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サウジアラビアはウクライナの紛争に対する立場を変えないと表明

<記事原文 寺島先生推薦>
Saudi Arabia refuses to change stance on Ukraine conflict
The kingdom has said it will maintain a policy of “positive neutrality” towards the Ukraine conflict
同王国は、ウクライナ紛争に対しては「前向きな中立」政策を維持すると主張
出典:RT 2023年5月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月2日



ウクライナのヴォロデミル・ゼレンスキー大統領を出迎えるサウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(左) 。2023年5月19日、サウジアラビア・ジッダ市内でのアラブ連盟首脳会議にて © SPA / AFP


 サウジアラビアの王子であるファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣は、サウジアラビア政府や他のアラブ諸国は、ウクライナとロシア間の紛争において中立の立場を取り、両国とのつながりを維持したいとの考えを表明した。同外務大臣は、金曜日(5月19日)ジッダ市で行われたアラブ連盟首脳会議の結論としてこう語った。なおこの会議には、ウクライナのヴォロデミル・ゼレンスキー大統領も出席していた。

 「この危機が始まって以来、アラブ諸国は前向きな中立の立場を取っており、ロシア・ウクライナ両側との対話を自由に持とうと、両国との関係を維持してきました」と同大使は述べ、さらに、「ロシアとウクライナ間の紛争の両側から言い分を聞く準備はいつでもできています」とも付け加えた。

 ウクライナの指導者であるゼレンスキー大統領は、国名を挙げることなしに、アラブ諸国の中には、ロシアによる「不当な領土併合行為」に対して目を向けようとしていない国々があると主張した。

 サウジアラビアは、ロシアに対する西側による制裁措置に加わることには後ろ向きの立場を示しており、ロシアへのエネルギー輸出を減じる措置も取っていない。サウジアラビア政府は、石油輸出国連合であるOPEC+を通して、ロシアと協力関係を維持しているが、そのことが米国政府からの批判を呼んでいる。



関連記事:ゼレンスキーはアラブ諸国の指導者を非難

 サウジアラビア政府は、この紛争の解決策の仲介をしたいという希望を表明し、ロシア・ウクライナ両側との貿易関係や外交関係の繋がりを維持する意向を明言している。

 金曜日(5月19日)の午前にゼレンスキーと面会した後、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は、「我が王国はロシアとウクライナを仲介する努力を続ける準備がある」ことについて話した。同皇太子は、「この危機を政治的に解決することを目指した国際的な努力を支援し、安全保障の実現に貢献する」つもりがあると述べた。

 サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣は、2022年に高官段階で話し合うため、ロシアとウクライナ両国を訪問したが、後に語ったところによると、昨年9月、ビン・サルマーン皇太子は両側の捕虜交換の交渉に加わった際、このような取り組みは「人道的突破口である」と評価した、という。
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ウクライナ当局は、「皮肉な」番組が放送されたことを受けて謝罪を要求

<記事原文 寺島先生推薦>
Kiev demands apology after ‘cynical’ skit broadcast
A French satire show host described Ukrainian president Vladimir Zelensky's European tour as a traveling circus
フランスの風刺番組の司会者は、ウクライナのヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州諸国歴訪を、サーカス巡業のようなものであると表現。
出典:RT 2023年5月17日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月2日



資料写真:パリのフランスのRTL放送局本部に出演中のコメディアンのローラン・ジェラ © STEPHANE DE SAKUTIN / AFP


 ウクライナの駐仏大使が TV放送局のRTL局に対して激しくくってかかったのは、ある番組が、ヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州歴訪をサーカス巡業になぞらえる内容を放映したからだった。ヴァディム・オメルシェンコ駐仏大使は、謝罪を要求している。

 この番組の辛辣な皮肉は、「笑えない内容で機転に欠けるものだ」と同大使は火曜日(5月24日)にツイートし、このフランスのコメディアンとこの番組の制作者には、ウクライナに対する共感が欠けており、このような番組を放映する義理もないとも付け加えた。同大使が要求したのは、RTL局がゼレンスキーやウクライナ国民に謝罪することだった。ウクライナ国民は、「自分たちの自由やあなた方フランスの人々の自由のために戦っている」と、同大使は明言し、さらには、「愉快な人生を送る」権利を求めて戦っている、ともツイートしていた。



 このウクライナ大使が問題にしている内容というのは、コメディアンでありものまね芸人でもあるローラン・ジェラが司会を務める番組の一場面で放映されたものであった。その際放映されたネタは、フランスの著名人、特に政治家たちの声色をまねて、ばかげた発言をする内容だった。その模様は、ゼレンスキー自身がかつてコメディアンだったころ行っていたネタによく似た内容であった。ゼレンスキーは自身のTV番組で、役者たちにウクライナの政治家たちを皮肉たっぷりに演じさせていたのだ。

 RTL局が放映した短いネタが笑いものにしていた対象は、ウクライナの大統領だけではなく、多くの西側の政治家たちもだった。具体的には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領やウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、ジョー・バイデン米大統領だ。客寄せ係風の語り口で、ジェラはこれらすべての人々を、「ゼレンスキーのサーカス」一座の座員のように紹介し、聴衆に夜のサーカス公演に来るよう促していた。



関連記事:人権団体のアムネスティが、ウクライナから圧力を受け謝罪

 ゼレンスキーはフランスを訪問し、日曜日(5月21日)にマクロンと面会したが、これはゼレンスキーによる欧州諸国弾丸訪問の一環だった。ゼレンスキーのこの歴訪の目的は、ロシアと対戦するための追加の軍事支援を確保するためだった。

 このウクライナ大使館の一団は、西側からゼレンスキー政権を非難する声が上がれば、それを抑えようと、ずっと声を上げ続けてきた。アンドレー・メルニク元駐ベルリン大使は、このような取り組みを行ってきた代表株だが、ウクライナの問題について十分な支援を行っていないと思われるドイツの政治家たちをしばしば攻撃する発言を行っている。 ロシアとの紛争が始まってすぐの頃、この元大使がオラフ・ショルツ首相を「迷惑なレバー・ソーセージ」と呼ぶ醜態を見せたのは、同首相がキエフ訪問に応じなかったためだった。

 今メルニク元大使は外務副大臣の職に就いている。今月同副大臣が、自身の後継者である駐ベルリン大使を叱りつけたのは、ドイツ政府に対して圧力をほとんどかけていないという理由だった。
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