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「もう誰も戦争を支持しない!」
アメリカ人が、米主導のベネズエラ介入に反対デモ

‘Zero support for another war’: Americans march to prevent US-led intervention in Venezuela

RT World News 2019年2月24日

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月1日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/news/452287-americans-support-venezuela-march/

‘Zero support for another war’: Americans march to prevent US-led intervention in Venezuela
© Flickr / Joe Catron

ニコラス・マドゥロ政権は自国民のためにいろいろな無料施策を実施している。アメリカ政府の人道支援など足元にも及ばないほどの規模だ、と反戦活動家サラ・フラウンダースはRTに、アメリカ主導のベネズエラ介入を糾弾した。

アメリカ主導の介入に反対する活動家たちは土曜日、150ものデモを世界中で組織して、「庶民は、外国への介入に反対している」との意思表明をした。集会は全米各地で開催されている、とフラウンダースは語った。彼女は、ニューヨーク市で開かれた「ベネズエラ戦争反対」集会に参加してきたところだった。

「今日のベネズエラでは、600万以上の家族に、最低これさえあれば生きてゆける物資の詰まったバスケットが毎週供給されています。アメリカの食料配給プログラムとは遙かに規模が違うのです」とフラウンダースは語った。

「また戦争をすることに賛成するか、いや、どんな戦争にだって賛成する労働者は一人だっていません。 アメリカの軍国主義が最大の原因となって、ここアメリカでは貧困や、貧富の格差や、権利剥奪が起きているのです」と、著名な作家であり、反戦活動家でもあるフラウンダースは説明した。 そしてアメリカが介入するならば、ラテンアメリカは全域が「炎の嵐に包まれてしまう」と警告した。


© Reuters / Eduardo Munoz


アメリカ人は、他国への内政干渉はどんなことがあっても駄目だと反対しているのに、アメリカのメディアは、マドゥロ政権が今にも崩壊するかのように「言語道断で、思い上がった仮定」の下で報道活動を展開している。大半のベネズエラ人は、現政府の社会主義的政策を支持している、とフラウンダースは語った。 


「ベネズエラ国民とマドゥロ大統領は、どんなことがあっても絶対抵抗するという決意を示している。その決意があるから、政府が何を言おうが、人々は自分たちの判断で行動する」とフラウンダースは語った。

イギリスのロック・ミュージシャンでピンクフロイドの共同創立者であるロジャー・ウォーターズは、ツイッターでベネズエラ支持のビデオを配信した。 短い映像の中で、長年アメリカの干渉主義外交政策を批判してきたロジャー・ウォーターズは「We Shall Overcome」の歌の一部を演奏した。 彼はこの配信より前にも、西側が支援するベネズエラのための「人道的コンサート」を批判していた。


集会は、同時に、オタワ、ベルリン、ローマ、シドニーそしてその他の場所で開かれた。しかしそれらの各国政府は、アメリカが背後で操るベネズエラ国内の反対勢力に、あからさまな支持を表明しているのだ。抗議行動はインドや韓国を含むアジア諸国でも展開された。 

マドゥロ大統領は街頭に出てアメリカの介入に反対しているアメリカ人に感謝の言葉を述べた。 そして、自ら車を運転して撮影した映像で、カラカス市中は「平穏」、「静寂」であることを配信した。
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Otpol(オトポール)の台本どおり、
ベネズエラ反政府勢力が「兵士にバラを!」作戦

‘Straight out of the Otpor playbook’: Venezuelan opposition gears up to fight soldiers with roses

RT World News(2019年2月24日)

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年3月1日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/news/452262-venezuela-protest-roses-propaganda/

‘Straight out of the Otpor playbook’: Venezuelan opposition gears up to fight soldiers with roses
ベネズエラ反政府派向けの、花を摘んだトラックが到着する© Twitter / Dan Cohen

