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新型コロナウイルスに「合成ウイルス」と思われる痕跡が見つかったという研究結果が発表された

<記事原文 寺島先生推薦>

New study claims to have determined origin of Covid-19

Covid-19の起源を特定したとする新たな研究結果
パンデミックの背景にあるウイルスは、「合成ウイルス」に典型的な遺伝子構造を持っている、と著者らは指摘する

出典:RT

2022年10月23日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年11月1日


ファイル写真。© Getty Images / Saul Loeb

 Covid-19パンデミックを引き起こしたウイルスは、実験室でつくられた可能性が高いと、ドイツとアメリカの科学者が主張する研究結果が発表された。

 3人の研究者からなるチームは、Sars-CoV-2の構造を 「野生」のものと実験室で作られた同等のものと比較した結果、遺伝子組み換えウイルスであると結論づけたのである。

 ドイツのヴュルツブルク大学のヴァレンティン・ブルッテルと、米国のセルバ・アナリティクス研究所のアレックス・ウォッシュバーンと、同じく米国のデューク大学のアントニウス・ヴァンドンゲンが発表した前刷り論文によれば、Sars-CoV-2は文字通り遺伝子操作の「指紋」を持っているとのことであった。今週発表された論文では、3人の科学者が「制限部位」と呼ばれる遺伝子構造要素が、繰り返し現れるのを発見したと報告しており、彼らはこれをウイルスのゲノム(染色体上の遺伝情報)が「縫合」された痕跡であると述べている。

 「研究室でウイルスを作る場合、研究者は通常、「制限部位」と呼ばれる縫合部位を追加したり削除したりするために、ウイルスゲノムを操作する。研究者がこれらの部位の変更する方法により、試験管内てゲノム合成を行った指紋のような役割を果たすことができる」と、この論文は主張している。
 
 この論文によると、Sars-CoV-2の構造は、「野生のコロナウイルスでは異常」だが、「実験室で組み立てられたウイルスでは一般的」な構造をしており、さらに、制限部位が特定できる「※同義変異(別名サイレント変異)」が起こっている、という。このような変異が集中して見られることは、「無作為な進化によって生じたとは極めて考えにくい」と、査読前であるこの論文は述べている。
※サイレント変異(別名:同義変異)・・・遺伝子の塩基の文字が別のものに変わっても,指定するアミノ酸には変化がないタイプの変異のこと

<関連記事>米国の科学者が、致死的なCovidの新しい変種を作成

 この研究結果は、「このウイルスは99.9%、の人工的で、おそらく操作された天然ウイルスの複製である」とブルッテル氏はドイツのニュースメディアntvテレビに語っている。この研究者は、自身の研究中に、自己免疫疾患のためのタンパク質ベースの薬を作るために日々行っているのと同様の操作の兆候を見つけたと語った。

 ブルッテル氏は、免疫学分野の博士号を持ち、バイオテクノロジー業界の全国フォーラム「German Biotechnology Days」で今年のイノベーション賞を受賞しているが、ウイルスゲノムの異常に初めて気づいた2021年夏から、この研究に取り組んでいたとntvテレビに語った。

 しかし、この研究は、カリフォルニア州ラ・ホーヤにあるスクリップス研究所のクリスティアン・アンダーソンを含む他の免疫学者から早速非難を浴びた。アンダーソンは、この論文を「ナンセンス」であり、「分子生物学の幼稚園程度の見識に合致しないほど深い欠陥がある」と烙印を押した。彼はまた、一連のツイートで自分なりのSars-CoV-2ゲノム解析の方法を提示した。

 ギーセン大学ウイルス研究所を率いるドイツのウイルス学者フリーデマン・ウェーバーは、ブルッテルらが見つけた「指紋」は、この研究が指摘している縫合などの技術がなくても、ウイルスを遺伝子操作することは可能なので、必ずしも人工的な起源を指しているとは言えないと述べている。同時に、 遺伝子操作を行う際、そのようなやり方は、「必ずしも必要な方法ではなく、実際非常に複雑な手法である」、ともしている。
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デルタ株など存在しない。「新型」コロナウイルスと称されているCOVID-19は20年前に特許が取られていた


デルタ株など存在しない。「新型」コロナウイルスと称されているCOVID-19は20年前に特許が取られていた
<記事原文 寺島先生推薦>

19 July 2021

Dr. David Martin: There Is No “Delta” Variant – “Novel” Coronavirus Known as COVID-19 Was Patented Two Decades Ago
Global Research 2021年7月19日

ブライアン・シルハブリー( Brian Shilhavy)著

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳ニュース>
2021年7月30日



 ディビッド・マーティン博士は、最近ライナーフェルミッチ弁護士とのインタビューを行った。フェルミッチ氏はCOVID-19のパンデミック中に行われた犯罪について起訴することを求めている。

 このインタビューは全部で90分近い長さであり、サイトの「ヘルス・インパクト・ニュース」に登録者から、このインタビューについて知らせてくれた多数のEメールが送られてきた。

