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ウクライナを巡る米・露・欧の情勢は1939年の再現だ。米国の愚かさのせいで、世界も米国も危機にさらされている

<記事原文 寺島先生推薦>
Washington’s Follies Are Dangerous to Us and to the World
It is 1939 all over again


ポール・クレイグ・ロバーツ博士(Dr. Paul Craig Roberts)著
グローバル・リサーチ 2021年4月9日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年4月30日



 真のメディアが存在しない国は、その国の政府の愚かさにより国が崩壊する。これがまさに今の米国が置かれている状況だ。この核兵器の時代、世界全体が存続できるかは、米国の愚かさによって決まる。しかし今のところは、危機感に欠けるお気楽な米国民が、無能な愚者たちに自分たちを支配することを許しているので、この愚かな米国政府はロシアの国境に攻撃用ミサイルを配置し、核兵器によるアルマゲドン(最終戦争)の準備をし始めている。

 手下の売女メディアを使って、トランプ大統領に「プーチンの引き立て役だ」とか、「ロシアのまわし者」などというレッテルを貼らせることで、軍産複合体は、トランプ大統領に、機能していたINF(中距離核戦力全廃条約)から撤退させることに成功した。

 この条約から抜けた米国政府は今、ロシア国境にミサイルを配置している。このようなミサイルを配置する唯一の目的は、先制攻撃を行うためだ。言い換えれば、ロシア政府はこのミサイル配置を米国による先制攻撃の前兆であると見るだろう。 

 ロシアは、西側諸国に対して敵愾心は持っていないし、西側諸国を軍事により征服しようという計画も熱意も持っていない。だからこそ、米国政府が、常にロシアに汚名を着せようとしたり、ロシアに対して不当な非難を行っていることが、ロシアに対する攻撃を正当化するためのプロパガンダに見えてしまうのだ。この米国政府の行為は本当に無責任だ。ロシアがこの状況をきちんと分かっているならば、攻撃されることをじっと黙ったまま待っているだけということは考えにくい。

 危機感に欠けるお気楽な欧州の人々も、米国政府の傀儡政権である各国政府が自分たちを統治することを許しているのだが、これらの欧州諸国の政府は本当に頭が悪い。米国政府に欧州諸国内での攻撃用ミサイルの配置を許可することが、どういうことなのか分かっていないのだ。その後に待ち受けることは、全ての欧州諸国や英国の都市が、ロシアからの標的になることなのに。

 今危惧される大きな危険は、警告システムの誤作動により、核戦争が引き起こされる可能性があることだ。

 ロシア国境にミサイルが配置されたとなると、ロシアにはその警告が誤作動なのかを調べる時間がないことになる。長きに渡り続いた冷戦時代には、警告システムの誤作動は何度もあったのだが、調査する時間的余裕があったのだ。今米国政府が行っていることは、その時間を無くしてしまうことなのだ。つまり、警告システムの誤作動がたった一回起こっただけで、核戦争の引き金が引かれる可能性があるのだ。

 INF条約を米国政府が破棄した時、ネオコンたちは歓声を上げていた。なぜこんな戦争の危険性を最大化するような状況に歓声を上げているか理解に苦しむ。本当は、外交問題の専門家たちから、INF条約を再締結することを求める大きな声が上がるべきなのに。問題なのは、西側諸国にはプロパガンダの声を上げるものはいるが、専門家はいないという現状だ。いわゆるロシア専門家には、根っからのロシア嫌いしかいない。そういう人たちは、「ぜんぶロシアに非がある」という立場でしか記事を書かない。

 例えば、ウクライナに対して、米国が与えている庇護の約束について考えて見てほしい。米国は、もしウクライナがドンバス地方への侵攻を再開し、それに対してロシアが干渉してきたならば、米国が救援に入ることを約束している。

 ロシアは、ウクライナ政府の狂気ぶりを理解しているので、この米国による約束が、ドンバス地方に住んでいるロシア人たちに対する攻撃の再開に繋がることに懸念を持つのも当然のことだ。ロシア政府の対応は、攻撃を防ぐために、ウクライナとの国境に軍を急いで配置することだった。

 このロシアの対応に対して、米国政府や、いわゆる「ロシア専門家たち」はどうしただろうか?

 トランプから選挙を盗んだホワイトハウスの住人は、ウクライナ大統領に電話をかけ、こう発破をかけた。

 「ドンバス地方や、クリミア半島へのロシアによる侵略が進行する中で、ウクライナ政府の国家主権と領土の保全に対する米国の支持は変わらない」

 ロシア嫌いの団体であるアトランティック・カウンシル(訳注:大西洋主義者の団体)に属する能なしのピーター・ディキンソンは、米国がドンバス地方への侵略を再開しようとしているウクライナの軍事力の増強に手を貸していることには目をつぶっている。それなのに、ディキンソンは、その侵略に対するロシアの防衛体制を、「国際社会における」危機を高めているとして非難した。そうだ。米国政府はこの「国際社会」という言葉を多用して、米国がいかにも世界全体の代表者であるかのように見せようとするのだ。ディキンソンはロシアのこの防衛体制を、「ロシアは、ウクライナの東部地域から侵入して、ウクライナを侵略しようとしている」と言っている。安物のプロパガンダ拡声器のような彼が、ロシアが「劇的に軍事力を向上させ」、「ロシアが着々と侵略を進める可能性を示す多くの要因が見受けられる」と明言している。

 ディキンソンは、ウクライナから離脱しているドンバス地方の自治政権が、ウクライナからの攻撃に対して行っている防衛行為のことを、「ロシアによる軍事行動である」と間違って捉えている。そんな明らかに間違った事実を公言できる現状こそが、米国にはディキンソンの間違いを正すような真の専門家がいないという証だ。

 アトランティック・カウンシルに所属する彼の同僚たちも、ディキンソンと同じくらい不誠実であることは明らかだ。彼の同僚のジョン・バーブストは、「ウクライナの瀬戸際作戦」は、米国がウクライナのドンバス地方への侵略に対する支援を約束しているために起こっているのではなく、米国のウクライナに対する支援の約束に対してロシアが反応しているためだ、という間違った捉え方をしている。

 米国においては、ロシア研究は賄賂によりゆがめられてきた。ロシア嫌いでない限り、ロシアの専門家にはなれないのだ。公平な立場でものごとを見る人は、トランプの支持者だと考えられ、大学から追い出されるだろう。20世紀の冷戦時代とは違い、議論の場はないのだ。そして、戦争につながるような好戦的な政策にブレーキをかけるものは誰もいないのだ。
 
 ロン・ポールは、現状を以下のように正しく捉えている。

(以下はロン・ポールの論説からの抜粋)

 3月24日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアに対する、事実上の宣戦布告になるような宣言に署名した。その「2021年大統領令117号」の文書では、米国が支援するウクライナの大統領が、ウクライナがクリミアをロシアから取り戻すことは国としての正式な政策である、と宣言している。

 ウクライナがロシアからクリミアを取り戻すという宣言は、バイデン大統領の以下のような、ばかげた、煽るような発言が後押し、行われたものだと言える。バイデンはこう語っていた。「クリミアはウクライナのものだ」。

 2014年のウクライナにおける政変劇の筋書きを書いた主要人物であった、米国のアントニー・ジョン・ブリンケン国務長官は、ウクライナ国民を焚きつけ続けており、ウクライナの「領土保全」を米国が全面的に支援することを約束している。多くの米国人が不思議に思っているのは、「なぜ米国政府は、米国の自国領土の保全には全く関心がないのか!」という点だ。

 負けじと今月初旬、ロイド・オースティン米国国防長官(元ミサイル製造会社レイセオン社の理事会のメンバー)は、 ウクライナの要人に電話をかけ、 「米国からのウクライナの国家主権に対する支援は揺るがない」と約束した。米国政府が、クリミアをウクライナの領土だと考えているのなら、ウクライナ政府は、軍事行動に明確なゴーサインが出たと取るだろう。

 米国政府は、ウクライナに武器を送り込んでいる。すでにここ数週間で、300トンほどの新兵器が到着し、さらに多くの武器が今送られている途中だ。

 予想されたことだが、ロシア政府はゼレンスキー大統領の宣言や、ウクライナ政府や米国政府から出されている好戦的な発表を受けて、ウクライナ国境付近に軍隊や武器を再配置している。もし米国が同じような状況に置かれたとしたら、例えば、中国がメキシコに米国と敵対するような好戦的な政権を打ち立てたとしたら、米軍は今のロシア軍と同じような動きを見せるはずだ。

 しかし、米国の、軍・産・議会・メディア複合体のメディア部門が流す情報によれば、ロシア軍の動きは、近隣国からの攻撃に備えての行為ではなく、「ロシアの好戦的な政策のせい」にされてしまうのだ。

(ロン・ポールの論説からの抜粋、終わり)
 
 記事全文はこちら

 クリミアは1783年以来、ロシアの領土だ。ロシアもウクライナも同じ国の一部だった1954年に、クリミアはソ連内のウクライナ共和国に併合された。ソ連が崩壊した際、米国はエリツィンを使ってロシアを解体させようとし、元ソ連内の多くの共和国や元からロシアの領土だった地域を分離独立させた。ウクライナもロシアから分離独立し、1991年に独立国家となった。クリミアは自治共和国の形を取り、ロシアは、クリミア内にロシア軍の基地を置く権利を保持する長期間の条約を、クリミア自治共和国と結んでいた。

 米国がウクライナのヤヌコヴィッチ元大統領を失脚させ、傀儡政権を樹立させた際、クリミアではクリミアがロシアに再編入することの是非を問う住民投票が行われ、その結果ロシアへの再編入が決められた。クリミアとドンバス地方を失ったウクライナの傀儡政権は、ロシアへの報復として、ロシア語を公用語から外した。

 米国政府は、ロシアから、ロシアの黒海海軍基地を奪い損なって非常にイライラしていた。そのため米国政府は、ウクライナとロシアの間に紛争が起こるよう、ウクライナ政変後からこの7年間、ずっと画策し続けてきた。

 こんな状況でも、ロシアが黙って耐えている理由が謎だ。

 いつかロシアの堪忍袋の緒が切れるときが来るだろう。米国政府がその状況を見誤れば、地獄絵図がその先には待っている。

 追記: 今は、第二次世界大戦の始まりとなった1939年のポーランド情勢が再び起こっているのだ。当時連合国側は、ポーランドと「相互援助条約」を結んでいた。

 正当な政府であるという顔をしているが、実際のところは愚者たちで構成されている米国政府は、頭がいかれている。
 
 ロシア政府は、いかなる西側諸国でも、ウクライナに軍を配置するのであれば、「厳しい措置」を取ると警告している。これは、ウクライナ政府が、ロシアと衝突があった場合、米国から庇護される約束を交わしたことを発表したことを受けてのことだ。詳しくはこちら




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ベラルーシの反体制運動はかつてロシアやウクライナで起こったことと同じ。新自由主義と国家主義が混乱を呼びこみ社会主義の声はかき消される

<記事原文 寺島先生推薦>Minsk protests similar to Moscow & Kiev before them; neoliberas & nationalists calling the shots, socialist voices muffled

RT ロシアニュース
2020年8月16日

カーチャ・カズベク
Katya Kazbek is a Russian writer and translator based in NYC. She is the editor-in-chief of Supamodu.com. Follow her on Twitter @kazbek




 「自由」の名のもとに盲目的にベラルーシの反政府運動を支持しているリベラル派や左派の人々は、ある重要なことを見落としている。それは人々の生活水準についてだ。この「革命」が国外への移民を増やし経済不況に繋がっているとしても、彼らは支持をし続けるのだろうか?

