BRICS五カ国、独自の支払いシステム創設へ
――西側依存からの離脱
BRICS countries to create own payment system to cut dependence on West
RT / Home / Business News/ (2019年3月1日)
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月24日)
<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/business/452737-brics-own-payment-system/
Get short URL

© Getty Images / Jasmin Merdan
経済的に大きく躍進している五カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がブリックス・ペイと呼ばれる、新たな支払い共同システムを開発中、とロシアメディアのイズベスチャが報じている。
BRICS五カ国は、各国の支払いシステムを統合する特別なオンライン決済サービスの創設を考えている、とイズベスチャは、金曜日、ロシア直接投資資金(RDIF)の例を挙げ、報じた。 イズベスチャの報道に依れば、RDIFは開発に必要なテクノロジーを持っている中国やインドからの協力者たちと共に、現在同様のプロジェクトに取り組んでいる。
このオンライン決済サービスは現存するアップルペイやサムソンペイと同様のものであり、決済はスマートフォンのアプリを使って行う。 利用者の銀行口座はいかなる通貨でも構わない。 クラウド上に特別な共有サイトを設定する予定で、BRICS五カ国は自国の支払いシステムをそこにリンクさせる。
この支払いシステムのパイロット版は四月南アフリカで試行される予定だ。 ちなみに南アフリカが2010年12月加盟したことで、BRICSという現在の呼称が出来上がった。
BRICSが自前の支払いシステムを持つことで、多国籍支払い組織への依存を大幅に軽減でき、それは地政学的緊張関係の中でとりわけ重要な意味を持つ、とRDIF副頭取はイズベスチャに語った。 また、ロシア商工会議所会長の言葉として、金融市場の乱高下とドル相場を考慮すれば、各国通貨システムを統合することはBRICSにとって最優先課題である、と伝えている。
BRICS五カ国の中央銀行は、上海協力機構やロシアが主導するユーラシア経済連合(EEU)と同じように支払いシステムの共同空間の開発に取り組んでいる。 しかし、ロシアの中央銀行は、ロシアの財務省と同様、オンライン決済サービスを創設するかどうかの議論を特にまだ始めているわけではない。 これはイズベスチャが報じているところだ。
南アフリカは別だが、その他のBRICSの国々はそれぞれ自国内の支払いシステムがある。中国はユニオンペイ、インドはルペイ、そしてブラジルはELOだ。 ロシアの支払いシステムミールペイは、西側の同国に対する経済制裁が発動された1年後の2015年、ロシア中央銀行によって立ち上げられた。
RT / Home / Business News/ (2019年3月1日)
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月24日)
<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/business/452737-brics-own-payment-system/
Get short URL

© Getty Images / Jasmin Merdan
経済的に大きく躍進している五カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がブリックス・ペイと呼ばれる、新たな支払い共同システムを開発中、とロシアメディアのイズベスチャが報じている。
BRICS五カ国は、各国の支払いシステムを統合する特別なオンライン決済サービスの創設を考えている、とイズベスチャは、金曜日、ロシア直接投資資金(RDIF)の例を挙げ、報じた。 イズベスチャの報道に依れば、RDIFは開発に必要なテクノロジーを持っている中国やインドからの協力者たちと共に、現在同様のプロジェクトに取り組んでいる。
このオンライン決済サービスは現存するアップルペイやサムソンペイと同様のものであり、決済はスマートフォンのアプリを使って行う。 利用者の銀行口座はいかなる通貨でも構わない。 クラウド上に特別な共有サイトを設定する予定で、BRICS五カ国は自国の支払いシステムをそこにリンクさせる。
この支払いシステムのパイロット版は四月南アフリカで試行される予定だ。 ちなみに南アフリカが2010年12月加盟したことで、BRICSという現在の呼称が出来上がった。
BRICSが自前の支払いシステムを持つことで、多国籍支払い組織への依存を大幅に軽減でき、それは地政学的緊張関係の中でとりわけ重要な意味を持つ、とRDIF副頭取はイズベスチャに語った。 また、ロシア商工会議所会長の言葉として、金融市場の乱高下とドル相場を考慮すれば、各国通貨システムを統合することはBRICSにとって最優先課題である、と伝えている。
BRICS五カ国の中央銀行は、上海協力機構やロシアが主導するユーラシア経済連合(EEU)と同じように支払いシステムの共同空間の開発に取り組んでいる。 しかし、ロシアの中央銀行は、ロシアの財務省と同様、オンライン決済サービスを創設するかどうかの議論を特にまだ始めているわけではない。 これはイズベスチャが報じているところだ。
南アフリカは別だが、その他のBRICSの国々はそれぞれ自国内の支払いシステムがある。中国はユニオンペイ、インドはルペイ、そしてブラジルはELOだ。 ロシアの支払いシステムミールペイは、西側の同国に対する経済制裁が発動された1年後の2015年、ロシア中央銀行によって立ち上げられた。
- 関連記事
-
- 新たなBRICS参加国は多極化を促進するだろう-ロシア外相 (2023/07/01)
- BRICS五カ国、独自の支払いシステム創設へ――西側依存からの離脱 (2019/03/24)
スポンサーサイト