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キューバは感染蔓延の最終段階に入った

<記事原文 寺島先生推薦>Cuba in the Last Stretch of the Pandemic

Socialist Project 2020年7月12日

フェルナルド・ラブズバーグ

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

 2020年9月5日

はじめに
 以下の記事はフェルナンド・ラブズバーグ氏による記事である。元記事はサルバドリアン・デジタルのディリーニュースサイトコントラパントに6月24日に掲載された。本記事は「バレット欄」の担当者がスペイン語から翻訳し、少し注釈も付け加えたものである。

 考慮しておいて欲しいのは、ラブズバーグ氏の記事が初めて公表されてからすでに2週間たっており、その間にも重大な変化が起こっているということである。

記事の要点
・このウイルスに対するキューバの努力は目を見張るような結果を出している。7月7日、新型コロナウイルスによる死者が11日連続で一人も出なかった。7月7日時点で、キューバでのウイルス感染例はたったの2399例で、うち感染した2242名はすでに快復している。死者数はたったの86名だ。
・強調されるべきことは、北米や西欧の裕福な国々で見られたような医療従事者の死亡は、キューバでは一件もなかったことだ。医師だけではなく床掃除の仕事をしている人を含めても、だ。
・キューバは警戒を緩めてはいない。キューバの最終目標はウイルスを国中から根こそぎにすることだ。ラブズバーグ氏が記事で書いているウイルスに対する積極的な取り組みは、今も続いている。以前との違いは、今ウイルスは後退しているが、ウイルスに対する対策はより効果的になっているというところだ。しかしながら、ウイルスはハバナ州ではしつこく残っている。首都ハバナは特にそうだ。同地方にはキューバの感染例のうち57%が存在し、コロナウイルスによる死者の半分は首都ハバナから出ている。
・社会や経済をもとにもどすために、注意深い取り組みが進められている。そのために客観的な指標が、3段階にわけて導入されている。州や地域では、この段階に応じて感染流行に対応するよう取り組まれている。6月18日、15ある州のうち13州が、第1段階に入ったことが公式に発表された。マタンサス州も数日後そうなるだろう。7月3日には、ハバナ州が第1段階に入った。そして、マタンサス州を除く残りすべての州が第2段階に入った。
・州間の交通の行き来はまだ止められているが、都市間の公的交通機関は再開されている。広大な面積を持つハバナ市においては、郊外の交通機関を再開することは経済活動や社会生活において重要なことであり、現段階では乗り越えるべき難しい課題がある。交通機関の許容量には限りがあり、混雑をさけるため特別な配慮が不可欠であり、バス社内やバス停において社会的距離を保つことやマスクを着用することが強制されている。何よりも大切なのは、人々に責任ある行動をとってもらうよう説得することである。
・キューバは外国からの観光客を迎え入れはじめている。これはラブズバーグ氏の説明による。
・キューバによる世界での医療活動は、感染蔓延時において非常に力強く行われた。その医療活動は世界から広く注目を集め、また敬意をもって迎えられた。キューバのヘンリー・リーバ救護隊をノーベル平和賞に推薦しようという動きが世界的に進行中だ。誓願書に署名した人々の中には、ノーベル平和賞受賞者であるアドルフォ・ペレス・エスキベル氏も含まれている。他にも元エクアドル大統領のラファエル・コレア氏。俳優のダニー・グローヴァー氏やマーク・ラファロ氏。作家のアリス・やウオーカー氏。ノーム・チョムスキー氏とナンシー・モレホン氏。映画制作者のオリバー・ストーン氏やペトラ・コスタ氏。さらにはキューバのシンガーソングライターであるシルビオ・ロドリゲス氏がいる。現時点で、「キューバの活動についてのカナダのネットワーク募金団体」は、4万5千ドルの募金を集めており、キューバが世界に派遣している流行蔓延と闘う救護隊を支援している。



キューバは感染蔓延の最終段階に入った

フェルナンド・ラブズバーグ

 キューバはコロナウイルスの隔離政策をあとほんの数日で終わらせる。ハバナ州は例外だ。ハバナ州以外のすべての州では感染例が出ておらず新しい通常生活に向かって動き始めた。首都ハバナではもうあと2、3週間待たないといけない。まだ一日平均1~10の新しい感染があり、新型コロナウイルスに苦しんでいる人が約100人いるからだ。

 キューバ政府がとった対策は大成功を収めている。この島国では、ウイルスに感染した例がたったの2319件で、そのうち2130人が快復、死者は85人という結果でコロナ危機を乗り切っている。[編集部より ほぼ100名は今でも治療中である] 。キューバ政府の医療体制は、多数の犠牲者が出ることを見越して準備をしていたのだが、実際は最悪の危機的状況においても必要となる病院施設の稼働率は60%で済んだ。

