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COVID-19の起源は米国だ。第2部:米軍の研究施設フォート・デトリックでのワクチン治験から流出との証拠 (初出:2020/3/11)

<記事原文 寺島先生推薦>

Did COVID-19 escape Fort Detrick vaccine trial? Evidence that virus originated in US bioweapons lab
Fort Detrick, Maryland, actual source of the 'Wuhan' Flu?

メリーランド州のフォート・デトリックが、「武漢インフルエンザ」の実際の発生源だったのだろうか?

筆者:ラリー・ロマノフ(Larry Romanof)



出典:グローバル・リサーチ

2020年3月11 日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年2月8日


 この記事を読む前に、背景知識として、以下の記事を読むと役立つだろう。

中国のコロナウイルス:衝撃的な最新情報。ウイルスはアメリカで発生したのか-日本・中国・台湾が、ウイルスの起源を報告。China's Coronavirus: A Shocking Update. Did The Virus Originate in the US?

(邦訳はこちら

 先行記事(上記)をお読みの方々はご存じだろうが、日本と台湾の疫学者や薬理学者たちの結論では、この新型コロナウイルスの起源は米国に由来する可能性があるとのことだった。そしてその理由は、このウイルスの5種類の菌株のすべてを保持しているのが米国しかないという周知の事実があることだった。そして、ほかのすべてのコロナウイルスの菌株は、この5種類の菌株から生まれたことは間違いのない事実だからだ。中国の武漢には、これらの菌株のうちの一種類しか存在せず、この菌株は「枝株」であると考えられる。このような「枝株」が、何もないところから発生することは不可能であり、発生するためには「枝」ではなく、「木」となる株の存在が不可欠である。

 台湾の医師の記載によると、2019年8月に、米国で肺炎や肺炎のような症状のある病気が流行したが、米国当局はこれは電子たばこから出される「水蒸気」のせいだとしていた。しかしこの台湾の科学者によれば、実際のところ、この病気の症状や病状からみれば、電子たばこが原因であるとは言いがたいという。そして、この台湾の科学者は米国当局に書簡を送り、この病気による死者の原因はコロナウイルスであるようだという主張をしていたという。しかしこの医師によると、この警告は無視されたとのことだ。

 この事件が起こった直後、米国CDC(疾病管理予防センター)は、メリーランド州のフォート・デトリックにあった米軍の主要生物研究所を閉鎖したが、その理由は、病原体の漏出に対する安全性の確保ができていないことだとされ、軍に対して完全な「中止と中断」を命じた。この閉鎖があった直後に、「電子たばこによる流行」説が浮上したのだ。



ニューヨーク・タイムズ紙、2019年8月8日の記事からのスクリーンショット


 さらに、日本の複数の市民が2019年9月にハワイで感染したこともわかっている。これらの人々は中国を訪問したことはなく、これらの感染事例は武漢で発生するずっと前に、米国領内で起こっていた。そしてそれは、フォート・デトリックが閉鎖された直後のことだった。

 それから中国国内のソーシャルメディア上で、別の記事が出現した。その記事は、上記の事例をおさえていただけではなく、さらに詳しい内容も伝えていた。その内容の一部に書かれていたのは、世界軍人大会(2019年10月18日~27日に開催)に参加するため、武漢を訪れていた5名の「外国人」運動選手やそれ以外の関係者が、特定できない感染症に罹患し、武漢市内の病院に入院していた、という事実だった。

 この記事がより詳しく報じていたのは、このウイルスの武漢型の出自は米国以外は考えられないという点だった。その理由は、このウイルスは、何もないところからは発生できない、いわゆる「枝」的なウイルスだとされたからだった。武漢にはその「種」が存在しなかったと考えられたのだ。そしてこのウイルスが発生するためには、もとの「幹」から生み出された新種が必要であり、その幹は米国にしか存在していなかったためだ。(1)


 このコロナウイルスが意図的に中国に放出されたという推測が人々の間で広まっていたが、中国のこの記事によれば、より悪意のない別の仮説を立てられるとのことだった。

 世界軍人大会(10月18日~27日に開催)に参加した米国選手団の何名かが、フォート・デトリックから事故的に流出したウイルスに感染していたと考えれば、このウイルスの潜伏期間が長いせいで、症状が軽かった可能性があり、これらの感染者たちは滞在中に武漢市内を気楽に「周遊」できていたかもしれない。とすれば、様々な地域で何千人もの地元の人々が感染し、その感染した人々の多くが、その後に海鮮市場を訪れ、そこから野火のように感染が広まった(実際そうなったのだが)という可能性も考えられる

 この捉え方をすれば、「ペイシャント・ゼロ(一番はじめの感染源のこと)」が話だけの存在になってしまっていて、実体が見つからないことの説明もつく。今回の武漢での感染では、この「ペイシャント・ゼロ」がこんなにもたくさんの感染者が出始めて以来、まだ見つかっていないのだ。

 次に紹介したいのは、ワシントンのジョージタウン大学の感染症の専門家であるダニエル・ルーセイ氏の主張だ。ルーセイ氏が、サイエンス誌に書いた記事によると、最初のヒトへの感染が確認されたのは、2019年11月のこと(しかも武漢市内ではない)だという。 この事実から推測されるのは、このウイルスの出処は別にあり、そこから海鮮市場に広がったのでは、ということだ。「この病気の感染開始を2019年9月18日という早い時期だと考えている研究団もある。」(2) (3)

 武漢の海鮮市場は、世界中に広がったこの新型ウイルスの発祥地ではない可能性がある。

 最初の感染の状況からは、このウイルスの発生は、どこか別の場所であると推測される。

 以下は報告書からの抜粋だ:

 「新型ウイルスの感染事例が悩ましいほどの速さで世界中で広がる中、中国の武漢市内の海鮮市場が発生源であるとして、現在すべての人々が注目している。しかし金曜日のランセット誌上に書かれていた最初の臨床事例の状況を考えれば、武漢海鮮市場発祥説には疑問が生じる。」(4) (5)

 いくつかの研究施設から集まった研究者からなる中国の研究団がまとめたこの報告書には、2019新型コロナウイルス(2019-nCoV)と称された病気への感染が確認された最初の41名の入院患者についての詳細が書かれていた。

 最初の事例において、患者が病気になったのは、2019年12月1日のことで、この患者と海鮮市場の間には接点があったという報告はなかったと報告書にはある。「最初の患者とそれ以降の複数の患者の間には、疫学的な接点はなかった」と報告書にはある。この報告書で示された数値によると41の症例のうち13件は、海鮮市場と接点がなかったという。「接点がなかった症例が13件あったというのは、大きな数字だ」とダニエル・ルーセイ氏は書いている。(6)

 本記事掲載者によるコメント:そこから考えると、どこか別の場所から来たことになる。

 中国の医療当局と世界保健機関がこの報告書よりも前に出していた複数の報告書によると、最初の患者に症状が見られたのは、2019年12月8日だとされ、これらの報告書には、「ほとんどの」症例は海鮮市場と接点があるとだけ書かれていた。なおこの海鮮市場は1月1日に閉鎖されている。(7)

 ルーセイ氏によると、新しい数値が正しいのであれば、最初のヒトへの感染は、遅くとも2019年11月であったことは間違いないという。 というのも、感染してかは症状が出るまでの間には潜伏期間があるからだ。そうだとすれば、このウイルスは武漢市の市民たちの間で密かに広がったということになる。恐らく武漢市外でも広がっていただろう。その後で今の武漢市内での爆発的流行が起こったのだ。悪名高い武漢の華南海鮮卸売市場が発祥地とされたのは12月下旬になってからだった。「このウイルスは、この市場から外に出る前に、先にこの市場に入り込んでいたのだ」とルーセイ氏は推測している。

 「中国は、この流行の起源が武漢の華南海鮮卸売市場ではないことをきっと知っていた」とルーセイ氏はサイエンス・インサイダー誌に答えている。(8)

 クリスチャン・アンダーソン氏はスクリプス研究協会所属の進歩的な生物学者であり、2019-nCoV の遺伝子配列を分析し、その起源をつきとめようとしてきた人物である。同氏によると、感染した人々が、外部から海鮮市場にウイルスを持ち込んだという筋書きは、「完全に想定内である」とのことだった。以下は、サイエンス誌に掲載された記事だ。

 「アンダーソン氏は2019-nCoV の27個のゲノムについての分析を1月25日にあるウイルス研究のウエブサイト上で発表した。それによると、これらのゲノムが持つ「直近の共通の先祖」、つまり共通の起源は2019年10月1日にまで遡る」ことを示唆する内容だった。

