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国家の注目がCovid-19に集まる中、今年は、イングランドでガンで亡くなる患者の数が例年より18、000人ほど多くなる可能性がある。研究結果から。


<記事原文 寺島先生推薦> Almost 18,000 EXTRA cancer patients could die in England within year while nation focuses on treating Covid-19 – study


RT UKニュース

2020年4月29日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年6月13日


 英国が新型コロナウイルスの流行との戦いに全力の努力を惜しまない中、診断や治療の不足のため、ガンによる死者が、例年よりも18,000人多くなる可能性がある。新しい研究の結果だ。

 ガン患者に対する診断や治療の遅れのせいで、英国中の何千もの人たちの生き抜くチャンスが損なわれるかもしれない。ユニバーサル・カレッジ・ロンドン大学 (UCL) とガン健康データ調査センター(DATA-CAN) との共同研究結果だ。両組織の科学者たちは、 350万以上の患者からのデータを分析し、Covid-19の流行のせいで、間接的に例年に比べて1年間で17,900 件以上のガンによる死者数が出る可能性があるとしている。その数には、新たにガン患者であると診断された6,270の死亡症例も含まれている。

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 その研究結果によると、初期ガンの診察の専門医への紹介件数は平均で76%に減っている。さらに、その研究結果によると、化学療法が行われたケースも、イングランドで60%減少しているそうだ。

 「この件に関しては様々な要素が関連している。例えば、診察-治療手順が急速に変わっていること、ソーシャル・ディスタンスをとるようになったこと、医療を受けようとする人々の行動が変わったこと、そしてCovid-19が経済に与えた影響などだ。Covid-19による死はもちろん含まれる」と同研究の筆頭著者で、UCLの医療情報学研究所所長のハリー・ヘミングウェイ教授は語った。

 人々が、たとえ心配されるような症状が出ていても、コロナウイルスに感染することを恐れて、医療機関と連携を取りたくなくなっているという事実も大きく作用している。最近の調査によると、10%程度の人たちが、かかりつけの医師と連絡を取らないそうだ。たとえ、1週間たって、しこりや新しくできたほくろが消えなくても。


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 回答者の3分の1は、ウイルスの流行中に助けを求めることに不安を感じていた。科学者たちによると、このことも死者数を増やす要因になる可能性がある。特にガン患者たちにとっては。

 事態を重く見た国民保険サービス (NHS)は、深刻な病気を抱えた人たちが、必要な時は、助けを求め、病院にかかるよう呼びかけるキャンペーンを始めた。NHSのガン治療部長のピーター・ジョンソン教授も患者たちに、医療機関と連絡を取ることを求めた。さらに、必要な治療を提供している全英19箇所の「Covid-19のないガンセンター」の存在に注意を向けた。

 英国において、コロナウイルス陽性と診断された件数は、ジョンソン・ホプキンス大学によると、今のところ162,350件に到達している。全国で、21,700名の方々がCovid-19で亡くなっている。


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「ロックダウン教授のモデルによるコンピューターコードは、50万人がCovid-19で死亡すると予見し、英国の「ステイ・ホーム」政策に影響を与えたが、データ研究の専門家に言わせれば「民間企業ならクビになるレベルの代物」のようだ

<記事原文 寺島先生推薦> 
Computer code for Prof Lockdown's model which predicted 500,000 would die from Covid-19 and inspired Britain's 'Stay Home' plan is a 'mess which would get you fired in private industry' say data experts

Daily Mail Online 2020年5月17日
By VANESSA CHALMERS HEALTH REPORTER FOR MAILONLINE and LUKE MAY
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2020年6月5日



ネイル・ファーガソン氏によるインペリアル・カレッジ・ロンドン大学のコンピューター・コードは「信頼できない」という烙印が押された
• エディンバラ大学の科学者たちが、同じモデルを使うと違う結果が出た。
• そのモデルは、以前、オックスフォード大学と公的な医療専門家により批判されていた。
• ファーガソン教授は、政府のSage(非常時化学諮問委員会)のメンバーから抜けた。ロックダウンのルールを破った後で。

Covid-19によって影響を受けた人々を支援するページはこちら


 科学者たちは、ネイル・ファーガソン教授のモデリングに嵐のような批判を浴びせかけた。そのモデリングでは、50万人がコロナウイルスで亡くなるとされ、そのことが、英国でロックダウン政策を導入するきっかけになったのだ。

 インペリアル・カレッジ・ロンドン大学の疫学者ファーガソン教授は、政府のSageチームから5月はじめに抜けたのだが、他の専門家たちから、「全く信頼できない」という評価を受けた。

 悲惨な死者数をはじき出したそのコードは、読みとり不能で、そのためその妥当性には強い疑問が投げかけられた。テレグラフ紙の報道だ。しかも、そのコードは、13年前に完成したものだった、とのことだった。

 他の科学者たちが、ファーガソン教授と同じモデルを使って研究を追試しようとしたが、何回やっても上手くいかなかった。ファーガソン教授のモデルだけが、今回の流行に対する英国政府の対応を劇的に変える際に参考にされた。すなわち、政府が対応策を、集団免疫作戦からロックダウン作戦に変えたときだ。

 競合する科学者たちの研究、(そのモデルは、ファーガソン教授のモデルとは大幅に違う結果が出ていたのだが)は、その科学者たちによると、大きく無視されたようだ。

 英国のデータ技術会社WANディスコ社の共同創立者デービッド・リチャード氏によると、そのモデルは、「きちんと整えられたプログラムなどではとうていなくて、カッペリーニ(細麺のパスタ)レベルの、バグまみれの代物」だそうだ。
 さらに、リチャード氏はこう続けた。「実際の業界なら、こんなコードを開発した人はクビになるし、こんなコードをもとにしたソフトを売り出すどんな企業も、きっと破産するだろう」