 ルカチェンコに対する抗議活動がベラルーシで巻き起こっているのを見ると、私がすぐに思い起こしたのは2010年代初期にロシアで起こった反プーチン抗議活動だ。その抗議活動には私も参加した。当時の抗議活動と本当によく似ている。選挙の異議申し立て。嫌気がさしている民衆。たくさんの花。警官による暴力。連帯の陳列。もちろん風景は異なる。ベラルーシの首都ミンスクはコロナウイルスの流行が世界中で起こっていた夏のことであったし、モスクワは厳しい冬のことだった。しかし抗議活動が起こる過程についてはあのモスクワでの抗議活動以来私の理解は深まっている。だからこそ私が、いま起こっている抗議活動に参加することはありえないのだ。その抗議活動には新自由主義や西側諸国の影響があることを考えるとそんなことはできないのだ。

 ここ10年で明らかになったことは、ソ連後の世界では不平等や権威主義に反対することがほぼ不可能になったということだ。その闘争が反共産主義や反左派の立場を取らない限りは。たとえ権威を持つもの自身がかなり激しい反共産主義者であっても、だ。社会における反社会主義の感傷がとても強いので、共産主義にとって真逆の二大勢力(資本主義と国家主義)が忍び寄ってきて、抗議活動者の中に浸透している。

 抗議活動があった当時のロシアでは、人々が熱心に自由化というワゴン車に飛び込んでいるのを見かけた。そして人々は熱心にプーチンに反対しようとする外国の政府に与していた。その動きに対して、国家主義者たちの情熱が内部から醸成してきた。それからマルクス主義をはき違えた統合失調症の患者たちが現れ始めたのだ。彼らの主張は、「我々はスターリンよりもヒトラーに支配されていた方がよかったのだ」などといったくだらない主張だった。


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 それと同時に、富裕層が手ぐすねを引いて待っていたのは、生活に不満をもっているが、共産主義らしきものには強い反感を持っている民衆の出現だった。富裕層はそんな民衆を監視する解決法として資本主義的国家主義や自由市場や恒久の新自由主義を提供した。このやり口は1991年のソ連崩壊の際に広まったやり方と全く同じだ。私の理解では、これと同じ約束が後にプーチンに政権を握らせることになったのだ。もちろんソ連後の世界でこのことを理解している人は多くないのだが。

  ウクライナのマイダン広場でクーデターが起こったととき、民衆に「このクーデターは歴史における正しい選択だ」と説得する必要はなかった。「反プーチン運動であれば正しいことに違いない」という時代の空気があった。マイダンでのクーデターやウクライナの国家主義者たちを悪く言う論議はほとんど展開されなかった。特に、右派のもくろみの外ではそうだった。今でもこの事件を深く調査しようとすることは退けられるという風潮がある。そして左派たちは(リベラル派だけでなく社会主義者や無政府主義者もそうだが)マイダンやクリミアやドンバスについてはウクライナの意見に激しく同意している。ソ連後の世界において「汎バルカン主義」を強めるという考え方が流行していて、ウクライナの国家行政に関心を持つことが、「よいリベラル主義を買うのに良い市場だ」という趣になっている。ロシア国内で同じような政策が否定されているときでさえも。

 今私が目にしているのは、ベラルーシの抗議活動に反射的に諸手を挙げて支持を表明している人たちだ。その抗議活動がもつ問題点を慎重に見極めたり考えたりせずに、だ。さらに、ベラルーシの国家主義を漠然と支持している人たちも、だ。歴史上の「正しい判断」は、再び正確に提示されている。しかし悲しい事に、この抗議活動の負の面を議論しようとする人はほんとうにわずかしかいない。主流派の主張に異を唱えるような勇気ある人もほとんどいない。ルカシェンコと歩調を合わせてきた人たちは暴力的な警察を支持している。右派の中の左派の人たちでも、だ。しかし、マルクス主義には懐疑的であるのに、ルカシェンコが退陣することを望んでいる人たちもいる。彼らは、ウクライナのマイダンでのクーデターのような変革は求めていない。

  しかしそのような人々はベラルーシの過去の旗である「紅白旗」を振り回している主流派のせいで黙らされている。マイダンのクーデターのやり方を受け入れたくない人たちも、概してウクライナの国家主義には強固な支持を表明している。抗議活動に異論を唱えている人たちがおこなう批判(具体的には、ベラルーシの紅白旗の起源について国家主義者たちが主張する議論に対する批判やポーランドやリトアニアの国家主義者に対する批判、この抗議活動に与えている恒久的な影響への批判など)は、ロシアによる喧伝行為だと目され軽視されている。


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 慎重にことを見極めようとするものは、大声で退却するよう求められる。「あなたは労働者階級に反対しているのか?」、と。もちろん反対はしていない。しかし、労働者階級が国家主義やカラー革命の道具にうまく使われていることに私が反対しているとしたらどうだろう? ベラルーシが民営化のせいでばらばらに引き裂かれ、貧困状態に落とし込まれ、市民たちが欧州になだれ込み、低賃金の仕事を探す労働移民になることに私が反対しているとしたらどうだろう?こんなことは実際ウクライナで起こったのだから。

  しかし自分が自由への約束手形をもらうことよりも労働者階級のことについて考えている人などいるのだろうか?自由よりも平等のことを考えている人はいるのだろうか? 抗議活動を支持している人たちから真剣な話を聞きたがらない人たちがしばしば口にするのは、自分たちがソ連に偏っていないかどうか調べられたり、階級の連帯についてどう思っているかを調べられることに嫌悪感を持っているということだ。これらの問題は今とても重要な問題であるのに、だ。ルカシェンコはソ連や共産主義と同一視されている。紅白旗はナチスに反抗するために使われている。(この旗はベラルーシがナチスに占領されていた際使われていた旗だ)。現行の紅緑旗はソ連起源だと見なされて嫌悪感をもたれているからだ。

 ソ連後の世界においては、自分が左派だとみられることがかっこいいと思われるようになった。特にネット上ではそうだ。それでも、実際にそうしている大多数の主流派は自分たちがリベラルであるという紋章が欲しいだけで、そこからより深く考えることは望んでいない。弁証法が効力を発揮しすぎて、マルクスやレーニンを読むことは古くさいことだと思われ、自由を語ることは唯物史観よりも人々の気をひく。さらに不幸なことに、ソ連の歴史や文化を西側諸国の色めがねをつけずに再検証しようとすると、はげしく拒絶される。それでも気づかずにおれないことは、当該地域の富裕層や外交政府によって運営されているリベラル派のメディアはものごとをきちんと調べて報道するようできていないということだ。西側の帝国主義に反対していると自称しているメディアであっても、だ。こんな状況だからこそ、労働者を支持することはずっと難しくなる。インターネットやメディアはリベラルや西側や国家主義に偏っている。だから我々には労働者の声が届かない。紅白旗の議論の喧噪にかき消されてしまうのだ。今大事なことは、警戒心を持ち続けることと、リベラルや西側や国家主義に偏った連中にベラルーシの労働者たちの活動を取り込ませないようにすることだ。

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 ベラルーシの地で起こっていることはまやかしではない。ベラルーシの独裁も本当のことだ。そのことに関して疑念はない。しかし新自由主義的傾向や国家主義的傾向は、政権が行う悪事と同じくらい労働者の連帯にとっては脅威となるように思える。私はベラルーシで展開している出来事を、他から見れば信じられないくらいじっくりと注視している。それは私が以前同じことを見てきたからだ。ロシアでは当事者として、ウクライナでは少し離れたところから。だからこそ私はもう一度最悪の事態が繰り返されるのを見るのが嫌なのだ。新自由主義が実権をにぎり、共産主義がこき下ろされ、国家主義が自己満足的な美徳と見なされる事態をみたくないのだ。

  このような状況の中、すでに右派たちに議論を牛耳られ、私はその影でこっそりとがんばっているのだが、そんな私がソ連後の世界の人々にこうなってほしいと望んでいることは以下の二点だけだ。一つは社会主義を恐れることをやめて欲しいということだ。もう一つは資本主義や国家主義や全体主義を恐れる気持ちを持ち始めて欲しいということだ。

 

 

 

<動画>チェルノブイリから上がった煙と埃が、キエフの空を灰色に染める

<記事原文 寺島先生推薦>
WATCH smoke from Chernobyl & dust turning Kiev sky gray

RT ワールドニュース
2020年4月17日 
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年5月2日



世界が滅亡するかのようなシーンが、4月17日、ウクライナの首都で、大量に観察された。山火事による煙と、強風によって運ばれる埃が、短時間ですみはしたものの、キエフが「世界で最も汚染された都市」という別名をつけられることになってしまった。
SNSへの書き込みによると、キエフの空は、朝になっても灰色のままで、住民たちは窓を閉めて、吐き気のするようなものが焼けるひどいにおいを家の中に入れないようにしないといけなかった。

大気汚染が急増したのは、先週の木曜日、4月9日からだった。汚染の中身の一部は、強風によって運ばれる埃だった。ウクライナは、今年の冬と春、異常に乾燥していて、それが、大量の粉塵の発生につながったと、地元の気象局は説明した。




大気中の粒子の他の原因は、ウクライナの一地域を焼失しつつある複数の山火事のせいだ。この山火事は、同じ強風によって煽られ、雨不足によっても勢力を増した。煙の一部は、キエフの北約100 kmにある廃炉になったチェルノブイリ原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域から発生しており、住民の健康への懸念は、さらに深くなっている。ウクライナ政府は、首都に到達した煙は、放射能の脅威をもたらさないことを住民に保証している。
17日の朝、ウクライナのメディアは、世界の大気汚染を追跡しているスイスのIQAir社からの情報を引用して、キエフが世界で最も汚染された都市になったと報じた。しかし、現時点では、ウクライナの首都キエフはランクを下げ、現在ワースト3位だ。