 ルーセイ氏が以下の事実に触れていたことも興味深い。それは、MERS(マーズ:中東呼吸器症候群)の起源は、2012年6月に、サウジアラビアの患者であると考えられてきたが、後のより綿密な研究の結果、 その起源は同年4月にヨルダンの病院で発生した正体不明の肺炎にまでさかのぼれることが判明したという事実だ。ルーセイ氏によると、ヨルダンでなくなった患者から検出された保存されていた標本から、医療当局は、これらの患者がMERSに感染していたことを確認している。 (10)

 この事象から類推されることは、人々が「標準的な公的説明」を受け入れる際には注意が必要であるという点だ。そして、このような公的説明を西側の報道機関は常に必死で報じようとしている。SARS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)やMERSやジカ熱の時がそうだった。しかしこれらすべてのウイルスについての「公式説明」は、後から間違いであったことが証明されている。

 今回の場合、西側の報道機関は、何ヶ月もの間ずっと、大きく紙面を割いて、COVID-19ウイルスは、武漢の海鮮市場が起源であり、コウモリや野生動物を食べている人々が発生源であると報じてきた。これらすべての情報は間違いだったことが証明されたのだ。

 ウイルスの起源が海鮮市場ではなかっただけではなく、武漢が発祥地だったわけでも全くなく、中国は起源ではなく、他国から中国に持ち込まれたものだったことも今は証明されている。この推測の証拠の一つに、イランやイタリアで見られた変種ゲノムの遺伝子配列から、中国で感染が発生した菌株と同じものがなかった点がある。となれば、このウイルスの起源はどこか別であるとしか考えられない。

 発生地であると考えられるのは、米国だけだ。というのも、すべての変異種の「木の幹」を有しているのは米国だけだからだ。従って、真実であると考えられる事実は、COVID-19ウイルスの起源は、フォート・デトリックにあった米軍の生物兵器研究所であったということだ。そう考えても別におかしくはない理由は、CDCがフォート・デトリックを完全に閉鎖した点だけではなく、先出の記事での私の主張の通り、2005年から2012年の間に、米国の生物研究所からの盗難やウイルスの流出事例が1059件起こっていることも挙げられる。


<筆者について>

 ラリー・ロマノフ氏は、元経営士で事業家。国際的な経営会社の重役をつとめており、国際的な輸出入関連事業を所有している。上海の復旦大学の客員教授であり、経営学の上級修士課程で国際関係についての事例研究について教鞭をとっている。上海在住で、現在、主に中国と西側の関係に関する10巻シリーズを執筆中。連絡先はこちら。 2186604556@qq.com. 当グローバル・リサーチに寄稿すること多数。

<引用・参考文献>

(1) mp.weixin.qq.com [編集者注:このサイトは現在閲覧不可]

(2)「科学界に衝撃を与えている新型コロナウイルスの脅威」 『サイエンス誌』、2020年1月31日:6477号367巻 pp.492-493

(3)ジョン・コーヘン「武漢海鮮市場が、世界に新型ウイルスを拡散した発生源ではない可能性がある」 『サイエンス誌』、2020年1月26日、

(4)チャオリン・フアング教授および医学博士他「中国武漢の2019年新型コロナウイルス感染患者の臨床的特徴」 『ランセット誌』、10223号 395巻 pp.497-506

(5) チャオリン・フアング教授および医学博士他「中国武漢の2019年新型コロナウイルス感染患者の臨床的特徴」 『ランセット誌』、10223号 395巻 pp.497-506

(6)武漢市衛生健康委員会「ウイルス性肺炎の未知の原因に関する最新情報についての専門家による説明」(中国語)

(7) 武漢市衛生健康委員会「新型コロナウイルス感染による肺炎の流行に関する質疑応答」(中国語) 

(8) 「続報 武漢コロナウイルス-2019-nCovに関するQ&A その6 証拠に基づいた仮説

(9) 27種類のゲノムをもとにした時計とTNRCA(祖先ウイルスの存在時期)の研究

(10) B.ヒジャウィ他「2012年4月、ヨルダンでの新型コロナウイルス感染状況:遡及的な調査からの疫学的発見」 『EMJH(東地中海医療誌)』[編集者注:アラビア語で書かれたPDF]
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COVID-19の起源は米国だ。第1部:日本・中国・台湾で「ウイルスは米国で発生した」との報道 (初出:2020/3/4)

<記事原文 寺島先生推薦>

China's coronavirus: A shocking update. Did the virus originate in the US?
Japan, China and Taiwan Reports on the Origin of the Virus

筆者:ラリー・ロマノフ(Larry Romanoff)

出典:グローバル・リサーチ(Global Research)

2020年3月4日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年2月6日

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 西側のメディアはすぐに舞台に上がり、中国で始まったと思われる新型コロナウイルスの発生について公式見解を発表し、それは武漢の生鮮市場の動物に由来すると主張した。

 実際には、その起源は長いあいだ不明であったが、中国と日本の報道によると、ウイルスは複数の場所から発生したが、生鮮市場にウイルスが取り込まれて初めて広がり始めたようだ。

 さらに重要なことは、このウイルスは中国で発生したものではなく、日本や他のメディアの報道によると、アメリカで発生した可能性があるということだ。


中国以外で発生したウイルスである、と中国の研究者らが断定

 中国でゲノムのサンプルを採取した後、医学研究者たちはまず、このウイルスが海産物市場で発生したものではなく、複数の未確認の感染源を持っていることを決定的に証明した。その後、ウイルスは海産物市場にさらされ、そこから世界中に広がった。(1)(2)(3)

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Global Times(『人民日報』の国際版)は次のように伝えている。

 中国の研究者らの新たな研究によると、この新型コロナウイルスは、武漢の華南海鮮市場以外の場所から、11月下旬にヒトからヒトへの感染を開始した可能性があるという。

 ChinaXiv(中国科学研究者のための公開リポジトリ)に掲載された研究によると、新型コロナウイルスは別の場所から海鮮市場に持ち込まれ、その後、多人数の人の密接な接触があったために市場から急速に広まった。これらの知見は、ゲノムデータ、感染源、および中国で収集された新規コロナウイルスの変異の伝播経路の解析の結果であった。

 この研究では、患者が華南海鮮市場で労働者や販売者にウイルスを感染させたと考えられている。この市場は混み合っており、海産物購入者へのさらなる感染を容易にしており、2019年12月初旬にはより広範な感染を引き起こした。(Global Times、2020年2月22日、強調は筆者)。(2)

 中国の医療当局および種々の「情報機関」は、ウイルスの起源について迅速かつ広範な調査を実施し、4大陸12か国から約100のゲノムサンプルを収集し、すべての変種と変異を同定した。この調査では、ウイルスの流行は2019年12月初旬よりももっと早く、おそらく武漢軍事オリンピックの直後の11月に始まっていたことが判明した。

本記事掲載者によるコメント:この研究―すなわち、筆者ロマノフ氏が「情報機関」によって意味するもの―は、私たちには理解できない。残念なことに、筆者は記事中にそのリンクを載せていない。

 そして、ウイルスは中国で発生したのではなく、国外から中国に持ち込まれたという、日本の研究者らと同じ独自の結論に達した。

 中国の呼吸器専門家である鍾南山氏は1月27日、次のように述べた。

 「COVID-19は中国で初めて発見されたが、中国起源というわけではない」

 「しかし、『中国で初めて発見された』という言い方は、中国語では『その起源は、どこか他の国である』ということを意味する」(4)
 これはもちろん、起源の実際の位置がどこなのかという疑問を提起する。当局が12か国から集めた100個のゲノムを分析したとすれば、元の遺伝子を中国以外の国で探そうとするという止むを得ない事情があったはずだ。このことは、「患者第1号」の位置を特定し識別することが困難であった理由を説明するものだ。


日本のメディア 「コロナウイルスはアメリカ起源か?」

 2020年2月、日本の朝日新聞(テレビ)は、コロナウイルスは中国ではなくアメリカで発生したものであると報じた。また、インフルエンザによる1万4000人のアメリカ人死亡者の一部(または多数)は実際にはコロナウイルスが原因である可能性があると。(5)


日本


 アメリカ人の一部が知らず知らずのうちにコロナウイルスに感染した可能性がある、との疑惑を明らかにした日本のテレビ局の報道が、中国のソーシャルメディアで広まっており、中国では新型コロナウイルスがアメリカで発生したのではないかという不安と推測が高まっている。