ネイル・ファーガソン教授のモデリングによれば、50万人の英国人がCovid-19で死亡するという予想だったのだが、そのモデリングは科学者たちからは批判されている。



 ボリス・ジョンソンが、国民に向けて、英国のコロナウイルス対策を「ステイ・ホーム」から「ステイ・アラート(警戒を続けよう)」に変えると宣言してから、今日で1週間になるが、現時点で、政府による調査では34,636人の死者が出ている。

 措置を緩めたのは、英国がロックダウン措置を行ったあと、2ヶ月たってからだ。その措置は、政府が決めたものだが、その際、少なくともその一部はインペリアル・カレッジ・ロンドン大学とファーガソン教授のモデルを参考にしていたのだが、そのモデルは、コロナウイルスが英国にどのくらいの損害を与えるかを大まかに明らかにしたものだった。



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 3月17日、英国がロックダウン措置を導入するほんの数日前、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学は、『ウイルスの流行を止めるために、緊急にロックダウンを導入すべき』というタイトルの研究を発表した。

 同大学の研究者たちは、何も対策が取られなければ、51万人がウイルスのせいで、死亡するかもしれないと警告していた。

 もし、政府が、流行を「緩和」しようとする対策法、つまり、症状がある人たちを家庭で隔離するといった限定された措置のみで流行のスピードをおさえようというやり方をとっていたなら、死者の数は半分の約26万人になるだろうと、その報告にはあった。

「ファーガソン教授の研究はどんな内容だったか?」

 ファーガソン教授と彼のインペリアル・カレッジ・ロンドン大学のcovid-19対策チームが公表した科学論文のおかげで、ボリス・ジョンソン政権が、コロナウイルスの対処法をバージョンアップすることになった。3月17日に公表された『covid-19による致死率と医療システムからの要求を減らすための薬品を使わない介入(NPIs)の効果』というタイトルの論文によれば、流行を止めようとするのではなく「緩和」しようという英国政府の当初のプランでは、25万人の死者をだすという予想を立てていた。

 イタリアと中国のデータをつかい、科学者たちは政府が取るべき措置をどう変えれば、流行に対する影響はどう変わるかを予測した。

 コロナウイルスに対して全く何も対処なしならば、51万人の命がうばわれると、その論文は予想した。もし、政府が流行を「緩和」しようとする対策法、つまり症状がある人たちを家庭で隔離するといった限定された措置のみで流行のスピードをおさえようというやり方をとっていたなら、死者の数は、半分の約26万人になるだろうと、その報告にはあった。

 もし、取ることが可能なもっとも厳しい措置が導入されたならば、死者の数は、2年以上の期間でも2万人を下回るだろうと、その科学者たちは言っていた。


 『covid-19による致死率と医療システムからの要求を減らすための薬品を使わない介入(NPIs)の効果』というタイトルの、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のレポートの他の要点は、以下の通りだ。

• この流行が終わった後でも、もし、ウイルスが再度現れたなら、ロックダウン措置に再び戻る可能性もある
• コロナウイルスの流行は、1918年のスペイン風邪以来、最悪の流行だ。
• 流行を抑える劇的な措置を取れば「社会的にも経済的にも巨大なコストとなり、医療や福祉面に重大な影響を与える」ことになる。
• ウイルスがうつることは平等に起こることだ。そのうち3分の1は家族から、もう3分の1は、職場や学校で、残りの3分の1は、地域のどこかでうつる。
• 症状が出る12時間前から感染が起こっていると考えられている。症状がない場合は、4日前からだ。
• 症状が出ている患者たちは症状が出ていない人たちよりも50%感染力があると考えられる。
• ウイルスにかかると、少なくとも短期間の免疫をもつと考えられる。免疫をもてば、再びかかることはない、ということだ。
• 患者の約4.4%が、医療ケアを必要とする。そのうち、30%が集中治療を必要とする。そして、集中治療者の50%が死亡すると思われる。これは、中国からのデータによる
• コロナウイルス患者の平均入院期間は、10日だ。早く回復した人なら8日で済む。集中治療が必要な人なら16日だ。




 このデータが示しているのは、コロナウイルスの流行を緩和させる措置があれば、英国国民保険サービス(NHS)の現状のベッド数がとても足りないと慌てふためく必要な全くない、ということだ。

 その研究の結果を受けて、英国政府は、国民に、旅行や社会的会合をとりやめ、家で働くことを推奨した。

 しかし、今、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が使用したコーディングが、「まったく信頼が置けるものではない」という批判が上がっている。

 ジョン・カーマック氏は、その論文がネット上で公開される前に、コードの見直しを補助したアメリカの開発者だが、彼によれば、コードの一部はフォートランという名の古いコンピューター言語から翻訳したシステムを使っていたようだ、とのことだった。

 外部からの批判が強くなったのち、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のチームは使用したコードを公表した。それは、家庭、職場、学校、そして人の動きをシュミレーションするものだったのだが、すぐに「そのコードは13年前に作られたものでは?」という疑問が指摘された。

 さらに、驚くべき予想死者数の信頼性を分析した科学者たちは、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学と同じコードと同じデータを使っても、同じ結果を出すことはほぼ不可能だと指摘した。テレグラフ紙の報道だ。