 私が読んだそのEメールで、このインタビューに関するコメントのほとんどが触れていたのは、 マーティン博士が「1990年代の後半から、Sarsコロナウイルスについて特許が取られていた」と語っていたことについて、だった。従ってこの話は実は、「古いニュース」になる。というのは、マーティン博士は、昨年ミッキ・ウィルス制作のドキュメンタリー映画「プランデミック」 の中で既に語っていた内容だからだ。

 このドキュメンタリー映画をまだご覧になっていなければ、ぜひとも見てほしい。タイトルは「プランデミック:激しい反対と検閲の網を乗り越えてオンライン配信された長編映画」だ。

 ミッキ・ウィリスは世界の人々のためにとても良いことをしてくれた。彼はこの映画を無料で公開してくれたのだ。だから私は、制作者の名を表示すべき時には、つねにウィリス氏の名を喜んで記載することにしている。というのもウィリス氏の映像作品を複製した多くの人々は、制作者としてウィリス氏の名を明示していないからだ。

 今私はマーティン博士のインタビュー動画を視聴することができている。言うまでもないことだが、新しい情報や、現在の情報を手に入れるのにマーティン博士に負うところが大きい。以下に、マーティン博士に関するこれまでの記事のいくつかを示しておく。マーティン博士のことをまだあまりよくご存じないのであれば、ぜひお読みいただきたい。

Dr. David Martin Exposes the False Foundation of Eugenics: “You Don’t Have DNA”
(ディビッド・マーチン博士が優生学の間違った土台を明らかにした。”君にはDNAがない”)

Plandemic Film Stars Dr. David Martin and Dr. Judy Mikovits together in Public for the First Time Doing a Q&A Session
(映画「プランデミック」出演者であるディビッド・マーティン博士と、ジュディ・ミコビッツ博士が、質疑応答という形で、公式の場で初の共演)

Dr. David Martin on Experimental mRNA COVID Vaccines: This is NOT a Vaccine! It is a Medical Device

(試用段階にあるmRNA COVIDワクチンについて、ディビッド・マーティン博士が語った。「これはワクチンではない。医療技術だ」

 ライナー・フェルミッチ弁護士とのインタビューにおいて、マーティン博士が詳しく説明しているのは、Sarsコロナウイルスの特許がいかなる「流行」にも先んじて存在していたという事実についてだ。ワクチン製造に試用されている「スパイク蛋白質」についての特許も同じだった。これらの特許は、COVID-19ウイルス発生の20年前から取得されていた。

 このワクチンの研究の起源は獣医学目的の研究であり、対象はウサギや犬だった。 その研究結果が2002年以降AIDSワクチン研究として、アンソニー・ファウチと米国国立衛生研究所により使用された。その後DARPA(国防高等研究計画局)も「生物兵器」の一つとして、特許申請に加わった。

 アンソニー・ファウチは、HIVのためのmRNAワクチンで特許を所得しようとしていたのだが、特許局から却下された。その理由はmRNAワクチンが「ワクチン」の法的定義に則っていないからだった。

 このワクチンは、生物兵器なのだ。

 では今流行りの「デルタ株」についてはどうだろう?

 以下のリンク先をクリックして、マーティン博士の意見を聞いてみて欲しい。

(訳者:このインタビュー動画については、原文のサイトからご覧下さい)

 この動画は、Bitchute channel経由で視聴できる。さらにRumble channel からもまもなく視聴可能となる。

 この動画の発信元がわからないので、ご存じの方がいらっしゃれば、是非お知らせ願いたい。そうなれば、正式な制作者の氏名が提示できるので。

 90分強の長さのあるバージョンは、ネット上であちこち見つかる。例えば検索サイトBitchuteで検索すれば複数のコピー動画が見つかるだろう。このインタビュー全編は本当に見る価値がある。


無症状の病気が世界を席巻するっていったいどういうことなのだろう?


無症状の病気が世界を席巻するっていったいどういうことなのだろう?

<記事原文 寺島先生推薦>

How Did a Disease with No Symptoms Take Over the World?

Global Research 2021年6月20日

サイト Lockdown Sceptics より

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2021年7月12日

 民衆を抑えるには二つの方法がある。まず、民衆を怯えさせることだ。それから自信をなくさせることだ。よく教育されて、健康で自信あふれる国民がいる国を統治するほうが難しいのだ。「トニー・ベン(1900年代中旬の英国政治学者)の格言」

 生物学者たちが、皆に伝えている或る言説がある。その言説には、多くの頭文字を並べた略語が多く使われていて、なじみのない不思議な動詞や名詞がちりばめられている。ただしそこには例えば数学的な思考は存在していない。つまり、生物学者たちが言葉を弄して、科学的事象を伝えようとしているだけなのだ。しかし創造的な文学作品とは違い、生物学者たちが使っている言葉というのは正確さが要求される。というのも、使用している言語が間違っていれば、それによって導かれる科学も間違っていることになりかねないからだ。以下の言説を聞いたとき私が非常にいやな気分になったのは、そこだ。

