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戦争の親玉:アメリカの兵器産業が
世界の兵器貿易を支配する

Lords of war: US weapons factories dominate global arms trade

RT Business News 2019年1月19日

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月9日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/business/449171-us-weapons-first-sales/

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© Reuters / Mark Wilson

「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」による最新報告で、2017年度、世界の巨大兵器産業は合計3980.2億ドルの武器並びに軍事設備を売り上げていることがわかった。 過去15年間と比較すると44%増である。 

「全体の数値に中国のデータは含まれていない。 必要な情報が不足しているので、一貫性のある適正な評価ができないからである」と『報告』は述べている。

『報告』でランク入りする世界のトップテン兵器産業は次の通りだ。

1.ロッキードマーティン社


© Global Look Press

ロッキードマーティン社は、2017年度449億ドルの武器を売り上げだった。 前年度比8.3%増である。 メリーランド州ベセスタに本社のある同社は、兵器売り上げ世界一の座を今年も守った。 同社は、戦闘艦から極超音速ミサイルやジェット戦闘機に至るまで様々な武器を生産している。 また、世界で最も高額の兵器システムであるF-35ジェット戦闘機をペンタゴン(米国国防総省)に納入している。 

2.ボーイング社


© Global Look Press

アメリカの宇宙・航空巨大産業であるボーイング社は、269億ドルの売り上げがあった。 2017年度トップのロッキードマーティン社とは売上高で180億ドルの開きがあった。 

「ボーイング社の兵器売り上げが落ちたのは、KC-46空中給油機の納入が遅れたことと、C-17輸送機の納入が打ち切りになったことが原因になった可能性もある」と『報告』は述べている。

2017年度同社の兵器売り上げは収益全体の29%にしかならない。 昨年はアメリカ政府との幅広い契約にこぎ着けた。 9月だけで、20件以上、総額137億ドルの契約案件に調印している。 

3.レイセオン社


© Reuters / Michaela Rehle

アメリカの兵器製造会社であるレイセオン社は、誘導ミサイルやミサイル防衛システムの製造に関して世界一である。 2017年度の兵器売り上げは、前年度比2%増で、239億ドルの収益があったとされる。 

レイセオン社の製品には実戦で検証済みのパトリオット・ミサイルシステムがあり、 『報告』ではこれが欧州弾道ミサイル防衛の要とされている。  このパトリオット・ミサイルは欧州以外では9カ国で使われている。

4.BAEシステムズ


FILE PHOTO Philippine soldiers aboard an M113 armored personnel carrier during an operation against Islamic militants at a remote village in Butig town, the southern Philippine island of Mindanao © AFP / Richele Umel
画像:イスラム兵掃討作戦中にM113兵員輸送機に乗るフィリピン兵士。南フィリピン、ミンダナオ州、ブチグ町の遠方の村にて。

イギリスの兵器メーカーであるBAEシステムズは、229億ドルの兵器を売り上げで、前年度比3.3%増である。 イギリスは欧州最大の武器生産国の座を2017年度も維持し、総売り上げは357億ドルである。

5.ノースロップ・グラマン社


FILE PHOTO Two Northrop Grumman MQ-4C Triton unmanned aerial vehicles © Reuters

アメリカの兵器製造企業ノースロップ・グラマン社は、2017年度224億ドルの売り上げがあった。 前年比2.4%増の兵器の売り上げで毎年順調に成長している。 航空宇宙や防衛技術を手がける同社は、アメリカのロケットメーカー、オービタルATKを買収し、宇宙でのビジネス拡張をねらっている。

6.ジェネラル・ダイナミックス社


© Reuters / Ints Kalnins

バージニア州に本拠があるこの防衛関連企業は195億ドルの売り上げだが、前年度売り上げ196億ドルからわずかに減少した。 同社のM1エイブラムズ戦車は、過去40年以上に亘り、アメリカのほぼすべての大規模軍事作戦で使用されてきた。 