 エディンベラ大学の研究者たちが発見したのは、
①そのモデルを動かした際、繰り返しバグが発生すること
②インペリアル・カレッジ・ロンドン大学と違う装置を使って同じケースを調べたときも違う結果がでるということ
③インペリアル・カレッジ・ロンドン大学と同じ装置を使って同じケースを調べたときも違う結果がでるということ

だった。

 インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のチームによると、システム上の「バグ」は修理されたそうだが、その分野の専門家たちはそのシステムはどれだけ不正確かについて、今でも驚いている。

 4名の経験の深いモデラーたちが、以前記述していたのは、そのコードは、「深刻にバグに侵されていて」、「コードが原因で試行がうまくいかないことが多数」あり、「今まで私が見た中で最悪のできのコード」だそうだ。

 そのモデルがぞっとするような死者数の予見をした数週間後、エディンベラ大学ミッシェル・サーズフィールド教授はファーガソン教授が出した記録を「穴だらけだ」と批判した。

 サーズフィールド教授は、ファーガソン教授が、2000年代のはじめに、狂牛病で13万6千人が死亡する可能性があると予想したことにも触れていた。
インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のチームのモデリングのせいで、6百万の家畜が、選抜除去され、後に、疫学の専門家たちから、そのモデリングは大失敗で、英国の地方経済に悲劇をもたらしたものだ、と批判された。

 そのチームは、さらに、鳥インフルエンザで2百万人が、豚インフルエンザで6万5千人が死亡する可能性があると予見していた。それぞれのインフルエンザの最終の死者数は、数百人規模だった。

 ソフトウエア会社のワンディスコ社のアーキテクチャー部門の副部長、コンスタンチン・ブードニク博士はテレグラフ紙にこう語った。「(インペリアル・カレッジ・ロンドン大学による)2000年代の初めの事件は、彼らのモデリングのやり方が、徹底的におかしいことを示すもう一つの例に過ぎない。」

 ファーガソン教授はインペリアル・カレッジ・ロンドン大学の口蹄病に関する研究については、「リアルタイムのモデリングだった」と、かばっている。さらに付け加えて、こう言った。「結論の大まかなところは、今でも信頼性があると思う」と。










インペリアル・カレッジ・ロンドン大学は、5月の半ばに、コロナウイルスが与える影響についての論文を発表した。その論文は、ロックダウン措置がどれだけ病院の負担を減らすかの選択肢に焦点化した内容だった。

 Covid-19による実際の死者数の合計は、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が、完全なロックダウン措置を取った場合のシナリオで予見していた数(2年以上の期間で2万人)をはるかに上回った。政府による調査では、死者数の合計は、今のところ、34,466人となっている。死亡診断書の数を使ったデータでは、39,000人レベルになる。

 インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のCovid-19対策チームは、数学的な計算で得られた数値で死亡数を予見した。同チームがもっとも注目していたのは、「一番死亡のリスクが高くなりそうな」脆弱な人たち、つまりお年寄りや基礎疾患をもつ人たちだった。

 そのモデルは、交通機関や人口、医療ケアの提供度、社会のネットワークが、感染をどう広げるかを予想していた。

 ファーガソン教授や他のインペリアル・カレッジ・ロンドン大学の研究者たちは、以下のような措置があれば、もっともリスクの高い人たちを守りながら、医療システムの逼迫を減らすと予想していた

・学校や大学の閉鎖
・Covid-19の症状が出ている全ての人の家庭での7日間の隔離
・症状がある人と同居しているすべての人の14日間の隔離
・ソーシャル・ディスタンス: 家庭外の学校や職場などで、1メートルの距離をとることで、人とのすべての接触を減らそうという包括的な政策。


 この論文が発表された際、ファーガソン教授はこう語った。「世界中のどの国も、このくらい大きな(25万人の死者数)被害を体験したことはない。(私が以前予想した数字は)感染の初期、すなわち中国で感染が抑えられた当時の様子から類推した数字だ。」

 「しかし、もし私たちが全く何も対策をしなかったとしても、同じ結果が出たと考える理由は何もない。そしてたとえ感染の拡がりを、元に戻すのではなく、抑えるだけしかしなかったとしても、大変な数の死者は出ただろうし、医療システムがパンクすることになっただろう。」

 「このキッドを使って出した当初の見積もりは、机上における計算での最悪のケースとよべるものだった。」

 「しかし、最近、特にイタリアから、もちろんそれ以外の国からも、情報が集まるにつれ、実際私たちが出した見積もりが机上における最悪のケースではないことがはっきりしてきた。その見積もりは、一番現実に起こりそうなシナリオだったのだ。」

 ファーガソン教授はこう付け加えた。「そのような措置(一番よく知られたもので言えば、大規模なソーシャル・ディスタンス)は、何ヶ月も実施しなければ意味がないのだ。たぶん、ワクチンが普及するまでの間ずっと。」


 ファーガソン教授は、Sage(新型ウイルス対策を策定している非常時科学諮問委員会)の役職を降りた。それは、今月初旬に、彼の手助けで政府が始めた対策であるロックダウン措置を自らが破ってしまった後のことだ。アントニオ・スターツ氏(上の写真)は、ファーガソン教授のアパートを訪問したのだ。英国民が「ステイ・ホーム」措置下にあるさなかに。