 「COVID-19に感染した人のうち3分の1は無症状だ」 

 より学術的に正確な言い方をすれば、(「3分の1」という数値が正しいとして、の話だが) こうなる。

 「SARS-CoV2コロナウイルスに感染した人(もっと正確に言えば“検査の結果陽性になった”人)のうち3分の1は、無症状だ」

 ではなぜ、最初の表現が私の神経を非常に逆なでしたかというと、この二つの表現が一見ほとんど同じ意味に思えたからだ。生物学者としての見地からは、この2つの表現が表す意味は全くちがうのに、だ。1番目の表現は、「無症状の病気というものがこの世に存在する」ことを含意していることになる。つまり「健康な状態と区別できない病気」が存在するということだ。一方2番目の表現は、「ウイルスに感染しても必ずしも病気に罹患することにはならない」という意味を伝えている。これは意味論の話ではない。これら二つの表現が表す意味がごっちゃになっているということだ。もし私が大学の授業で教授にこんなレポートを提出したなら、教授からは「否」という評価しかもらえないくらいのしろものだ。それでも、こんな不正確な言い回しがCOVID-19のパンデミック中にずっと使われてきているのだ。これは学生が論文の作法を学んでいる時の話ではない。経験豊富な科学者たちが、自分が何をいっているかを分かった上でこんな言い方をわざとしていると考えていいだろう。
 
 「こんなことは重要ではない。大事なのはコロナウイルスに感染するかもしれないという危険を伝えることなのだから。コロナウイルスの危険性をあまり気にしていない一般の人々には、1番目の表現はわかりやすい」と主張する人もいるかもしれない。こんな考え方を行うことは、一般市民たちを「感染や疾病の意味についてさえ理解できない」と子ども扱いしているだけではない。「2番目の表現は、1番目の表現よりもわかりやすい」と私は思う。いや、「症状がない病気」をでっちあげる理由は、よく考えて行われた決定に基づいている。私の意見ではその理由の一つは、一般市民に確固たる従順さを身につけさせることにあったと思う。しかし、このパンデミックが始まった当初から、一般市民のCOVID-19に対する反応は完全に支配されてきたといえる。

 まず考えたいのは、「疾病の有無は純粋に病原体の有無で決まる」という定義がなぜ間違った概念なのか、ということだ。このことについては、別のウイルスであるエプスタイン・バー・ウイルス(別名EBV)を見ればよく分かると思う。このウイルスの名前を一度も聞いたことがないとしても、別に恥ずかしいことではない。しかし覚えておいて欲しいのは、このウイルスが人間の病原体としてもっともうまく対応されてきたウイルスであるという主張だ。なぜかといえば、このウイルスにはほとんどすべての人が感染したことがあるからだ。ほとんどの人々はこのウイルスに子ども時代に感染している。そして感染が起これば、EBVは体内のB細胞(B抗体を作るはたらきのある免疫系の細胞)内に定着する。そのB細胞内で、宿主が死ぬまでEBVは静かにとどまっている。時にEBVは複製が行える程度に活性化し、複製されたウイルスが口の中に流れ込む。この作用は無意識のまま穏やかに起こる。EBVが問題化するのは、子ども時代に感染せずに、成長してから感染した場合が多い。EBVに感染すると、伝染性単核球症という病気になる場合がある。伝染性単核球症は、腺熱という名前の方がよく知られている。この病気には、青年時代になることが多い。それは、異性(同性の場合もある)と肉体的に密接にふれあうことへの関心が深まる時期だ。そのため腺熱は「キス病」という言われ方をすることもある。

 ここで、従来から存在するEBVのケースを応用して、新しい病気である「無症状COVID-19」のケースを見てみよう。なお、ここでは「病気の有無は、純粋にウイルスゲノムの有無で決まる」と定義しておく。つまりこの定義に基づけば、英国(世界中もそうだが)のほとんどすべての人が、新型の疾病、つまり「無症状腺熱」という病気に罹っていることになる。つまりもし大規模な検査キャンペーンを張ったならば、英国だけでも何百万もの無症状腺熱の「症例者」が出てくることになる、ということだ。

 もちろんこんなことは完全に馬鹿げている。私たちはみな、無症状腺熱に罹患してなどいない。腺熱に罹患するには、EBVに感染する必要がある。しかしEBVに感染しても、必ずしも腺熱を罹患するとは限らない。同じことがCOVID-19とSARS-CoV2についても当てはまる。つまり「無症状のCOVID-19患者は病人である」と考えることは、「無症状の腺熱患者は病人である」と考えることと同じくらい馬鹿げていることになる。

 確かに、EBVの場合と同様に、病状が出ていなくてもSARS-CoV2に感染していれば、他の人にウイルスをうつすことができる、ということは正しい。しかし、それは程度の問題であって、ある人が健康ではあってもウイルスキャリア(ウイルスを体内に所持しているが病状が出ていない人のこと)になり得る唯一の理由は、その人の体内のウイルス複製力やウイルス量が少ないということだ。だから病気にならないということだ。もちろん無症状の人の体内のSARS-CoV-2のウイルス量が少なくても、その人は症状が出ている人と同じくらい感染力があると十分考えられるという話であれば、感染学という観点から、無症状のウイルスキャリアとCOVID-19に罹患している人の間の違いは重要ではなくなり、ここで言っているような話はする必要がなくなってしまう。

