FC2ブログ

ジョージ・ギャロウェイ:「友人のジュリアンがアメリカの収容所に送られなくて良かった。しかし、この恥ずべきエピソードは、英国の大きな汚点になりました。」

ジョージ・ギャロウェイ

<記事原文 寺島先生推薦>


George Galloway: I’m happy my friend Julian isn’t being sent to a US gulag. But this shameful episode is a huge stain on Britain




RT 論説面
2021年1月4日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2021年1月30日


George Gallowaywas a member of the British Parliament for nearly 30 years. He presents TV and radio shows (including on RT). He is a film-maker, writer and a renowned orator. Follow him on Twitter @georgegalloway


 ジュリアン・アサンジは偉大で勇敢なジャーナリストとして 歴史に名を残すでしょう。そして彼が自分の崇高な仕事を継続する力を見失うことがありませんように。また、彼をこんな風に迫害することは、この国イギリス、そしてそんなイギリスと同一歩調を取った人々の恥となります。

 世界史的人物になったジュリアン・アサンジは、私たちの時代の最も偉大なジャーナリストであり、発行人でもありますが、アメリカの不正義制度の収容所に強制送還されることはもうないでしょう。ハレルヤ!

 でも ウェリントンがワーテルローの戦いの後に言ったように「危なかった!」のです。

 ドキドキものでした。何よりも、体力は衰えながら優しい気持ちを持ったアサンジ氏、彼の奥さん、彼の子供たち、そして彼のご両親のことを思うとそうです。

 虚偽申し立ての厳しい試練、エクアドル大使館での軟禁(実際は一階のアパート)、そして地獄のベルマーシュ刑務所。ここは万全の警備態勢が敷かれ、凍てつく寒さとCovidには無防備なコンクリートで囲まれています。「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」との銘文が入り口の上部の掲げられていてもおかしくありません。

ALSO ON RT.COM

Blocking Assange’s extradition to the US is the right decision… but it’s been made for the wrong reason

 たまたまですが、私は英国の刑務所職員の労働組合問題に長く関わってきたことで、英国の刑務所職員と最も良好な関係を築いていました。そして拘留中の彼の扱いを適正にするよう、機会があるごとに担当職員に申し入れをしていました。しかしうまくゆきませんでした。

 (私の申し入れがうまくゆかなかったのは)警備員が彼を意地悪に扱おうとしたからではなく、意地悪は上からの指示だったからです。イギリスはジュリアン・アサンジの件で、国がこれまで築き上げた多くの信用を軽率に火中に投じてしまいました。

 現在、野党のリーダーであるキール・スターマー卿は、検察長官でありながら、アサンジに対するセックス事件の告発(その妥当性についてはずっと疑惑が消えていません)の苦悩を長引かせるために、できることは何でもやってくれました。例えば、彼を告発しているスウェーデンの女性二人には、いつもスカスカとした内容しかない告訴のボロが出ても逃げ腰にならないよう説得していました。また、このスウェーデンの女性達には、アサンジを米国に引き渡さない、あるいはロンドンでアサンジと面会するために調査員を派遣するなどの動きには与しないよう説得しました。

 ガーディアン紙は、かつてリベラルな英国の王冠を飾る宝石のような存在でしたが、今は自社のスター記者だったアサンジの、おそらくは中心的な迫害者になってしまいました。ウィキリークスが暴き出した情報のお陰で何年にも亘って散々おいしい思いをしていたのに、です。

ALSO ON RT.COM

Slavoj Zizek: The treatment of Assange is an assault on everyone’s personal freedoms


 国営放送局のBBCは、世界で最も重要な政治犯(アサンジ)は存在しないふりを押し通しました。(アサンジの事案を扱っている中央刑事裁判所のある)オールドベイリーとBBC本社の間の距離はたった2マイルしかないのに、です。

 しかし、イギリスの司法制度のこの計算された底意地の悪さは、全く不要であり、一体どう理解すればよかったのでしょう。未決囚であれば当然与えられてしかるべき保温性のある下着も冬着も与えられていません。(そんな状態で)彼は今も刑務所の地下室に身を横たえています。

