fc2ブログ

「ドンバスの要衝都市バフムートは包囲された」(ワグネル軍事会社代表からの声明)

<記事原文 寺島先生推薦>

Key Donbass city surrounded – Wagner chief
Yevgeny Prigozhin has called on Ukrainian President Vladimir Zelensky to allow Kiev’s forces retreat from Artyomovsk

エフゲニー・プリゴジン氏は、ウクライナのヴォロデミール・ゼレンスキー大統領にウクライナ軍のアルチョモスクからの撤退を許可するよう要求した。

出典:RT

2023年3月3日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年3月9日


ワグネル民間軍事会社のエフゲニー・プリゴジン代表

 「ワグナー軍事民間会社は、事実上アルチョモスク(ウクライナではバフムートと呼ばれている)という戦略上重要な都市を完全に包囲している」と同軍事民間会社のエフゲニー・プリゴジン代表が金曜日(3月3日)に発表した。

 先日同市の郊外で撮られたと思われる動画内で、このワグネル社の代表はウクライナのヴォロデミール・ゼレンスキー大統領を名指しで言及し、ドンバス内にあるこの都市は包囲され、この都市と外につながっている道路が今はたった一つしか存在しないと、同大統領に告げた。

 「はさみの刃が固く閉じつつあるのです」とプリゴジン氏は声明を出した。同氏はさらに、ワグネル社はウクライナの正式軍と戦闘を続けていたが、いま戦っている相手は、老人や子どもたちにどんどんと変わっている状況についてもあきらかにした。「戦闘は続いていますが、バフムート市の命運はつきています。もってあと1~2日でしょう」とプリゴジン氏は述べた。

 同ワグネル代表がウクライナの大統領に促したのは、兵士たちにこの都市の防衛を放棄させることだった。その際、カメラは拿捕(だほ)されたと思われるウクライナ兵たちの姿を映し出していた。その中には長い灰色のあごひげをした男性と2名の若く見える男性がいた。

 さらにこの捕虜たちは、自分たちが母国の家族や愛する人々のもとに戻ることを許してもらうことと、この要求を無視しないことをゼレンスキー大統領に懇願していた。


関連記事: ゼレンスキーの大統領顧問が、要衝都市から撤退する可能性を示唆

 アルチョモスク市は、ロシアの軍事作戦において最も激しい戦闘が繰り広げられてきた地域のひとつで、ウクライナが引いている70キロに及ぶ防衛線の一部を占めている。なおこの防衛線は、2014年にキエフ当局がドンバスでの戦闘を開始した以来構築されたものだ。

 1ヶ月に及ぶ作戦において、ワグネル社の兵士たちが大多数を占めるロシア軍は、体系的な同市の占領に成功しており、北と南と東においてアルチョモスク市を包囲している。

 ゼレンスキーは戦略的に重要なこの都市が包囲された状況にはないとずっと主張してきたが、最近その見方を変えたようだ。キエフ側の軍がこの都市の防衛において厳しい損失を出したことを受けて、先日ゼレンスキーは、アルチョモスク市を持ちこたえさせるのは、そうすることに「合理性が存在し続ける」限りのことであると表明した。キエフ当局を支援している西側諸国も、ウクライナの指導者であるゼレンスキー大統領に、損失を出すことをやめ、この都市からの撤退を促している。
関連記事
スポンサーサイト



米国は「国内分裂」に向かっている(共和党女性議員の発言)

<記事原文 寺島先生推薦>

US heading for ‘national divorce’ – congresswoman
Marjorie Taylor Greene says “real Americans” feel disconnected from Washington

マージョリー・テイラー・グリーン議員は、「本当の米国民」はワシントン当局から疎外されていると感じていると発言

出典:RT

2023年2月27日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年3月9日


2023年2月7日、ワシントンDCの米国議会議事堂でのバイデン大統領の一般教書演説中のマージョリー・テイラー・グリーン© Getty Images / Win McNamee/Getty Images