 現時点で地方や州間の交通機関は再開しているがハバナ州は例外だ。ホテルもキューバに休暇に来る人々のため、営業を再開している。海外からの観光客も7月1日からの受け入れ再開が計画されている。しかし観光客が訪問できるのは本島に近接した、空港がある島[珊瑚礁の島であるケイズ諸島]だけである。このリゾート地を訪れるすべての観光客は新型コロナウイルスの検査を受けることになっているし、同地で働く従業員も同じだ。観光客やホテルの従業員たちは、ケイズ諸島を離れたり地元の人と接触をもったりすることは許されないことになっている。

キューバの対策

 隔離政策を基本とするキューバの流行蔓延に対する対応は徐々に進められた。最初は国境封鎖措置や休校措置をとることが遅れていることを批判するキューバ国民もいた。しかし全面的な封鎖措置が実施されたのちは、外国への渡航は完全に止められた。キューバに上陸した旅客機は、キューバに救急医療救援を要請した国が送った旅客機だけだった。このような旅客機には、救援先から戻ってきたキューバの医療チームが搭乗していた。それ以外の通常航空に関しては、政府が期限を決めて、その期限の後にはだれも国外渡航できないようにした。他国に在住していてキューバに帰国していた7000人程度の人々と5000人程度の外国人は、キューバに残りキューバで流行蔓延をのりきることを決めた。

 政府は全ての州間や郊外の交通機関を停止した。すべての乗り物は医療従事者やその他の必要最低限の人員の輸送にだけ使用された。警察は街を監視し、マスクの着用を強制したり、人が集まっていたら解散させたり、店の外で人々が列を作っている時に人と人との間で必要な距離をとらせたりした。この食べ物を買うための列にどう対処するかが、健康上の大きな懸念の一つだった。[編集部より 基本的な食品が深刻に足らなくなるのはキューバでよくあることだ。食料が届いたときに店の前で長い列ができることも]。

 普段は化学兵器や生物兵器に対応するよう準備している軍の部隊は、タンクローリーにポンプを取り付け、街中に塩素をまいた。ウイルスが拡がるのを防ぐために、何千もの兵士が感染の進んでいる地域から人が出ていかないよう人の流れを阻止していた。感染者がほとんどいない地域から来ている人々だけが、感染地域に入ることが許された。[編集部より 感染状況に応じて、地域レベルでの隔離措置はしばしば行われた。感染がおさまるのにあわせて、その措置は緩和された]

 税金、電気料金、水道料金、ガス料金、電話料金、インターネット使用料金の支払いは先延ばしされた。企業の9割を所有しているキューバ政府が、流行蔓延のために先延ばしされたそのような料金を負担した。福祉事業従事者たちが食料を買って一人暮らしのお年寄りに届けたので、お年寄りたちは街に買い物に出なくてよくなった。レストランは、持ち帰りの食事を販売した。

 公的な医療関係者が、ウイルス保有者を認知したときは、感染源の可能性のある人々や、感染者が感染後接触した人々を調査した。その過程で特定された人々はすべて感染の疑いありとされた。特別な治療をうけるために隔離場所に隔離された人もいた。また、自宅で14日間隔離され、近所の人々から見守ってもらうような措置を取られた人もいた。医師たちは毎日往診した。どんなに小さな症状であっても病院に移送し、ウイルス検査を受けさせた。いまでも毎日2000件程度の検査が行われている。このような体制のおかげで、多数の無症状の人たち(そのような人たちが流行蔓延において一番危険だといわれている)を検知することが可能となった。同時に、キューバ中の家を回る検査が実施された。医師や看護士、医学や看護学を学ぶ学生や口腔専門医たちが各家庭を訪問し、症状が出ている家族がいないか調べて回った。まさに今朝方も、ある学生が私の家に立ち寄ってこう質問した。「みなさんお元気ですか?風邪や熱が出ている人はいませんか?」厚生大臣ホセ・アンへル・ポルタル博士は、この方策についてこう説明している。「ウイルスが出るのを待っている訳ではありません。ウイルスを追い出し、探し出すための方策です」

 情報はキューバでは一番不足しているものの一つだったが、今回はかつてないほど民衆に情報が知れ渡るようになった。それは、毎朝9時に公衆衛生疫学長フランシスコ・ドゥラン博士が国営テレビで報告を行い、前日の統計結果を知らせたからだ。キューバ国民たちはそのおかげで、病状を観察されている人が何人いるのか、検査は何度行われたのか、深刻で致命的な病状にある病人は何人いるか、ここ24時間で何人が亡くなったかを知ることができている。