 もっと厳格なロックダウン措置をとる必要性を高めるきっかけになった研究が、大きな賞賛を受けている一方で、ファーガソン教授の研究に対する批判の声も、大きかった。



今の英国の合計死者数はどれくらいか?
 以下が、コロナウイルス関連の死者数を別の数え方で出した数字だ
「英国におけるCovid-19陽性患者の死者数」
現時点での合計 (5月16日午後5時の時点): 34,466人
これは、毎日政府が発表している死者数だ。これは、Covid-19検査を受けた後に、英国において病院や老人ホームや他の施設で亡くなった人の数だ。
この死者数は、英国の4つの国の保健省の報告によるもので、いつなくなったかは関係がない。

 日々この数字が変わるのは、この数え方は、ここ24時間で何人の死者が出たかを数えているのではないからだ。そうではなくて、最後に発表された時点から何人の死者が増えたかの数である。

 英国で正式に報告されたCovid-19による死者数
現時点での合計: 38,773人
この死者数は、死亡診断書にCovid-19のためという記載がある英国での死者数だ。Covid-19感染の疑いがある場合も含まれている。
 
 イギリス国家統計局(ONS)によると、死者数は、イングランドとウエールズで5月1日までに、35,044人だ。(調査は、5月9日まで行われた).
スコットランド国立公文書館が出した最新のデータによると、スコットランドでは、5月10日までに、Covid-19という記載のあった死亡診断書による死者数は、3,213人だった。

 これも、先週出された、北アイルランド統計調査局の最新のデータによると、北アイルランドでは、5月1日までに、Covid-19という記載のあった死亡診断書による死者数は、516人だった(この数には5月6日までの死者数も含まれている)。

 これらの数をトータルすると、今のところ英国内でCovid-19という記載のあった死亡診断書による死者数は、38,733人になる。

 英国におけるパンデミック時の過剰死者数
現時点での合計: 5万人以上
イギリス国家統計局(ONS)が出した最新のデータによると、3月21日から5月1日までに、イングランドとウエールズで出た死亡診断書の数は108,345例。

 これは、ここ5年間の平均よりも46,494例、多かった。これらの過剰死者数のうち、Covid-19関連では、33,257例(71.5%にあたる)だった。それ以外の過剰死者数(つまり、Covid-19関連ではない死者数)は、ロックダウン措置が始まったことに伴う大規模な変化が原因になったのかもしれない。たとえば、医者や病院に診察に行くことがおっくうになった人もいるし、長期間、家でいないといけなかったせいで、健康状態の悪化などもあっただろう。




 北西イングランドの元公衆衛生担当地域責任者ジョン・アシュトン教授は、何か「派閥的な匂いのする」研究小集団に任せて、広く科学者の意見を取り入れなかったと、英国政府を批判した。

 「あの人たちは、なかば神のような扱いを受けていた」と同教授は4月に発言していた。 「我々は科学的な見地から議論を進めているのに、この研究は、まるで宗教じみている。(モーセの十戒のような)山からもってきた石版のような扱いだ」

 Covid-19のモデルが出来たとき、そのモデルは、当時利用できる最良のデータを利用していた。それは、中国とイタリアでの流行のデータだ。そのときから、得られる情報は大きく変わっている。

 そのモデルが利用しているのは、推測だ。感染者の0.9%が死亡するというデータも含めて。

 ドイツや米国やスウェーデンやフィンランドの研究によれば、合計死者数はもっと低くなると予見している。すなわち死者数は、感染者の0.19~0.79%になると。

 オーストラリアの研究者たちは、世界での13例の研究結果の情報から、0.75%という数値を出している。

 ウーロンゴン大学とジェームス・クック大学が出したその数字は、ニューヨークから出された数字と一致している。ニューヨークでは、先月無作為の抗体検査が行われたが、人口が800万人の同市で、4分の1の人たちが感染したことが分かったが、それを分子にして、死者数の16,000を分母にして出した死者数の割合は、0.79%になる。

 インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が出した推測には、子どもも大人とおなじくらい感染を広げるというものもあった。しかし、この件に関しては、立証するにはデータが少なすぎる。

 オックスフォード大学EBM(エビデンス・ベースト・メディカル)センターのカール・へネガン教授とトム・ジェファーソン博士は、ロックダウン措置に疑問を投げかけている。というのも、もしかすると、ウイルスはすでに、予想以上に広範に拡がっているかもしれないからだ。

 オックスフォード大学の感染症研究所進化生態学チームによるモデリングでは、少なくとも、Covid-19は1月の中旬には英国に到達していたことを示唆している。

 そのチームの研究は、流行をどうとらえるかについて、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が使っていたモデリングとはかなり違う見解を示している。

 その研究は、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が発表したほんの1週間後に発表されたものだが、それによると、科学者たちが以前考えていた以上に英国にはコロナウイルスに感染した人がいるのではないか、ということだった。おそらく、人口の半分は感染しているのではないかとのことだった。

 オックスフォード大学の研究結果によれば、すでに英国は集団免疫を獲得している、なぜなら、Covid-19は最初の患者が診断される1~2ヶ月まえからすでに広まっていたからだ、ということになるだろう。

 集団免疫という対策法は英国政府の重臣たちに否定され、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学が示したモデルに基づいて、全規模のロックダウン措置へと変換された。

 「私が驚いているのは、インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のモデルのようなものが、無検査で受け入れられたことだ。」と語るのは、スネトラ・グプタ氏だ。理論疫学者で、オックスフォードで研究をリードしている彼女が、ファイナンシャル・タイムズ紙に語った。しかし、オックスフォード大学の研究結果が出て以来、政府が主導する研究においては、人口の半分近くが感染したという発表はどこからも出ていない。

