フロリダ州で、ビル・ゲイツの資金提供を受けた企業による、遺伝子組換え蚊が放たれる計画。住民からは「人体実験だ」と批判の声。
<記事原文 寺島先生推薦>
Florida set to release swarms of GMO mosquitoes as residents decry ‘criminal experiment’ by Bill Gates-backed biotech
Russia Today 全米ニュース
2021年4月28日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年5月20日

フロリダ州キーズ諸島で、病気に対抗するために、何千匹もの遺伝子組換された蚊を放出するという計画が出された。これを受けて、地域住民から激しい懸念の声が上がっており、「こんな“犯罪行為“的な実験を行うなど、我々をギニアの豚(人体実験のこと)扱いするのか」という声さえ上がっている。
この計画を進めているのは、フロリダ州キーズ諸島蚊対策部(FKMCD)と、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から支援を受けている、英国の生物化学会社であるオキシテック社であり、遺伝子組み換え蚊の群れの第一弾を今週中(4月最終週)のある時点で、キー市内に放出する計画があると、両団体が共同記者会見で発表した。
.@FlKeysMosquito and #Oxitec announce site participation, anticipated launch of #AedesAegypti #mosquito project 🦟🌴🌞#EcoFriendly #PestControl #PublicHealth #Sustainability
— Oxitec Ltd (@Oxitec) April 23, 2021
Advisory: https://t.co/0rCt8uKs2b
Learn more: https://t.co/HT1pQSIDXP pic.twitter.com/xGpjWcO29S
後に規模を拡大する予定の、この計画の第一弾として、蚊の入った箱が六ヶ所に設置されることになっている。その後の12週間で約14万4000匹の熱帯シマカが放出される予定だ。この熱帯シマカは、デング熱や、ジカ熱や、黄熱病のような病気を媒介する際に最も関連が深いとされる蚊の一種だ。 この計画が上手くいけば、人間の血を吸わないオスの蚊が、この放出されたメスの蚊と交配することになる。このメスは、熱帯シマカが死に絶えるよう遺伝子操作されているので、熱帯シマカの数を抑制したり、病気の蔓延を減らす助けになるとのことだ。
オキシテック社によると、この熱帯シマカの生態数は、キーズ諸島の蚊の個体数の総数の4%にしかならないが、熱帯シマカは蚊が媒介して人間に感染する病気の「ほとんど全て」に関わっているとのことだ。さらに動物に感染する、フィラリアの一種である犬糸状虫などの感染についても同じであるとのことだ。
この計画は、米国環境保護庁が昨年3月に試用許可を承認したものであるが、この計画は、野生動物に害を与える可能性のある化学肥料の使用を減らすことも目指している。 しかし、オキシテック社の発表によれば、この計画を地方公共団体の首長に売り込む際の特典としては、この蚊の数の制御計画に化学肥料の使用を減らすことについての言及はない。 .
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2002年にオックスフォード大学で設立された英国に拠点を置くこのオキシテック社はさらに、 この計画に対する住民からの支持は「高いままである」と主張している。しかし、地域住民からは強い疑問の声が上がっており、その声がその地域の首長にまで直接届いているケースもある。
「私たちは科学者ではないかもしれませんが、文献を読むことはできます。オキシテック社が言っていることと、私たちが別の情報源から得た情報は、完全に食い違っています」とは課題意識を持っている住民のメーガン・フルさんの意見だ。 3月に開かれた村規模の公聴会で語った内容だ。さらに彼女はこう付け加えた。「お願いします。すぐに対応してください。この技術を利用することを考え直していただけませんか」
「これは犯罪行為だと思います。この実験に私たちが巻き込まれて。これは、公的機関であるフロリダ州キーズ諸島蚊対策部が、私たちに行うテロ行為であり、犯罪行為です」
他の地域住民も「私は非常に心配している」と語っている。具体的には、この計画が進行すれば、、遺伝子操作されたメスの蚊にこの地域の人々が刺されるという危険性が出てくることについての心配だ。
「みんなはそんなことは起こらないと言っていますが、私には信じられません」。さらに彼女が指摘したのは、オキシテック社や、関連の公的機関には「情報の透明性が欠けている」ことだった。
議員の中にも不安の声を上げている人がいる。市会議員のマーク・グレッグ氏はこの遺伝子組み換え蚊のことを「フランケンシュタインのような虫」呼ばわりしている。
「“私たちはギニアの豚(人体実験のこと)扱いされようとしている”と言っている人たちもいます。多分その通りなのでしょう。今本当にこの措置を取る準備をしないといけない時期なのか、私には分かりません」 とグレッグ議員は語った。
しかしフロリダ州キーズ諸島蚊対策部は、病気を媒介する虫に農薬耐性がついてきているため、このような蚊の個体数を統制する措置を改善する必要性を主張している。さらに同組織は、今回のオキシテック社の計画は「安全で、環境にやさしく、的を得た」新しい対策法になる可能性があると語っている。
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オキシテック社が、遺伝子組み換え蚊を使った対策を行うのはこれが初めてではない。すでに南アメリカや、カリブ海地域において、10億万匹以上の蚊の放出を行っている。例えば2013年、ブラジルにおいて27ヶ月間の放出実験を行い、現地に生息する蚊の個体数の90%を減らそうと計画していた。 キーズ諸島の新たな取り組みと同様に、遺伝子組み換え蚊を放出することにより、ブラジルの蚊を絶滅させようという計画だった。しかし、2019年、オキシテック社は槍玉にあげられた。というのも、蚊が再生しているという研究結果を、研究者たちが発表したからだ。その結果によると、調査した蚊のうち60%から遺伝子組み換えの形跡が見つかったのだ。
同社は後にこの研究結果に反論をし、この実験は計画通り上手くいったと主張していたが、これ以外のオキシテック社の取り組みも、批判の的になっている。ケイマン諸島で行われた同様の計画も、2018年に打ち切りになっている。それは、政府がその計画は失敗に終わったと結論づけたからだ。ドワイン・セイマー保健大臣がこの計画についてこう発言している。「この計画では、予想していたような結果を得られることができそうもなかった」
ケイマン諸島との契約が切れる数ヶ月前に、同社はビル&メリンダ財団と提携を結び、同じような「環境にやさしい遺伝子操作による「個体の自己減少」という蚊対策法を進めることを公表した。その時は、マラリアを媒介するハマダラカが対象だった。同財団の財務記録によると、それ以来、オキシテック社はゲイツ財団から手付金だけで850万ドルを得ており、2021年だけでもすでに1200万ドル以上の資金援助を受けている。今回のフロリダ州キーズ諸島の計画に、同財団の資金援助があるかどうかは不明だ。
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