 テレビ朝日の報道によると、アメリカ政府はウイルスがアメリカ内でどれだけ蔓延しているか把握していなかった可能性があるという。

 しかし、すでにインフルエンザで死亡したアメリカ人がコロナウイルスに感染したかどうかは、テレビ朝日の報道では不明だ。(People's Daily『人民日報』英語版、2020年2月23日、強調は筆者)

 アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は2月14日、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、ニューヨーク市の公衆衛生研究所で、新型コロナウイルスに対するインフルエンザ様疾患の検査を開始すると発表した。

 テレビ朝日ネットワークは科学的根拠を提示し、アメリカが検査を怠ったり、結果を発表しなかったりしたため、誰も死因を知らないのではないかという問題を提起した。日本は、ウイルスが自然発生なのか人為的なものか、すなわち偶発的なものか計画的なものかという質問を避け、単に、ウイルスの発生が最初に起こったのはアメリカである可能性がある、と述べただけであった。西側のインターネットではこの情報は削除されたようであるが、中国のメディアは依然としてこの情報を参照できる。

 これらの主張は、日本だけでなく中国でも騒動を巻き起こし、とくに10月に武漢で開催された軍事世界オリンピック以来、中国のソーシャルメディア上で瞬く間に広まった。

 「おそらくアメリカの代表団がこのコロナウイルスを武漢に持ち込んだのだろう」(『人民日報』英語版、2020年2月23日)(1)

 上海の復旦大学国際関係学科のシェンイ(沈益?)教授は、世界のウイルス学者たち(情報機関を含めて)がウイルスの起源を追跡していると述べた。さらに興味深いことに、中国政府はこの件に関して門戸を閉ざしていない。報道によると、こうだ。

「ネット市民は積極的に議論に参加するよう奨励されているが、できれば理性的なやり方で参加することが望ましい」

 中国では、これは「意味深長」「意味ありげな」表現である。でたらめな報道であれば、政府はすぐにそれを明確にするし、デマを流さないよう国民に伝えるはずだからだ。


台湾のウイルス学者は示唆している。コロナウイルスはアメリカ産だ。

 その後、台湾では2月27日にテレビのニュース番組が放映され(クリックするとビデオ(中国語))、コロナウイルスがアメリカで発生したことを示唆する図表やフローチャートが紹介された。(6)

 以下は、そのニュースキャストによる紹介内容の大まかな翻訳、要約、分析である。(下のマップを参照)

 ビデオに映っている男性は、台湾最高のウイルス学者であり薬理学者で、ウイルスの感染源を長年にわたって詳細に調査した人物だ。彼はビデオの最初の部分を使って、さまざまなハプロタイプ(片親に由来する遺伝的な構成)について説明し、それらがどのように相互に関連しているのか、どのようにして他のハプロタイプの前に現れたのか、またどのようにして、あるハプロタイプが他のハプロタイプから派生したのかを説明している。彼は、これは単なる基礎的科学の問題であり地政学的な問題とは無関係であると説明し、数字が順番に並んでいるように、三は常に二の後に続かなければならないと述べている。


台湾


 彼の主張のひとつは、台湾に感染しているウイルス・タイプはオーストラリアとアメリカにしか存在しないこと、しかも台湾はオーストラリア人から感染したわけではないので、台湾の感染はアメリカからの感染しか可能性がない、ということだ。

 基本的な論理はこうだ。ウイルス株の多様性が最も高い地理的な位置こそ、元のウイルス株の起源でなければならないというものである。なぜなら単一のウイルス株は何もないところから出現することはありえないからだ、と。彼は、アメリカだけがこのウイルスの既知の五つの株をすべて持っていること(武漢や中国の大部分はひとつしか持っておらず、台湾や韓国、タイやベトナム、シンガポール、イギリス、ベルギー、ドイツも同様である)を証明し、他の国のハプロタイプはアメリカに由来するかもしれないという仮説を立てた。

 韓国と台湾は、中国とは異なるハプロタイプを持ち、感染力は強いが致死率は低く、死亡率は中国の三分の一に過ぎない。

 イランもイタリアも上記の分析には含まれていなかったが、両国は、現在では中国国内に広く存在するゲノムを解読し、中国とは品種が異なることことを明らかにしている。すなわち、イランのものもイタリアのものも中国起源ではなく、必然的に他の起源から導入されたものである、ということだ。イタリアの品種は中国とほぼ同じ致死率を持ち、他の国の三倍であるが、イランのハプロタイプが致死率10%~25%と最も致死率が高いことは注目に値する。(7) (8) (9)

 中国に焦点を当てた西側メディアの膨大な報道により、世界中の多くの人がコロナウイルスは中国から他のすべての国に広がったと信じているが、今ではこれは間違っていることが証明されたようだ。本論考の執筆時点で、世界での感染国は約50だが、少なくともひとつの症例でそのことが確認されている。各国のウイルスサンプルを調査して、ウイルスの発生源と世界的な広がりの原因とパターンを明らかにすることは非常に興味深い。

 さらに、このウイルス学者は、アメリカでは最近200例以上「肺線維症」の患者が呼吸困難により死亡したが、その状態や症状は肺線維症では説明できないと述べた。これらの死がコロナウイルスによるものだと真剣に考えるようアメリカ保健当局に通知する論説を彼は書いたが、アメリカ保健当局はその死因を電子タバコのせいにすることで対応し、その後の議論を黙らせた、と述べた。(後略)

 この台湾人医師は、「私たちは2019年の9月に注目しなければならない」と話している。

 彼は、2019年の9月にハワイに旅行して帰国した日本人の中に感染者がいた事例を明らかにした。その日本人は中国に行ったことがなかった。これは中国における感染発生の二か月前であり、かつ、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が「病原体の損失を防ぐには施設が不十分である」と主張してフォート・デトリック生物兵器研究所を突然、完全に閉鎖した直後のことだった。(10)(11)

 彼は、個人的にこれらの事件を非常に慎重に調査したと述べた。(日本のウイルス学者たちも、これと同じ結論に達している)。このことは、コロナウイルスがアメリカですでに広がっていたが、症状が公式には他の疾患に起因していたことを示している可能性があり、したがっておそらく隠されていたのである。表記

 著名な中国のニュースサイト「環球」は、米国で女性の親族が医師からインフルエンザで死亡したと告げられたが、死亡診断書にはコロナウイルスが死因と記載されていた事例を紹介している。2月26日、ABCニュース系列KJCT8ニュースネットワークは、ある女性が最近、自分の妹がコロナウイルス感染症で死亡したとメディアに語ったと報じた。コロラド州モントローズ在住のアルメタ・ストーンさんは、「彼ら(医療スタッフ)はインフルエンザだと私たちに知らせ続けてくれたのに、死亡診断書を手にしたら死因にコロナウイルスがあった」と話している。(12)

米国内のこのような事例の数は把握できないが、CDCは信頼できる検査キットを持たず、ウイルスの検査もほとんど行っていないようなので、他の事例があるかもしれない。

参考までに。

 過去二年間(のアメリカと中国の貿易戦争中に)、中国はいくつかの大流行(パンデミック)に見舞われている。

●2018年2月15日:H7N4型鳥インフルエンザ。中国では少なくとも1600人が病気になり、600人以上が死んだ。多くの鶏が死んだ。中国はアメリカの家禽製品を購入する必要に迫られた。
●2018年6月:H7N9型鳥インフルエンザ。たくさんの鶏が死んだ。中国はアメリカの家禽製品を購入する必要に迫られた。
●2018年8月:アフリカ豚インフルエンザ。ジョージアとロシアは同じウイルス株。何百万頭もの豚が死んだ。中国はアメリカの豚肉製品を購入する必要に迫られた。
●2019年5月24日:中国の14省で大量のヨトウムシ(夜盗虫)が発生。大部分の食用作物が破壊された。中国の穀物生産地8500ヘクタール以上に急速に拡大。ヨトウムシは驚くほど多くの卵を産む。中国はアメリカの農産物(トウモロコシ、大豆)を購入する必要に迫られた。
●2019年12月:中国の湖北省で新型コロナウイルスが発生。中国経済は停滞。
●2020年1月:中国の湖南省で「高病原性の」鳥インフルエンザが発生。多くの鶏が死に、多くの鶏が死んだ。中国はアメリカの家禽製品を購入する必要に迫られた。