キューバ国民のDNAには危機管理が備わっている

 キューバは小国で人口も少なく資源も不足しているが、感染蔓延への対策では、世界でもっとも成功した国の一つだ。

 キューバが成功した秘訣のひとつは、キューバは米国の攻撃に対抗してきた60年の歴史があることだ。キューバ国民は危機の中で生活することに慣れているのだ。国民の4分の3が米国の経済封鎖の影響に苦しめられてきた。キューバには食料提供手帳を配布するという仕組みがある。その仕組みのおかげで物品を平等に配分することができる。キューバの民間防衛体制を使えば数時間で何十万人もの人を動員することができる。


 キューバでは統治者と国民は、いざというときこそ、より効果的により素早く機能する。それは危機を乗り越えるために、政治中枢でものごとを決定し、国中の資源や人材の動員が必要となるようなときだ。そんなときには、国中が戦時体制を取る。命令に疑問を挟むものはいない。市民の自己統制が活性化され、不審者は慎重に観察される。コロナ危機の間は、付加的な措置が取られた。たとえば、ウイルスを保有していると診断された人と接触した人々の追跡、必要な際は街や近隣地の隔離、感染者が数名いる特別な居住地区での強制的な治療、さらにはブロック単位での健康状態の包括的な警戒などだ。
何よりもキューバには信頼できる医療体系がある。
 
 すべての市民に例外なく行き渡る医療体系だ。1100万人の住民に対して85000人の看護士と95000人の医師がいる。スペインとくらべて一人当たりの医療従事者の数は3倍だ。全てあわせるとキューバの医療体系は50万人以上の医療従事者で支えられている。その中には医療技術者や口腔専門医も含まれている(というのも口腔治療も無料だからだ)。私企業が薬品産業を運営することは禁じられているし、地域の病院や総合病院や個人病院、医療に関する人材や資源もすべて国の所有物となっている。

熟練した医師たち

 キューバの医師は感染蔓延に対応する豊富な経験を持っている。キューバに駐在しているキューバ国際医療派遣団は、様々な国であらゆる種類の疾病に取り組んできた。彼らの医療業務の例をあげると、アフリカでのエボラ熱に対して派遣された業務、ブラジルで8000人の医師が活動した業務、世界保健機関(WHO)と協同した業務などがある。そしてWHOとはキューバは今でも親密な協働関係を維持している。

 キューバで最初の感染者が見つかる数週間前から、キューバの専門医たちはすでにWHOによるコロナウイルスとどう闘うかの研修を受けていた。1月には、最初のキューバの医師たちが中国に入り状況を研究した。2500人程度の団員からなる20団以上のキューバの医療団が他国からの支援要請に応じてきた。今も彼らはアフリカやラテンアメリカやカリブ海諸国やイタリアやアンドラで活動中だ。

 キューバが果たすべき使命を遂行することは特に困難を極めた。というのも、流行蔓延期間にトランプ政権は、キューバと交易しようとする国々に対する圧力を増していたからだ。米国は寄贈された医療用品や医療器具がキューバに届くことさえ遮ろうとしていた。たとえば、米国はコロンビアの航空会社アビアンカ航空に金銭的な制裁を加えると警告した。そのため、同社は中国からハバナに届けられた医療器具やマスクの輸送契約を解除せざるを得なくなった。その医療用品は中国の企業家から寄贈されたものだった。さらに米国政府は、企業がキューバに人工呼吸器を売れなくするよう介入してきている。

 米国政府は、各国が医療の提供を求めてキューバを訪問することを思いとどまらせようとあれこれと画策している。米国政府はキューバを訪問しようという国々に制裁を課すことを認める法律を準備している。米国政府は、これはキューバ経済に対する対抗策だということを理解している。というのも医療関係の売り上げがキューバの外貨収入の75%を占めているからだ。米国からの圧力にも負けず、キューバの医療団はいま60カ国以上で活動しており、その数はさらに増え続けるだろう。たとえば、アラブ首長国連邦はキューバに恒久的な医療援助を要請したばかりだ。




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「アメリカよ、目を覚ませ!」コンピューターウイルス対策ソフトウェアの巨匠ジョン・マカフィーが米国メディアの反キューバ喧伝を一蹴

<記事原文 寺島先生推薦>
Wake up, America’: John McAfee hits out at anti-Cuba propaganda in US media

RT USニュース 2019年 6月30日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年8月30日



 コンピュータープログラミングの巨匠ジョン・マカフィー氏がキューバで食料品の買い物に出かけた際、米国民に伝えたいことができたようだ。そう、米国でメディアが流すニュースをただ受け止めるだけの米国民にメディアがキューバという国をどう描いているかを伝えたくなったようだ。


