ウクライナは訓練を施していない徴兵を「肉挽き場」と化しているドンバスに派遣(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)
<記事原文 寺島先生推薦>
Ukraine sent untrained conscripts into Donbass ‘meat grinder’ – WSJ
“Bakhmut will teach you,” a commander reportedly told a soldier who complained he had never held a gun before
「バフムートに行けば自然に覚えるさ」。報道によると、指揮官は、銃を手にしたことがないとこぼした兵士にこう伝えたという。
出典:RT 2023年5月25日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月1日

歩兵戦闘車に乗り込み、アルチェモフスク(バフムート)に向かうウクライナ兵© AFP / Sergey Shestak
ウクライナ当局が、訓練を施さず、貧弱な武器しか与えていない部隊を用いて、ドンバスの戦略的に重要な都市であるアルチェモスク(ウクライナ側はバフムートと呼んでいる都市だが)での戦いにあてた(結果、敗北したのだが)のは、ウクライナが計画している反撃攻勢のためだった、とウォール・ストリート・ジャーナル紙(以後WSJ)は報じた。
火曜日(5月24日)に出された記事において、米国の報道機関である同紙が報じていたのは、ウクライナの16名からなる部隊についての記事であったが、この部隊は2月にロシア領内のドネツク人民共和国のアルチェモスクの戦いにおいて、ロシア軍に壊滅された部隊だった。
この部隊の構成員のほとんどは、「貧困層」であり、その多くは失業中だった。これらの人々は、ウクライナ軍により北東部のハルキウ州のいくつかの村から徴集された兵士たちであった、と記事にはある。中には、兵役を既に終了していた人々や、何十年も前に兵役を終えていた人々もいたが、ほとんどの人々は実地の戦闘体験のない人だった、とも同記事には記載されていた。
WSJによると、部隊員は基地でたった2日間過ごした後、そこでソ連製のライフルや軍の制服が渡され、その後、アルチェモスクに派遣されると伝えられたという。そこは何ヶ月もの間、ロシア軍とウクライナ軍の間で膠着状態が続いていた戦場であり、「肉を挽く」ような地域であると称される、21世紀の戦争の歴史において最大の戦場と呼べる場所だった。

関連記事:「バフムート肉挽き機」の内部: ロシアはいかにしてウクライナ人をドンバスの「要塞」であるはずのアルチョモフスクから撤退させたのか?
徴兵されたこれらの人々の中には、正式に命令を断る文書に署名することを望むものもおり、彼らはその理由としてこの使命を遂行するための適切な訓練を受けていないからだと主張したという。一人の兵が回想して語ったところによると、これまで自分は銃を手にしたことがないので怖い、と伝えたところ、ウクライナ軍の一人の曹長が「バフムートにいけば自然に覚えるさ」とだけ語ったという。
これらの16名の徴兵された人々はウクライナの第93機械化歩兵団の第5中隊に編入されたが、アルチェモスクで過ごした時間はたった36時間で、隊員のうち11名は戦死あるいは捕虜にされた、とWSJは生き残った兵たちや戦死した徴兵の親類からの話として報じた。この中隊の一人の兵が、同紙に語ったところによると、彼は生まれて初めてロケット推進式の手榴弾を使ったといい、他の兵たちは、ロシア軍による突撃は、「地上の地獄」のようだったと語った。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の推測によれば、ウクライナ側が、「アルチェモスクでの戦闘」に対して、「兵士や領域防衛部隊を徴兵する際、貧弱な訓練や武器しか与えないこともあったのは、西側により訓練や武器の供給を受けた旅団を、この春から開始されると広く考えられていた反撃攻勢のために温存しておくため」だったからではないか、としている。
アルチェモスクでの戦闘においてロシア側の最前線で活躍したワグナー民間軍事会社のエフゲニー・プリゴジン代表によると、同民間軍事会社の兵たちは「ウクライナ軍の5万人の兵を壊滅させ」、さらに5万~7万人を負傷させたという。ロシア側は先週土曜日(5月21日)、ウクライナ側の重要な要塞であり兵站の要地であるアルチェモスクを完全制圧したと発表したが、ウクライナ側はまだ、同市を失ったことを正式に認めていない。
Ukraine sent untrained conscripts into Donbass ‘meat grinder’ – WSJ
“Bakhmut will teach you,” a commander reportedly told a soldier who complained he had never held a gun before
「バフムートに行けば自然に覚えるさ」。報道によると、指揮官は、銃を手にしたことがないとこぼした兵士にこう伝えたという。
出典:RT 2023年5月25日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月1日