 よく言われる格言にこんなものがある―「不運なことは三回続けて起こることがあるが、六回も続くことはない」


Larry Romanoff(ラリー・ロマノフ):経営コンサルタント&ビジネスマンを退職。国際コンサルティング会社で上級管理職を務め、国際輸出入ビジネス会社を所有していた。上海の復旦大学の客員教授を務め、EMBAの上級クラスで国際問題の事例研究をおこなっている。上海に住んでおり、現在、中国と西側に関連する10冊シリーズの本を執筆中。連絡先は2186604556@qq.com。Global Researchに頻繁に寄稿している。


(1) https://www.globaltimes.cn/content/1180429.shtml
(2)https://news.cgtn.com/news/2020-02-23/New-study-shows-Wuhan-seafood-market-not-the-source-of-COVID-19-OjhaHnwdnG/index.html
(3) https://www.thelancet.com/action/showPdf?pii=S0140-6736%2820%2930183-5
(4) http://www.xinhuanet.com/english/2020-02/27/c_138824145.htm
(5) http://en.people.cn/n3/2020/0223/c90000-9661026.html
(6) https://m.weibo.cn/status/4477008216030027#&video
(7) http://en.people.cn/n3/2020/0301/c90000-9663473.html
(8)http://www.ansa.it/english/news/2020/02/27/coronavirus-italian-strain-isolated-at-sacco-hospital_986ff0c2-7bd6-49fe-bbef-b3a0c1ebd6f4.html
(9) コロナウイルスは「突然変異」を起こし、イランは「武漢とは異なるウイルス株」に攻撃された。
(10)https://www.fredericknewspost.com/news/health/fort-detrick-lab-shut-down-after-failed-safety-inspection-all/article_767f3459-59c2-510f-9067-bb215db4396d.html
(11)https://www.unz.com/wwebb/bats-gene-editing-and-bioweapons-recent-darpa-experiments-raise-concerns-amid-coronavirus-outbreak/

米国はこれまでどのように細菌兵器を開発、製造、使用してきたか(2)原題:細菌兵器の地政学的配備

<記事原文>The Geopolitical Deployment of Biological Weapons
By Larry Romanoff
Global Research, February 10, 2020
https://www.globalresearch.ca/the-geopolitical-deployment-of-biological-weapons/5703005

現在、グローバルリサーチの原文はみつかりません。もとの英文をご覧になりたい方は、以下を参照してください。

https://nationandstate.com/2020/02/16/the-geopolitics-of-biological-weapons-part-2-efficiency-deployment/

<記事翻訳 山田昇司・寺島美紀子>


 
 通常戦と同様に、軍事基地、攻撃兵器および運搬システムを潜在的な敵にできるだけ物理的に近い場所に配置することによって、細菌戦の開始がかなり容易になることは明らかである。これが、米国がおよそ1,000カ所も米軍基地を海外に設置している理由のひとつである。そうして米軍は世界のどこでも30分以内に敵を攻撃できる能力を確保している。同様の戦略が細菌戦にも適用されることは明らかである。ただ、米軍はこれらの研究所の多くを外国では「健康・安全保障インフラ」と婉曲的に定義している。

 これらの外国の細菌施設の多くが「極秘(最高機密)」として分類されていることを知るのは恐ろしいことである。それらが建設されている国の地方自治体でさえ、知識や管理の範囲を超えているからである。また、エボラ出血熱の発生はすべて、アフリカにあるこれらの有名な(極秘の)米国細菌兵器研究所のすぐ近くで発生したことを知ると恐ろしい。

 数年前、米国の科学者が、1918年に約5000万人の死者を出したスペイン風邪ウイルスを再現したときには大きな恐怖が走った。彼らはこれに成功するまでに9年間を費やし、今では大量のこのウイルスがジョージア州アトランタにある高セキュリティの政府研究施設に保管されている。最近では、科学者たちは致死性の高いH5N1鳥インフルエンザウイルスの変異型超株を作り出した。このウイルスは人に直接感染し、少なくとも50%の死亡率があった。パンデミックになれば数億人が死亡する可能性があるので2005年には世界中に恐怖が広がった。

 2013年半、世界で最も著名な科学者50人以上が、ロッテルダムのエラスムス医療センターのロン・フーシェ博士らの研究を厳しく批判した。彼らが人間にとってはるかに危険なH5N1鳥インフルエンザウイルスの変異品種を開発してきたからだ。科学者たちは、この研究はウイルスが人間の間で完全に伝染するように設計されており、明らかに民間と軍事の両方の機能を持っていると批判した。この遺伝子操作されたインフルエンザは世界人口の半数を死亡させることもできる。意図的に死亡させるのだ。米軍はこの研究に4億ドル以上の資金を提供していた。


朝鮮戦争

 朝鮮戦争の間、そして戦後、中国は、米軍が中国と北朝鮮の両方に対して細菌兵器を使用しているというかなりの数の証拠を提出した。25人以上の米兵捕虜が中国の主張を支持し、中国北東部全域と北朝鮮のほぼ全域に、炭疽菌、黄熱病を媒介する蚊やノミなどの昆虫、さらにはコレラ菌を染みこませた宣伝ビラまでばらまかれていたということを、非常に詳細に裏づける証拠を提供した。米政府は直ちに、これらの違法行為を内部告発した兵士たちを反政府的煽動行為の罪で起訴して黙らせるように大きな圧力をかけ、彼らの弁護士たちには罪名を示さずに報復すると脅すことすらした。捕虜となった元兵士たちを黙らせるようとする必死の試みとして、米軍は最後にはCIAに頼んで、最近発見された「メトラゾール」という危険な薬を使った長期治療を彼らに施し、朝鮮での活動の記憶を完全に消し去ろうとした。兵士たちがその過程で精神を破壊されたことは明白だ。

 
 Global Researchは2015年9月7日、デイビット・スワンソンによる記事を発表した。この記事は、北朝鮮に腺ペストを氾濫させようとした米国の試みについて、いくつかの詳細な情報を提供した。この記事は次のような文で始まる。「これは約63年前に起きたことだが、米国政府は嘘をつくのを止めていないし、一般的には米国外でしか知られていないので、私はこれをニュースとして扱うつもりだ」と。

 すべての点で正しい。カーティス・ルメイが北朝鮮のほぼすべての家を爆撃して北朝鮮の民間人全員を絶滅させようと真剣に取り組んだだけではなく、米国人が北朝鮮と中国の両方に炭疽菌やコレラ、脳炎、腺ペストを媒介する昆虫や物体を投下したことを示す、議論の余地のない証拠がある。その数は膨大で、今なお新たなものが出てきている。(26)

 それから2012年9月10日のことだが、ロサンゼルス・タイムズ紙は、医師たちが「ハンタ菌の謎を今なお解明しようとしている」という話題を取り上げた記事を掲載した。このウイルスは致死性の高い病原体で1993年に米国で初めて確認されてから20年が経とうとしていた。(101) そのときウイルスは先住民インディアンだけを攻撃したように見えた。感染がユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、コロラドの4州に集中していたからだ。彼らは突然、呼吸器系の問題を発症し、数時間以内に死亡することがよく起こった。彼らの大半はある日「気分がすぐれない」と訴え、次の日には死亡した。原因はよくわからず謎めいた病原体のせいではないかと思われた。ところが、「幸運な手掛かり」がテレビ画面から得られた。テレビである医師が「この症状は1950年代に韓国で米軍がウイルスを使用するのを見ていたときに起こった現象と非常に似ている」と語ったからだ。検査の結果、その原因は当時、韓国軍を襲ったハンタ菌の変種がであることが明らかになった。(27)

 そのウイルスは当時も注目を集めていた。というのも、米軍の一部が韓国で偶然それに感染し、大半の兵士が急死したからだ。当時の公開報告から消された2つの事実がある。ひとつは、このウイルスは北朝鮮人と中国人をより多く攻撃したこと、ふたつめは、このハンタ菌はアメリカ人が石井四郎軍医と彼の731部隊からから受け継いだ細菌兵器庫にあったウイルスの1つだったということである。日本はウイルス研究では米国や西側の同盟国よりも何年も先を行っており、1930年代後半までに致死性ハンタ菌を分離していた。多くの証言によると、それは日本人によって中国で使われ、その後、米国人によって中国と北朝鮮に対して使われた。この兵器化された材料の一部は貯蔵庫から漏れ出て、米国と韓国の兵士も自分自身の悪行の報いを受けたということだ。


米国の対キューバ細菌戦争

 よく知られている(米国外で)米国が行った細菌兵器プログラムのひとつは、キューバへの数十年に及ぶ大規模な攻勢である。その期間の長さは注目に値する。米軍とCIAはこの細菌攻撃を非常に頻繁に行ったので、首都ハバナには、この小国に対する長年の細菌戦争の実質的な証拠を提供する博物館があるほどだ。ジェフリ・セント・クレア氏はこれらの出来事のいくつかをある記事(2013年)で次のように述べている。:(28)