 米国の大手メディアによるニュースの中では、1953年以来ずっとキューバのことについて良いことはなにも伝えられないできた。このようなキューバの悪い面だけをただただ流し続けてきたメディアに嫌気がさした73歳のビジネスマンのマカフィー氏は、以下のツイッターでいくつかのこれまで流されてきた不正確な事実を指摘した。先週の土曜日に食料品を買い出しにでかけた際に見かけたことについてだった。
 
 「米国政府の宣伝によるウォール・ストリート・ジャーナル誌からの情報のせいで、我々はキューバの人たちは飢えていて、ネズミを食料にし、食料を求めて今にも暴動が起きそうだと聞かされてきた」。マカフィー氏は先週の土曜日の夜、こう呟いた。「私は今日あちこちに買い物に出かけたが、食料品を売っている屋台はどこも食べ物で溢れていた。アメリカ国民よ、目を覚ませ!」



 コンピューターウイルスに対抗するソフトウェアの発明者であるマカフィー氏は、ツイートとともに数枚の画像を添付した。その画像にはたくさんの食料品店の棚が新鮮な果物や野菜でいっぱいの様子がうつっていた。 

ALSO ON RT.COM

I’ll f**king bury you!’ McAfee vows to expose corrupt US officials & CIA agents if ‘disappeared’

 マカフィー氏は現在バハマ在住だが、それはアメリカ合衆国内歳入庁から税金逃れをしていると追求されていることから逃れるためだと言われている。今年(2019年)初旬、仮想通貨の伝道者である同氏は米国の大統領選に「亡命中の身で」出馬することを表明している。

パンデミック時におけるキューバへの細菌戦争


<記事原文 寺島先生推薦>
Bacteriological War against Cuba in Time of Pandemic


Cubasi 2020年6月10日
<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ



 1964年6月1日、フィデル・カストロ司令官は、米国政府によるキューバ人に対する細菌兵器について、その使用を公式に非難した。米国はこれを否定し、それらの主張をいつものように無視し、根拠のないものとする従来の方法を始めた。

 フィデルが強い光を当てたのは、北米のどの政権の際にも行われた半世紀以上にわたる細菌攻撃の始まりが何であったかだ。その攻撃は、キューバ人民や経済、そして革命指導者、他の高位指導者を標的として行われ、その結果、多くのキューバ人の生命と巨大な富や資源が失われた。

 キューバに対する一連の細菌戦争(その細菌戦争は、歴史上最も長いものだ)の重要な側面が、1975年の中央情報局(CIA)による違法行為についての連邦上院委員会調査結果やその他の文書が公開された際明らかになった。これらの文書は、その細菌戦での疑念の物質の洗浄・隠滅について1964年にフィデルが開始した申し立てに歴史的な根拠を与えるものとなった。

 1975年の米国の文書公開によって初めて分かったことであるが、フィデルの告発に先立つ2年前に、キューバの指導者であるフィデル自身がCIAの標的となり始めた。その手段は、フィデルが着用する予定だったダイビングスーツを結核菌と真菌腫で汚染するというものであった。その真菌腫とは、感染者の体組織を徐々に分解し激しい苦痛の中で死に至らしめるものであった。

 致命的なバクテリアで汚染されたタバコをフィデルに送ったり、痕跡を残さないように特別に製造されたシアン化物の錠剤で彼を毒殺しようとする試みもあった。

 プラヤ・ジロンでの敗北後、これは何年も後に公開されたことだが、ワシントンはいわゆるマングース作戦で「生物兵器または化学兵器による作物破壊、および1962年11月の次期議会選挙前に政治体制を変える」ために、キューバ島に直接侵入する状況をつくり復讐する計画を立てた。

 この計画を続行するために、実際に全ての作物は汚染され、全ての家畜および家禽はCIAの研究所で準備された害虫や病気におかされた。

 1970年代と1980年代には、キューバ国民は主に出血性結膜炎、赤痢、デング熱02型の影響を受け、1980年代には子供を含めて158人の死者を出した。これは、北米生物テロによるキューバ国民への最悪の被害となった。
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 ソ連と社会主義陣営の消滅後、米国の特別軍務機関とキューバの親アメリカ系右派は、キューバの被りつつある困難な経済状況の中で飢餓と絶望を悪化させる好機が来たと考え、作物、動物を汚染する努力を続け、サンティアゴ・デ・クーバでのデング出血熱の大発生が他の行動とともに計画された。

 我々の国は、人類のほとんどと同様に、最近の数世紀で最も危険なパンデミックと見なされているCovid-19に直面しているが、そのような状況下で米国は、我々が、スイスの医薬品を確保したり、人工呼吸器の供給を受けたりすることを妨げることを目的とした行動をとっている。このようなものは、深刻な病気の患者の生存には必要不可欠なものであるのに。