ALSO ON RT.COMWildfire rips through Chernobyl’s exclusion zone, raging just TWO MILES from crippled nuclear plant (PHOTO, VIDEO)


 キエフの住民達は、家にとどまるよう勧められている。一方、大気の状態は悪いままだ。さらに、住民達には、家から出てはいけない別の理由がある。世界中の他の都市と同様に、キエフは今、隔離状態にある。新鮮な空気の不足は、ソーシャル・ディスタンスのストレスをさらに大きくするであろうことは、間違いない。

ロシアは制裁を撤廃し米国を軍備管理協定に戻す機会を逃した

<記事原文 Russia Missed Opportunity to Remove Sanctions & Restore US to Arms Control Agreements>

ポール・クレイグ・ロバーツ
2020年4月10日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2020年5月3日

ロシア政府は、石油交渉で勝利への切り札を持っていたのに、それを出さなかった。米国政府とサウジアラビア政府は、ロシア政府の同意をのどから手が出るくらいほしがっていた。その同意とは、石油の生産と供給を削減することにより、石油の価格を引き上げるという彼らの計画に対する同意だ。ロシアなら1バレル20ドル~25ドルでも耐えられるが、借金まみれで、破産しそうで、石油採掘でいうフラッキング(水圧で岩盤などを破砕すること)状態にある米国の産業では無理だし、肥大化した国家予算に苦しむサウジアラビアでも無理だ。ロシア政府は、ただこう言えば良かったのだ。

「原油価格を高くすることで、あなた方の窮地を救いましょう。でも、私たちの方にも、取引したいことがあります。 それは、以下のことです。すべての制裁措置をやめてください。私たちだけでなく、キューバ、ベネズエラ、中国、その他のいかなる国に対するすべての制裁措置を。これらの制裁は国際法違法であり、戦争行為にあたります。私たちは堪忍袋の緒が切れています。」

「私たちロシア政府が高い原油価格をあなた方に与える代わりに、さらなる要求があります。それは、あなた方米国が、不当にそして一方的に撤回したすべての軍備管理協定へ再度参加すること、私たちの国境からすべてのミサイルを取り除くこと、そして私たちの国境での挑発的な軍事演習をやめることです。」

借金まみれで、破産しそうで、フラッキング状態に直面している米国なら、きっとこの取引に同意しただろう。

嘆かわしいことだ。ロシア政府が、世界を平和に続く道に戻すチャンスではなく、またぞろ、米国政府に点数稼ぎをする道を選んだことは。米国政府は、ロシア政府のそんな思いやりを高く評価したことは今までないし、今回もそうはしないだろう。

ロシア政府は、「石油の混乱」を食い止めたと自慢しているが、実は、この混乱は、ロシアにとって最高の味方だったのだ。ロシア政府は、勝てる切り札を捨てて、米国政府とサウジアラビア政府を勝ち逃げさせてしまったのだ。

https://www.rt.com/news/485501-opec-russia-deal-prevents-chaos/

「西側の観念論者たちは、怒り狂うだろう」:プーチン大統領は再び大統領に立候補するための扉を開いたままにする

<記事原文 寺島先生推薦>‘Western ideologists will go crazy’: Putin leaves door open to run for president again


TravelWireNews 2020年3月10日

<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ 2020年4月9日
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  火曜日のロシア議会向けに行ったプーチン大統領の発言は、今までの彼の発言の中で最も誠実なもののひとつといっていいだろう:プーチンの主張は「混乱期の国家には安定したリーダーシップがふさわしい」とのことだった。その意味は、2024年以降も、プーチンが権力の座にいる姿を目にするということだろうか?
プーチン大統領は、火曜日、任期終了後に、新しい任期を求めるのは、「憲法裁判所で承認され、市民がその提案を支持する場合のみだ」と語った。

  彼が、議会でこの主張をしたのは、ミハイル・ミシュスチン首相と宇宙渡航した最初の女性であるワレンチナ・テレシコワ議員が、憲法修正で予想される新しい制約が適応される前に、プーチン大統領の在職期間をリセットすることで、さらに2度任期を延長出来るよう憲法を修正することを求めた発言を受けてのものだ。
ロシアの主要法の変更の中でとりわけ目を引くのは、大統領の権限を議会に一部再分配すること、国家公務員が外国国籍を持つことを禁止すること、基本的な生活費以上の最低賃金を保証することである。

「西側を挑発」
  プーチン大統領は現在、ロシア大統領として4期目だが、任期を伸ばすために憲法の規則を変えたわけではない。 2000年から2008年まで大統領職に就き、その後4年間は首相、2012年に再び大統領選に当選し、それ以来大統領職に就いている。
現行のロシア憲法では、大統領の任期は連続した2期に制限されており、プーチン大統領がさらなる任期を求めるかどうかは、長年の間ロシア国内および外国の政治評論家の関心を引いてきた。ロシア国内にも他国にも、プーチンの統治を「独裁」と非難し、やめさせたいと思っている人は多い。一方、プーチンを「現在の世界の指導者の中で最高のリーダーである」と考え、大統領職にとどまらせることを求めている人も、また多い。

  「これは西側諸国にむけた非常にデリケートな挑発です」と、政治情報センターの責任者であるアレクセイ・ムキンは言った。プーチンが2024年以降も自身が大統領職を続ける可能性を表明したことをうけてのことだ。2020年始に行われた、憲法修正案が立案されるという発表は、主流メディアを狂乱させた。そして、「プーチン大統領が権力を握ろうとしているのだ」という解釈がすぐに行われた。

Also on rt.com Putin has no objection to possibility of running for president in 2024

  ムキンは大統領が「2024年には出馬する気がない」と何度も念を押したが、 こうも言っている。「プーチンは再選の機会を自分のために残した、それは、西側諸国が用心し続けるようにするためだ」。

  それはとても一筋縄では対処できない動きであり、強い否定的な反応を引き起こすだろうが、その反応はきっとまったくの無駄に終わるだろう。
   「西側諸国の多くの人々は、2024年以降もプーチンが政権にとどまるならば、怒りの感情を持つでしょう。プーチンが政権にとどまる方が、国際舞台の状況を安定させる可能性は、高くなるのですが。」
と、政治評論家のドミトリー・バビッチは言う。

  「プーチンは一貫しています。 彼がやっていることははっきりしています。 よく見ると、ここ数年の彼の厳しい動きはすべて、西側諸国からのより厳しい攻撃への対応にすぎませんでした…ロシア政府によって引き起こされた危機的状況ではありませんでした」とバビッチは言った。

  「クリミア半島のロシアへの再統合は、2014年のウクライナでのクーデターへの反応であり、クーデターがなければあり得なかったことです。2015年のシリアへのロシア軍の配備については、それまでの4年間、西側諸国が反政府武装勢力を支援していた事実があったからにすぎません。」
 
  西側諸国には、ロシアにとっての友人と敵が両方いるが、「そのどちらになるかは、政党国家の違いというよりは、現実論者であるか観念論者であるかの違いです」とバビッチは指摘した。
「プーチンが本当に出馬するということではないです」

  現実論者たちは、ロシアには西側諸国を破壊する計画はなく、入念に関係修復に取り組んでいることがはっきり分かっていて、ロシア政府と同様に、関係修復を望んでいる。
  しかし、観念論者たちは、プーチン大統領が再選された場合、「怒り狂う」だろう。というのも、観念論者たちは、「ロシアは反動的国家であり、潜在的な敵であると見なし」ているからだ。実際、ロシアは、西側諸国が打ち立てようとしているエコフェミニズム志向社会を否定している、
とバビッチ氏は語った。
  しかし、プーチン大統領が大統領職にとどまり、「その間はロシアを打ち破ること」ができなくなることに気づいた場合、観念論者たちは妥協案を提示し始めるかもしれない。
 モスクワに本拠を置く社会経済政治研究所の責任者であるドミトリー・バドフスキー氏は、4月22日の投票は、プーチン大統領の任期延長ではなく、憲法改正に関わるものであると明言した。

Also on rt.com Parliament GREENLIGHTS Putin’s proposed amendments to Russia’s Constitution

  プーチン大統領が再び立候補する日は、まだまだ先だ。 「彼が再び選出されるかどうかは、国内情勢、国際関係の発展、プーチン自身の希望など多くのことが関わってきます。」
  しかし、バドフスキーはプーチンを非難する西側諸国の批評家たちにこう警告した。「批評家たちは、プーチンに対する攻撃的な考え方のせいで、不本意にもプーチンの再選を促進することになるかもしれない。というのも、そういう彼らの動きこそが、ロシア社会が強力な指導者を必要とすることになるからです。」

ロシアにおける政治地震:
プーチンはロシア政府の権力の座を離れる計画
を打ち出し、メドベージェフは首相辞任

<記事原文>寺島先生推薦 Russian political earthquake: Putin sets out plan for Kremlin departure & Medvedev resigns

Bryan MacDonald
RT-Oped 2020年1月15日
<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ o 2020年2月3日

ぷちん2

「人生の流転はめまぐるしい」とはよく言われること。ウラジーミル・プーチンによる表向き型通りの 「一般教書」 演説は、意外にも最近のロシア政治史上最も記憶に残る午後の一つとなった。

水曜日、ロシア政府閣僚達は辞任した。メドベージェフは政治の第一線から退いた。そしてプーチンはミハイル・ミシュスチンを新首相に推しつつ、今期限り大統領職から退くことを事実上はっきりさせた。ヴァン・モリソンがかつて甘い歌声で囁いたように、「こんな日はあるものさ」。

まだ1月15日だ。ロシア人が正教会のクリスマスを祝ってから1週間後、新年を祝ってから2週間後、それほどの時間も置かず本格的な仕事始めとなった。

木曜日の朝を迎えたが、ミシュスチンはロシア国外では無名で、英語のウィキペディアの記載もなかった。国内での彼のプロフィールは、マイナーなもので、政治の虫、行政の虫として活動している人たちの間でよく知られている程度だった。
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しかし、彼が有能な管理能力の持ち主であることは間違いない。ロシア税務長官として、彼は大きな成功を収めた。税負担自体が2%しか増えていないにもかかわらず、彼の監督下で収益は約20%増加した。実際、昨年Financial Timesが彼を「未来の税務官」と呼んだのは、ロシアの関税徴収システムを世界で最も先進的かつ効率的なものに再構築した役割を評価したからだ。