 (アサンジに対する)侮辱的な仕打ちには際限がありませんでした。法廷では毎回裸になって所持品検査が行われます。防弾ガラスのブースに入れられて自分の事件の審理経過を追うことができません。裁判官席からは無意味な(そして根拠のない)人身攻撃がありました。この間の審理経過は、公平であるはずの裁判官からも検察官が発するような金切り声が聞こえてくるバナナ共和国*の見せしめ裁判のように見えることもありました。

*バナナ共和国・・・「<侮蔑的な言い方>特に中南米において、バナナの輸出に経済を依存しているために貧しくて、政治的に不安定で、治安の悪い小国(英辞郎)」

 健康上の理由から引き渡しを拒否してはいますが、裁判官は米国の告発を事実上すべて受け入れ、ダモクレスの剣をアサンジや、衰退しつつあるとはいえまだ強力な米国帝国についての不都合な真実を公表する勇気のある他のジャーナリストの頭上にぶら下がったままにしておいたのです。

ALSO ON RT.COM

Only we can lock up journalists and get away with it, UK embassy warns China

 トランプ政権には、この拒否的判決に対して控訴するのであれば7日間の猶予があります。大統領は司法省に控訴はするな、とおっしゃったほうがいいでしょう。もしヴァネッサ・バライツァー判事を説得できなければ、米司法省は他の誰も説得できないということになるでしょう。そして、ここには、現在ホワイトハウスを占拠している男(トランプ)の心に訴えるかもしれないもう一つの理由があります。それは、アメリカの選挙で本当に実際何が起こったのかを知ることができる人間がいるとしたら、それはジュリアン・アサンジだということです。

 最初からジュリアンの運動に参加していた(なんなら私の負った傷をお見せしましょうか?)のでたとえ負けても参加したことの誇りは持ち続けるでしょう。

 今回の勝利を私が今どう感じているかをお伝えする言葉が見つかりません。

  アサンジ氏は力が回復したら、家族と一緒に、すぐにどこか別の場所に移住して、これまでの仕事をぜひ続けて欲しいのです。犯罪者達の犯罪をレポートすることを犯罪とした犯罪者達の手の届かない、どこか安全な場所に。

 

スポンサーサイト



「英国政府は米国の『プードル犬』であり、ジュリアン・アサンジが獄死することを望んでいる」・・・ロジャー・ウォーターズ、RTに語る

<記事原文 寺島先生推薦>
UK govt are 'poodles' for US & want Julian Assange to die in prison – Roger Waters to RT — RT UK News


RT 英国ニュース
2020年12月7日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年12月28日



 ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジを罰したいというワシントンの欲求は、ジョー・バイデンが大統領に就任しても変わらないだろうし、英国政府は米国のこの目標達成に手を貸すためには何でもするだろう、とピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズはRTに語った。

 機密文書の漏洩をめぐるスパイ容疑で指名手配されているアサンジの米国送還に関する英国の裁判所の決定は、2021年1月4日に告知される予定だ。

  しかし、ロジャーズ氏は、RTのインタビュー番組「ゴーイング・アンダーグラウンド」で、目前に迫った判決がどうなるかは非常に簡単に予測できると、と語った。英国当局が、「プードル犬のようにワシントンDCの指示に従うことはこれまでと同じだろう。残念だが、大統領がドナルド・トランプからジョー・バイデンになってもその指示内容は変わらない」と彼は言った。

  今秋ロンドンで始まった身柄引き渡し裁判は「完全に仕組まれたもの」だったとロジャース氏は主張した。

 アサンジの弁護団はもちろん判決を不服として上告するだろう。その結果、法的措置は長引き、アサンジは警備が厳重なベルマーシュ刑務所に引き続き監禁されたままになる。「それが彼にとっては大変危機的な事態」とロジャース氏は指摘した。