 このように、ホワイトハウスは、現在の衛生状況を予期しない味方として、キューバ人に死と苦痛を間接的に引き起こし、権力の及ぶ範囲であらゆる手立てを使い、キューバが人命を救うための基本的な資源を手に入れることを妨げ、様々な方法や形態でキューバに対する戦争を続行している。

流行を抑えることにより、キューバは徐々に回復しつつある

<記事原文 寺島先生推薦>Cuba begins gradual recovery process by keeping the epidemic under control

CubaSi 2020年6月11日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年6月18日


 キューバは、国内におけるCovid-19の流行を抑えることによって成し遂げられた回復の第1段階に入る準備を行っている。「この結果は、ウイルスとの対決に積極的に関わってきたすべての機関と人々の努力の成果です。」

 これは、臨時閣僚会議でのミゲル・ディアス=カネル大統領の発言だ。その閣僚会議は、マヌエル・マレロ・クルス首相が議長を務めているのだが、その場でキューバの回復に向けた第1段階の中の3つの局面が示された。

 グランマ紙によると、キューバ政府のもっとも重要な人物たちが集まったこの会議は、キューバ共産党中央委員会政治局の会議を受けたものだった。その政治局会議の議長は、第一書記であるラウル・カストロ将軍であり、その会議では「我々が実行すべき対策が承認された」とのことだった。

 ディアス=カネル大統領が思い起こさせたのは「流行に対するこの対策法が作成されたが、これには二つの段階がある。一つ目は、まさにCovid-19後の回復であり、その意図は、最大限もとの通常に戻ることである」ということだった。

 その数日後、大統領はこう付け加えた。「次の段階に進むとき、すべての対策や行動が準備万端で、導入されている必要がある」と。

 キューバ共和国のカネル大統領は、キューバで流行が押さえ込まれている方向にあることにも言及し、その中でこう発言した。「医療機関においては、入院する人が退院する人よりも少ない状況にまで戻ってきた。1日における症状が出ている件数も陽性患者の件数も減ってきている」。

 このことに付け加えて、治療の手順が改善されていることも言及された。その手順の改善は、専門家による基準によるものであり、キューバの生物科学技術や薬品産業の世界中での経験や貢献に基づくものだ。おかげで、私たちは病気を抑えることができているのだ。ここ11日間、Covid-19による死者を嘆くことはなくなっているし、深刻で命に関わるような症状は出ていない。

キューバはcovid-19と戦うため国際的な協力を要請

<記事原文 寺島先生推薦>Cuba Calls for International Cooperation to Combat COVID-19





テレスール 英語版 2020年4月16日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年6月11日

 

 キューバの外務省は、今週、COVID-19の大流行と戦うために結集するよう国際社会に呼びかける手紙を出した。

 COVID19の影響は、すでに測定可能であり、将来的にはより正しく評価できるだろう。それは、驚くべき数の感染者や、容認できないほどの死者数や、世界経済、生産、貿易、雇用および何百万人もの人々の個人所得へ与えた疑いのない損害があったからこそできることだ。

 今回の問題は、医療問題という範囲を優に超えている。パンデミックが発生し、拡がっていったのは、すでに以前から国の内外で起こっていた経済の破綻や社会の非平等性によって示されていたシナリオの進行中のことだった。かつてないほど、移民や難民があふれ、外国人嫌いや人種差別が再び起こっている。科学や技術の進歩は、特に医療面において目覚ましく起こっているのだが、大多数の人々の福祉や健康的な生活を守るためというよりは薬剤産業や医療の商業化に焦点が置かれている。

  Covid-19が到来したのは、生産と消費のさまざまなパターンで負荷がかかりすぎた世界であり、とりわけ高度に産業が進んだ国々や発展途上国のエリートたちの間でそうだった。そんなパターンはこの地球上に生息する生命が依存している有限の自然資源とは相容れないものであり、持続不可能だ。Covid-19の最初の感染者が確認される前に、世界中で、8億2000万人が空腹で、22億人が新鮮な水を得られる方法がなく、42億人が清潔な衛生環境を得られず、そして30・手を洗う基本的な設備すら欠いていた。

 このシナリオは、世界中で、1年間67億ドルが広告費として使われていて、1兆8000億ドルもの軍事費が使われているという事実を考えると、余計に許容し難くなる。そんな軍事費は、covid-19の脅威には、何の役にもたたない。このウイルスで、すでに何万人もの人々の生命が奪われているのに。ウイルスは差別しない。お金持ちと貧者を区別しない。