 「西半球で最初にアフリカ豚コレラの症例が記録されたのは1971年のキューバだった。50万頭以上の豚が死亡した。キューバは米国がそのウイルスを国内に持ち込んだと非難した。後にCIA工作員は、自分がパナマにいた亡命キューバ人にウイルスを届け、その亡命者がキューバに運んだことを認めた。そのニュースは公開されたが、米国のメディアはそれを無視した。1981年、フィデル・カストロはキューバでのデング熱の発生はCIAの仕業だと非難した。発熱により88人の子供を含む188人が死亡した。1988年、エドゥアルド・アロセナという亡命キューバ人指導者は、1980年にいくつかの細菌をキューバに持ち込んだことを認めた。ジャガイモ、ヤシの木や他の作物を殺す昆虫であるアザミウマが発生したこともあった。アザミウマは1996年12月12日にキューバに初めて現れ、その後は米国政府の散布飛行機が島上空を低空飛行したときに見つかった。米国は国連による事件の調査をもみ消すことができた。」

 これはキューバに対する米国の細菌攻撃のほんの一部である。1979年にワシントンポスト紙は、キューバ農業に対してCIAの細菌戦部門が行ってきた、米国の細菌戦プログラムに関する報告を発表した。その攻撃は少なくとも1962年以降ずっと行われてきた。そして1980年には、米国はロシア系民族を標的とする細菌種を発見したと考え、「ソビエトに対して使用される細菌をキューバに運ぶ」という任務を帯びた船をフロリダからキューバに出した。そして最近では、1996年と1997年に、キューバ政府は米国が非合法の「偵察飛行」中にキューバの作物に病原菌を散布するという細菌戦争を再び行ったとして非難した。また、キューバのミサイル危機のときは、米国がキューバでの使用を想定して大量の化学兵器と生物兵器を軍用機に搭載していたことも明確な報道があった。

 アメリカの細菌戦争への取り組みはキューバだけでなく、中南米では少なくとも他のいくつかの国でも開始され、何種類ものウイルス性病原体、癌、化学物質が関与している。セント・クレア氏は、先述の記事でニカラグアの首都マナグアで発生したデング熱の発生にも言及し「約5万人が重症化し、多くの人が死亡した。細菌攻撃はサンディニスタ政府に対するCIAの戦争中に実行され、感染爆発はアメリカ人がマナグアで行った一連の低空「偵察飛行」の直後に起こった」と書いている。

 米国メディアは情報漏洩がないように腐心しているのだが、それにもかかわらず、米軍がハイチをある種の「年中が解禁日」の生物学実験場としていることはいくつかの情報筋から判断して間違いない。ハイチ住民は想像できるほとんど全ての実験でその対象物にされている。さらに非難されるべきことは「ボート・ピープル」になるという間違いを犯したハイチ人への処遇である。「ボート・ピープル」とはハイチにある米国病理学研究所から逃れて小型ボートで米国に流れ着く難民である。米国政府は彼らのほとんどをモルモットや実験用ネズミの代用とするためにプエルトリコに移送する。彼らはそこで米国議会やメディアの視野から消えてしまうので、複数の報告によれば、強制収容所に入れられて母国ハイチではできないあらゆる「科学的試験」の材料とされる。最近の1980年のある事例では、この収容所にいる何百人ものハイチ人男性は米軍の医師によって未知のホルモンを繰り返し注射され、女性のような乳房を持つようになった。古い記録を見ると、ハイチ人男性が同様の実験をフロリダにある公的立入り禁止の軍事基地でも受けていることがわかる。

 キューバだけでなく、南米諸国の指導者の間でほとんど同時に癌が発生するという奇妙な事例があり、偶然にも、それぞれの場合において、米国が嫌悪し、他のいくつかの手段によって殺害されかかった国家指導者が感染するのである。例えば、ベネズエラの大統領であるフーゴ・チャベス、アルゼンチンの大統領であるクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネ、ブラジルの大統領のディルマ・ルセフ、パラグアイのフェルナンド・ルーゴ、そしてブラジルの元大統領である。これらの癌についてブラジルの元大統領ルラはインタビューでこう語っている。

 「確率の法則を適用しても、ラテン・アメリカの一部の指導者に起こっていることを説明することは非常に困難です。それは少なくとも奇妙です。いや、それどころか明らかに奇妙です。」


第二次大戦のときにあった細菌戦に関する日米の秘密取引

 1932年に日本軍が中国東北部に侵攻したとき、石井四郎軍医(当時は陸軍中将)は悪名高い細菌兵器実験を開始した。実験はハルビン近郊の地区にあった防疫給水部の施設内で行われた。これは後に「731部隊」として知られるようになる。。彼はマスタードガスなどの有毒ガスから始め、その後、航空機を使って腺ペストで汚染された綿やもみ殻を中国中部の各地に散布した。彼の部隊は日本の占領に抵抗している中国人を集め、生きたままの生体解剖を含めて残虐な医療実験を無制限に行った。ニューヨークタイムズは、ある日本人医師がそこでの体験を語った一例を報告している。

 「私は胸から腹まで切開しました。彼はものすごい叫び声をあげて、苦しそうに顔を歪めていました。彼は想像も絶するような大声を立てて、とても恐ろしく叫んでいました。しかし、ついに彼の息は止まった。これが私たち外科医の日課でした。こんな経験は初めてだったので、本当に印象に残っています。(29)

 石井と彼の部下は、最初は炭疽菌、コレラ菌、腸チフス菌、破傷風菌、赤痢菌、梅毒菌、腺ペスト菌などの病原体を患者に感染させ、次に、その患者がまだ生きているうちに解剖・分析し、最後には死体を火葬した。米軍医総監部の推定によると、このようにして58万人の中国人が殺害された。日本で最も優秀な医師たちによる残虐行為であった。(30)

 戦争が終わって、日本の敗戦が明らかになり、中国からの退避が必要となったとき、石井は拘留されていた中国人全員の殺害とその遺体の焼却を命じた。それから人体実験の痕跡をすべて隠すために731施設全体を爆薬で破壊した。当時の在日連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥は、石井と731部隊の全幹部と密約を結び、米軍の研究のために細菌戦や生体解剖に関するすべての記録を米軍に譲渡させ、その見返りに、彼らの行為が存在したことを示す全ての証拠を完全に隠蔽し、彼らが戦争犯罪の訴追を免れることを約束した。(31)

 石井は1万ページを超える「研究成果」を一挙に米軍に渡し、その後、米国は日本の歴史書を書き直した。日本人による中国での大量虐殺が、日本だけでなく世界でも知られていないのはそのためだ。米軍はそうやって歴史を改ざんし、一方で化学・生物兵器や人体実験の方法に関する専門知識と手法をたくさん手に入れた。それは後に、朝鮮やベトナム、さらには中南米、それどころか米国民にも広く適用されることになった。

 1947年5月6日、マッカーサーはワシントンに次のように書き送った。「追加のデータ、石井からのいくつかの証言は、情報が諜報チャンネルで保持されて「戦争犯罪」の証拠として使用されることはないと関係する日本人に知らせることでおそらく得られるであろう」。731部隊ではロシア人に対しても同じことを行っていたので、生物学的犯罪でソ連軍に逮捕され、1949年のハバロフスク戦争犯罪裁判にかけられた日本人もいたが、米国は自分たちの活動を隠蔽するために、日本人生存者の証言とロシアの戦争犯罪裁判のすべてを「共産主義者のプロパガンダ」として却下した。(32)(33)

 米国政府と軍は、石井と彼の部下を起訴から完全に免責しただけでなく、彼ら全員を米国に連れて行き、米国の軍事基地に密かに駐留させ米軍からの給与を与えていた。石井は長年にわたりフォートデトリックにある米軍の細菌兵器学校で何度も客員講師を務め、数十年後にはメリーランド大学で生物学研究の教授および監督者として高収入のポストを与えられた。米軍は、1995年になってようやく、細菌戦争と人体実験に関する研究と引き換えに、これらの日本の医師や医学者に免責特権、秘密の身分、高給の仕事を提供したことを認めた。またこれらの人々は米国政府の「秘密プロジェクト」への協力を求められて、米軍だけでなく、CDC、米国国務省、軍事情報機関、CIA、および米国農業省にも採用された。

