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ベネット元イスラエル首相、ロシア・ウクライナ和平交渉の試みを米国に「妨害された」と発言

<記事原文 寺島先生推薦記事>

Former Israeli PM Bennett says US ‘blocked’ his attempts at a Russia-Ukraine peace deal - The Grayzone

出典:The GRAYZONE

2023年2月6日

記事翻訳 <寺島メソッド翻訳グループ>

2023年3月10日



ベネット、米国と西側同盟国は「プーチンを叩き続ける」ことを決め、交渉はしないと発言

 これは、Antiwar.com「反戦.com」に掲載された記事である。

 イスラエルのナフタリ・ベネット元首相は、土曜日に自身のYouTubeチャンネルに投稿したインタビューで、戦争初期にロシアとウクライナを仲介して戦争を終結させようとした努力を、米国とその西側同盟国が「阻止した」と語った

 2022年3月5日、ベネットはロシアを訪れ、ウラジーミル・プーチン大統領と会談した。インタビューでは、当時のプーチンとウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領との仲介について詳述し、米国、フランス、ドイツ、英国との調整を行ったと述べた。

 ベネットは、彼の調停努力の中で、双方が大きな譲歩に合意したと述べた。ロシア側は、停戦の条件である「非ナチ化」を取り下げたという。ベネットは「非ナチ化」をゼレンスキーの排除と定義した。モスクワでプーチンと会談した際、プーチンはゼレンスキーの殺害は試みないことを保証した、とベネットは語っている。



 ベネットによれば、ロシアがもう一つ譲歩したのは、ウクライナの武装解除を求めないということである。ウクライナ側にとっては、ゼレンスキーがNATO加盟を目指すことを「放棄」したということになる。ベネットは、ウクライナのNATO加盟の動きがロシアの侵攻の「理由」だと指摘した。

 当時の報道では、ベネットのコメントを反映し、ロシアとウクライナが立場を軟化させているとされた。3月8日に「アクシオス」[米国のニュースウエッブサイト]は、複数のイスラエル政府関係者の言葉を引用し、プーチンの「提案はゼレンスキーにとって受け入れがたいものだが、彼らが予想したほど極端ではない」ということを報じた。このウエッブサイトは、この提案にはキエフの政権交代は含まれておらず、ウクライナが主権を維持することを認めていると述べている。

 ベネットは、西側諸国の指導者が自分の調停努力についてどう感じたかについて考察して、当時のボリス・ジョンソン英国首相は 「攻撃的な路線」をとり、エマニュエル・マクロン仏大統領とオラフ・ショルツ独首相は 「実利的」だったと述べた。ベネットは、バイデン大統領が 「両方の」立場を採ったと述べた。

 しかし最終的に、欧米のリーダーたちはベネットの努力に反対した。「このことを広義で言わせてもらう。西側諸国がプーチンを叩き続け、(交渉は)しないという決定は元々あったのだと思う」とベネットは述べた。

 西側諸国が調停努力を「妨害」したのかと問われたベネットは、「基本的には、そうだ。彼らは妨害した、そして私は彼らが間違っていると思った」と述べた。

 ベネットは、調停に踏み切った理由を、イスラエルがシリアで頻繁に空爆していることを引き合いに出し、戦争でどちらに付くかを決めないことがイスラエルの国益にかなうと述べた。ベネットは、ロシアはシリアにS-300防空ミサイルを保有しており、「彼らがボタンを押せば、イスラエルのパイロットは撃墜される」と述べた。

 ロシアとウクライナの交渉は、ベネットの努力だけでは終わらなかった。その後、3月にロシアとウクライナの当局者がトルコのイスタンブールで会談し、その後、実質的な話し合いが行われた。フォーリン・アフェアーズに語った米国の元高官の説明によると、双方は暫定的な取引の枠組みで合意したという。プーチンを含むロシア政府関係者は、イスタンブールでの協議後、[平和]協定が間近に迫っていたと公言している。