 しかし、ウイルスの影響は、一番脆弱で、一番稼ぎが少ない人たちには、より大きなものとなる。貧しく発展途上の国々や、先進国の大都市の貧民街の人たちには。そんな影響が特に感じられるのは、新自由主義政策や社会への援助が削られる政策の下で、国家による公共福祉の受け入れ態勢が、限られている地域においてだ。

 Covid-19によってより多くの生命が奪われている地域は、政府による公共医療の予算が削られている地域だ。そのせいで、そんな地域ではより深刻な経済危機が引き起こされている。仕事をなくしたり、ビジネスを閉鎖せざるを得なくなったり、個人や家族の収入の劇的な減少に苦しんだりしている人々を、国家がほとんど援助しなかったり、援助する方法を持たない地域だ。最も進んだ先進国で死者数が一番多いのは貧者や移民者であり、米国では特にアフリカ系アメリカ人やラテン系の人たちの死者数が多い。

 なおその上に、国際社会がこの世界的な脅威に対応しなければならない中で、世界でいちばん大きな軍、経済、技術や交渉能力をもつ国が、以下のような外交政策をもっているのだ。すなわち、対立や分断や極端な愛国主義や自民族至上主義や人種差別を煽ったり進めたりしようとする政策だ。



 Covid-19に対する世界規模での取り組みの協力を促進し、特に国連(UN)や世界保健機関(WHO)などの機関がリーダーシップをとる必要がある時なのに、今の米国政府は、多国間での協調関係を攻撃し、世界が認めている機関であるWHOのリーダーシップを不適格なものとみなそうとしている。

 米国はさらに、考えが狭い戦略に固執して、この状況で利を得ようと、米国は支配力を増そうとし、米国と意見が合わない国々を攻撃している。そのような例をいくつか挙げると、

①最近のベネズエラ共和国に対する激しい軍による脅迫

②4月月14日の米国大統領による発表。その日は、4月14日~18日にかけて祝われている、パン・アメリカン・デー(北米や南米諸国の政治的経済的連携を祝う日)期間中であった。この米大統領による発表は、ベネズエラやニカラグアやキューバに対する、モンロー・ドクトリンの影響を受けた新植民地主義的な考えのもとでの発表であった。このことは汎アメリカ会議のことを思い起こさせるものだ。その会議は今から130年前に、キューバの革命家ホセ・マルティ氏により糾弾されていた。

 同じ時期に、(といっても1961年のことだが)ピッグス湾事件が起こっている。もう一つの米国による間違った戦略の例をあげると、他国を支援しようとCovid-19に対する戦いへの協力を要請しているキューバの私心をすてた取り組みに対する道義なき執拗な攻撃だ。

 協力を推進したり共同で対応したりすることはしないで、米国国務省のトップの役人たちが時間を割いてやっているのは、パンデミックのドラマを眼前に突きつけられ、自国の主権を行使してキューバに支援を求めようと決定している各国政府を脅すような声明を発表することだ。米国政府の役人たちは、悪いと知りながら罪を犯している。パンデミックの最中に、キューバの国際協力を攻撃し、人類普遍の権利である医療福祉サービスを何百万人もの人々から奪おうとしている。現在進行中の危機の大きさから考えれば、私たちは、協力し、政治的違いを乗り越えて連帯していくしかない。ウイルスは国境もイデオロギーの違いも知らない。ウイルスは、全ての人の命を脅かすのだから、私たちすべてがウイルスに対してどう戦うかが大事になってくる。

 

 どんな国も、自国が十分大きく、裕福で、力強いので、自分で自国を守れると考えて、自国のことだけ考えて振る舞い、他国の努力や困難を無視するべきではない。貴重で信頼の置ける情報を共有したり供給したりすることは喫緊の課題だ。以下のようなことを段階的に導入していかなければならない。

①生産の調整

②医療機器や個人用防具(PPE)や薬品の分配

しかも、公平性を保った上で、だ。資源が他国よりも行き渡っている国々は、パンデミックに対処する準備が一番出来ていないもっとも影響を受けている国々と資源を共有するべきだ。

 

 これは、キューバのやり方だ。自然資源の限られた国であり、長年暴力的な経済封鎖を受けてきた小さな国家の慎ましやかな貢献。何十年間も時間をかけて、私たちは、医療分野において国際的な協力を発展させる経験を少しずつ積んできた。おかげで、世界保健機関や対象国からは、寛大な国であるという評価をもらっている。ここ数週間で、私たちは協力の要請に対応しているが、その対応は、政治体制が同じであるか、経済的に利益が出るかなどを考えることなしに行ってきたことだ。  