ALSO ON RT.COM

'You alone can SAVE HIS LIFE': NSA whistleblower Edward Snowden urges Trump to grant clemency to WikiLeaks' Julian Assange

 ウィキリークス創始者アサンジの健康に関する深刻な懸念が繰り返し提起されており、国連の特別報告者は、彼が獄中で「心理的拷問」を受けた兆候があったと以前述べている。

  「権力者はジュリアンが刑務所で死ぬことを望んでいる」とロジャースは「ゴーイング・アンダーグラウンド」のホストであるアフシン・ラッタンシに語った。

  英国当局者は、アサンジを獄中にとどめておくことで、「人権に関する普遍的な宣言...あるいは法や正義に目もくれない」、アサンジは「軽微な保釈条件違反以外何の罪も犯してはいないのに」と彼は言葉を続けた。

  ロジャーズはトランプ氏を強く批判してきたが、民主党ジョ-・バイデンに大統領職が移行しようと

している現在、彼のトランプ批判は少し抑え気味になっている。というのもバイデンは昨年アサンジに「ハイテクテロリスト」のレッテルを貼っていたからだ。「バイデンは米国の寡頭政治の下僕だ。彼は信用できない」と警告した

大統領はその帽子あるいは名前が変わった。今の名前は「バイデン」。以前の名前は「トランプ」だ。政策が変わることはないだろう。

 実際、変化があるとしても、表面的な変化に限られるだろう。バイデンは「公の場ではドナルド・トランプのように下品にはならないだろう」とロジャーズ氏は示唆している。

  「どうなるのかね。4年後民主党全国委員会(DNC)が目を覚まし、普通に働いているアメリカ人のニーズと願望を代表する候補者を支持するようになるのかね」と彼は付け加えた。

 

 

ジュリアン・アサンジの即時釈放を求める声が各方面から上がる――現職国家元首、首相、国会議員、13名の大統領経験者などが英国政府に要求


<記事原文 寺島先生推薦>
They Call for Assange’s Immediate Release: Heads of state, prime ministers, parliamentarians, members of Congress, … demand Assange be set free
Thirteen Former Presidents Urge United Kingdom Government to Immediately Free Julian Assange
.


By Lawyers for Assange
Global Research, September 21, 2020
Consortiumnews 20 September 2020

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年10月15日


リストの最新版はこちらをクリック

 ジュリアン・アサンジ氏はロンドンの中央刑事裁判所で米国への身柄引き渡しと戦っているが、13人の元国家元首、現国家元首、多数の大臣、国会議員、外交官を含む100人以上の著名な政治家が本日、今回の手続きの違法性を非難し、アサンジの即時釈放を訴えた。

 27カ国の、あらゆる立場の政治家たちが、189人の独立した国際的な弁護士、裁判官、法学者、そして弁護士会と歩調を合わせ、米国の身柄引き渡し要求と身柄引き渡し手続きが国内法と国際法に違反し、公正な裁判権やその他の人権を侵害し、報道の自由と民主主義を脅かしていることを警告する英国政府への公開書簡を支持した。

 ジュリアン・アサンジの解放を求める呼びかけに賛同する政治家には、ジェレミー・コービン、ルイス・サパテロ元スペイン首相、欧州議会の数人の議員、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ元大統領、同じくブラジルのディルマ・ルセフ元大統領、そしてアサンジを解放するための超党派議会グループのオーストラリア議員たちが含まれている。

 英国議会議員、スコットランドの元司法長官、弁護士のケネス・マカスキル氏は、「これは法的手続きではない政治的な磔刑であり、真実とそれを暴露する者を葬ろうとしている」とコメントしている。

 国際政治団体による英国政府への前例のない訴えは、アムネスティ・インターナショナル、欧州評議会、アメリカ市民自由連盟、国境なき記者団、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、その他多数の権利団体が、アサンジ氏の起訴が報道の自由に与える影響について懸念を表明したことを受けてのものだ。アムネスティ・インターナショナルがアサンジ氏への告発を取り下げるよう米国政府に求めた請願書は、40万人以上の署名を集めた。