 パトリック・ヴァランス卿は、英国政権の主任科学顧問をつとめているが、彼の最近の発言によれば、英国の4%とロンドンの10%がCovid-19の抗体を持っているようだ。
 
 その見積もりによれば、(2週間前に、英国本国で実施された抗体検査に基づいたものだが)英国のたった264万人しか感染していないことになる。


イングランドのトップの統計者によると、ここ2週間のどの日においても、人口の0.27%がコロナウイルスに感染しているとのことだ。人数でいうと、約14万8千人程度で、誤差の範囲は9万4千人~22万人2千人だそうだ。

 今のところ、感染レベルは、約0.27%だと推定されている。

 この調査結果は、一回目の国家統計局による民間世帯を対象にした無作為の公的な検査から出たものだ。10,705人のサンプルから、合計33人が、コロナウイルス陽性者と診断された。

 イングランドの副最高医療責任者のジョナサン・バンタム教授は、5月14日の首相官邸での経過報告会でこのデータは、地域における感染者数が少ないことを表している、と発言した。

 ファーガソン教授は、Sageの役職から降板した。今月初旬のことで、彼が導入に際して大きな手助けをしたロックダウン措置を、彼自身が破ったあとの事だ。

 ファーガソン教授が愛人のアントニア・スターツ氏を自身のロンドンのアパートに招いたのだ。英国市民は、家にいるよう言われていた時に。

 Covid-19対策チームの報道官は、こう語った。
「英国政府は、ある決定を行う際に、たった一つの疾病モデルしか使わないことは、これまでない。」

 「何度も繰り返し述べていることだか、ロックダウン措置を導入する決定は、科学者たちの根拠のある共通理解に基づいて行われた。様々な学術研究チームのモデリングが含まれていた。」

 「様々なモデリングを使用する複数のチームが、こう結論した。すなわち、極端なソーシャル・ディスタンス対策を取らなければ、パンデミックにより、国民保険サービス(NHS)は崩壊し、受け入れ難いくらい高い致死率になるだろう」と。

 「インペリアル・カレッジ・ロンドン大学の研究チーム内において、私たちは複雑な様々なレベルのいくつかのモデルを用いている。そのモデルがだす結果はすべて一定だ。私たちは開発を目的とした正式な学術チームや科学技術企業とともに、シュミレーションコードが指し示した検査や更なる要素についての研究に取り組んでいる。」

 「しかし、私たちは、明らかにイデオロギーに引きずられているような党派的な発言者からの見解は、数例であるが、排除している。」

 「疫学はコンピューター科学の一部門ではないし、ロックダウン措置に関わる結論は、数学的なモデリングから導き出されたものではない。その結論は、Covid-19は英国において感染者の致死率が0.5%を超える非常に感染しやすいウイルスであるという科学的な共通理解をもとに、導き出されたものだ。」

 ネイル・ファーガソン氏の「ロックダウン」愛人であるアントニア・スターツ氏が初めて公の目に晒された。2児の母である彼女が、政府のコロナ対策の助言者であるファーガソン氏との密会のため自転車で町を走って以来のことだ。

 アントニア・スタイル氏(38)は、ネイル・ファーガソン氏との密会が報じられてから初めて公の場に現れた。ロンドンの南西地区で、200万ポンドの自宅に帰ってくるところを撮影されたのだ。


ロックダウン措置中に、二度彼を訪問した。市民はソーシャル・ディスタンスを取るよう指導されていたのに。
• インペリアル・カレッジ・ロンドン大学教授のファーガソン教授は、それ以来、Sage委員会の役職を降板している。アントニア・スターツ氏が、ロックダウン措置中に最後に移動したのは、ロンドン市内を自転車で移動して、「法を破って」愛人のネイル・ファーガソン教授に会いに行った時だ。
 

 しかし、昨日(5月16日)、2人の恋愛が明らかになってから初めて、公に姿を見せた、2人の子どもの母で既婚者の彼女は、それほどどきどきしないミッションを遂行するよう決めたようだ。そう、ガーデンセンターに植木と肥料を買いに行ったのだ。
 
 少なくとも、今回は、国家の意を受けた行為だった。ドイツ出身の38歳の運動家である彼女の姿が撮影された。口に車の鍵をくわえて。ロンドンの南西部にある、科学者である夫クリストファー・ルーカス氏とともに済んでいる我が家に帰ってくるところだった。



 アントニア・スターツ氏(38)は、写真を撮られた。「ロックダウン教授」ネイル・ファーガソン氏との密会以来、始めてのことだった。

 ガーデンセンターは、政府が不要不急の店舗を閉鎖した後、再開することを許された最初の店舗だった。ファーガソン教授(51)は、ロックダウン措置中の先月、少なくとも二度、スターツ氏が彼の自宅を訪問することを許した。市民は、厳密なソーシャル・ディスタンスを取るよう指導されていたのに。

 ロックダウン措置を無視することは、罰金刑、さらには逮捕される可能性がある。しかし、スコットランドヤード(英国警察)は、ファーガソン教授の行いを「遺憾である」と批判はしたが、報道官は同教授が、Sage(パンデミックについて大臣たちにアドバイスする機関)から退いたことで「責任は取った」と語っている。



 ネイル・ファーガソン教授は、重臣たちにソーシャル・ディスタンスを守るという厳密な措置を取るよう説得することを支援したチームのリーダーだったのだが、既婚者である彼の愛人と逢い引きをしてその措置を自ら破った。