 今までのところ、21の職業医療チームが国家及び地方の業務に取り組むべく20カ国に派遣されている。これらのチームは、すでに60カ国に派遣されていた医療協力チームに加わり、チームを強化することになっている。現在、以前から活動していた医療チームは、サービスを提供していた国々で、Covid-19対策の取り組みに従事している。私たちは、キューバで生産された薬品も共有している。その薬品は、この病気の予防や治療に効果があると実験で証明されている。加えて、私たちの医療スタッフは、テレビ電話を通じて、いくつかの国々の患者たちや患者のグループに対する治療法についての相談や話し合いに、キューバから参加している。

 これら全ての活動は、キューバ国民を守るという責任を脇に置いて行われているわけではない。その責任は、米国による経済的、商業的、金融的な封鎖のせいで、多くのものが限られている中でも、厳密に満たされている。興味のある方は、この主張を支持するデータを見つけるかもしれない。このデータは、公開されている。慎みの心がある人ならだれでも、 以下のことを理解するだろう。封鎖はキューバに対して大きな抑圧をかけており、封鎖のせいで医療システムを支える材料や機器や、とくにこのパンデミックの対応として必要なものが入ってくる保証がないのだ。

 最近の例では、中国からの救援物資がキューバに入港できなかった。その理由は、輸送業者が米国の封鎖のせいで禁輸になっていると主張したからだ。この件に関して、米国国務省のトップは、厚かましくも、「米国はキューバへ薬品や医療器具を輸出している」と発言した。しかしながら、米国はこんな嘘話を支持するような二国間の一つの取引も挙げることが出来なかった。こんなことは、常識であり、広く世間に受け入れられていることだ。そう、経済封鎖が、キューバの発展や成功やキューバ市民のよりよい暮らしを妨げてきた一番の障害物であることは。

 この厳しい現実は、米国政府の頑強で攻撃的な振る舞いだけから引き起こされたものであり、こんなことで、私たちは援助や連帯を進めていくことをやめたりはしない。私たちはどんな人々に対しても協力を惜しまない。もし必要であれば、キューバに大きな損害をもたらしてきた国に対しても、だ。キューバが理解しているのは、今は、協力と連帯が必要な時だということだ。キューバが追い求めているのは、政治的に偏りのない国際的な努力であり、その努力が

①科学研究の結果

②この病気を予防するいくつかの国々での実験

③もっとも脆弱な人々の保護

④パンデミックの期間を短くし、亡くなる人々の数を減らすのに貢献するような社会的な行動の実践

を発展させ共有することに向けることである。キューバは、国連のリーダー的役割や世界保健機関が不可欠な機関であることを強く信じている。私たちがともに行動すれば、ウイルスの広まりは抑えることができる。より、早くコストがかからないやり方で。

 その後で、私たちはパンデミックのせいで起こっている経済や社会の危機と対応しなければいけない。この危機は、これまで誰も予見したことのないような規模の危機だ。しかし、私たちはそんな日が来るのを待っているわけにはいかない。今回のパンデミックで最初の命が奪われる前から積み重なっていた問題や脅威に対処することになる。発展途上の国々が、高度工業国ではたいていの人に行き渡っている科学技術、とくに医療分野における科学技術へのアクセスが保証されないとしたら。そして、高度工業国が無私で何の障害もないやり方で共有しないとしたら、世界の大多数の人たちはますます相互接続の度合いを深める世界において今と同じくらい、いやそれ以上に危機的な状況に晒されることになるだろう。


 もし、発展途上の国々に対して政治的に、高圧的な経済措置が取られることがなくならないなら、発展途上の国々が、負担が重く支払いが不可能な外国からの借金を免除してもらえず、国際的な金融機関による無慈悲な監視の目からも自由にされないのならば、「この先、我々の世界はよりよい場所になり、経済格差や社会的地位の格差にも上手く対応する」という風には思えない。パンデミックがない社会であっても、毎年何百万人もの人が亡くなり、その中には子どもたちや女性たちやお年寄りたちも含まれているのだから。国際的な平和や安全に対する脅威が実在し、いくつかの国に対して不断に攻撃を仕掛けることがその脅威をさらに悪化させた。パンデミックの最終的な行き着く先が、もう少しだけ安全でまともな世界になるとはほとんど考えられない。もし、各国政府を代表する国際社会が、今までは解決することが難しいとわかっている決定に同意したり、受け入れたりするよう前進しない限りは。同様に、今後浮上してくる問題は、次のパンデミックに対処するに当たり、人類がどれだけきちんと準備ができるかということだ。 

 行動に移り、責任を果たすべきものたちの意思を結集する為の時間はまだ残されている。次の世代にその取り組みを任せるのでは、手遅れになる可能性がある。

 


 

