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ロシアはゼレンスキーを守らないといけない

<記事原文 寺島先生推薦>
Russia must protect Zelensky
異常な振る舞いとますます膨張する自分が救世主であるという勘違いのおかげで、いまやゼレンスキーはロシアの財産と化している
筆者:セルゲイ・ポレタエフ(Sergey Poletaev)。ロシアのバトフォル・プロジェクト誌の共同創設者及び編集者
出典:RT  2023年11月4日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年11月13日



ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領© Antonio Masiello / Getty Images


 タイム誌11月号の表紙には、ウラジミール・ゼレンスキーの小さな肖像画の上に「nobody」という文字が書かれていた。大きな字で書かれたこの単語は「私ほど勝利を信じている人はいない」という見出しの一部だったが、表紙をデザインした人が何を意図していたかに関係なく、明らかに「ゼレンスキー=もはや何者でもない」と読み取れた。

 記事本編も、同様にゼレンスキーを中傷する内容だった。読めば全てがハッキリする。われわれロシア人は、ゼレンスキー氏を常に監視しておく必要があるということだ。なぜなら、彼ほどウクライナ側との戦闘に混乱をもたらし、ウクライナと西側諸国との関係に大きな不和をもたらす者はいないからだ。

 この記事によるゼレンスキーの描き方は、自分が人類の救世主であると思っていて、突き進めば進むほど現実離れしてしまっている、というものだった。どんな犠牲を払ってでもバハムートを守れと求めたのは他ならぬ彼だ。そのため、夏の反転攻勢のためにとっておかれてあった軍備を使い果たしてしまった。南部の攻撃をいまだに求めているのも、他ならぬ彼だ。そのため、またぞろ自国民と西側が支援した貴重な装備を意味のない攻撃で破壊し、軍司令部層との対立を深めている。ゴルロフカへの攻撃を求めているのも、他ならぬ彼だ。ゼレンスキーが大統領である限り、ロシアと交渉の糸口を見出そうとする人はウクライナでは出てこないだろう。ロシアと交渉する必然性はますます明白になっているのに、だ。しかもこれら全ての背景には、公金横領問題がある。

 タイム誌のこの記事は、汚点だ。米国の指導者層がしっかりと理解しているのは、ゼレンスキーがウクライナで権力を握っている限り、西側からの支援は一人の男の野望のために使い果たされるか、あるいはただ単に奪われるかになってしまうだろう。いずれにせよ、ロシアにとっては都合がいい。

 米国政府は明らかに、ナポレオンになりたがっている面目潰れの人物をもっと扱いやすい人物にすげ替えたがっている。問題は、どうやるか、だ。見栄えのいいやり方が好ましい。それは、来春に任期満了となる大統領選をおこなうことで、すでにその方向に向かう動きが始まっている。過去の政界の動きが復活し、過去の英雄であったピョートル・ポロシェンコやユーリヤ・ティモシェンコ、さらにはゼレンスキーの元補佐官であるオレクシー・アレストビッチの名さえ上がっている。アレストビッチは、一年前にはウクライナがすぐにでも勝利できる、と熱く語っていたが、現在は賢明にも別馬に乗り換えて、前の上司の悲惨な指導力についての真実を明らかにし始めている。


Screenshot © time.com


 しかしゼレンスキーはこのような動きに抗い、感情の高まりを程度を変えながら、繰り返しこう語った。「選挙なんて誰も求めていない。私が人類を救おうとしているのに。選挙をしたいのなら、自前で用意しろ」などと。ウクライナ社会も選挙には反対している。(様々な世論調査の結果では、6~8割のウクライナ国民が次の選挙は戦争終了後におこなうべきだ、と答えている)。

 世論が無視されることになる(それこそ西側の民主主義に合致したものと言える)が、ゼレンスキーが選挙に出ても、勝つだろう。というのも、いまでもゼレンスキーはウクライナで最も人気のある政治家で、支持率76%あるからだ。ゼレンスキーは、他の候補者が束になってかかっても、それ以上に人気がある。それはこの2年間の軍事的宣伝効果と情報操作のたまものであり、これらの工作によりウクライナ社会が誑(たぶら)かされてきたからだろう。そうやって、ウクライナ国民は洗脳され、自国が勝ちつつある、と信じさせられてきたのだ。


関連記事:Is Zelensky done for? A new Time Magazine cover story indicates changing American attitudes to Ukrainian leader

 さらに、ゼレンスキーと陰の実力者アンドリー・イェルマーク率いるその取り巻き連中は、国内の反対分子を消し去り、伝統的な支配者層内の権力の均衡体制を破壊した。その体制の中で、財閥たちが政党の取り組みを組織し、財閥たちの言い分を聞いてくれる大統領を選出してきた。ゼレンスキーとイェルマークは、従前のウクライナの基準にはなかった、側近らからなる限られた狭い枠組みの中で直接行使できる権力体系を作り出したのだ。これはつまり、ポロシェンコ政権時代から着手された、ウクライナの各地域が持っていた伝統的特権を解体するという過程が完遂された、ということだ。そしていま、この方向性が首都キエフでも踏襲されなければならなくなっているのだ。そしてすべての金(カネ)の流れ(その金はほぼ完全に西側のものだけになってしまっている)が、首都を通り抜けてしまっている。情報分野は全く整理されてしまった。ウクライナには大統領府から独立した報道機関はもはや残っていない。

 これらすべての状況から言えることは、米国は即座に政治的な計画を立てて、ゼレンスキーを排除することはできない、ということだ。逆説的な言い方をすれば、ロシアとウクライナの戦争開始以来、 米国はウクライナ内部の動きを抑えることができなくなっていて、いまとなっては、ゼレンスキーを抑え込む方法が限られてきた、ということだ。ゼレンスキーを抑え込むことはできなさそうだ。実際、ゼレンスキーを抑制することはできていない。

 残された選択肢は二つ。それは、①米国が選んだ後継者を示すことで、ゼレンスキーを平和的に説得する、②ゼレンスキーを殺してしまうか、だ。死せる英雄の方が、生ける精神病者よりもましだからだ。

もちろん、どうころぼうが我々ロシアにとっては好都合だ。ゼレンスキーが権力を長く掌握していればいるほど、ウクライナは戦闘を長く続けることになり、ウクライナは崩壊に近づくからだ。

したがって、我が国はゼレンスキーを気遣い、できる限りのことをして、守らなければならない。

この記事の初出はProfile.ru(露語)
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