 SARS-CoV2コロナウイルスに感染した人のうち3分の1は、症状が出ていない人だが、COVID-19患者と同じくらいの感染力がある。

 しかしそうだとすれば、SARS-CoV-2所持者の真の人数は、今発表されている数よりもっと多くなることが予想される。つまりCOVID-19は、昨年初旬からあっというまに津波のように人々を襲っていたことになる。

 しかし実際はそうではなかった。証拠が示しているのは、健康で無症状のウイルスキャリア(この先症状が出るであろう人も含めて)は、 症状のある人や病気になってしまった人と比べて、感染力はぐっと低いのだ。 (このことを支持する資料として、ウィル・ジョーンズによる「COVID-19の事実の総括」について書かれたリンク先の記事を参照)

 こんなことは少しでも生物学の教科書をかじった人ならすべて明らかな事実だ。だからこそ、無症状の病気のでっち上げに関して私たちが導き出せる納得のいく唯一の結論は、このでっち上げを行ったのは生物学者ではなく、一般人たちだったということだ。(おそらくScientific Pandemic Insights Group on Behaviours(SPI-B:行動に関する科学的パンデミック考察研究会)関連の人たちだと思われる)。彼らの目的は、一般市民に正しい情報を伝えることではなく、別のところにある。それは恐怖と不安をあおることだ。

 無症状の病気をでっちあげる利点は、健康な人と病人との区別を曖昧にしてしまう点だ。そうなれば人々はCOVID-19の症状について分かっていることを、意識的あるいは無意識のうちに、無症状のCOVID-19患者とはどういうものかの理解につなげてしまう。そうして症状がないということが重要ではなくなってしまい、気分がいいということは、恐ろしい病気に罹っていることだと思い込んでしまうようになる。こうやって自然と恐怖が生み出されていくのだ。その恐怖とは、「私、ウイルスをもっているかも?」という自分に対する恐怖と、「あの人たちは大丈夫そうだけれど、もしあの人たちがウイルスをもっていたらどうしよう」というほかの人たちに対する恐怖だ。こういった恐怖があれば、人々の行動を抑えこみ、COVID-19の感染の広がりを抑えるために立てられた措置を守らせるためには好都合だ。しかし問題になるのは、市民の従順さを確実なものにするために、「無症状患者」という怪物を使うやり方をとれば、それはそのまますべてを受け入れざるを得なくなってしまうということだ。というのも、この無症状の病気に対応していかなければならないからだ。

 無症状の病気を成り立たせる1番目の条件は、「誰がウイルスを持っているか」を決める方法がある、ということだ。定義上、無症状の人々というのは症状がないため、誰が病気なのかを決めるためには検査が必要になるということだ。検査が必要になるだけではなく、健康な人は誰でも知らない間にこの病気にむしばまれている可能性があるため、大量の検査が必要になってくるということだ。そして健康な人で、感じ方や見た目に何らかの変化がなくても病気になり得るということは、検査は終わることなく必要となる。さらに、病気かどうかはウイルスの有無だけで定義されてしまうため、陽性という検査結果(真の陽性も、擬陽性も含めて)は「症例者」とみなされる。そうなることで現在起こっている無症状の病気というものの存在が確実視されてしまう。そうやって、検査がさらなる検査を呼ぶ状況が生まれるのだ。

 薬を使わない対処法(都市封鎖措置など)も、無症状の病気との闘いに対する論理的な手続きと見なされうる。病気なのに症状がない人がいれば、そのような人々のために、日常生活で対策法を取らなければならなくなる。そうなれば、すべての人々が病気だという前提で対策措置を取る必要が生まれ、このことを念頭に置いて、社会全体に通用する対策法を採用せざるを得なくなる。つまり「逆隔離対策」をすることになるのだ。つまり、健康な人たちを隔離して、本当に病気であるほんの少しの人たちを守ろうというやり方だ。

 同様に、ワクチンパスポートも、無症状の患者たちへの対応策として実施される。というのも、医療措置を受けたという証明だけが、症状がないことの確かな証拠となり、懸念の種がないことになるからだ。しかし免疫がついたといっても、SARS-CoV-2になることを阻止することにはならない。免疫がついたということは、体内の免疫系がより速く、より効果的に感染を感知し、対抗することができ、その結果体内で症状が出ることを抑える可能性が生まれる、ということだけだ。言い換えれば、ワクチン接種を行っても、無症状COVID-19から守れず、精度の高い検査を行い、免疫がついた人の中から、無症状「症例」を検知することは引き続き行われるということだ。ワクチンパスポートの提唱者たちは、このことを分かっており、以下のような(正しい)主張を行っている。すなわち、免疫がついた人々がコロナウイルスに感染した場合、その人々が伝播するのはより少ない量のウイルスであるから、感染力は低くなるという主張だ。しかしそこから話は変わってしまって、ワクチンを接種しない人々や、健康で病気のことを気にしてない人々を、悪者扱いし続けている。その理由は、そんな人たちは無症状のワクチンキャリアになる可能性があるから、というのだ。実際のところ、健康な人というのは健康でしかないのだ。ワクチンキャリアであったとしても、普通の状況では他の人にうつすことは考えにくい。ワクチンを打っていようと、いまいと関係ないのだ。実のところをいうと、「COVID-19の無症状患者は感染を広める大きな原因になる」という考え方を支持するのであれば、「ワクチン証明書が必要になるのは、ワクチンを打っていない人を、ワクチンを打った人から守るためだ」という議論をしなければならない!