彼の業績に脱帽するのは、この国ではかつて税逃れがほぼ「国民的スポーツ」のようなものになっていたからだ。
モスクワ出身のミシュスチンは、プーチンもそうだが、熱心なホッケー選手である。その彼は「ロシアの政治家としてはほとんど無名...官僚で、仕事のやり手」と言われてきた。しかし、同じような記述は1999年にプーチン自身にも適用できたことだ。その21年後、同じ場面に我々はいる。

長い別れ
今日プーチン大統領はクレムリンからの退陣に向けたロードマップを提示し、政権移行への準備を事実上開始した。彼は2024年、あるいはもっと早い時期に退任する予定で、彼が政権の中でこれほど大きな権限を行使することを可能にした「超大統領」制度を解体するつもりだ。この制度は1993年、ボリス・エリツィンが戦車を使って議会を攻撃した後、アメリカの支援を受け導入したものだ。

ALSO ON RT.COM Russian government resigns after President Putin’s state-of-the-nation address proposes changes to the constitution

プーチン大統領は、特に首相の権限を強化し、議会により大きな権限を与える方針だ。また、国務院の役割を強化したいとも考えている。実際、彼は退任後、「長老政治家」のような役割を演じることになるだろう。同機構は、ロシアの地方首長と大統領府のメンバーで構成される。勧告機能を果たすようだ。

そのためには、大統領の権限を縮小し、2期制を導入したい考えだ。これはクレムリンで最長12年執務することを意味する。プーチンはすでに16年になる。大局的なビジョンとしては、抑制と均衡機能を拡大し、大統領の権限を弱体化し、その他の政府部門を強化させることである。

はっきりしているのは、プーチンの目標が、エルツィンから受け継いだ体制を維持し、それを修正することにあることだ。いろいろな欠点はあったが、産みの苦しみを経て、それはロシア人に彼らがそれまで全く知らなかったような最高の自由と繁栄を与えた。たとえ経済的利益をより公平に分配するために、まだまだやらなければならないことがたくさん残っているにしても。

先例
そうなれば、プーチンの歴史上の居所は、アメリカにおけるフランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領とほぼ同じになるだろう。ルーズベルト大統領は、財政的・社会的破局(ロシアで言えばソビエトの崩壊と悲惨な1990年代)の後に国を立て直した、唯一4期を務めた大統領である。これは、プーチン大統領が歴史に名を残したいと望んでいるという、ロシア政府内部の人々がしばしば指摘することとも一致する。ロシア指導者でそんな評価をうけている人は比較的少ない。

ALSO ON RT.COM Putin proposes major amendments to Russia’s constitution incl. about his own post, says people should vote on changes

ひとつ注目すべき提案は、将来大統領になる人たちは、就任する前に25年連続でロシアに住んでいて、外国のパスポートや在留許可を持ったことがない人たちでなければならないということだ。これでは西側寄りの政府反対派の多くが立候補することはできなくなるだろう。言うまでもなくロシアのリベラル派の大部分がそうだが、彼らの多くはどこかの時点で海外に住んでいた。興味深いことに、もしこの法律が2000年に存在していたら、ウラジーミル・プーチン自身ロシアの大統領にはなれなかっただろう。彼は1985年から1990年までドイツに住んでいた(公務としてではあったが)。

この改正案は、幅広い国民の同意を得るため、国民投票を経て決定される見通しだ。たとえ議会を通過することができたとしても、うわさによれば、9月までその施行は延ばされるかもしれない。

プーチン大統領は今日の演説で、国内の多くの懸念にも言及した。教師の給料を上げ、保育施設を増やすことを約束し、最初の4学年では子どもたちに無料の温かい昼食を導入し、そして児童手当を48カ月延長した。
メドベージェフに関して言えば、彼は排除された訳ではない。それどころか、大統領職にもあった彼は半儀礼的だが依然として格式の高い役割に移り、プーチンと並んで、共にロシアを統治した過去12年の歳月に終止符を打った。彼を政治的にはもう終わった人間と見ることは間違いだと思うが、再び同じ影響力を行使するとしたら驚きだろう。
お互い握手を交わし、メドベージェフが首相として最後にクレムリンを離れる時、プーチンは「すべてうまくいったわけではありませんが、すべてがうまくいくということなど決してないのです」と彼に言った。

そうは言っても、プーチンはやがて実施されるロシアの権力移行に対して「すべてがうまくいく」ことを期待するだろう。そのプロセスはもう始まっている。

ロシアとウクライナ、ケルチ海峡で緊迫したにらみ合い

Tense standoff around Kerch Strait between Russia & Ukraine: How it developed

RT /World News/ 2018年11月26日

(翻訳:新見明  2018年11月28日)

<記事原文>
https://www.rt.com/news/444857-russia-ukraine-kerch-strait-standoff/


© Ruptly

クリミア半島水域は、ロシア船とウクライナ船が緊張したにらみ合い状態。追跡劇や発砲もあり、戦闘機が飛び交う。モスクワとキエフ双方から厳しい非難の応酬がなされた。

ウクライナ船が、黒海のオデッサからアゾフ海のマリウポールまで、ウクライナの2港間を航行していた。これらをつなぐ唯一の航路はクリミアとロシア本土の間のケルチ海峡である。キエフは、前もって海軍の船がその地域を航行することをモスクワに通告したと言っている。モスクワは(通告がなかったので)警告が与えられた反論した。

2003年の条約で、ロシアもウクライナもケルチ海峡における航行の自由が保証されているが、船が狭く、複雑な航路を通過するには細かな技術的取り決めがある。その地域を通る全ての船は、クリミアのケルチ港によって管理されている。そして全ての船はその施設に連絡し航路と行き先を告げ、海峡を通る許可を得なければならない。

ケルチ海峡近辺のウクライナ船(黄色)の動き© Google Maps / edited

モスクワ時間の午前7時頃(グリニッジ標準時GMT午前4時)に、ウクライナ海軍籍の2隻の艦船と1隻のタグボートが、黒海のロシアの海上境界線を越えて、ケルチ海峡に向かった。

これらの船は手続きに従わなかった、と境界において指令を出すロシア連邦保安サービスは述べた。

© FSB

ロシア当局はウクライナ船籍に繰り返しロシア領域水域から去るように求めたが、彼らはそれらの指示を無視した。そして船は一時的に航行が禁止されている水域に入った。


一方、モスクワ時間の午前11時30分頃(グリニッジ標準時午前8時30分)に、さらに2隻のウクライナ船がアゾフ海の港ベルジアンスクを出港し、反対側からケルチ海峡に接近した。しかしそれから向きを変え、港に戻った。

© FSB

巨大な貨物船が、数隻のロシア海軍に伴われて、保安を理由にケルチ海峡の唯一の航路を、封鎖した。またロシア軍は航空機を緊急発進させた。状況は緊迫していた。サイトのビデオはクリミア橋の下を通るロシアKa-52を写している。後にそれらは数機のSu-25爆撃機と合流した。


ウクライナ船は、ロシア当局の警告にもかかわらず航行を続けた。ウクライナ海軍は、軍艦が通常の移動行動の一部として、オデッサの港町からアゾフ港マリウポールに航行していたと述べた。そして前もってその航行をロシア当局に通告したと主張した。


FSB(ロシア連邦保安局)はウクライナ船の行動を「挑発」として非難した。ロシア当局によるビデオでは、ウクライナ船がロシア船に接近して機動させていることを示している。

深夜FSB(ロシア連邦保安局)は声明を発表した。ウクライナ船が法律に沿った停船指示を無視して、危険な航行を続けたので、ロシア戦艦は発砲せざるを得なかった、と。

船が拿捕されたとき、3人のウクライナ水兵が怪我をしていて、医療援助が与えられた。アゾフ海から海峡に向かっていた船団は、彼らの港に戻っていった。


ビデオ[画像のみ]:ケルチ港のウクライナ船

キエフは目的を達成するために「盗賊手段」を用いる、とロシア外務相スポークスマン、マリア・ザハローバは、ケルチ海峡付近の事件の後に述べた。ウクライナは「まず挑発をする。それからパワー・ゲームをする。そして[最後に][相手側の]侵略を非難する」と彼女は続けた。

真夜中頃、ウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコは、ウクライナ国家保安・防衛委員会(NSDC)に戒厳令を出すように指示した。委員会は発令に向けた動きを開始した。ベルコーブナ・ラーダ(ウクライナ議会)は、月曜日臨時議会でその決定を承認するかどうか票決する。

ポロシェンコは、戒厳令は直ちに軍の動員を意味するものではなく、攻撃作戦は計画されていないと述べた。

一方ロシアは、同じく月曜日に国連臨時安保理事会開催を求めた。議題は「国際平和・安全の維持」の一つだけである。

ホワイトヘルメットは深い落とし穴(ロジャー・ウォーターズinterview)

Roger Waters: White Helmets is a deep rabbit hole

RT HomeShowsSophieCo (2018年9月7日)
(翻訳: 寺島メソッド翻訳グループ  2018年10月22日)
<記事原文>https://www.rt.com/shows/sophieco/437840-pink-floyd-music-politics/

(別のRTインタビュー画像を採用)

これまで約40年間、ピンク・フロイドの画期的な音楽はフレッシュでディープなサウンドを奏で、ロジャー・ウォーターズの詩は今日的な意味を失っていない。 音楽活動と政治活動のバランスを取ることはどれほど困難なことなのだろうか? 番組では、伝説的なミュージシャンとなっているロジャー・ウォーターズご本人からお話しを伺った。 彼はミュージシャン、活動家、そしてピンク・フロイドを結成した人物のひとりである。

Sophie Shevardnadze: 本日は番組にお越しいただき本当にありがとうございます。 ロシアへようこそ!

Roger Waters: どういたしまして。

SS: お目にかかれて本当にうれしいです。あなたのツアーも楽しみだし、ここでお話しできることも楽しみにしていました。まずは、昔から繰り返される質問になります。 というのもピンクフロイドは音楽の領域を広げている。あなたの書く詩はいつの時代にあっても非常にパワフルだからです。お聞きします。詩と音楽、どちらがパワフルですか?