米国はスイスのキューバへの救援物資輸送を封鎖

<記事原文寺島先生推薦>

U.S. Blockade Prevents Swiss Aid to Cuba

テレスール英語版 2020年4月23日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年6月15日

 連帯組織は、コロナウイルスのパンデミック時に行われたカリブ海の島国キューバに対する封鎖を、犯罪的行為であると強く非難した。


 スイスの連帯組織は、4月22日、キューバに対する救援物資の封鎖に対して強く抗議した。医療器具やその他の物資はキューバのCovid-19患者のためのものだった。カリブ海の島国キューバは、この救援物資を本当に必要としていた。

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 「米国の封鎖はキューバの医療システムの大きな重荷となっている。そして、多くのキューバ市民の命を脅かしている」。メディキューバとスイス・キューバ協会の代表者は、ある報道でこう明言した。
その発言によると、スウェーデンの複数の銀行が米国の制限政策のため、キューバへの輸送を阻害した。そのため、キューバは、パンデミックに対応するための必要な呼吸器や食料や燃料や医療器具などの物資を受け取ることが出来なかった。
メディキューバ及びスイス・キューバ協会は、スイスに本拠地を置く企業が、非常に重要な医療機器をキューバに売るのを拒否したことに対して強く非難した。




 「米国の貿易、金融、経済制裁を持ち出して、IMT メディカルAG社やアクトロニック・メディカルシステムAG社は呼吸器の要望を却下した。その呼吸器は、キューバの輸出入会社メディキューバS.A.社が製作したものだ」。両組織の代表者はこう述べた。米国の企業であるヴァイアメディカル社が、両者を保有している。輸送の後で、IMT メディカルAG社とアクトロニック・メディカルシステムAG社は、いずれもキューバとの貿易を一時中断した。同連帯組織は、パンデミック時における、カリブ海の島国キューバに対する米国による封鎖を犯罪的行為だと見なした。




 「私たちが要求しているのは、二つだ。一つ目は、スイス政府が、伝統ある人類愛や外交努力を使って、キューバがいつも利用しているスイスの供給者から、Covid-19に対応するために必要な器具を受け取れるような措置をとることだ。もう一つは、スイスの複数の銀行が、私たちの協会に向けて、スイス市民たちが寛大な寄付をすることを遮らないで欲しいということだ。さらに言えば、スイス政府が、違法で罪のある米国の政策に加担しないことを要求しているのだ」。スイスの組織の代表者たちは、発表でこう付け加えた。



中国の医師たちはコロナウイルスに対してキューバの抗ウイルス薬を使用している。 ―キューバは免疫疾患の治療のための最も強力な薬の1つを製造している。

<記事原文 寺島先生推薦>
Chinese Doctors Are Using Cuban Antivirals Against Coronavirus
―Cuba produces one of the most potent medicines for the treatment of
immunological diseases.

telesurtv.net 2020年2月6日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年5月20日



 キューバのバイオテクノロジー産業が生産する抗ウイルス剤である遺伝子組換え型インターフェロン・アルファ2B(IFNrec)は、中国の医師によって2019-nCoVコロナウイルスに感染した患者の治療に使用されている(この時点でCovid-19に世界中で28,000人以上が感染し、564人の患者が死亡)。

 1月25日以来、長春(チャンチュン)市にあるチャンヒーバー・カンパニー(中国・キューバ合資会社)は有名なキューバの抗ウイルス薬を製造しており、これは呼吸器疾患を治療する可能性のために国家衛生健康委員会が選択した30の薬の1つとなっている。

 こちらの記事もどうぞ China Tests Russian Vaccine to Combat New Coronavirus


現在、抗ウイルス薬インターフェロン・アルファ2B(IFNrec)はHIV関連感染症、再発性呼吸器感染症、生殖器疣、B型およびC型肝炎に適用されている。また、さまざまな種類の癌の治療にも有効である。




 チャンヒーバー(ChangHeber)、バイオテック(Biotech)、チャンチュン・ヒーバー・バイオロジカル・テクノロジー(Changchun Heber Biological Technology)の3社は、将来の経済成長が見込まれるバイオテクノロジー分野で中国とキューバの協力の枠組みの中で力を合わせている。

 アジアの国は、コロナウイルスとその結果として生じる肺炎と粘り強く戦っている。有効なワクチンがない中で、中国は最先端の抗ウイルス薬と伝統的な医薬品を組み合わせて患者に適用している。

 中国の医師は、エボラ出血熱に対して使用されるレムデシビル、HIV / AIDS感染症の治療に使用されるリトナビル、および特定の脂質を分解するのに効果的なザベスカを組み合わせて、新しい治療法もテストしている。


こちらの動画もどうぞ
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