 最後に、変異種に関する疑問について全般的に考えていこう。すでに獲得した抗体を打ち砕く、より悪性で新しいコロナウイルスの変異株が、心配の種になっていることは明らかだ。このような状況では、パンデミックが始まった状態に時計を戻すことになってしまう。事実上、このウイルスは新しい病気だと言える。というのも、感染と疾病の間の区別があいまいになったこの状況では、目の付け所は、ウイルスゲノム(の配列)の有無であるので、すべての新変異種は、まるで新しい病気であるかのような扱いを受けるからだ。そのため、監視(つまり新変異種をどんどん見つけ出すこと)を続け、「症例者数の広がり」に対応せざるを得なくなってくる。その病気の重症度や、人々が元々持っている免疫はどうでもよくなるのだ。そうなるとまた、検査がさらなる検査を生む状況に追い込まれる。そのサイクルは、止めることを決めない限り、決して終わらない。

 これらのことが意味するのは、無症状のCOVID-19対策が、政府のコロナウイルス対策の中心となっているということだ。ここで無症状COVID-19につての定義(間違った定義かもしれないが)に戻ってみて、逆の言い方に変えてみよう。

 「COVID-19に罹った人のうち3分の2には症状が出ている」

 もちろん、この言い方は、「COVID-19を持つ人々の3分の3(つまり全員!)に症状が出る」という読み方をすべきなのだろうが、ここで私が言いたいのは、隠されているのに丸見えになっている事実は、「SARS-CoV-2ウイルスに感染した人のほとんどは病気になるが、程度の差はある」という事実だ。さらに分かっている事実は、症状が出ている人々が、感染の伝染の大きな原因になっているということだ。(証拠としては、再度ウィル氏の要約を参照)。つまり、COVID-19に対応する効果的な政策を作るのであれば、集中して力を注ぐべき対象は、病気の人たちだということだ。というのも、そうすることが、一番割に合った、効果の出るやり方だからだ。

 もう少し具体的に説明してみよう。まず第1点は、症状ある少数派の人々のための診断検査だけ用意すればいいことになるということだ。つまり無症状のCOVID-19患者に対応できるくらいの産業界を動員したような大規模な検査は必要なくなるということだ。

 次に、制限措置が病気の人々に対して集中して取られることになるが、これはずっとやりやすくなる。その理由は、病気の人を見つけるのは簡単だ。というのも、病気の人々は動作をみればすぐにわかるからだ。自分が病人であるような振る舞いを見せるし、そんな人たちに、他の人に病気を移さないように注意する必要もないだろう。(「あまり近くに来ないでください、私は気分が良くないんです」などというだろうから)。さらに病気の人たちはおそらく、スポーツジムや、パブや、仕事にも行きたくないだろうし、おばあちゃんに会いに行ったりしないだろう。そんな制限がかけられるのは、限られた時間ですむだろう。というのは、病気になっている間だけかけられる制限になるからだ。そうなれば何十億ポンドも節約できる。全く効果のない計画で経済を破壊し、すべての健康な人々を完全に隔離しなくてもよくなり、病気の人たちが回復するまで確実に支えてあげればいいだけで済むからだ。そうなれば余ったお金を医療システムに回し、入院の増加や、よりよい治療法の開発に力を注げる。健康な人々への検査や、対応をしなくてすむからだ。ワクチン接種証明書の必要性はどうでもよくなる。というのも健康な人は健康な人として扱われ、新しい変異種が問題になるのは、人々がその変異種により重症になる場合だけだ。基本的にCOVID-19を特別な病気として扱わなくてよくなるだろう。COVID-19が原因となる、COVID-19と無関係な病気にはない二次的な障害だけに着目すればよくなるからだ。さらに、COVID-19の対処法は、ほかの深刻になり得る感染症の対処法と同様の対処法ですむようになるだろう。そんなことは別に驚くべきことではない、というのも深刻な感染症の対策については、何世紀にもわたって積み重ねられた叡智に基づいた対策法が確立しているからだ。不幸にも、無症状の病気をでっち上げ、そこばかりに焦点があてられることによって、本当の病気に対する注意から目がそらされ、時間と、努力と、お金が無駄遣いされてきたのだ。