ベネズエラの反政府勢力はテレビ放映用の準備を進めているようだ。何箱もの花をトレーラーに積んでデモ隊へ搬送した。おそらくはコロンビア国境を警護するベネズエラ兵士たちを懐柔する意図があるのだろう。 

ベネズエラとコロンビアの国境付近では、今、外国の支援物資の搬入をめぐる騒ぎがエスカレートしている。反対派のリーダーであるフアン・グアイドはアメリカの支援物資をコロンビア側からベネズエラに運び込むと約束した。 一方、ニコラス・マドゥロ大統領は国境を閉鎖し、前線に軍隊を配備した。マドゥロは、アメリカの支援物資は「屑」であり、軍事侵略の前触れだと彼は言った。

散発的な衝突が、デモ隊とベネズエラ軍との間で土曜日の早朝、何回か起こった。その後、コロンビア側にいる反対派デモ隊は、戦術を「愛の爆弾」作戦に変えようとしているようだ。 

ジャーナリストのダン・コーエンのレポートでは、トレーラーに積まれたバラが、コロンビア側の国境に向かっている、とのことだ。橋を渡ってベネズエラへ行こうとするデモ隊に、このバラは渡されるのだろう。 

「ジーン・シャープのオトポール作戦{訳注}そのままだ」と指摘したのは独立系ジャーナリストのマックス・ブルーメンソールだ。ブルーメンソールの記事によると、シャープの著作にはメディア受けがいい、非暴力革命に関するものがいくつかあり、「オトポール(抵抗)!」がアメリカの資金援助を受けた反政府抵抗運動であって、21世紀への変わり目のころ、オトポールはセルビアで活動していたことなどに言及している。

人々の視線にどう映るかは重要だ。そして、クーデターは醜いものだ。だから、「バラを兵士に!」のような一般受けする写真を作り上げることを、グアイドやワシントンで彼を支援する者達が必要としているのだ。

1967年、ベトナム反戦運動で撮られた「兵士に花を」の伝説的な写真© Wikipedia


(訳注:Otpolオトポール)「櫻井ジャーナル」(2019年2月23日)に、オトポールについてしっかりした位置づけがなされていたので、引用します。
(「ベネズエラ国民の多数派に支持されていない人物を使って米国は侵略を試みている」)

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 しかし、現在のベネズエラ軍がアメリカ支配層の思い通りに動く気配は見られない。そこで東ヨーロッパで使われた「カラー革命」の手法を採用したようだ。

 アメリカ支配層が大統領を名乗らせているグアイドは2007年にアメリカのジョージ・ワシントン大学へ留学、新自由主義を信奉している人物。政権を奪取した暁には私有化を推進、国営石油会社のPDVSAをエクソンモービルやシェブロンへ叩き売るつもりだと言われている。

 本ブログでも書いたことだが、グアイドがアメリカへ留学する2年前、アメリカ支配層は配下のベネズエラ人学生5名をセルビアへ送り込んだ。

 セルビアにはCIAから資金が流れ込んでいるCANVASと呼ばれる組織が存在しているが、そこでベネズエラの学生は訓練を受けている。

 CANVASを生み出したオトポール(抵抗)!はスロボダン・ミロシェビッチの体制を倒すため、アメリカ支配層などによって1998年に作られた組織。運動の目的はごく少数の富豪による富の独占だ。

 こうした組織は民主化、人権、人道といった耳触りの良い用語を使うが、実態は逆。一種のイメージ戦略だが、この戦略を始めたのはロナルド・レーガン政権の時代だった。1983年1月にレーガン大統領が署名したNSDD 77が始まりだと考えられている。

 その前、1982年6月にレーガン大統領はイギリス下院の本会議でプロジェクト・デモクラシーという用語を使ったが、これはイメージ戦略の名称でもある。「民主主義」という旗を掲げながらアメリカの巨大資本にとって都合の悪い国家、体制を崩壊させようというのだ。いわゆるレジーム・チェンジ。国内での作戦はプロジェクト・トゥルースと名づけられた。その延長線上にカラー革命はある。

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