 今日は、身柄引き渡し公聴会の第3週目の始まりである。この公聴会については、裁判公開の原則が守られていないとの批判が広がっている。というのは、アムネスティ・インターナショナルやPENノルウェーなどの独立したオブザーバーが裁判をネット中継で視聴できないようにされているからだ。

 トランプ政権は、英国からアサンジ氏の身柄引き渡しをするよう求めている。その理由は、アサンジ氏のジャーナリストとして、また出版者としての活動がスパイ活動法から見て起訴の対象となるためだとしている。米政府が起訴しようとしているのは、2010年にアサンジ氏が公開した情報についてだ。アサンジ氏がその情報を明らかにしてくれたおかげで、公衆に知らしめるべき大切な情報(イラクやアフガニスタンでの米国の戦争犯罪の証拠など)に光が当たったのだ。

 先週の公聴会で裁判所が聞き取ったことは、
①ジュリアン・アサンジ氏とウィキリークスが情報提供者を保護するために慎重な編集を行ったこと、
②彼らが情報公開することによって被害を受けた情報提供者は一人もいないこと、
③ジュリアン・アサンジ氏とウィキリークスは編集されていない電文を公開したとは認められないこと、
である。それにもかかわらず、起訴状には機密情報を公開するすべてのジャーナリストとすべてのメディアを起訴する権利が米国にはある、と書かれている。

主な意見表明から:


ルイス・イナシオ・ル・ダ・シルヴィア、ブラジル大統領(2003-2010)、パリ名誉市民(2020)、ノーベル賞候補(2018):

「全てのジャーナリスト、全ての弁護士、全ての組合員、全ての政治家を含む地球上の民主主義者たちが、アサンジ氏が強制送還されないように自分たちの意見を表明する勇気がないとすれば、それは嘘つきの民主主義者がたくさんいるということになるでしょう。アサンジ氏は民主主義の英雄だと認識すべきです。彼には処罰に値することなど何一つありません。願わくは、イギリス国民、フランス国民、アメリカ国民がこの暴虐を許しませんように。ある黒人が警官の膝で殺されました。今度は世界中の為政者たちの何百万という膝がアサンジ氏を窒息させて殺すのですか?私たちにそんなことを許す権利はありません。」

アンドリュー・ウィルキー、オーストラリア連邦議会議員、タスマニア州クラーク選挙区の無所属議員、そして「ジュリアン・アサンジを家に返そう!」議員グループの共同代表:

「ジュリアン・アサンジ氏は、米国の戦争犯罪の確固たる証拠を含む公益性の高い情報を公表したことで、政治的に迫害されています。これらの戦争犯罪の加害者であるアメリカが今、アサンジ氏の身柄引き渡しを求めていることは、不当極まりないものであり、イギリスの法律では違法であることはほぼ間違いありません。これが実行されれば、アサンジ氏は175年の懲役に直面するだけでなく、オーストラリアの全ての人々、特にジャーナリストは、自分の意見で神経が逆撫でられたどんな国にも犯罪者として送還される危険性の淵に立たされることになります。」

ミクラス・ペクサ、欧州議会議員、「産業、調査そしてエネルギー」委員会所属:
「言論の自由は、21世紀に入っても重要な価値観であることに変わりはありません。自由な言論が時に不都合な真実を明らかにすることもありますが、私たちは全力でそれを守ります。」

Open Letter: http://www.lawyersforassange.org/en/open-letter.html
Political endorsements: http://www.lawyersforassange.org/en/endorsements.html
Legal signatories: https://www.lawyersforassange.org/en/signatories-all.html
Contact: lawyers4assange@protonmail.com

賛同する政治家の一覧
国家元首

1. Alberto Fernández, President of Argentina (2019), lawyer, Professor of Criminal Law (University of Buenos Aires), former Chief of the Cabinet of Ministers, adviser to Deliberative Council of Buenos Aires and the Argentine Chamber of Deputies, deputy director of Legal Affairs of the Economy Ministry, Argentina