終章

 細菌戦争の実験のごく初期から、米国の政治家や軍事指導者、CIAの幹部は癌に罹患させる方法を開発することに興味があることを隠そうとはしなかった。彼らはそれを自分たちが気に入らない他国の国家指導者を殺害する方法のひとつとして考えていたからだ。だからこの方法を全くあり得ないこととして否定することはできない。他の国々の約150人の政治指導者を暗殺したという米国の記録もこの主張の正しさを証明するだろう。

 「細菌兵器の魅力は、非常に効率的な大量殺戮が可能なだけでなく、銃撃戦争と比較してかなり費用対効果が高いことだ。同様に、遺伝子兵器はウイルスに感染した昆虫やバクテリアを使ったり、GM種子に組み入れたりと、さまざまな方法で分散させることができる。これらの兵器は検出および特定が困難であり、治療法やワクチンの開発には何年もかかることが多い。」

 製薬業界の内部告発者として著名なレナード・ホロウィッツ博士は、ある専門家の話を引用して、細菌兵器攻撃は計画されていると述べている。

 「自然発生のように見せるために、精妙な手際のよさでやるわけです。そうすると、相手国は対応が遅れ、意思決定もできない思考停止の状態に追い込まれます。細菌兵器テロの疑いがあっても、それを証明するのは困難です。反証するのも同様に難しい。物理的な武器の移動経路は追跡することができますが、昆虫に由来するウイルスの起源を追跡することはほとんど不可能です。」

 別の著者は、感染性細菌の放出が適切な手順で行われたときは、診断と治療は難しくなるだろうと指摘し、さらにこの種の細菌戦争はその起源を辿ることができず、「神の行為」と見なされる可能性があると述べている。

 最近発生した多くの病気は、細菌兵器が使われた可能性があると考えられている。エイズ、SARS、MERS、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、ハンタウイルス、ライム病、西ナイルウイルス、エボラ出血熱、ポリオ(シリア)、口蹄疫、湾岸戦争症候群、ジカ熱などがそれである。

 西側のマスメディアはこれらすべてを無視し、歴史のこの部分全体を検閲で削除した。その情報はインターネット上でも削り取られ、GoogleとBingで真実を見つけることはもはやできない。繰り返しになるが、言論の自由は誰がマイクを握っているかに完全に依存している。

Notes

(26) https://www.globalresearch.ca/u-s-drops-fleas-with-bubonic-plague-on-north-korea/5474089
(27) https://www.latimes.com/archives/la-xpm-2012-sep-10-la-me-hantavirus-mystery-20120911-story.html
(28) https://www.counterpunch.org/2013/09/03/germ-war-the-us-record-2/
(29) https://www.nytimes.com/1995/03/18/opinion/the-crimes-of-unit-731.html
(30) https://www.cs.amedd.army.mil/borden/Portlet.aspx?ID=66cffe45-c1b8-4453-91e0-9275007fd157
(31)https://ahrp.org/conspiracy-of-denial-complicity-of-u-s-government-in-japans-fabricated-history-decades-of-willful-national-amnesia/
(32) https://medium.com/@jeff_kaye/department-of-justice-official-releases-letter-admitting-u-s-amnesty-of-unit-731-war-criminals-9b7da41d8982
(33)
https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1988-12-18-me-1014-story.html

米国はこれまでどのように細菌兵器を開発、製造、使用してきたか(1)原題:生物兵器:時宜を得た役立つ事実の概要

<記事原文>
Biological Weapons : A Useful and Timely Factual Overview
By Larry Romanoff
Global Reaserch, February 07, 2020
<記事翻訳 山田昇司 寺島美紀子>
2020年5月7日


 米国政府とその多くの機関、教育・保健機関は、何十年にもわたって細菌戦に関する集中的な研究をおこなってきたが、多くの場合、人種に標的を絞った病原菌に強く焦点を当ててきた。
  
 米国議会への報告の中で、国防総省は、人工的に細菌兵器をつくるプログラムには、致死性のないウイルスを改造して致死性のものにすることや、治療やワクチン接種ができないように細菌兵器の免疫を変更する遺伝子工学が含まれていることを明らかにした。その報告はまた、国防総省が当時、数十の米国の大学を含むおよそ130の細菌兵器研究施設を運営していたこと、また国外には、米国議会や裁判所の管轄外にある施設が多数あることも認めている。

 このことは長いあいだ秘密ではなかった。国防総省の細菌戦委員会による1948年の機密報告書では主な利点は次のように述べられていた。

 「銃や爆弾であれば意図的な攻撃がおこなわれたことをだれも疑わない。しかし...伝染病が混雑した都市全体を襲った場合は、そこで細菌戦が仕掛けられているのかどうかを、況んやだれが細菌戦を仕掛けているのかを知る術は全くない。」うまく行けば、ほんの少量の病原菌で「標的とした対象地域内の人口のかなりの部分が殺されたり、無力化されたりする可能性がある」とも述べている。(1)(2)

 1956年の米陸軍の操作マニュアルには、生物化学戦争は米軍戦略の不可欠な運用部分であり、いかなる方法でも制限されておらず、議会はその使用に関して軍に「先制攻撃」権限を与えていたと明確に述べられている。1959年、議会は、軍が有したこの先制攻撃権限を削除しようしたが、ホワイトハウスによって拒まれた。その後、生物化学兵器への支出は7500万ドルから3億5,000万ドルにまで増加した。これは1960年代初頭においては莫大な金額であった。(3)

 
 
 米国防長官ロバート・マクナマラ(上の画像)は1960年代に150個の極秘細菌兵器プログラムを実行した。細菌兵器の実験が実施され、住民には何も知らせずに実地試験があった。試験は外国で行われることもあったが、大半はアメリカ市民に対して行われた。マクナマラ米国防長官は統合参謀本部に対して、この細菌兵器を敵国に対して「可能な限りすべてに適用する」ことを、総合的な「生化学的兵器の抑止力」に関する一貫した計画において検討することを命じた。その計画にはコストの見積もりや「国際的な政治的影響評価」も含まれていた。(4)(5)

 2000年にはアメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)(6)(7)が「米国防衛の再建」と題した報告書を作成した。そこには国益のためには過激で好戦的な右翼的政策をとるという野望が書き込まれていた。新世紀プロジェクトの報告書は、それ自体を「世界的における米国の覇権を維持し、米国の原則と利益に沿った国際安全保障秩序を形成するための青写真」と呼んだ。報告書の執筆者は彼らの大量虐殺の考え方をあからさまに述べられている:

 特定人種の遺伝子を「標的にする」ことができる細菌戦の高度の形態は、細菌戦を政治的に有用なツールに変えるかもしれない。


細菌兵器研究機関



 メリーランド州フォートデトリックにある米陸軍感染症医学研究所は、細菌戦争に関する研究をおこなう軍の主要施設である。広さは8万㎡である。1980年代半ばまでに、フォートデトリックのこの細菌兵器部門には年間1億ドル近くの資金が投入されていたが、これはたくさんの部門の1つにすぎない。

 日本が中国を侵略していたとき、石井四郎軍医(731部隊)の大成功の1つは、ペストやその他の致死性病原体に感染したノミやマダニを大量生産し、民間人に散布する方法を開発したことだった。米軍はそこから昆虫を武器化する方法を学んだ。そしてライム病に感染したマダニを繁殖させて秘密のプラムアイランド細菌実験所(ニューヨーク州)から拡散した。またこれは、コレラや黄熱病に感染した蚊とノミを繁殖させて中国と北朝鮮に散布した米国のプログラムの源でもあり、米国が自国民に与えた蚊プログラムももちろんそうだ。

 この石井四郎の人体実験研究を基礎にして、米軍は昆虫学戦争施設を造り、最初は、昆虫による細菌兵器でロシアとソ連を攻撃する計画を準備していた。この施設は黄熱病に感染した蚊を1か月に1億個の生産できるように設計され、その生産物は米国の大部分の地域で誰も知らぬ間に散布された。米軍ではよくあることだが、1950年代と1960年代に始まるこれらのプロジェクトには「プロジェクトBig Buzz」や「プロジェクトBig Itch」や「Mayday作戦」のような子供じみた称号が与えられた。(8)(9)(10)しかし、実際は、数十億匹の昆虫を生産して致死性の病原体に感染させ、次にそれらを軍需品に装填して航空機またはミサイルでロシアに散布する計画の実現可能性を知るための予備実験だった。

