「なぜ、プーチンに投票するのか?」
アイオワ州民主党党員集会で、
トゥルシー・ギャバードの支持者が受けたいじめ
RT World News 2020年2月4日
<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ 2020年2月27日

トゥルシー・ギャバードのある支持者は、シャーピー社のマーカーで肉体的攻撃を受け、ロシアのテロリスト呼ばわりされた。アイオワ州の民主党の党員集会で、ギャバードを支持するという発言の後だ。これは、ギャバードの支持者たちがうけたいくつかの「いじめ」報告のうちの一例にすぎない。
ハワイ州選出議員トゥルシー・ギャバードを党員集会で推薦することは、健康を害することになるかもしれない。月曜日のアイオワ州民主党党員集会での投票集計アプリ誤作動事件での報告が示すとおりであるならば。ジャーナリストのダック・ルーローの、「ギャバードに投票する」という一言が、億万長者のトム・ステイヤーの支持者をジキルとハイドのように豹変させ、挙句の果てに、肉体的攻撃にまで至ることになってしまった。
The man on the left, who claims to work for the Iowan government, dragged a Sharpie on my hands and called me a Russian terrorist because I expressed support for @TulsiGabbard and #Assange. Best of the #IowaCaucuses! pic.twitter.com/g7kMs1ROOT
— Dack Rouleau (@DackRouleau) February 4, 2020
「なぜプーチンに投票するのか?プーチンなんて、民主主義者じゃないぞ」。 一人の男性が、ルーローによると彼はアイオワ州政府で働いたことがある男性だが、大統領候補のステーヤーを支持する演説をした際、元国務長官のヒラリー・クリントンが乗り移ったかのように、あざ笑ってこう言ってのけた。「ギャバードは“プーチンの売春婦”だ」と。さらに、「ギャバードは、もし大統領に選ばれたら、ウィキリークス発行人のジュリアン・アサンジを釈放すると言っているらしいよ。アサンジも、プーチンのお仲間じゃないか」と。まるで、まるで、ことわざの「金槌しか持っていないやつは、全てが釘にみえる」ならぬ「金槌しか持っていないやつは、全てが鎌に見える」だ。
(訳注 このことわざは、攻撃する意思で頭の中がいっぱいのものは、何でもかんでも攻撃する理由をこじつけようとする、の意。また、鎌はソ連やロシアの象徴)
ルーローとこのステーヤーの支持者は、しばらく離れていたが、ステーヤーの支持者が、シャーピーのマーカーを手に、再びルーローの前に現れ、大騒ぎになった。その支持者は、ルーローの腕のドイツ語のタトゥーを指して、「おまえは、ロシアからきたんだな!ロシア語のタトゥーをしてるじゃないか!」と勝ち誇ったように叫んだ。 ルーローがローマ字とキリル文字の違いを、無駄と知りながらも、説明しようとしているとき、彼は「 もういっちょ、ロシア語のタトゥーをしてやる! 」と脅し、ルーローの手にマーカーで「線を引いた」そうだ(ルーロー談)。
ウィンザーハイツ市の三地区の数少ないギャバードの有権者は、結局、バーモント州上院議員バーニー・サンダースを支持する派に加わったが、ギャバードの支持者が攻撃を受けたという報告があったのは、その党員集会だけではない。少なくともある一つの党員集会においては、ギャバードの支持者が、いじめに耐えきれずに立ち去ったという。
Caucused for #Tulsi. Was treated like I had the mange. Refused to realign, and walked out the door.
— Iowa Guy Don🌺 #AlohaGang #MyVoteMyChoice (@don_iowa) February 4, 2020
この「ギャバード支持者いじめ」は、よくある話のようで、サンダースの支持者がこの現象を利用することを提案したほどだ。
Any berner in Nevada caucus if you see a Tulsi supporter and they are getting abused like they did in Iowa , don’t join in with the abuse , walk over to them and talk to them . Welcome them into the Bernie group , they are fighting the same fight as us !
— Grumpy Birdie Sanders (@grumpybirdieS) February 4, 2020
民主党幹部がギャバードに対して反感をもっていることは、ずっと前から明らかだ。 CNNは、ニューハンプシャー州の予備選挙に先立って予定されていた一連のタウンホール(政治家と市民の対話の場)に、ギャバードを出演させなかった。投票数が著しく少ない他の候補者たちは出演させたのに。
また、一部のギャバード支持者は 、「偽情報をつかまされて、他の候補者の支援に回るよう仕向けられている」という報告をしている。
その間、SNS上で、ギャバードに対するひどいコメントが止むことがなかった。それは、予備選挙最初のライブ放送討論会で、ギャバードが、カリフォルニア上院議員カマラ・ハリスの過去のひどい行いを明らかにすることで、ハリスが指名されるチャンスを粉砕してからずっとだ。 ハワイ州選出議員(ギャバード)は、彼女をロシアのスパイ呼ばわりしたクリントンに対し、名誉毀損で訴えることを決めたが、それは、党の中道派から余計に嫌われることにしかならなかった。
From our morning newsletter: This is for every staffer for every Democratic campaign in Iowa (except Tulsi’s). Congrats! You made it to the finish line. You’ve worked your ass off for months in extreme weather all because you believe this country is worth saving.
— Adam Parkhomenko (@AdamParkhomenko) February 4, 2020
アイオワ州の党員集会は、予備選挙期間で最も重要な集会の1つであるが、アプリの集計まちがいのせいで、混乱のうちに終わった。そのアプリは、一番重要な瞬間に工作されていて、間違った結果を出すように作られていたのだ。火曜日の午後現在でも、投票数はまだ集計中だ。クリントンとインディアナ州のサウスベンド市長ピート・ブッティジェッジ、二人ともが、そのアプリと結びついているのではないかという陰謀説が、うごめいている。つまり、 民主党には、「民主主義を破壊しようと干渉してくる外国」なんて必要ないのだ。
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