 「あなたは重病に罹っています」と宣告されることは、その人自身だけではなく、その人を取り巻く人々にとっても、非常に悲しいニュースになり得る。「十分な治療が準備できていますよ」と言われても、恐怖感を抱いたり、「もしこうなったら・・・」という悪い想像を頭の中に巡らせたりすることを止めることは不可能だろう。今日の気分とは関係なく、「あしたはどうなるか?」「明日はどんな体調だろうか?」という心配にいつもさいなまれる。普通、臨床医たちには患者を気遣う義務があり、時間をかけて診断法について話し合い、患者たちが自分が重病に罹ったという事実を受け入れる手助けをするものだ。しかしCOVID-19に関しては、人々は自分の診断結果を何のサポートもなく受け入れるしかない。さらに悪いことに、結果発送システムにより、その診断結果を完全に一人で受け取る場合もあるのだ。想像して欲しい。全く見知らぬ人がいきなり電話をかけてきて、「あなたはがんです」と言われたら・・。つまり、サポートや慰めを差し出すのではなく、診断を待つ人々が他の人から切り離されている状態(自主隔離)を要求しているのだ。病気なのに、ひとりぼっちだという状況だ。

 このような状況はすべて仕組まれたものだ。とくに、無症状COVID-19という概念を持ち込んだ人たちにとっては、さらにマスク着用や、ソーシャル・ディスタンスの保持や、都市封鎖措置にしがみつきたがっている人がいることも、別に驚くべきことではないのだ。最終的に待っているのは、皮肉なことだが、無症状COVID-19というのは、無症状というわけでは全くない可能性がでてくる。というのも、脆弱な人々にとっては、この無症状COVID-19の存在自体が、その人たちを病気にする原因になる可能性があるからだ。恐怖や、心配や、不安は、人々を病気にするからだ。


この記事の著者は、著者名を匿名にすることを望んでいるが、製薬会社で高い地位ある化学研究者をつとめている人物だ。

アメリカ情報機関が850億ドルを使って1年かけて調べても、COVIDの出どころは謎のまま。中国発でないとすれば米国発か?

<記事原文 寺島先生推薦> Over a year and $85bn later, US spies still don’t know ‘where, when or how’ Covid-19 hit the world – but it ‘could've been a lab’

Russia Today 論説面
2021年4月17日



キット・クラレンバーグ( Kit Klarenberg)著
an investigative journalist exploring the role of intelligence services in shaping politics and perceptions.

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年6月6日

 SARS-CoV-2がどのようにして世界に大混乱を起こすようになったのかは、多くの人々が投げかけてきた質問だ。しかし今のところ、その答えは出されていない。もちろん真実は存在する。ただし、この件を調査している人々が、 その真実を表に出せない事情を抱えているのだ。

 4月14日、アブリル・ヘインズ米国国家情報局長官が出した表明によると、1年間以上に渡る詳しい捜査にもかかわらず、米国の諜報機関は2019年COVID-19コロナウイルスの起源についての根本的な疑問に対する具体的な答えを見つけられていないことが分かった、ということだ。

 「情報機関が正確に、いつ、どこで、如何にして、COVID-19ウイルスが初めに感染されたのかを掴んでいないということは完全に正しい情報です」。ヘインズ長官は、米国上院情報問題特別調査委員会の委員たちにこう伝えた。「様々な情報は、大きく2つの可能性に集約できます。ひとつは感染した動物から人間に伝染した、という可能性であり、もうひとつは、何らかの事故により、研究室から漏れた、という可能性です」

ALSO ON RT.COM

‘Vaccines our best way out of this pandemic,’ including ‘effective & safe’ Sputnik V jab – WHO Europe executive director to RT

 昨年の今頃、ドナルド・トランプは「COVIDが研究室で製造されたものであることを確実に示す証拠を目にした」と主張していた。さらに英国の諜報機関であるMI6のリチャード・ディアラヴ元長官も、2020年を通してずっと、「武漢ウイルス研究所から、このウイルスは“意図的に流出した“」 と主張していた。

 ヘインズ長官が「研究室から何らかの事故で漏れた」可能性を公式説明のひとつとして認めたことは、重大な意味がある。というのはこれまで情報機関は、このような見方が世間に流布した時は常に素早い対応で、「陰謀論だ」と退けてきたからだ。例えば、トランプの発言に対して、米国国家情報局長官はCOVID-19が「人工ウイルスであり、遺伝子操作されたものだ」という見方に反論していた。 もちろんこのウイルスが人工のウイルスでもなく、遺伝子操作されたものでない可能性はある。しかしそうだとしても、研究室から漏れた可能性は消えないのだ。

誰が、何を、なぜ、いつ、武漢で?

 世界保健機関(以降WHO)は、心変わりしたように見えるヘインズ長官の表明に対してのコメントを出していない。「研究室から漏れた」という推測は、 WHOが長期にわたり示している立場とは激しく食い違うものだ。3月に、WHOはある報告書を出している。それは、COVIDの起源についての調査のため、武漢で4週間滞在した国際的な調査団の調査結果に基づいた報告書だった。その結論によれば、covid起源については様々な説明がなされているが、研究室から漏れたとする説明は、最もありそうもない説明である、というものだった。

 しかし、多くの人々にとっては、この調査結果は、答えが見つかったというよりは、ますます多くの疑問を残すものであった。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長でさえ、この調査団の調査結果には批判的だった。