 1981年3月の米国陸軍の報告で、執筆者の1人は「黄熱病に感染した蚊を都市に攻撃するのにどれだけ多くの(またはどれほど少ない)費用がかかるかを知れば驚くだろう。"死の費用対効果" という便利なチャートもある!」と書いている。1968年にユタ州の米軍実験施設ダグウェイの近くで起こった羊の大量死事件いわゆる、「ダグウェイ羊事件」もまた注目に値する。(11)

 1956年には米軍化学部隊が「Drop Kick作戦」(12)を行った。これは広大な地域に感染した昆虫を散布する様々な方法をテストするために立案された。東海岸のほとんどを含む米国本土のさまざまな地域で実行された。1960年代の「プロジェクトSHAD」では細菌戦に対して米軍艦がどう対応するかが検討された。その後、2000年には「プロジェクトBacchus」があった。これは炭疽菌の生産施設を外国で気づかれないように建設することができるかどうかを判断するための企画だった。もちろん同様の企画は他にもあったが、どれもこれもふざけた命名で、全て感染した昆虫や他の致命的な病原体を民間人へ散布することを検討するために設計されものであった。それらは極秘扱いだった。なぜなら、その企画は国内法に違反しており、国際法および他の国々が米国と誠実に署名した多くの兵器条約にも違反していたからだ。

 米軍にはフォートデトリックの他にも、インディアナ州ビーゴに細菌兵器工場がある。これは病原菌に特化した大規模な生産施設で1ヶ月に27万5000個のボツリヌス菌爆弾や100万個の炭疽菌爆弾が生産できた。ビーゴ工場の発酵タンクには25万ガロン(約100万リットル)は貯蔵されており、報告によれば、これは世界で飛び抜けて大きい細菌大量生産施設であった。

 この工場は最近、大きくなったのではない。ビーゴ工場は第二次世界大戦中にすでにフル操業している炭疽菌工場だった。最初の注文の1つは、1944年のウィンストン・チャーチルから発注された50万個の炭疽菌爆弾だったが、彼はこの注文を「これは第一弾の発注だ」と述べた。ビーゴ工場は、最終的には「抗生物質の製造」のために製薬会社ファイザーに引き渡され、1950年代半ばにパインブラフ兵器工場の新しい最先端の設備に取って代わられた。(13)(14)(15)

 デイリー・ニューズ紙は2005年9月24日、米陸軍が炭疽菌の大量購入を計画していることを詳述した記事を掲載した。この記事は、細菌兵器戦争の禁止、とくに軍事的乱用の防止を目的とする国際NGO「サンシャイン・プロジェクト」の責任者であるエドワード・ハモンド氏が発見した一連の契約書に関するものであり、その文書はユタ州にある米軍ダグウェイ実験施設から漏洩したものだった。その契約書は、炭疽菌の大量生産や他の細菌物質の「相当量」の生産について、様々な企業に入札を求めていた。ある契約書では、入札企業は「1,500リットルの量で(炭疽菌を)成長させる能力と意志を持たなくてはならない」、および不特定の他の細菌剤を「3,000リットル単位で生産できなければならない」と明記していた。(16)(17)

 ある国の軍隊が致死性の病原体を何百万リットルの量で生産しているなら、自国が細菌戦には従事していないと偽るのはもう止めたほうがいい。軍がこれらを「無害な」病原菌だと主張したところで何の慰めにもならない。なぜなら、(1)致死性のそれほど高くない病原菌を生産することができる施設であれば、どこでも容易に致死性のものを生産することができ、(2)「無害な」炭疽菌など存在しないからである。

 「防衛的な」生物戦プログラムと「攻撃的な」細菌兵器プログラムとの間には実質的な違いはない。何百万リットルもの炭疽菌が製造されているときに、それが正当防衛であると主張することは、たとえ愚か者であってもできないだろう。米政府説明責任局でさえ、これらのプログラムに関する1994年の報告書の中で、米軍細菌戦防衛プログラムは「多数の部門、部局、研究班、細菌情報班などを含んでいるが、それらはいかなる意味においても "防衛"とは無関係で、本質的に戦闘的で攻撃的な軍事プログラムであった」と述べている。3,000ℓも入る複数の壺で炭疽菌や他の「病原菌」の生産契約入札をしている人たちがいるにもかかわらず、米国民は「自国は細菌兵器を使ったことがない」と確信させられている。米国では人を騙すプロパガンダに満ちあふれている。公式の軍事医学教科書であってもその例外ではない。

 フォートデトリックのほかにも、米軍が細菌兵器の開発のためだけに建設した実験場や施設があり、その中には、細菌兵器の初期の実験場として造られたミシシッピー州ホーン島実験場や、米軍がそこから地域住民の半数にライム病を流失させたニューヨーク州プラム島細菌研究所がある。

 このプラム島の施設の一部は敵国の食糧供給を破壊する可能性のある致死性の病原体の開発と試験のためだけに設計されていた。米国が北朝鮮で試みた細菌戦で用いたのはこの方法だ。口蹄疫の致命的な菌株もこの研究の成果の1つである。米国人は後にこの成果を英国ポートン・ダウンにいた仲間の変質者と共有し有効活用した。さらに、「野菜破壊酸」と呼ばれるものを含む爆弾の開発・試験・製造も行われた。これは穀類や穀物、ほとんどの栽培作物を破壊することができる爆弾だった。最近の鳥インフルエンザや豚インフルエンザの流行の多くは、プラム島で開発された病原体に起因するものではないかと、私は強く疑っている。

 米軍医総監が発行した『細菌戦の医学的側面』(2007)という教科書には「アーカンソー州パインブラフに大規模な生産機関を設立した」ことが書かれており、そこには「最新の実験室...微生物の大規模発酵・濃縮・貯蔵・兵器化を可能にする方法」を特徴とする新しい施設が備わっている。

 その教科書は、また、1951年までに米国が初めて細菌兵器、対農作物爆弾、「対人」兵器を製造し、これらすべてを「兵器化・備蓄」したことも認めている。さらに、CIAが「秘密工作のためにコブラ毒とサキシトキシンを含む毒素を使って」独自に「兵器を開発した」という記述もある。ただ、情報公開されたときに、残念ながら「それらの開発と配置に関するすべての記録は1972年に破棄された」と述べている。(18)

 また米軍は性病の兵器化も試み、「グアテマラ梅毒プロジェクト」のような茶番劇を引き起こした。そのとき何千人もの人が梅毒に感染して死亡した。米軍の公式発表は、その犯罪性を認めながらも、薬をテストするという慈善目的だったという話に強くこだわっている。命を救ったはずの薬(ペニシリン)を意図的に与えられなかった何千人もの人々に対してどうしてそんなことが言えるのだろうか。(19)

 米軍は、民衆を殺害する細菌を見つけることにだけ必死になっているようではなさそうだ。彼らは国家の食料供給を破壊する方法にも等しく関心を持っている。敵国の食用植物の全体を破壊する方法を試すために、作物や植物を壊滅させる物質を放出したことが他に(少なくとも)数十回はあったと告白している。2012年、日本のメディアは、米軍が、1960年代と1970年代初頭にかけて沖縄と台湾で、作物を殺す特定DNAを持つ細菌兵器を実験したこと、また米国本土内でもこれらの兵器のいくつかを試したことを暴露した。それはベトナムでも使われた。エージェントオレンジは、言われていたような枯葉剤としてでは決してなく、ベトナムの稲作全体を破壊し、土壌を十分に汚染して再び作物が成長できないように開発されたものであった。


Notes

(1) www.nasonline.org/about-nas/history/archives/collections/cbw-1941-1948.html
(2) https://www.baltimoresun.com/news/bs-xpm-2004-08-01-0408010004-story.html
(3)https://usacac.army.mil/sites/default/files/misc/doctrine/CDG/cdg_resources/manuals/fm/fm27_10.pdf
(4)http://archive.vva.org/archive/TheVeteran/2006_03/featureSHAD.htm
(5)https://rielpolitik.com/2016/08/07/cover-up-project-shad-deception-in-open-waters
(6) https://www.loc.gov/item/lcwa00010308
(7)https://www.sourcewatch.org/index.php/Project_for_the_New_American_Century
(8)https://blackthen.com/operation-big-itch-operation-drop-kick-fleas-infected-mosquitoes-dropped-black-towns/
(9) https://military.wikia.org/wiki/Operation_Big_Itch
(10)http://self.gutenberg.org/articles/operation_may_day
(11)https://military.wikia.org/wiki/Dugway_sheep_incident(This article has many useful references)
(12)https://military.wikia.org/wiki/Operation_Drop_Kick
(13)https://www.thenation.com/article/bioterrorism-hits-home/
(14)https://libcom.org/files/Churchill%20and%20Poison%20Gas.pdf
(15)https://forum.axishistory.com/viewtopic.php?t=232989
(16)https://www.newscientist.com/article/dn8044-us-army-plans-to-bulk-buy-anthrax/
(17)https://www.newscientist.com/article/mg18725184-800-us-army-plans-to-bulk-buy-anthrax/
(18) Medical Aspects of Biological Warfare; https://repository.netecweb.org/items/show/325
(19)https://www.cbsnews.com/news/guatemala-syphilis-experiments-in-1940s-called-chillingly-egregious/

