビン・ラディンの組織が西側に目を向けるとは、ワシントンには思いもよらなかったようだ。

今、危険なのは、テロリストの脅威に対する西側の現在の対応が、当初の誤りをさらに悪化させていることだ。テロとの闘いが軍事的手段で勝てる戦争と考えられている限り、それは失敗する運命にある。西側諸国が対立を強調すればするほど、イスラム世界の穏健派の声を封じ込めることになる。成功は、テロリストを孤立させ、彼らの支援、資金、勧誘を拒否することによってのみもたらされる。つまり私たちを分断するものよりも、イスラム世界との共通点に焦点を当てることなのだ。

主要国にイスラム諸国が含まれていないため、G 8サミットはイスラム諸国との対話を開始するための最良の場となっていない。また、グレンイーグルズ・ホテル(G8の会場)にも招待されている中国、ブラジル、インドなどのえり抜きの新興経済国の周辺にも位置付けられていない。我々は、グローバル・ガバナンスの構造の中にイスラム諸国を包摂するための一層の努力をしなければ、イスラム諸国の間の疎外感に対処することにはならないだろう。

しかし、G8は今日の共同声明で、最新のテロ攻撃に力強く対応する機会をきちんと手にしている。それには、昨日の犯罪の責任を負う者を追跡するという共同の決意を述べることが含まれる必要がある。しかし、(そのためには)テロの根源的な問題に取り組む機会を逸してはならない。

特に、G8サミットが貧困撲滅を焦点にしているのに、昨日の爆破事件が今それを曖昧にすることは不適切である。テロの温床は貧困の裏通りにあり、原理主義は希望や経済的機会がないと感じる若者たちに、偽りの、簡単な誇りや自己証明を提供する。西側の安全保障にとっては、テロとの戦争よりも世界の貧困との戦いの方がより効果的かもしれない。

そして、プライバシーの守られた広々としたスイートルームで、昨日の残虐行為は、その場に居合わせた何人かの人々に心の内省を促すものになるだろう。ブッシュ大統領は、イラク侵攻を正当化するために、海外でテロと戦うことによって、西側諸国が国内でテロリストと戦わなくてすむようにするという理由をつけている。今日、イラク戦争を擁護するために他にどのようなことが言えるにせよ、イラク戦争が自国内のテロからわれわれを守ったとは言えない。
関連記事

プロフィール

tmmethod

Author:tmmethod
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新コメント