 論争の火付け役的役割を果たすことの多い共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員が先日の発言で強調していたのは、同議員は、米国内の赤の州(共和党支持州)と青の州(民主党支持州)の対立による「国内分裂」が進行中だと考えているという点だった。ただし、同議員は政界における分裂や、それに伴い生じるかもしれない内戦を望んでいないとも語っていた。

 ジョージア州選出の共和党員であるテイラー・グリーン議員は、「米国第一主義」と「MAGA(Make America Great Again米国を再び偉大な国に)」を表明しているドナルド・トランプの主要な同盟者であるが、その彼女が「(ジョージ)ワシントン誕生日」である2月20日、政治的な思想に基づいて米国は分裂すべきであると主張した。同議員が不満を呈したのは、「私たちの喉元に病的で吐き気のするようなウォーク(人種や性的差別などに対する高すぎる意識のこと)文化が突きつけられていて、民主党(原文ママ)が唱える国民に対する裏切りのような「米国を最後まで後回しにする」政策が幅をきかせているなか、我が国は終わってしまっている」という点だった。

 この発言に対する非難を受けて、テイラー・グリーン議員は、日曜日(2月26日)に出した声明を強調し、ワシントン当局と政界は「真の米国民や米国民の考えや米国民の感情からは完全に疎外していて、米国民は米国を嫌悪しています。私が正しければ」とツイートしていた。

 「好むと好まざるに関わらず、我が国は国内分裂に向かっています。でも私は内戦を望んではいません。そんなことは決して起こるべきではありません。」

 テイラー・グリーン議員の最近の発言が、ワシントン当局内の厳しい対立を激化させることになることは確実で、この対立は、2021年1月6日に生じた親トランプ派による暴動事件の余波がまだ残存していることを感じさせるものだ。


関連記事:ゼレンスキーは米軍に司令を出している-女性国会議員の発言

 同女性議員が指摘した赤の州と青の州の間の政治的な決裂は、世論調査の結果からも窺えるようだ。世論調査員であるジェレミー・ゾグビ氏が保守系の報道機関であるワシントン・イグザミナーに語ったところによると、青の州と赤の州の間の分裂を示唆する状況は、「全面的に」見られるとのことだ。

 政策検討会社であるジョン・ゾグビ戦略会社の代表社員である、ジェレミー氏の父であるジョン・ゾグビ氏も、以下のように語っている。「我が社が行った世論調査の結果、この状況と相容れない状況は存在しなかった」と。この状況とは、テイラー・グリーン議員から見た米国政界の地形図のことである。

 テイラー・グリーン議員によると、いわゆる「国内分裂」状態になれば、国防総省がすべきことは、「米国の国境線を守ること」となり、ロシアや中国との敵対関係に焦点を置いたり、「何よりもウクライナを守る」ことに関心をもつことなどは後回しにすべきだ、とのことだ。

 同国会議員は、米国内の左派と右派の間には「相容れないほどの差異」が生じており、内戦を招くのではなく、必要なことは「考え方や政治的な不一致が食い違うことを法的に同意することであり、我が国の法的な統一は保たれるべきだ」とした。

 しかし、テイラー・グリーン議員の主張に対する批判が、議会の両側から出されている。ロビン・パタスン大統領報道官は、同議員の分裂論は、「病的で分断的で不安をあおるものだ」とした。またミット・ロムニー元共和党大統領候補は、グリーン議員の主張は、「狂気の沙汰」だと語った。

 「我が国が分断することはありません」とロムニー元大統領候補は語った。「団結してこそ我が国は成り立っているのであって、分裂すれば我が国は崩壊します。」

 テイラー・グリーン議員は、常々ジョー・バイデン大統領政権を批判しており、今月(2月)上旬にも、バイデン大統領が年次一般教書演説を行った際に、バイデン大統領を激しく攻撃する発言を行い、見出しを飾っている。
関連記事

プロフィール

tmmethod

Author:tmmethod
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新コメント