 彼女は、 科学者である夫クリストファー・ルーカス氏とともに住んでいるロンドン南西部にある200万ポンドの自宅に帰ってくるところを目撃された


 スターツ氏は、南ドイツのイスニー・イム・アルゴイ町で育ち、ベルリンにある大学に進み、東洋アフリカ研究学院(SOAS)でアジア政治学の修士号をとるためにロンドンにやってきた。その学院で夫が働いている。

 スターツ氏は、世界規模のネット上の活動ネットワークであるNGOのAvaazで働いている。Avaazというのは、ヨーロッパや中東やアジアのいくつかの言語で「声」という意味がある言葉であり、同NGOのミッションは、「我々が所有する世界と世界中の多くの人が望む世界とのギャップを埋める」ことである、としている。

 英国が隔離政策を取る二週間前に、スターツ氏は同僚とともに市民にメッセージを発した。「ステイ・ホーム!」

 みなさん、このグループが宣言している通り、「不必要な密接は避ける」べきですよね。

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Coding that led to lockdown was 'totally unreliable' and a 'buggy mess', say experts
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階級分断。新しいデータによると、英国の労働者階級のほぼ3分の2がコロナウイルス危機中、自宅で仕事ができない。

<記事原文>
Class divide: Nearly TWO-THIRDS of British working class unable to do jobs from home amid Covid-19 crisis, new data reveals

RT UKニュース 2020年5月13日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年5月20日



 新しい調査によると、Covid-19のパンデミックは、 英国の階級分断を明らかにしており、英国の労働者階級の家庭のほぼ3分の2が、仕事を家で出来ないことがわかった。一方、中流階級では、30パーセント以下だ。

 データ分析会社YouGovは、5月12日に英国政府がコロナウイルの流行に対応するために導入されたロックダウン措置が、どう英国の労働者階級に影響を与えているかに焦点をあてた調査結果を公表した。 このデータは、5月8日から11日まで、つまりソーシャル・ディスタンス措置が、緩和される直前に集められたものだ。

ALSO ON RT.COM

Men with blue-collar jobs are workers most at risk from Covid-19, says new study

 ボリス・ジョンソン政権は、依然として市民たちにできる限り自宅で働くよう指導しているが、YouGovが発表した数字を見れば、英国民のかなりの人々(約40パーセント)が、仕事を自宅に持ち帰れないことが分かった

 YouGovが出したデータで一番驚かされる結果のひとつは、労働者階級の家庭の65パーセントが、家で全く働いていないということだ。一方、中流階級の家庭では29パーセントだ。

 このYouGovが出した数字の前に、英国国家統計局(ONS)が5月初旬にある調査を公表している。ONSの調査によると、調査対象だったイングランドとウェールズの中で最も恵まれていない地域では、10万人につき55.1人の死者が出ている。一方、より裕福な地域ではその値は 25.3 人だ。

 さらに、英国人20人に1人が仕事を失ったという報告もある。これは、英国の労働人口の8パーセントにあたる。

ALSO ON RT.COM

Poorest in England MORE THAN TWICE as likely to die from Covid-19 as richest, new stats reveal

 5月13日(水)、英国人たちが、電車やバスでぎゅうぎゅう詰めになっている姿が見られた。ロックダウン措置が緩和されたことを受けてのことだ。これにはジョンソン首相のアドバイスもついていて、家で仕事が出来ない人たち(建設作業員や技師など)はそうすることが、もし「安全」というのであれば今の様に仕事場に出かけたら、というものだ。

農家が作物をつぶす一方で、フードバンクには長蛇の列が。狂った世の中で我々は生きている。


<記事原文 寺島先生推薦>
As farmers destroy their crops, the queues at food banks get longer. We’re living in an insane world

RT Op-ed
2020年4月17日
リサ・マッケンジー博士



Dr Lisa McKenzie is a working-class academic. She grew up in a coal-mining town in Nottinghamshire and became politicized through the 1984 miners’ strike with her family. At 31, she went to the University of Nottingham and did an undergraduate degree in sociology. Dr McKenzie lectures in sociology at the University of Durham and is the author of ‘Getting By: Estates, Class and Culture in Austerity Britain.’ She’s a political activist, writer and thinker. Follow her on Twitter @redrumlisa.

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年5月12日




 コロナウイルスの封鎖により、フードバンクを利用する飢えた人々の数は4倍になり、迫り来る経済の低迷により事態はさらに悪化するだろう。この状況にどう対処するか、やり方を変える必要がある。

 皆さんもそう思っておられるだろう。この前例のない危機の時代に、これも前例のない事だが、コミュニティも企業も政治家も、声を揃えて、「家にいよう」、「安全でいよう」、「お互い気にかけあおう」、「隣人に優しくしよう」「NHS(国民保健センター)を守ろう」と声をかけあっている。私たちは今までなかった、思いやりや公正さやお互いへの真の共感を見出しつつあるといってもいいかもしれない。


 もっと大切なことは、皆が気づき始めていることだ。社会のある一部の人たちへの支援や気配りがずっと欠けていたことに。コロナウイルスの危機に直面したおかげで、数週間であることを成し遂げてしまったように思える。我々の多くの仲間が何年もかけてデモ行進やキャンペーン活動や議論や闘争することで求め続けてきたこと。そう、より公正な社会だ。皆が大事にされて、誰一人取り残されず、さらには意図的に世間から除外されることのない社会だ。