 しかし、欧米のさらなる圧力により、結局交渉は失敗に終わった。ボリス・ジョンソンは2022年4月にキエフを訪れ、ゼレンスキーにロシアと交渉しないよう促した。「ウクラインスカ・プラウダ」[ウクライナの一般向けのネットニュース]の報道によると、たとえウクライナがロシアと協定を結ぶ準備ができていたとしても、キエフの西側支援者はそうではないとボリス・ジョンソンは述べたという。

 4月下旬、トルコのメヴルト・カヴソグル外相は、ウクライナでの戦争を長引かせようとするNATO加盟国が一部存在すると述べた。「イスタンブールでの会談後、戦争がこれほど長く続くとは思わなかった...しかし、NATO外相会議の後、...NATO加盟国の中には、戦争を続けさせ、戦争を継続させ、ロシアを弱体化させたい人々がいるという印象があった。彼らはウクライナがどんな事態になろうとあまり気にしていない」とカヴソグルは語った。

 カヴソグルの発言から数日後、ロイド・オースティン[米国]国防長官は、ウクライナ支援における米国の目標の1つは、ロシアの "弱体化 "であることを認めた。
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コロンビア大学教授ジェフリー・サックス、米国のノルド・ストリーム破壊を非難した後、電波から外される

<記事原文 寺島先生推薦>

Columbia professor Jeffrey Sachs yanked off air after accusing US of sabotaging Nord Stream pipeline

筆者:アレックス・ブレア(Alex Blair)

出典:New York Post

2022年10月4日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年3月10日

 コロンビア大学の教授が、米国がバルト海のパイプライン「ノルド・ストリーム」の破壊工作をしたと非難すると、テレビの司会者は急いで彼の発言を打ち切ろうとした。

 ジェフリー・サックス教授はブルームバーグの取材に応じ、ここ数週間、世界的な「犯人捜し」ドラマの中心となっているパイプラインは、プーチンの軍隊ではなく米国が経済制裁以上のダメージをロシアに与える手段のための攻撃だ、という考えを披瀝した。

 「ノルド・ストリーム」パイプラインは、ロシアからドイツに天然ガスを直接供給するもので、ヨーロッパ全域に電気を供給するために不可欠なものだ。




世界的に有名な経済学者であるサックスの意見は、ロシア当局の主張のオウム返しだ、と批判された。(ブルームバーグ)


 しかし、爆発源は謎のまま。モスクワとワシントンは双方ともその責任を否定している。

 欧米のアナリストたちの大半は、今のところ、破壊工作の責任はロシアにあると指摘している。

 世界的に著名な経済学者であり、コロンビア大学持続可能な開発センター長であるサックスの意見は、ロシア当局の主張のオウム返しだと批判された。



  「世界の多くの人々が、この出来事を恐怖の目で見ています」とサックスは言った。

  「世界の多くの人々はこれをロシアとアメリカと背筋が凍るほど恐ろしい衝突と見ています。彼らは、私たちのメディアが伝えるような、これをロシアによるウクライナへのいわれのない攻撃だとは思っていません。」

 「世界の大半の人々は、私たちが説明するようには見ていないのです。世界の大半の人々は、率直に言って、今、ただ恐怖を感じているのです。」

 「(爆破は)米国の行動、おそらく米国とポーランドの行動であることは間違いないでしょう」と彼は述べた。

 ブルームバーグの司会者であるトム・キーンはすぐに口を挟み、サックスにその主張の根拠を示すように求めた。



ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の漏えいから発せられるガスの放出.Airbus DS 2022/AFP via Getty Ima


 「ジェフ、お話はそこまで。なぜ、あれがアメリカの行動だと感じるのですか? その証拠はあるのですか?」と司会者は言った。

 レーダーで米軍ヘリを検知したことと、ホワイトハウスがロシアの欧州エネルギー供給への締め付けに関する重要な声明を発表したこと、この2つが、今回の結論につながった、とサックスは述べた。