歩兵戦闘車に乗り込み、アルチェモフスク(バフムート)に向かうウクライナ兵© AFP / Sergey Shestak
ウクライナ当局が、訓練を施さず、貧弱な武器しか与えていない部隊を用いて、ドンバスの戦略的に重要な都市であるアルチェモスク(ウクライナ側はバフムートと呼んでいる都市だが)での戦いにあてた(結果、敗北したのだが)のは、ウクライナが計画している反撃攻勢のためだった、とウォール・ストリート・ジャーナル紙(以後WSJ)は報じた。
火曜日(5月24日)に出された記事において、米国の報道機関である同紙が報じていたのは、ウクライナの16名からなる部隊についての記事であったが、この部隊は2月にロシア領内のドネツク人民共和国のアルチェモスクの戦いにおいて、ロシア軍に壊滅された部隊だった。
この部隊の構成員のほとんどは、「貧困層」であり、その多くは失業中だった。これらの人々は、ウクライナ軍により北東部のハルキウ州のいくつかの村から徴集された兵士たちであった、と記事にはある。中には、兵役を既に終了していた人々や、何十年も前に兵役を終えていた人々もいたが、ほとんどの人々は実地の戦闘体験のない人だった、とも同記事には記載されていた。
WSJによると、部隊員は基地でたった2日間過ごした後、そこでソ連製のライフルや軍の制服が渡され、その後、アルチェモスクに派遣されると伝えられたという。そこは何ヶ月もの間、ロシア軍とウクライナ軍の間で膠着状態が続いていた戦場であり、「肉を挽く」ような地域であると称される、21世紀の戦争の歴史において最大の戦場と呼べる場所だった。

関連記事:「バフムート肉挽き機」の内部: ロシアはいかにしてウクライナ人をドンバスの「要塞」であるはずのアルチョモフスクから撤退させたのか?
徴兵されたこれらの人々の中には、正式に命令を断る文書に署名することを望むものもおり、彼らはその理由としてこの使命を遂行するための適切な訓練を受けていないからだと主張したという。一人の兵が回想して語ったところによると、これまで自分は銃を手にしたことがないので怖い、と伝えたところ、ウクライナ軍の一人の曹長が「バフムートにいけば自然に覚えるさ」とだけ語ったという。
これらの16名の徴兵された人々はウクライナの第93機械化歩兵団の第5中隊に編入されたが、アルチェモスクで過ごした時間はたった36時間で、隊員のうち11名は戦死あるいは捕虜にされた、とWSJは生き残った兵たちや戦死した徴兵の親類からの話として報じた。この中隊の一人の兵が、同紙に語ったところによると、彼は生まれて初めてロケット推進式の手榴弾を使ったといい、他の兵たちは、ロシア軍による突撃は、「地上の地獄」のようだったと語った。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の推測によれば、ウクライナ側が、「アルチェモスクでの戦闘」に対して、「兵士や領域防衛部隊を徴兵する際、貧弱な訓練や武器しか与えないこともあったのは、西側により訓練や武器の供給を受けた旅団を、この春から開始されると広く考えられていた反撃攻勢のために温存しておくため」だったからではないか、としている。
アルチェモスクでの戦闘においてロシア側の最前線で活躍したワグナー民間軍事会社のエフゲニー・プリゴジン代表によると、同民間軍事会社の兵たちは「ウクライナ軍の5万人の兵を壊滅させ」、さらに5万~7万人を負傷させたという。ロシア側は先週土曜日(5月21日)、ウクライナ側の重要な要塞であり兵站の要地であるアルチェモスクを完全制圧したと発表したが、ウクライナ側はまだ、同市を失ったことを正式に認めていない。
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