 そんな時、私はある農民が、売れないという理由で自分が作った農作物をつぶしている動画を見た。 Covid-19によるロックダウンのせいで、フードバンクに頼らざるを得ない貧しい人達の数がどんどん増えている同じ時に。私は、未だに我々が狂った、不合理な世界で生きていることを実感している。お金が1番、そのずっと後ろの2番目に市民、そして労働者階級のコミュニティは一番後ろに回されている世界だ。



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 私は、2014年に、セント・アンズという名のノッティンガムにある15000人規模の強固なコミュニティのことを書いた本を著した。セント・アンズとは、広大な公共居住地で、私はそこで25年間過ごし、家族を育て、友人も家族もいた。セント・アンズは、強固な労働者階級のコミュニティのひとつだ。

 セント・アンズは、19世紀の中頃に労働者貧困層のための街として設立されたのが始まりだが、何世代にも渡って、安全と住居をノッティンガムで(というよりも国中で)もっとも貧しい人達に提供してきた。セント・アンズは、また、主流メディアからは、危険な地域であるとみなされ、麻薬や麻薬取引やシングルマザーやギャングの暴力に溢れた地域だと悪口を言われてきた。

 しかし、イメージとは違い、本当のところ、セント・アンズは、深みや愛や強さや想像力にあふれたコミュニティだ。地元の貧しい人達にとってのホームであるだけではなく、移民の人達にも常に住処を提供してきた。立ち寄っただけの人達もいたが、そのまま最後まで住みつく移民の人達も多かった。私が、自著『やり抜く、不況、階級、そして文化』で、このコミュニティのことを紹介したのは、このコミュニティを愛してきた人. 達のためだけではなく、見下げたり恐れたりしている人達のためでもある。

 今週、私はある緊急の電話をとてもふさぎ込んだ青年労働者から受けた。内容は、突然セント・アンズのフードバンクが閉鎖されたことだった。そのフードバンクは、地元の女性たちが、設立し、経営しているものだ。

 彼女達は、空腹な人であれば誰にでも食料を与える。ジョブセンターからの切符など必要ない。他所の多くのフードバンクなら見せろと言われるが。それに、ここは宗教団体とも関連はない。コミュニティによって、コミュニティのためだけにつくられた場所だ。

 数年前、私は映画監督で活動家、かのケン・ローチ氏にセント・アンズのフードバンクを紹介した。悲哀溢れる彼の映画『僕はダニエル・ブレイク』の考証のためだ。ローチ氏は、この地を訪問しボランティア達やこのフードバンクを利用しているコミュニティの人達と出会った。氏は、このセント・アンズの家族達との出会いを映画にも反映させた。そのことは、カンヌでこの映画が始めて上映された時、世界中にショックを与えた。「本当に英国にあんなレベルの貧困が存在するのか!」と。

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 貧困は、英国の生活において常に存在してきた。私は、そう発言することを恥ずかしいとは思わない。貧困は、貧困者たちに恥を与えている訳ではない。貧困を行き渡らせた国の政府と地方議会が恥ずかしく思うべきなのだ。貧困が存在するのは私たちが選挙で選んだ「公僕たち」が、多くの人達を苦しめることによって、少数のものたちが、利を得るシステムを運用しているからだ。彼ら公僕たちの目には、貧しい人達の苦しみなど映らない。

 Covid-19によるパンデミックは、このことをよりはっきり衆目にさらすことになっている。セント・アンズのフードバンクは一週間で約 50人の食料を提供している。ロックダウン措置のせいで、この数が4倍になり、一週間で200人になって、保存している食料がなくなり、閉鎖の瀬戸際に立たされている。

 彼女たちは、助力を頼めそうなところはすべて頼んだ。地元のノッティンガムの議会やその他の組織など。しかし、お役所仕事、党利党略政治、そして市民からかけ離れたところにいる政治家たちのやってくれたことは旧態依然だった。お金や資源を中央に集めてコントロールし、彼女たちが、資源を求めて飛びついても、手が届かないようなサイクルを作るだけだった。

 セント・アンズの女性達にはそんなエネルギーはなく、他のシステムを探そうとすれば、いちいちチェックボックスに「レ点」をいれなければならないような社会的ネットワークにアクセスする方法もなかった。彼女達は必死になって緊急の支援を必要としていた。それは、フードバンクを利用していた人達も同じだった。

 だから、彼女達は北に150マイル離れた私の新居に電話してきたのだ。藁にも縋るような思いで、前住人で自分のコミュニティについての著書があり、ひょっとして自分が話しかけられる人間を知っているかもしれないと考えてあなたが自分で電話をする場合を想像してみて欲しい。彼女達は、ネット上でフードバンクのための募金活動をすでに立ち上げていた。しかし、同じような私設の募金活動が国のあちこちで何百件も立ち上がっていることに、途方に暮れていた。同じ状態で、空腹を抱えた家族であふれかえり、必死に募金を募っていた。

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 助けを求めるという話になると、持っている人達なら、ウェブサイトを立ち上げて、マーケティングのことも理解して、それにつなげる事もできる。そんな人達は、政党ともつながりがあり、ツイッターのフォロワー数が多く、声が大きく、腕利きの人を知っている。そしてそれが貧しい人々を養うことになるケースであったとしても、最も力を持つ人々は、自分がそうする資格があると感じている。そしてそうするのと同様に、そのような問題について美徳を見せびらかすことは、自己満足に酔いしれることになるのだ。