米国はこれまでどのように細菌兵器を開発、製造、使用してきたか(3)原題:遺伝子組み換え種子:兵器として考案されたもの

<記事原文>
Genetically Modified Seeds: Conceived as a Weapon
Larry Romanoff
Global Reaserch, February 11, 2020

<記事翻訳 山田昇司・寺島美紀子>



 遺伝子組み換えの種子と食品は、すべての国にとって大きなリスクをはらんでおり、多くの理由から全面禁止することがおそらく不可欠であろう。この問題をここで議論するにはあまりに大きすぎるが、ある側面には少し注意しておくとよい。遺伝子組み換え種子の起源や考案、開発の経緯、研究者、資金提供者などについて質問した場合、私たちはどう答えるだろうか。その着想はおそらくある大学の生物学や農学部に由来するのではないかとか、食料供給の研究をしている政府の研究所がこの考えを思いついて追求してるのではないか、などと答えるのが自然だろう。あるいは、農業分野の民間企業がより生産性の高い穀物の品種を探していてこの方法を見つけたと思うかもしれない。

 私たちの推測はだいたいそういったものだろうが、どれも間違っている。遺伝子組み換え種子(GM種子)は米国国防省、すなわち米国戦争省によって着想され、宣伝され、研究され、資金提供されたものだ。飢えた人々に食料を与えるためではなく、兵器として、より正確には「兵器配送システム」として考案、開発されたものである。それは人間の生命を維持するためではなく、それを抹殺することを意図したものなのだ。

 GM種子は、伝統的な種子よりも生産性がなく、健康的でもなく、はるかに高価で破壊的である。したがって、いったんそれに依存してしまうと、供給される国はどこも、ほとんど抵抗できないほどの軍事的優位性を供給する国へ与えてしまうことになる。例えば、米国はそれを政治的な武器として使うことができる。自分の気にくわない国への種子の供給を断てば、その国は広範な飢餓と混乱に陥ることになるだろう。またこんな邪悪な使い方もある。遺伝子組み込みの技術を悪用して、さまざまな種子に作物とは無関係のDNAを挿入するのだ。そういった実験をしている研究グループがたくさんある。

 カナダの事例を紹介しよう。北極海に住む魚には血液中に「凍結防止の」遺伝子があり、それゆえ氷点下でも生存できることを政府機関が発見した。(20) そこで科学者たちはこの遺伝子をカナダの小麦作物に挿入し、小麦がダメージを受けることなく凍結温度に耐えられるようにしたのだ。モンサント社はこの遺伝子をトマトに押し込んで、最初の遺伝子組み換えトマトを作った。(21) 一方で、米国の研究所はホタルの遺伝子をタバコに挿入し、暗闇で光るタバコ畑を作ることに成功している。(22)

 これらの例はいちおうは無害だが、他の例は無害どころではない。米国防総省は、天然痘、鳥・豚インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ペスト、エイズなどの遺伝子をGM種子に組み込む研究へ巨額の資金を投じている。軍事兵器としてこのような科学技術はとても貴重である。モンサント社やカーギル社が天然痘ウイルスやH5N1ウイルス、コロナウイルスを含む米やトウモロコシ、大豆を販売できるのに、どうして銃撃戦を始める必要があろうか? その種子から収穫物ができ供給されれば、数週間以内に一度も発砲することなく人口の50%以上を絶滅させることができるのだ。

 これがまさに、GM種子がアメリカ人によって着想、開発された理由である。それは戦争の武器であり、ある国の全人口に致命的なウイルスや他の病気を送り届けるために設計され、意図されたものだ。侵略者には何の危険もなく、文字どおり敵を根絶できる。多くの科学者や米軍の文書では、軍事的支配を追求する上で、GM種子は爆弾よりもはるかに安価で、はるかに効果的であると述べられている。これは私は別のところで論じた軍事関連の文書で指摘したことだが、核兵器、通常兵器、生物兵器を「1人殺すのにかかる費用」で見てみると、後者は前者よりも桁違いに低い。

 2001年、サンディエゴにある米エピサイト社生物実験室の科学者たちは、遺伝子組み換え避妊用トウモロコシを作り出した。精子を攻撃するまれな種類のヒト抗体の発見だった。研究者たちは、これらの抗体の生産を制御する遺伝子を単離し、それをトウモロコシの植物に挿入して避妊薬を生産する園芸工場を作った。(23)(24) この画期的成果に関する議論は2001年のエピサイト社の記者発表の直後にすべて消えた。同社がバイオレックス社に買収されたからだ。精子殺傷トウモロコシの開発についてはこれ以上の報道はなかった。なお、エピサイト社、デュポン社、シンジェンタ社(3社はスバールバルド世界種子貯蔵庫のスポンサー)はこの技術を共有し使用するための共同企業体を持っていた。非政府組織ETCグループのシルビア・リベイロは、メキシコの日刊紙「ラ・ホルナダ」のコラムで、「細菌兵器としての精子殺傷トウモロコシの可能性は非常に高いと警告し、先住民族に対する強制的な不妊手術の使用を思い起こさせた。


世界終末の日に備えたスバールバルド種子保管庫

 ノルウェーにはスバールバルドという名の島がある。岩だらけの不毛の地だが、そこに巨大な種子貯蔵庫のあることが最近あきらかとなった。この貯蔵庫は北極近くの遠隔地にあり、事実上アクセスできないのだが、それには重大な懸念があるとして注目を集めている。記者発表によると、この種子貯蔵庫には、人感センサー付きの二重の防爆ドア、二重の気密構造、厚さ1メートルの鉄筋コンクリート壁が備えられている。貯蔵庫に常勤のスタッフはいないが、地理的にアクセスができないため外部からの進入を監視することは容易である。その設立目的は、作物の多様性を将来のために保存することができるように世界中の在来種子(非GM種子)を保存することであると言われているが、収穫物の多様性を保証する種子は世界中の貯蔵庫にすでに「保存済み」である。それにもかかわらず彼らはこのような遠隔の地に安全な施設を造るべきだと言うのだが、その意図はなにか。将来なにが起きると予測しているだろうか。

 この新規事業の発起人と出資者は、世界のGM種子を管理し、世界の人口を劇的に減少させることを最も積極的に提唱してきた、当の本人たちである。メンバーにはロックフェラー財団、ゲイツ財団、シンジェンタ社、デュポン社、モンサント社、CGIAR(国際農業研究協議グループ)といったと面々が顔を揃えている。その彼らが、いまなぜ突然に信心深くなり、他の至るところで自分たちが破壊している伝統的種子を、ノルウェーでは保存すると言っているのだろうか。

 少し前にウィリアム・エングダール氏はこの件について極めてよく調べた論文を発表し、私と同じ結論に達している。その結論は、貯蔵庫は致死性の病原体を貯蔵する保管庫としての役目も併せ持ち、そのDNAがGM種子に組み込まれれば、種子会社の手を借りてどこへでもばらまくことができる、ということだ。その他のどんな理由も、「どうしてこの面々が参加しているのか」「なぜ遠隔地に造ったのか」「実質的に核の脅威にさらされないセキュリティがなぜ必要なのか」といった疑問を説明することはできない。エングダール氏はこう問いかけている。「ノルウェー国家からロックフェラー財団、世界銀行に至るまで、全く同一のメンバーがスバールバルド種子保存銀行プロジェクトにも関わっている。これは偶然なのだろうか?」(25)

Notes
(20) https://www.mun.ca/research/explore/publications/rmatters/june_96/antifrez.html
(21) https://www.motherearthnews.com/real-food/adding-a-fish-gene-into-tomatoes-zmaz00amzgoe
(22) http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,143840,00.html
(23) GMトウモロコシは、人間が自分の種子を広めるのを止める為に設定されている。 https://www.theguardian.com/science/2001/sep/09/gm.food
(24) https://www.democraticunderground.com/discuss/duboard.php?az=view_all&address=104×3738803
(25) https://www.globalresearch.ca/doomsday-seed-vault-in-the-arctic-2/23503

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