RW: そうですね、私は詩も音楽も同じように重要だと思います。つまり、歌の仕掛け、それがどこから来るのかよくわかりませんが、歌の仕掛けというのは歌の歌詞にあるいろいろな感情といろいろな想念が、音楽の拍子と否応なく関連づけられることで、聴衆により受け入れられやすくしているところに関係があります。どうなんでしょうね。マジックみたいなものです。蝶の羽根をあれこれひっぱり、ひっぱりしてやっと蝶の羽根について語れる、そんな感じです。 そのくらい蝶の羽根って、ミステリーなんです。そうですね、詩を書くことはミステリーじみています。どんな風に詩が出てくるのか。なぜ詩というのは心、魂が関わり合う中で出てくるのか。もし自分が住んでいる世界を知的に探究しようとすれば、頭脳、知性、自然との関わり合いの中で、どうして詩が出てくるのか。などなどみんなミステリーです。

SS: あなたはこの質問を違った形でたくさん受けられています。ですが、私には本当のところその答をまったく理解できていません。たとえば、ポール・マッカートニーは偉大な音楽家で、あなたの友人でもあるそうですが、もしあなたが、そのポールのコンサートに行ったとして、あなたはシリアや制裁措置について一晩忘れることになります。彼のコンサートという小さなスペースの中で、愛とか失意、家族、友情などについて考えます。あなたのコンサートだったら、来たくれた聴衆にそれだけ、ということは絶対ないでしょう。この点どうなんですか?音楽にはいつも何らかのメッセージを溶け込ませる必要があるのですか?そのメッセージがナンセンスだったり、重要性があまりない場合は別ですが。 

RW: いや、「必要性がある」とか「必要性がない」ということではないと思います。父は亡くなっていて、父のことは実のところ何も知りません。しかし、母は私が子どもの時すばらしい贈り物をくれました。母はこう言ったのです。「私の根っこの部分で一番大事なたった一つのことは、自分以外の人間を気遣うことと、他の人の気持ちに寄り沿うことなのだよ」と。 

具体的になりますが、母は学校の教師をしていました。女手ひとつで私兄弟を育ててくれました。彼女はとても政治的な女性でした。夕方になるとたびたび政治的な集会があり、私たち兄弟もそこへ連れていかれました。「英中友好協会」とかいう組織の集会でした。ありきたりのものではなかったのです。映画をよく見せられました。毛沢東の英雄的な戦いや長征、そして中国民衆の日本人や汪兆銘傀儡政権との戦いの映画でした。

しかし、私がしばしば連れて行かれたケンブリッジでの集会はフレンド派の集会所で行われ、クエーカー教徒の本拠となっていました。ある日、集会が終わったあと母が私に言った言葉を今でもよく覚えています。 「お前、私たちが何だか分かってるかい?」 「うん」と私は言いました。でも本当のところは分かっていませんでした。「あれはフレンド派の集会所と呼ばれている。クエーカー教徒で、 キリスト教の一派だよ」と母は言いました。「お前も知っているように、私は無神論者だ。だからあの人達の信仰に同意するわけにはいかない。でもみんな本当にいい人たちなんだ。」 そして私は思ったのです、「ああ、すげーかっこいい!」  母は今でもそんなことを言っています。 

SS: お母様の影響がとてもあったということですね。

RW: ええ、彼女の影響があります。

SS: ええ、そしてあなたは言葉がとても率直です。考えたことをいつもそのまま言葉にします。毅然とご自分のメッセージを伝えようとします。音楽活動を始めた最初の日からずっと政治的でした。ウォーターズはもう音楽だけに専念したらいいんじゃないか、という声が聞かれます。以前そんな声はありませんでした。そうした声がどうしてこんなにも広まったのでしょうか?あなたのメッセージに変化はありますか?あなたのメッセージは以前よりも鋭くなったということですか?どうして、ここに来て突然、ロジャー・ウォーターズは偉大な音楽家であると同時に政治的な動きもする、という認識が世の中に広まっているのですか?

RW: みんな夢中歩行しているからです。みんな目が覚めていません。 みんな新自由主義の犠牲者です。新自由主義はロナルド・レーガンとマーガレット・サッチャーがこの世界に持ち込みました。それは世界の隅々にまで広まりました。西側の文化、西側の政治や西側のいろいろな物を通してであることははっきりしています。 

その手口のひとつは人々に麻酔をかけ、ほんとうのことに目を向けると気分が悪くなるようにさせるのです。でも、そうはいかない人たちもいます。私は人々の心をぐいっと掴みます。 アメリカではショーが終わった後、あまり多くはありませんが、たぶん2万人に4,5人だと思いますが、会場から外に出て、「あいつ、なんで余計なことをしゃべらずに音楽だけやらないんだ?」と言います。そういう人たちに話しかけることもあるんですよ。というのも私は自分が演奏する会場では、今はだいたい聴衆に話しかけるのです。 冗談を言うこともあります。

SS: そういう人たちはどの程度あなたのメッセージに耳を傾けますか?だって、大半の人は、たとえば「ブリーズ」)を聞いていい気持ちになりたいから会場にいるわけでしょう?それであなたは聴衆に話しかける、つまり、やっていることは聴衆を「快適ゾーン」から外へ引っ張り出すことですよね・・・

RW: 残念なことに、私たちは自分達の教育も子ども達の教育も十分うまくやっているとは言えません。私はアメリカ合衆国に住んでいますが、アメリカ合衆国は公教育には使うお金がありません。どうしてそうなのかと言うと、これは私の見方です。ま、間違っているかもしれませんが、どんなことでも間違ったら訂正すればいいだけの話です。私が見るところ、国は選挙民を無知で、心を持たず、何も考えず、従順で、自分の頭で考えず、消費主義やプロパガンダの作用に無防備のままでいてもらい、国民をコントロール下に置こうとしたり、ジョージ・オーウェルの従順な羊とか何とかいう考え方を維持したいと思っているからです。

SS: 西側主流の動きのことですが、それについてあなたのご意見を伺いたいのです。ですが、その前に少しだけあなたご自身のことについて。イラク戦争が起こった時、アルバム「The Wall」の中の言葉は今日的な意味を失っていない、とあなたは言いました。そして今回のツアーのタイトルは「Us+Them」です。これはアルバム「Dark Side」からのものですが、あなたがそこに今日的な意味を感じていらっしゃることは明らかです。ところで、どうなんですか、本当にこの40年間何の変化もなかったのですか?iphone 135000も、人々が宗教や石油、ガソリン、あるいはお金のために互いを殺し合う事実を変えることは絶対ないでしょう。殺し合いは今でもありますし、2000年前と同じです。がっかりしないですか?やる気なくしませんか?何があなたを駆り立て続けているのですか?あなたはそういった場面に身を置いて40年になります。あなたの歌はすべてその時代を反映し、今の時代も反映しています。でも事態が変化することはありませんが・・・  

RW: その通りです。でも忘れていけないのは、40年という年月はホモ・サピエンスの歴史という観点で見れば、まあ、どうってことはありません。思想そして物事がこれまで発展してきたあり方、また私たちが制度を変革するために持っている潜在能力という観点からしてもそう言えます。 まず、「私が嬉しいと思うのは、啓蒙時代以降に生を受けたことです」という表現に、差し支えなければ、戻る必要があります。私が嬉しいのはフランス革命が数百年前に起こり、その結果「人権宣言」を、もし望めば私たちのズボンの後ろポケットに持てることです。「人権宣言」に私は同意します。あれはいいものです。これなら、自分をしっかりそこで支えることができます。 

しかし、何か様子が変わってきています。お前は政治から離れろとか、ロックンロールはどうたらこうたら、言われます。何だって言うんですか?こうあるべきだ、あるべきでない、そんなことは大きなお世話です。コンサートに来る、来ないはみなさんができること。 でも私の持つ意見に影響を与えることはできません。音楽はみなさんのものでなく、私のものです。みなさんに関係ありません。私がやっていることです。これは私の人生なのです。今やっていることです、これまでずっと常にやってきたことです。
もしみなさんがご自分をピンクフロイドのファンだと考え、私がピンクフロイドとしてやっていることに気づかないとしたら、馬鹿です。でも聞きたくはありません。人生は短すぎて馬鹿の言うことに耳を傾けることはできません。馬鹿の言うことに興味はありません。私が興味を持っているのは思慮深いか、思いやりがあるか、自分で何かを持っている人の意見です。そういう人は皆さんがふだん出会い、話しかける人たちの中に必ずいます。それは古典を読むようなものです。

SS: あなたのことと、あなたの信じていること、そしてあなたが歯に衣着せない物言いをしていることについてお話ししましょう。あなたは「ボイコット、投資撤収、制裁」運動 (BDS運動)の熱心な支持者です。その運動は、イスラエルに対し、国際法に違反するとみられる行為を中止させるための政治的・経済的圧力の形成と強化を目的としたグローバルなキャンペーンを展開しています。あなたは仕事仲間に行動を共にするよう強く働きかけます。最近の例ではシンガーソングライターのLana Del Reyです。あなたが何か発言をし、それをご自分で信じていたり、それに100%の責任を持つことに何の問題もありません。しかし、お仕事仲間にもきつい言葉でイスラエルには行かないように誘導したり、あなたと同じ考えを持つように圧力をかけるのはフェアと言えるのでしょうか?あなたはあなたご自身であって、完全な資格を持って考える・・・

RW: そうですね、私は全く発言しないこともできます。しかしパレスチナの市民社会は2004年にイスラエルを除く国際社会に助けを求めました。具体的にはパレスチナの学者、知識人によって2004年4月に立ち上げられたイスラエル学術・文化ボイコットのためのパレスチナ運動(PACBI)です。彼らは文化人、学者そしてイスラエル以外の国際社会に明確に助けを求め、次のように言いました。「私たちは死にそうです。ここで死にそうです。どうか助けてください!イスラエルに行って演奏することは止めてください。もしイスラエルが学術的な褒賞をすると言ってもどうか拒否してください。今私たちが考えつくのはこれだけです。イスラエルに実力反撃した『インティファーダ』は今できないのですから。」

SS: それでイスラエル政府の心は変わるのですか?

RW: いいですか、イスラエルは今アメリカ、フランス、ドイツでBDS(ボイコット、投資撤収、制裁)運動を一定程度非合法化しようとしています。BDS運動 がイスラエルの実際やっていることに光を当てたからです。しかしイスラエルは今のところ学習しているようにはみえません。かえって世界中の世論を揺さぶっています。刑務所周辺のフェンス近くで行われた「大行進」抗議運動で150人の子どもたちを殺しました。人々は仰天しました。当然です。目があるならそれから目を逸らせてはいけません。BDS運動は人々がそういったことに目を向けさせる手助けをしています。私も同じことをしています。私はこの抗議の行進のことを伝えられる時はいつでも伝えます。私にとってはとても大事なことなのです。
  *BDS運動:「ボイコット、投資撤収、制裁」運動 (Boycott, Divestment, and Sanctions:頭文字をとってBDSまたはBDS運動など)は、イスラエルに対し、国際法に違反するとみられる行為を中止させるための政治的・経済的圧力の形成と増強を目的としたグローバルなキャンペーンである。  

ですが、お話には別の面もありますね。それは公正な立場を取る正規のイスラエル人のことです。彼らの中には今でもあなたのコンサートに来る人もいます。ネタニヤフに投票することなんかしませんでした。入植には反対しています。そういう人も罰するというのはどの程度フェアと言えるのですか?