 この科学者たちの研究結果報告に対する同事務局長の反応は慎重であり、芳しいものではなかった。

 「調査団は武漢のいくつかの研究所を訪問し、このウイルスが人間に感染したのは、研究所から漏れたためだとする可能性について詳しい調査を行ってきました。しかし私は、今回の調査が十分であったとは思っていません」と同事務局長は語った。「さらなるデータを収集し、研究を深め、よりきっちりとした結論を出す必要があります。そのためにはもっと綿密な調査が必要となるでしょう。特別な専門知識を持った専門家を加えた追調査が必要となるでしょう。その準備は既にできています」

 この調査に当たった10名の力強い調査団は、批判されて当然だ。というのも、この調査団が武漢に赴く前に、大手メディアからは以下のように持ち上げられていた。「申し分ない調査団だ。疫学や、医療分野の世界的権威が集まっている。必ずや間違いなく、真実は見つけられるであろう」と。「研究室から流出した」説の調査がこんな生半可なものに終わってしまった事実は特に驚かされることだった。というのは、この調査団で唯一米国に拠点を置いている研究者が、ピーター・ダスザックだったからだ。彼は、感染症から人々や動物を守る非営利団体である「エコヘルス・アライアンス」の代表者だ。この団体は、ここ数年武漢ウイルス研究所(以降WIV)と提携して幅広い研究活動を行ってきた団体だ。

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Fauci says Covid vaccine booster trials 'ongoing already' for original coronavirus and South Africa variant

繋がりと資金の問題

 さらに、ダスザックには、暴露されないようにしておかねばならない秘密の事情があるのだ。そのひとつが、ダスザックは石正麗(セキ・セイレイ)WIV緊急感染症センター長と親友関係にあり、彼女の熱烈な支持者なのだ。石センター長は、自身の研究所がコロナウイルスの発生源であったという疑惑を否定し続けなければならなかった。2020年6月に、「サイエンティック・アメリカン誌」は、二人を「長年の協力関係にある」と報じた。さらにダスザックは断固として相棒を守るために、「石センター長は、“最高水準の世界レベルの研究室を率いている”」と語っていた。そして、石センター長や、WIVがCOVIDの蔓延に責任があるという話を完全に退けていた。

 2014年から2019年にかけて、ダスザックは石正麗とともに研究を行っていた。具体的な研究内容は、中国国内のコウモリコロナウイルスの調査と、分類を行うことだった。そしてこの研究には、米国国立衛生研究所(以降NIH)が370万ドルの資金提供を行っていた。その後エコヘルスのダスザック代表は、これらの研究の成果をノースカロライナ大学にうつし、そこでコロナウイルスや、人間の細胞を埋め込んだキメラマウスを使った研究についての機能獲得実験を行った

(注:機能獲得実験とは、ある遺伝子の機能を調べる際にその遺伝子の機能や発現量を増強させることで機能を類推する実験手法のこと)


 2019年12月のインタビューで、ダスザックは少し不吉な発言を疫学者のヴィンセント・ラカニエロに語っている。その内容は、コロナウイルスの中には、「人体の細胞に入り込める」ものも存在し、「研究室内で、たやすく操作」可能なものもある、とのことだった。さらに、「このようなコロナウイルスに対する抗体を、ワクチンを使って作ることはできない」とも語っていた。

 NIHは、2020年4月にエコ・ヘルスに対する支援を打ち切っていた。それは、トランプ政権から圧力をかけられたせいだった。しかしその圧力は、メディアからエコヘルスや、ダスザックに対する大きな同情を集めることになった。そうして8月には、エコヘルスの活動に対する歓迎ムードが逆に高まり、エコヘルスに対する資金提供はこれまでの2倍の750万ドルに上った。ただし、どの段階においてもメディアも報じていない事実は、非営利団体であるNIHからの資金は、米国政府の収入からすれば無視できるくらい少額であったということだ。実は驚くべき事に、エコヘルスが得た収入のほとんどは、2013年から2020年の間に、米国防総省 (以降DoD)から流れたほぼ4000万ドルの資金なのだ。

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‘SHUT YOUR MOUTH’: Fauci rescued from grilling over Covid-19 restrictions & civil liberties as Maxine Waters scolds GOP colleague

2019年に何があったか?

 1月に発表されたWIVに関する国務省の概況報告によると、WIVの「何名かの研究者が」2019年の秋に病気になった事実が明らかになっている。それは、「COVID流行の1番目の症例者は確認されるよりも前のこと」であり、「これらの研究者が示した症状は、COVID-19と季節性の感染症両方の症状だった」とのことだった。この報告は、石正麗が語っていた「パンデミックの前に、WIVのスタッフや学生たちに感染したケースは“全くなかった”」という主張の正当性に疑念を投げかけるものであった。

 この概況報告はさらに、「中国の研究者たちは、動物由来のコロナウイルスを研究しているが、その研究環境は、事故や、故意ではないアクシデントで、ウイルスが漏れてしまう危険が高まっている環境のもとにある」としていた。さらに、「中国軍の秘密の計画」が、少なくとも2017年以降WIVで行われていた可能性についても指摘していた。