 「まず、通常(ポーランドの)グダニスクに駐留している米軍のヘリコプターが、この上空を旋回していたというレーダーの直接証拠があります」とサックスは言った。

 「いずれにせよノルド・ストリームを終わらせる」という(バイデン大統領の)脅しも今年に入ってからありました。

 「先週金曜日の記者会見で、国務長官(アントニー・ブリンケン)の『これもまた、とてつもないチャンスだ』という注目すべき発言もありました。




サックスが非難したのは、ドイツがロシアからの海底パイプラインに対する明らかな「破壊工作」を調査するため、デンマークおよびスウェーデンと合同調査部門を設立すると発表したときだ。(ブルームバーグ)


 「重要な意味を持つ国際インフラ(=ノルド・ストリーム)への海賊行為を心配するのであれば、ブリンケンの発言は奇妙な言い方だ」。



関連記事:ロシアの天然ガス輸送官ノルド・ストリームの崩壊が破壊活動であったという疑惑


 バイデンは、ロシアがウクライナに侵攻する数週間前の2月に、ロシアが国境を越えた場合、米国は天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2を終わらせる」だろう、と請け合った

 「もしロシアが侵攻してきたら、つまり戦車や軍隊がウクライナの国境を越えてきたら、ノルド・ストリーム2はなくなるのです。私たちはそれに終止符を打つでしょう」と、バイデンは、その時、述べている。

 サックスは、自分の考えが米国における「我々のシナリオに反する」ことを認め、そしてアメリカのメディアはこの問題を無視していると非難した。

 「今、私が言ったことは、我が国が考えているストーリーに反していることは承知しています。欧米ではこういうことを言うことは許されません。しかし、事実として、世界中の人々と話すと、それはアメリカがやったことだと彼らは思っているのです」と彼は言った。

 「関係するアメリカの新聞の記者ですら、「’もちろん’(米国がやった)」と言います。しかしアメリカのメディアではそんなことは表に出て来ません」。

 サックスが非難の声をあげたのは、ドイツが、ロシアからの海底パイプラインに対する明らかな「破壊工作」を調査するため、デンマーク、スウェーデンと共同で調査団を結成すると発表した時だ。

 ドイツのオラフ・ショルツ首相は、デンマーク首相、スウェーデン首相とのビデオ通話で、ドイツ政府はこの事件の「共同調査を支持する」と述べた。



バイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻する数週間前の2月に、ロシアが国境を越えた場合、米国は天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に「終止符を打つ」と請け合った。(ロイター通信)


 ナンシー・フェーザー(ドイツ)内相は、ビルト・アム・ゾンターク紙に対し、3カ国(ドイツ、デンマーク、スエーデン)のスタッフによる「EU法に基づく合同捜査チーム」が作業を行うことを、内相同士で合意したと語った。

 「すべての状況を勘案すると、ノルド・ストリームパイプラインに対する破壊行為はあった」というのが、彼女の発言だ。さらに、このチームには「海軍、警察、そして諜報機関」の専門家を集める予定だと付け加えた。

 当局は、ドイツのエネルギーインフラを守るために「警戒を強め」ているが、「ドイツ側に対する具体的な脅威の兆候はない---今のところ」と述べている。

 フェーザーは、日刊紙「スエード・ドイッチェ・ツァイトゥング」の取材に対し、爆破後、ドイツ警察は近隣諸国と協力して「利用できるすべての力」で北海とバルト海をパトロールしていると語った。

 スウェーデン当局はその後、破壊工作と思しき事件の調査を行っている間、ノルド・ストリーム・パイプラインの周辺を封鎖している。

 スウェーデン検察庁は声明で、「悪質な破壊工作」の捜査を進めるため、担当検察官が「犯罪現場調査を行うために、その地域を封鎖する」ことを決定したと発表した。

 「捜査は続いており、集中的な段階にある...世間の関心がかなり高いことは理解しているが、予備調査の初期段階であり、したがって、どの捜査手段をとっているのか、詳細についてはコメントできない。」
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