RW: 私が耳にするのは、残念だけれど大多数のイスラエルのユダヤ人は、ガザ地区への政策や入植や住宅建設を許可する政策はすばらしいと信じている、ということです。彼らにはその問題点が目に入りません。これが大大多数のイスラエル人です。たぶん人口の20%を占めるアラブ系イスラエル人は違います。このアラブ系イスラエル人の80%の中に抵抗運動があります。彼らの多くと私は知り合いであり、友人です。しかしその数は知れています。

SS: あなたは他の事柄についてもしっかりとしたご意見をお持ちです。手持ちの情報ですと、あなたはホワイトヘルメットがある時点であなたに支援を求めました。そしてあなたはノーと言ったのです。あの組織は怪しげだ、ということで・・・

RW: ホワイト・ヘルメットが私に近づいたのは二度あります。一度目はthe Syria Campaignによって組織された資金調達の場でした。私はそれを見て考えました。「この連中はどんな人間なんだ?」 それで少し調査をしてみたのですが・・・

SS: その組織の中にあなたが見て、西側の主流派が見ていないものは何なのですか?というのも、西側は明らかに彼らを理想化しています・・・

RW: 2,3点だけ申し上げます。と言うのも、ホワイトヘルメットのことを話し出したら日が暮れてしまいます。この話はアリスが落ち込んだウサギの穴みたいにとても深いのです。まずホワイト・ヘルメットがシリアの反政府地域で起こった草の根運動だという証拠が一切ありません。この組織が、ただ国外に出たい、爆撃された建物から外に出ようとする市民を手助けしたいという人々だという証拠が全くありません。これが先ずひとつの点です。 

私がバルセロナでちょっとスピーチをした時のことが、ふたつ目です。フランス人でホワイト・ヘルメットの支持者がいました。 彼は世界中を回りながら、白いヘルメットを被って高いビルを登っています。その彼がこう言いました。「あなたのステージで『私たちは君たちのことを忘れてはいない』、とシリアの子どもたちに言ってもらえませんか?」 私の答えは「お断りします」でした。彼は本気だったと思いますよ。私は申し出を受けられない理由を説明しました。私のコンサートは4月14日のバルセロナでした。4月7日にシリアのドゥーマで毒ガス攻撃があったと言われていました。 

それから顔にマスクをした子どもたちに、ホースで水をかける人々が映ったビデオが出てきたのです。すべてホワイトヘルメットが作成したものでした。そしてホワイト・ヘルメットがこのビデオを送信し、SNSで広まりました。そのビデオを唯一の証拠にアメリカ、イギリスそしてフランス政府はシリアを爆撃する決定を下しました。決定の根拠はそれだけだったのです!ステージで私は、「何が起こったのか分からないうちに、シリアへ空爆を仕掛けるのはたいへんな間違いになると思う」と言いました。アメリカ、イギリスそしてフランスはシリアへ100発の巡航ミサイルの発射を強行しました。被害はそれほどでもなかったと思います。死者が出なくて幸いでした。そうは言っても攻撃はあったのです。それから人々の避難もありました。

翌日二人のジャーナリストが現地に入りました。一人はイギリスで定評のある高級紙、The Independentというタブロイド紙の記者のRobert Fisk。もう一人は保守系テレビ局で働いていたテキサス出身のジャーナリスト。名前はPearson Sharpです。二人ともドゥーマ全域を歩き回りました。二人ともビデオが撮影された病院に行きました。人々の話はすべて同じでした。だれ一人毒ガス攻撃について知っている者はいなかったのです。医師たちは言いました。「毒ガス攻撃はまったくありませんでした。喉に粉塵がついた人はいました。が、その日ドゥーマでの死者はゼロです」。だれ一人死んでいませんでした。いかなる種類の毒ガスにも影響を受けた人がいなかったことは確実です。 

これが現地入りした二人の独立系ジャーナリストであり、明快な報告を配信しています。彼らの報告は絶対正しいと思います。そして、公式の化学兵器調査団が4、5週間後にあらゆる資材を携えて現地に入り、調査結果を発表しました。おかしな事に、「神経ガスの痕跡は全くなかった」というのが調査報告です。彼らは塩化なんとかいうものを発見したのです。この用語全部は思い出せないのですが、塩か何かに関係しています。だから、公式報告は現在発表されています。だれもそれを読んでいません。ニュースではないからです。CNNでも流れませんでした。CNNが追いかけるような話ではないからです。CNNが普段伝えるお話は政府軍の毒ガス攻撃があって、ホワイト・ヘルメットはすばらしい、というものです。

もうひとつこれはきちんと申し上げなければなりません。このことはオスロで強調しました。これからも話題になる時はいつでも申し上げるつもりです。つまり、もしホワイト・ヘルメットと呼ばれるボランティアの草の根運動があって、でもこの運動母体はイスタンブールで実際に組織を立ち上げた人々と接点がありません。えーと、つまりこの組織はシリアで立ち上げられたのではなく、イスタンブールでイギリスの軍人が立ち上げたものです。しかし、もしこのホワイト・ヘルメットという組織がきちんと実在し、アサド、やロシア、あるいは他の誰かが爆弾を投下した後に人々を救援するために現地に行くのであれば、全身全霊をかけて彼らの支援をします。でもどんな証拠を見てもそんな事実はないのです。あなたはアカデミー賞を受賞したドキュメンタリーを見ましたか?

SS: ええ、見ました。

RW: つまり、これほど明らかに台本があって、注意深く撮影され、戦禍を被った場所からのドキュメンタリーだと、これ見よがしに
設定されたものをこれまで見たことが・・・

SS: 別のことでお話を伺いたいのです。 「注意深い台本があった」とあなたは言っています。「それは主流メディアの流す話に合わない、それが調査団の報告がアメリカの主流メディアにまで届かなかった理由だ」という表現をあなたは使いました。例えばあなたが「私はアメリカのシリア空爆に批判的だ」とか、「調べてみたらホワイトヘルメットは怪しげな組織だと私は確信している、私の情報源からですが」とか、「ロシアの手によって毒を盛られたとされるスクリパル事件は、申し訳ないが、変です」とかあなたが発言する時、すぐにあなたはプーチンの共感者だ、ロシア当局と手を組んでうそを言っていると言われますが・・・

RW: もちろん言われています。

SS: 私が強く思うのは、もしあなたが今のようでなければ、ちょっと変わった奴だと言われるくらいでしょう・・・

RW: RTの番組に出ていることで私が攻撃の対象となっているのに、言葉のトーンを抑えるぐらいであれこれ言われなくなると思いますか?

SS: あなたがプーチンを好きか嫌いか知りようもありません。でもどうして国務省に沿った意見を表明しないあなたのような人が、「ロシアのスパイ」だとか「クレムリンに肩入れをしている人間」だというようなレッテルを貼られるのでしょう。ご自分では思いもよらないことなのですよね。

RW: はっきりしています。戦争屋たちがこんなことをするのは、まずイランと、たぶん次はロシアと戦争をするんだという考えを前に進めたいからです。戦争ではたくさん金が飛び交います。こんな言い方がきちがいじみた陰謀論の類いに聞こえることはわかっています。でも、そうじゃありません。どうして彼らは年間6千億ドルも使い、自分には何の関係もない国へ行って、肌が茶色の人やイスラム教徒たちを殺害するのです?どうしてなんですか?何のためですか?いいですか、人々が疑問を発し始め、「どうして?」を加えたら・・・ それは人々が攻撃をされる可能性があることを恐れているからなのか、もしくは連中が人々の自由が気にくわないからなのですか。つまり、アメリカのメディアが何を言おうと、どうってことはありません。そうです、連中はおそらく最終的には私をアメリカから放逐するでしょう。

SS: そうお考えなのですか?

RW:ま ったく分かりません。

SS: その危険性を感じていますか?

RW: 私を黙らせようとする動きがあることは感じています。BDS運動に関しては明らかにそうです。連中は私を黙らせようとしてきました。脅迫もあります。

SS: どこへ行かれますか?イギリスに戻られますか?

RW:もしアメリカで生活しなければ、ですか?分かりませんイギリスには戻りません。 たぶんポルトガルです。

SS: ロシアはどうですか?ロシアに来ませんか?

RW: で、どうしてロシア?

SS: 偉大な国だからですよ。

RW: たぶんおっしゃる通りでしょう。私には分かりません。

SS: もうひとつお伺いします。アメリカの役人がロシアについて語ろうとする時、一般的な方針や許容範囲があることにあなたは気づいていましたか?アメリカの政治家がこんなことを言っていました。「ロシア人というのは遺伝的にどうしても(集団に)吸収され易く、(集団の意思が)貫徹し易い民族なんだね。」 それを聞きながら思っていたのは、「何ということを言うのかしら?もしアメリカ人が、特に役人がユダヤ人あるいはアフリカ系アメリカ人についてこんな発言をしたら、それで自分の職業生命は終わりでしょうに」 どうしてOKなんですか?どうしてロシア人についてはそんな言い方をしても許されるのですか?

RW: それはアメリカの主流メディアがそんな言い方を一般大衆に過去、何年でしたっけ?ま、過去4年の間売り込んできたからですよ。どのくらい前からでしたっけ?たぶん4年前・・・

SS: オバマ政権時に始まったのだと思います。2016年の大統領選では本当にひどいことになりました。トランプが大統領になってからさらに悪くなりました。

RW: そうですよね。 昨年(2017年)、「Is this the life we really want?」のレコードを作っている時、制作仲間が「RTはプロパガンダばかりで、ウソの塊だって言い始めたのです。ええ、私はRTを視聴しています。アメリカのテレビでは「(天然ガスの)水圧破砕」のドキュメンタリーなんかやらないでしょう。連中は何であれ何かを人々に伝えることに関心はありません。いいですか、今でははっきりしています。CNNも他の局もみんな同じです。 MSNBCからFoxまで、そしてその中間にある局もいっしょです。 Discoveryは違うかもしれません。Discoveryはアメリカの小さなテレビ局で、人間らしい状態は何かを時々垣間見せてくれます。他はみんなプロパガンダばかりです。   

今でも分からないのですが、どうしてみんなロシアを十把一絡げにして・・・ 私は次のことを外国でもアメリカでも聴衆に語ることがあります。「だれがロシア人だかわかりますか?だれかロシア人に会ったことはありますか?私がこんなことを言うのも私はたくさんのロシア人と会っているからです。たくさんロシア人非常によく知っていると言っている訳ではありません。ただこれだけはよく分かっています。ロシア人は第二次世界大戦で2000万人の国民を犠牲にしてナチスからアメリカ人を守ったのです。それなのにアメリカ人は杖でロシア人を突っ突きに行きたいと思っています。正気ですか?アメリカ人は自分が何を話しているのか分かっていません。同時にロシアの国のこともロシアの国民のことも何ひとつ分かっていません。ただ非難するだけです。」

SS: どうして選挙に出ないのですか?