 米軍がWIVに、直接、あるいは間接的に資金援助をしていた可能性についての言及はなかった。注意しておくべきことは、DoDが米国防脅威削減局からエコ・ヘルスに対して3460万ドルの資金援助を行っていたという事実だ。この削減局は「大量破壊兵器や、情報ネットワークにおける緊急事態に対応し、抑制するため」に、国防総省に置かれている部局である。

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「うわさと偽情報」

 ダスザックはWHOの調査において明らかに利益相反関係にあるのだが、さらに驚かされる事実がある。それは、2020年2月に科学雑誌のランセット誌が、或る共同声明を発表したのだが、その筆頭者として名を連ねていたという事実だ。この共同声明は、covidに関する「うわさと偽情報」を強く非難する内容だった。そしてその矛先は、「covidが研究室由来ではないか?」という説について、だった。

「陰謀論は、恐怖とうわさと偏見を呼ぶ役割しか果たさない。陰謀論は、このウイルスと戦おうという世界的な協力体制を妨げるものだ」。この共同声明には27名の科学者たちが署名している。そのうち4名がエコヘルスで名誉ある地位にある人物だった。

 この共同声明が発表されたことは非常に重要な意味があった。というのもこの共同声明が、COVIDの起源に関する科学界の公式見解を固めてしまうことになったからだ。この「常識」が現れたのは、新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2の遺伝子の分析用の概要配列が発表されてまもなくのことであった。MIT(マサチューセッツ工科大学)が所有する企業が出している「テクノロジー・レビュー」誌の記事によれば、この概要配列の研究に着手し始めた数多くの科学者たちが、自分たちが発見した事実に驚いている、とのことだった。

 そのような科学者たちの中に、ニコライ・ペトロフスキーがいる。彼はオーストラリアのフリンダース大学に籍を置く、世間から高い評価を受けている教授であり、感染症の予防注射を開発する会社である「ヴァクシン社」の議長もつとめている。この会社は2005年以来、NIHから何百万ドルもの資金提供を受けている。

 「コンピューターモデリングを使った演算により、驚くべき結果が出ている。SARS-CoV-2に付随するスパイク・タンパク質は人間の細胞の受容体(すなわちACE2という名のタンパク質)への付着力が、他のどの種類のウイルスよりも強いのだ。言い換えれば、SARS-CoV-2ウイルスは、驚くほど人間を標的にすることに順応した特徴を持っている。これは新しく生まれた病原体にとっては、異常だ」とテクノロジー・レビュー誌には記載されている。

 ペトロフスキーや、彼の同僚は即座にこれに関する論文をまとめ、このウイルスが「完全に自然由来」なのか、それとも「コロナウイルスを扱っていた研究室で、無意識のうちに、あるいは意図的に組み替えられたもの」から由来するのかについての疑問を投げかけた。

ウイルス学は政治的である

 ペトロフスキーは、出版社を探すのに苦労した。少なくとも一社からは、論文を掲載することを完全に拒否されている。2020年5月になって初めて、その論文が発表された。そしてそのときまでには、研究室から漏れたという推測については、完全に否定的な風潮ができていた。その少なくない理由の一つには、トランプの発言のせいで、この件について触れることが政治的な問題になってしまったことがある。

 テクノロジー・レビュー誌の記載の通り、「科学者たちが、研究室から漏洩した可能性について発言することは、自分の職を自ら奪う行為」になってしまっていたのだ。その結果、科学界には、「定説に異論を差し挟みにくい」空気ができあがっていた。時間がたつにつれ、記者たちがCOVIDの起源について疑問を投げかける、信頼のおける記事を書こうとすることは事実上不可能になっていた。そんなことをすれば「トランプ支持者」や、「陰謀論者」やもっとひどい言葉を浴びせられるようになったからだ。

  WHOの事務局長が刷新された調査団を武漢に送ることを誓約したことは、何人かの科学者たちを勇気づけている。このような科学者たちは、これまで「沈黙させようという陰謀」の犠牲になってきたのだ。彼らが、前に出てこの件に関して発言する機会が生まれたと言える。ついに疑問に対する答えが見つかるかもしれない見通しも出てきた。

 (昨年度の年間収入が850億ドルという)大幅にもらいすぎのWHOと、世界中の何百万人もいる独立研究者たちの間で、いつの日か真実が明らかになるかもしれない。しかし、期待して待っていてはいけない。強力な力をもつ人々が既得権を使って、不都合な真実を隠そうとすれば、永遠に秘密が守られることもある。パンデミックに対して、「研究室から事故で流出した」という説明に汚名を着せるような調査を、身内でこっそりと調査してお茶を濁すなどという手段をとらなくても、だ。

 また同じようなニュースだ。「ランセット誌」が12名からなるCOVID対策委員会を立ち上げ、このウイルスの起源を調査することを決めたとのことだ。議長は、ほかでもない。おなじみのピーター・ダスザックだ。さらにこの対策委員会のメンバーの半数は2020年2月の共同声明に署名した人々だ。多くの人々を黙らせるのに大貢献したあの共同声明だ。

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 ピーター・ダスザックと、「エコ・ヘルス」は、この件に関してまだコメントを発表していない。

 

 

 

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