7.エアバス・グループ


© Global Look Press / Qian Baihua

ヨーロッパ第二の防衛兵器請負企業であるエアバス社は、2017年度の兵器売り上げが113億ドルだった。 航空宇宙を手がける欧州の巨大企業である同社にとって、兵器販売は同社収益の要ではない。 全収益750億ドルの15%を占めるに過ぎない。 宇宙船の商業化や宇宙部門がビジネスの中心となっている。 

ユーロファイター・タイフーンジェット戦闘機は、イギリス、ドイツ、イタリア、スペインとの提携で完成したものだが、エアバス社製軍事製品として最もよく知られている。

8.タレス社


© Wikipedia

2017年度、フランスの防衛兵器企業であるタレス社は、90億ドルを売り上げた。 これは同社の2017年度全収益の約半分にあたる。 また、兵器販売は前年度比ほぼ7%増をなんとか達成した。 タレス社には装甲車両からミサイル防衛、航法装置にいたるまで幅広い防衛製品がある。

9.レオナルド社


© Reuters

イタリアの兵器製造企業であるレオナルド社は、2017年度89億ドルの収益があった。 これは全歳入の68%にあたる。 同社はヘリコプター、ミサイル、ドローンを製造しているが、非軍事的宇宙プログラム用の装備も手がけている。 

10.アルマズ・アンテイ社


© Reuters / Maxim Shemetov

ロシアの武器供給企業であるアルマズ・アンテイ社は、SIPRIの年間ランキングで上位10社にランキングされた。 2017年度、ロシア最大の兵器製造企業である同社は売り上げを17%伸ばし、86億ドルに達した。 同社の主力製品であるS-400(移動式地対空ミサイルシステム)は、過去5年間、国外の何十という軍事関係バイヤーたちの注目の的となっている。 

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アメリカにおける死亡原因のトップは薬物(オピオイド)、
交通事故死を上回る

Opioid overdoses surpass car crashes among leading causes of death in US - report

PREPARE FOR CHANGE   2019年1月15日

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月9日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://prepareforchange.net/2019/01/30/opioid-overdoses-surpass-car-crashes-among-leading-causes-of-death-in-us-report/

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Opioid overdoses surpass car crashes among leading causes of death in US - report
Opioid overdose rescue kit (file photo) © Reuters / Andrew Kelly

アメリカ人の死亡率は、オピオイド(アヘンに似た作用をもつ合成麻酔薬)の過剰摂取が交通事故死を上回っている、との最新統計的分析が公表された。 自殺が病気以外の死亡原因では依然トップである。

オピオイド過剰摂取で死亡した人の数は、この20年で三倍に増え、2017年は43、000人を超えた。 議会から認可された非営利団体である安全性評議会(NSC)の新しい報告である。 それに比べて、同年交通事故で死亡した人の数は40、000人を少し超えた程度だった。 

NSCの統計分析によれば、アメリカ人死亡者の93人に1人はオピオイドが原因で、103人に1人は交通事故が原因で死亡したことになる。 アメリカ史上初めての事態だ。 

「「メリカ人は、はっきり事故と呼べるようなことが原因となり、過去50年間見たこともないような比率で、死亡しています。毎日466人の命が失われているなんて自慢できる数字ではありません」とNSC統計部門主任ケン・コロシュは語った。

オピオイド問題に関する他の統計でも、ぞっとするような数値が出ている。 一日当たり62人のアメリカ人がオピオイドの過剰摂取で死亡していると推定される。 つまり、年間22、630人の死者で。ベトナム戦争の戦死者数全体の3分の2以上になる。 圧倒的な死亡原因はフェンタニルと呼ばれるヘロインを含有することの多い合成オピオイドだ。  

この調査が実施された年、トランプ大統領は「非常事態」を宣言した。

もう一つのぞっとする数値としては、自殺が病気以外の死亡原因として断然トップになっていることだ。 オピオイドや交通事故よりも多い47、000件の死亡例が2017年報告されている。 対照的に、殺人事件は17、284件が報告されている。
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