RW: 生きているうちにやらなければいけない大事なことがいろいろあるからです。

SS: ええ、分かりました。その大事なことを巡っていろいろお話しいただきました。RTは引き続きご視聴くださいね。あなたがRWの視聴者だとうれしいです。

RW: わかりました。

SS: ご幸運を祈ります。

RW:ありがとう。

ドンバス指導者の暗殺<分析>

Donbass leader’s murder shows Kiev clearly wants to end Ukrainian crisis by force – analysts

RT  Home/World News/ 2018年8月31日
(翻訳:新見明  2018年9月11日)
<記事原文> https://www.rt.com/news/437376-dpr-murder-kiev-ukraine-force/

FILE PHOTO. © Anatolii Stepanov / Global Look Press

ドネツク人民共和国(自称)の指導者アレクサンドル・ザハルチェンコの暗殺は、キエフによって「まことしやかに」画策され、それはウクライナ政府の本来の計画を明るみに出したのだと、専門家はRTに語った。

モスクワは、金曜日のDPR(ドネツク人民共和国)の指導者を殺したドネツク爆破事件の背後にウクライナ政府がいると糾弾した。彼の死は実際キエフ政権の戦争屋にとって利益をもたらすとアナリストは分析している。

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(写真)ドネツク人民共和国(DNR)(自称)の指導者アレクサンドル・ザハルチェンコが東ウクライナの爆破で殺された。


「ザハルチェンコの殺害は、まずウクライナの強硬派を利するものである。彼らはミンスク合意やドンバス地域の人々とのどんな和平合意にも関心がないからである」と政治評論家のアレクサンダー・パビッチは暗殺に関して述べた。強硬派は「ウクライナ大統領(ペトロ)・ポロシェンコ自身によって率いられていて」、それ故、強硬派は現政府の中心勢力である、とハビッチは考えている。

元アメリカ外交官ジム・ジャトラスはRTに次のように語った。キエフはいつもウクライナ紛争を「ゼロサムゲーム」と考えている。そして「ドネツクとルガンスク共和国指導者を弱体化するものは何でもキエフにプラスになると考えられているちがいない」。「この殺害は先制攻撃のパターンに当てはまる」。キエフは自称の共和国に攻撃を開始したのだ、と。

「キエフは一度も政治的調整に関心を持ったことがない」

ザハルチェンコの殺害が明らかに示していることは、キエフ政府がいつも東ウクライナを「武力によって片づける問題だ」と考えていることだ、とイギリスの哲学者、歴史家、作家のジョン・ラーフランドはRTに語った。

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© Sputnik「テロリストの戦術」: 反逆罪で告訴されたロシア人ジャーナリストは、ウクライナ刑務所で100日目になる。


ラーフランドはラーフランドは次のように言った。キエフはいつも自称共和国勢力を「ロシア人戦闘員でウクライナ人戦闘員ではない」。ウクライナは「もし自分の領土の人々が外国の侵略者であるとするなら、外国の侵略者とはドンバスの人々のことだ。と言うことはキエフは政治的解決には関心がなく、彼らを自分たちの市民とは考えていない」と。

ラーフランドは続けて述べた。ザハルチェンコの殺害は「いくらかの人々が知っているかもしれないことを・・・つまりウクライナが政治的解決に関心がないということを、全世界に示していることだ。またポロシェンコはウクライナ連邦化に強固に反対していることをごく最近表明した。それは結局、彼が東ウクライナの自治に反対であり、ミンスク合意を実行する意思がないということだ、と。

ポロシェンコの言葉はジャトラスの言葉の繰り返しだった。つまりジャトラスは「もしミンスク合意過程が全く死んでしまったことにだれかが疑問を抱くなら、そのような疑問は終わらせるべきだ」と述べたのだ。一方パビッチは、暗殺が、最近のプーチン・メルケル会談後のミンスク合意過程への新たな勢いを葬り去ろうとする意図が明らかにあるということだ、と述べた。

西欧は、「キエフにあまりに多額の投資をした」のだ

しかしこれら全ての事実が、西欧においてウクライナ紛争への態度を変えることはない。なぜなら西欧諸国は、真実よりも彼ら自身の利害を気にかけているからだ、とアナリストは警告した。
 
ヨーロッパの政策立案者たちは「多くの政治資金を、ロシアのウクライナ侵略説を正当化することに投資してきた」。そして今や、それはEUの公式見解でもある、とラーフランドは述べた。たとえ彼らが本当の状況がどんなものであるかを理解したとしても、「彼らが考えを変えるにはなおかなり時間がかかるだろう」、と彼は警告した。

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アメリカ軍人がキエフで、ウクライナ独立記念日のリハーサルで行進している。「彼らの家の主人?」、ボルトンが独立記念日でウクライナを「視察」する。


アメリカやヨーロッパ当局がウクライナ支援の増加までも約束した模様で、「ワシントンとモスクワの和解の見込みはないことを確認し」、さらなる緊張を高めるものは何でも歓迎したがっていると、ジェトラスは見ている。

この事件は、「ロシア・ウクライナの緊張の高まりに興味をしめす全ての外国勢力」を利するものである。それはアメリカの陰の政府やリベラル介入主義のNATOやイギリスに導かれ、現在、無謀な反ロシアキャンペーンを展開している、とパビックは述べた。

西欧は結局、ザハルチェンコの殺害を地域の活動家のせいにしようとし、ある種の内部抗争の結果として濡れ衣をきせるだろうと、アナリストは予想した。この事件はまたアメリカにおける反ロシアヒステリーを推進する「ポロシェンコの立場を高める」ことになると、パビックは続けた。彼らの多くがジョン・マケインの葬儀に参列し、ポロシェンコも参列する予定になっている。

一方、大手メディアはその問題を過小評価しがちで、あるいはそれを単に無視するのだ。ラーフランドは、この殺害がその地域の状況に悲惨な結果をもたらすだろうと警告した。「もしかするとこの殺害は、あらゆる政治的解決の可能性を壊すだろう。そして我々はウクライナ紛争の最悪の時期に戻されるだろう。それは政治的交渉過程を破壊することになるだろう」と彼は述べた。

「街は孤児になった」。12万人の会葬者が殺害されたドネツク、ドンバスの指導者に別れを告げる(写真)

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‘The city is orphaned’: 120,000 mourners bid farewell to murdered Donbass leader in Donetsk (PHOTOS)

2018年9月2日

(PHOTOS)
(翻訳:新見明 2018年9月6日)
<記事原文>https://www.rt.com/news/437440-donbass-leader-murder-funeral/

ウクライナのドネツクで、人々はアレキサンドル・ザハルチェンコに別れを告げるため並んでいる。

少なくとも12万人が、ドネツク人民共和国(自称)の指導者アレクサンドル・ザハルチェンコの葬儀に参列した。金曜日、東ウクライナのドネツク市で、彼は爆発によって殺された。

ザハルチェンコの遺体は、国立アカデミーオペラ、バレー劇場のロビーに置かれていた。そこは、DPR(自称ドネツク人民共和国)の指導者が殺害されたカフェ・セパールからほど近いところにある。


12万人以上が、殺害された指導者にお別れをするためにやって来た、と市委員会のスポークスマンが記者に語った。


ドンバスの指導者の葬儀に、人々は花束を携えてやってきた。「(私達は)涙に暮れるしかありません!私達はなんて言ったらいいのかわかりません」と、ドネツク地区のヤシノバターヤの町からやってきた三人の女性がRIAノーボスチに語った。

「こんなこと(殺害)が、いったいどうして起こったのか!多くの母親が子供と歩いていて、普通の人々が歩いている市のど真ん中で起こったのです!」と、もう一人の悲しみに暮れた女性が叫んだ。ザハルチェンコは結婚していて、4人の息子が残された。


モスクワは43歳のザハルチェンコの殺害に非難声明を出した。「殺害はウクライナのあらゆる和平行程を阻害するものである。東ウクライナにおいて、ミンスク合意実現を葬り去ることを狙ったあからさまな挑発行為だ」とロシア外相セルゲイ・ラブロフは土曜日に語った。


ザハルチェンコは2014年11月以来DPR(ドネツク人民共和国)を率いてきた。2014年11月はウクライナ大統領ビクトル・ヤヌコービッチがクーデターによって追放され、危機が勃発したときだ。ドネツク州は隣のルガンスク州とともに、キエフ政府と衝突を繰り返していた。彼らは2014年のクーデターによる新政府受け入れを拒否し、自分たちで共和国を打ち立てた。ザハルチェンコは、以前から度重なる暗殺の試みから生き延びてきていた。


ウクライナの隠された真実

The Hidden Truth About Ukraine, Kiev Euromaidan Snipers Kill Demonstrators. Italian Documentary Bombshell Evidence

Cheap Dignity of the Ukrainian Revolution

キエフ・ユーロマイダンのスナイパーがデモ隊を殺害する。
イタリアのドキュメンタリー番組が衝撃的証拠を
ウクライナ革命の安っぽい「尊厳」

by Oriental Review
グローバル・リサーチ2017.11.24
オリエンタル・リビュー2017.11.23

<記事原文>
https://bsahely.com/2018/03/24/the-hidden-truth-about-ukraine-and-the-us-involvement-in-the-maidan-massacre/

 
そのテレビドキュメンタリーは、イタリアのカナーレ5(チャンネル5)という大手メディアから放送された。チャンネル5はグループ・メディアセットSA所有の民放会社で、1987年元イタリア首相シルビオ・ベルルスコーニによって設立された。

 
チャンネル5はイタリアで最も視聴率の高いテレビである。
 
なぜ大手メディア・ニュースの報道対象にならず、この民放が2014年2月キエフ・ユーロマイダン・クーデターに関して「語られざる真実」を報道したのか。
 
その情報は大手メディアから出たが、有害な偽情報として大手メディアからレッテルを貼られていたからだ。
 
独立メディア(グローバル・リサーチを含む)がイタリアの外でその放送をしているのに、欧米企業メディアは2014年キエフ・ユーロマイダンのクーデターに潜む政治的理由や犯人やその影響について沈黙を守っている。
 