 私は、そんな例なら何百も知っている。今の状況下だけの話ではない。「社会起業家」というものが存在し、彼らが中流階級の人達に、「貧しい人達を養う方法」や「貧しい人達を助ける」募金活動の立ち上げ方を教えたり助言したりしている。「Year Here」という東ロンドンにある団体は、特権階級の青年たちに文字通り1年をロンドンのイーストエンドで過ごさせる中で、彼ら自身が主に貧しい人を助けるための「社会起業」を立ち上げたる方法を助言している。

 この団体の近くに同じような「ソーシャル・アーク」という団体がある。この団体は、地元の労働者階級の人達によって運営されており、彼らが、労働者階級の青年たちと共に活動することで、青年たち自身が起業家になることを目的としている。

 セント・アンズからの電話を受けて、もちろん、私はやれることは全てやった。知人たち(その多くは労働者階級の人達)に電話をかけ、支援を依頼した。すると、世界中から反応があった。セント・アンズには24時間で7000ポンドの寄付が集まり、当面の間は、閉鎖せずにすむようになった。

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 それは始まった。しかし、これが、セント・アンズの人々のすべての問題を解決するわけではない。問題は、構造的で深い。あの人たちのシステムは、セント・アンズの人達を、家族や子供や母親や隣人として見ているわけではない。サービスを受け取る搾取の対象としてしか見ていない。–顔のない問題の一つとしてしか捉えられず、扱われていない。そして、その問題は、中央で、よりよい教育を受けた、より多くの力を持った、政治家または「社会起業家」としてのキャリアアップに野心をもつ人達が解決するのが一番だと思われている。

 今回の危機で、そんな人達が思いつくバンド・エイドのような救済策は、間違いなく賞賛の的になり、キャリアアップにつながり、良くやったと背中を叩かれるだろう。彼らがそのような策をスタートさせ、自分の正しさに酔っている中で、セント・アンズのフードバンクやソーシャル・アークは、かけらを拾い集めて、自分たちのコミュニティの壊れた生活を元に戻そうと取り組むだろう。

まるで親指の法則だ。助言者は、英国のコロナウイルスのための2m距離を取れという方針を科学もどきだと一蹴

<記事原文 寺島先生推薦>
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RT UKニュース

2020年4月25日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年5月16日



 英国市民たちは、期間が長くなれば、政府に言われた通りにはできなくなるだろう。というのも、ガイドラインは非常にめちゃくちゃで、役人たちがそう思わせようとしているほどには、科学的な根拠もないからだ。政府の助言者の一人はこう語った。

 そのひとつの例は、感染のリスクを減らすため、他の人々から2メートル距離を取れという指導だ。その指導は、「魔法のように、どこかに消えろということか?」とは、ロバート・ディングウォール教授の話だ。

 「2メートルという距離に科学的根拠は何もないです。親指の法則(目分量で大まかなやり方のこと)みたいなものです。「2メートルを決める際、その根拠となる厳密な科学論文みたいなものがあるから、というわけではないのです」。ディングウォール氏はBBCのラジオ4で、こう話した。流行中は、1メートルの距離を取るのが効果的だという実例はあるが、それさえも「屋内の研究室の実験で確かめられたこと」でしかない。


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 ディングウォール氏は、この件も他の多くの件と同じく、「科学もどき」であると、とらえており、「まるで見当違いの方向を指し示していて、何か意味のあることをしているとは思えない」と言っている。彼の懸念は、市民達を政府の助言通りに従わせるのは難しいだろうということだ。もし、その助言についての科学的根拠が疑問視されているのであれば。

 「我々は、以下の3点に被害を与えることなしで(ソーシャルディスタンスという措置)を維持できないだろう。
①社会に対する被害
②経済に対する被害
③市民に与える肉体的かつ精神的な被害」。

 同氏は、こう語った。

「私が思うに、いくつかの真の根拠がない措置を遵守させるということは、かなり難しいことになるだろう」

 このインタビューは、4月25日にオンエアされたが、それは、ダウニング街10番地(英国首相官邸)が、ボリス・ジョンソン首相の主席顧問であるドミニク・カミングス氏のSAGE(緊急事態科学諮問グループ)に関するスキャンダルに取りかかる前のことだった。カミングス氏と、あるデータ研究家(その研究家は、英国のEU離脱を問う国民投票の際、カミング氏とともに、「離脱に投票しよう」キャンペーンに取り組んでいた)が、すでに1月からSAGEの会議に数回出席していたというスキャンダルだ。ガーディアン紙のすっぱ抜きだ。


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 政治の息のかかった人物が、会員が非公開であり、純粋に科学的見地からの助言を行うものとされている会議に出席したということは、この会が、英国がCovid-19への対処法を決める際にどんな助言を行ったかについて、やっかいな疑念を浮かび上がらせることになった。英国首相官邸によれば、カミング氏と彼の同伴者であるベン・ワーナー氏は、実際SAGEの会議には行ったが、議論に参加はしなかったとのことだった。これは、新聞報道が示唆した内容とは逆の話だ。

 ディングウォール氏は、SAGEに情報を提供する機関であるNERVTAG(新型呼吸器系ウイルス脅威助言者グループ)のメンバーだが、カミング氏のスキャンダルが明らかになる前に、「ラジオ4」に出演していた。彼は、SAGEの メンバーが匿名であることについて疑問を呈し、そのことが、SAGEの科学的専門性の保障を難しくしていると語っていた。

 「SAGEの問題については、色々な声が聞こえてきます。著名な科学者たちは、自分はどの分野においても専門家であると思っているという傾向があることは否めません」。ディングウォール氏は、こう説明した。

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