ミシェル・チョスドフスキー2017.11.24
 
***
 
ジョージア国籍のスナイパーたちとのインタビューは、イタリア人ジャーナリストのギアン・ミカレシンによって作られ、ミラノのチャンネル5(マトリクス・プログラム)の画期的なドキュメンタリーとして放映された。それは驚くべきことに、「尊厳の革命」として一般に知られる2014年のキエフ・クーデターの本当の犯人や組織者について証拠を提出しているのだ。
 
そのドキュメンタリーにはジョージア軍士官のアレクサンダー・レバジシビリ、コウバ・ネルガジェ、ザローギ・クバラツケリアが登場し、彼らはマムカ・マムラシビリによるキエフでの「特別任務」を遂行するために雇われた。マムカ・マムラシビリは 前防衛大臣バッチョ・アカライアの側近である。彼らは、2014年1月15日、偽の証明書を携えキエフに到着し、マイダン広場に移送されたと言っている。各々1000米ドルを受け取り、「仕事が終わったら」あと5000米ドルが支払われる約束をして、彼らはマイダン広場が見渡せるウクライナ・ホテルと音楽学校の建物の内部で射撃位置の準備した。
 

キエフのマイダン広場と周辺の建物地図
 
彼らが後に明らかにした事実は、衝撃的であった。ほかのスナイパー(何人かはリトアニア人であった)と共に、彼らはアメリカ軍の諜報部員ブライアン・クリストファー・ボーイナー(彼のフェイスブックページはこちら)の指揮下に置かれた。協力チームにはマムラシビリや悪名高いセルゲイ・パシンスキーも含まれていて、彼らは2014年2月18日車のトランクに射撃ライフルを潜ませていたので抗議側に拘束された。その後、彼らは最初のウクライナ臨時政府を率いた。武器は2月18日に登場し、ジョージア人やリトアニア・グループなどに配られた。「それぞれの袋に3・4個の武器があった。マカロフ拳銃やAKM銃やライフルと大量の弾薬があった」とネルガジェは証言している。
 
その翌日、マムラシビリとパシンスキーは、広場を銃撃し、混乱を引き起こすことだとスナイパーたちに説明した。「マムラシビリが到着したとき、私も彼に尋ねた。事態は混乱してきている。それでも我々は銃撃し始めなければならないのか、と。大統領選挙をやらせてはならない、と彼は答えた。「しかし誰を撃ったらいいのか?」と私は聞いた。彼は答えた。誰であろうと、どこであろうとかまわない。おまえたちは混乱を引き起こすために、どこでもいいから撃ちまくればいいのだ。
 
「木でもバリケードでも撃ってかまわなかった。もしくは火炎びんをもった人でもかまわなかった。要はパニックを引き起こすことだった。」
 
「私は叫び声を聞いた」とレバジシビリは振り返る。「下には多くの死者やけが人がいた。私の最初のそして唯一の思いは、捕まる前に急いで逃げることだった。そうしないと彼らは私を引き裂いてしまう。」
 
4年後、レバジシビリと二人の同僚は、約束された5000米ドルの支払いをまだ受け取っていないので、彼らを使い捨てにしたやつらの真相をしゃべることに決めたと訴えた。
 
英語字幕付きの全ドキュメンタリーは下記のところで見られる。




  
[2日後、マケドニアのニュース会社Infomaxはコーバ・ネルガジェとザロギ・クバラツケリアとの52分の夜のトーク番組を編成した。その中で彼らは背後関係やキエフの任務についてさらに詳しく情報提供をした。]
 
これら3人は後悔した士官として現れ、ただ「命令に従った」だけで、「人々を殺さねばならない」とは知らなかったと述べた。
控えめに言えば、プロの政治的暗殺集団のうぶな試みとも言える。一方、これらの告白と暴露の事実や時間は、決定的にキエフ現体制の激しい抗争と同時性をもっている。
 
ジョージア人の話では、最初から作戦が元ジョージア大統領ミハイル・サーカシビリによって起こされたと言っている。マムラシビリの上官バッチョ・アカライアは2012年10月大統領選挙で敗れたジョージアの指導者(サーカシビリ)ときわめて親密な間柄で信頼されていた人物であった(ヒューマン・ライツ・ウォッチは同じ月に「ジョージアのアブグレイブ」と言われるグルダニ刑務所の特別報告をしている)。ジョージア人の3人がキエフで汚い仕事に雇われたとき、アクハライアは権力の乱用のかどで刑事裁判にかけられていた。つまり司法省の刑務所を指導し、違法拘留や被収容者の拷問のかどで(2014年10月彼はチビリシ市法廷によって有罪とされ7年半の拘留が宣告された)。1年前の2013年11月に、ミハイル・サーカシビリはジョージアで複数の刑事罰に直面していて、アメリカに向かって出国し、公式的にはタフツ大学に落ち着いた。彼と彼の手下は、祖国で痛ましい敗北をきっしていたので、主人に強いられなかったらその任務失敗を埋め合わせるために、隣の国で危険で冒険的な計画に着手することは決してなかっただろう。 
 
いずれにしろ、ウクライナ危機の当初、ジョージアのソロス支援のネットワークがキエフで特別任務を遂行するために活発化していた。(悪名高いメングレル犯罪集団の申し子バッチョ・アカライアは、2000年代初期の奨学資金以来ずっとジョージア自由協会のソロス資金をもらっていた。)
 
4年後その協会は劇的に変化した。ポロシェンコとサーカシビリの民主同盟は粉々に分解した。サーカシビリは何ら安定した政治関係を築くことができない精神病患者であることが再びわかった(2017年9月ウクライナはジョージア政府の要請に応えてサーカシビリの引き渡しを考慮している)。一方11月1日、バッチョ・アカライアとサーカシビリはジョージア防衛省の元憲兵隊長の側近の一人メギス・カルダバはジョージアで同じ刑事告訴をされていて、ウクライナ国境で偽造パスポートのかどで拘留された。ウクライナ保安当局は彼が40日以内にトビリシに引き渡されることをすでに発表した。サーカシビリの身辺警護チームの他の数人のジョージア人はウクライナで逮捕され、10月下旬早々に祖国へ追放された。
 
これらのことがあって、ジョージア人スナイパー3人は、予防的にユーロマイダンの「真実を暴露した自発的内部告発者」としてイタリアテレビに登場することとなった。彼らが生け贄として逮捕され、罰せられる前に。
 
彼らはキエフ現体制の象徴的人物名を慎重に数多く挙げた。アンドリ・パルビー(ウクライナのベルコブナ・ラーダの現議長)、セグレイ・パシンスキー(親政府人民戦線を代表する国会議員)、ウラジミール・パラシウク(もう一人のカリスマ的国会議員)らは、2014年2月20日マイダン広場虐殺の組織者かつ協力者たちであったと。
 
彼らの主張は他の証拠によって確証されている。それらの事実の最も包括的な収集を、オタワ大学イバン・カチャノフスキー教授がこれまで行ってきた(彼は先週のイタリアのドキュメンタリーでもコメントした)。
 
悔い改めたスナイパーを我々がどう思おうが、彼らの公式の告白で人々を意図的に殺した責任を免れることはない。彼らは宣戦布告した戦争の戦場の兵士ではなかった。彼らは司令官から命令されたのではなかった。彼らはお金で汚い仕事をするように雇われたのだ。そして彼らがすることは汚い仕事であることに気づいていた。逆のことを証明しようとするおしゃべりは、滑稽である。だからこの3人、アレクサンダー・レバジシビリ、コウバ・ネルガジェ、ザロギ・クバラツケリアは彼らを雇い、命令した人々(マムカ・マムラシビリ(現在彼はドンバスのジョージア軍団の司令官)、ブライアン・ボーイナー(彼は2015年~2016年ドンバスのウクライナ側で戦っていた)と同様、そしてジージア、リトアニア、ウクライナから来たスナイパーたちは、ウクライナで又はユーロマイダン中に殺された市民の国々で裁判にかけられなければならない。次に裁判にかけられるのはウクライナの政治家や虐殺の主な受益者、つまり名前が挙がった者たち(アンドリ・パルビー、セグレイ・パシンスキー、ウラジミール・パラシウク)と未だ公表されていない者たちである。


2014年マイダン広場でなくなった100人
 
事実上、未だ報告されていないこの話は、ポロシェンコ体制の正当性を完全に崩すものだ。「尊厳の革命」の犠牲者の墓の上に、長く苦しむ国民に現支配者がそら涙を流そうとも、これからずっと、いつも彼ら自身の支持者をも大量殺害したポロシェンコ体制の犯罪的役割が叫ばれ、明るみ出されるだろう。外国のスナイパー各々にたった1000米ドルを支払って、彼らは何百万人のウクライナ市民の夢と信頼を傷つけて権力についたのだ。それは国家的大惨事の首謀者が言うクライナの「尊厳」の本当の代償であった。
 
記事原文
https://www.globalresearch.ca/the-hidden-truth-about-ukraine-italian-documentary-bombshell-evidence-kiev-euromaidan-snipers-kill-demonstrators/5619684
 
<新見コメント>
2014年のウクライナ政変は欧米勢力に支援されたクーデターであることがはっきりしている。しかし、大手メディアではいまだに民主革命であるかのように描かれている。そしてクリミアの住民投票によるロシア編入はロシアからの侵略のように書かれている。進歩的と言われる東京新聞でさえモスクワ特派員が、クリミア編入や東部住民の抵抗はロシアの介入と思って欧米の外電を鵜呑みにして書いている。怒りがこみ上げてくる。
 
2014年からだいぶたってしまったが、歴史の真実を探る上でもこの記事は重要である。マイダン広場で射撃手は警備側もデモ側も区別なく無差別に殺害していた事実はわかっているが、それがアメリカ情報部員の指令の下に、雇われたスナイパーが行ったという証言は貴重である。
 
このウクライナの政変に関しては、以前私が訳した「マレーシア航空撃墜事件」なども載せていく予定です。

参考文献
IWJブログ】反政府デモ隊狙撃のスナイパーの背後にいるのは新政府!?EU外相とエストニア外相の電話会談の内容がリーク~ロシア国営メディアが報道 2014.3.12
  iwj.co.jp/wj/open/archives/129141
 
 kenchicjunreiのブログ
  ウクライナ革命。狙撃手が、政府側と、反政府側の、両方に向け狙撃した。
  March 09 [Sun], 2014, 4:14
  http://yaplog.jp/kenchicjunrei/archive/112
 

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