2. Cristina Fernández de Kirchner, Vice President of Argentina (2019), President of Argentina (2007-2015), lawyer, Argentina

3. Dilma Rousseff, President of Brazil (2011-2016),economist, former Minister of Energy and former Chief of Staff of the Presidency of the Republic, Brazil

4. Ernesto Samper, President of Colombia (1994-1998),lawyer, economist, former Secretary General of UNASUR, Senator of the Republic and Minister of Economic Development, Ambassador of Colombia in Spain, Colombia

5. Evo Morales Ayma, President of Bolivia (2006-2019), trade unionist, activist and Bolivian leader of Aymara descent, President of the Six Federations of the Tropic of Cochabamba, Former President pro tempore of UNASUR and CELAC, Bolivia

以下114までについては記事原文をご覧下さい。


ジュリアン・アサンジのアメリカへの身柄引き渡し公聴会:裁判はやればいい、だけではすまない。文字通りの「視覚化」が必要。


<記事原文 寺島先生推薦>

Julian Assange extradition hearing: Why justice must not only be done, but be ‘seen’ to be done – literally


RT 論説面
2020年9月7日
ニール・クラーク


Neil Clark is a journalist, writer, broadcaster and blogger. His award winning blog can be found at www.neilclark66.blogspot.com. He tweets on politics and world affairs @NeilClark66


<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年9月28日




 新たに再開されたアサンジの身柄引き渡し公聴会において、市民団体と政治監視団体あわせて40団体がオンライン上から見守ることを拒否された件は、今回の事案の重要性から強く批判されている。また、人々が不安な気持ちを持つ理由は容易に理解できる。 

 「単に重要だというばかりでなく、根本的に重要なことは、裁判はただやればいいというものではなく、それが人々の目にはっきりと疑いもなく見える形で行われなければならない、という点だ」というのは、ヒューワート主席裁判官の有名な宣言の中にある言葉だ。

 悲しいかな、今日ロンドンで再開されたジュリアン・アサンジの身柄引き渡し公聴会では、まさにその点がそうなっていない。アムネスティ・インターナショナルと国境なき記者団は、公聴会への遠隔アクセスを拒否された40の市民団体や政治監視団体のうちのほんの2例に過ぎない。 

 コロナウイルスの規制で、この時期イギリスには来られず、傍聴席には限られた空間しかない(アサンジの父親はその限られた空間で審理を見ていた)中で、オンライン上から裁判を見守れることはこれまで以上に重要だった。しかし、当局の考えは違うようだ。



 「Bridges4Media」というグループによると、英国司法省からの書簡には、バライツァー地方判事による「法廷の品位の維持」の懸念が引用されていたという。同判事は、2月の公聴会の画像がソーシャルメディアに掲載されたことを懸念していた。 

 法廷報道の規則は厳格であり、その規則に抵触して司法妨害の罪に問われた面々にはご愁傷様としか言い様がない。しかし、この事案の政治的な影響が桁外れであることを考えると、監視団体がオンラインで公聴会の様子を見ることができないのは疑問であることは確かだ。実際、この事案の重要性を考えると、誰もが見ることができるように、公聴会の様子をテレビの生中継で流すべきだという意見を議論の俎上に載せることは可能だろう。


ALSO ON RT.COM 

London court resumes Assange hearing amid worldwide protests against his extradition to US 

 人権保護団体アムネスティは、人権問題の事例においては通常外部からオンライン上で裁判を見守ることが許可されているが、今回の件では許可されていない。アサンジの支持者たちの言い分は、これもアサンジの裁判が特別扱いされている一例であり、しかもどの団体に対しても同じだ、という点だ。

 公正な社会の基本原則である「推定無罪」という点からも論じてみよう。 アサンジはレイプで告発されたが、起訴はされなかった(最終的には不起訴になった)。しかし、そのことは「体制側と同じ穴の狢(むじな)」である有象無象のコメンターたちが、アサンジを「レイプ魔」と中傷するのを止められなかった。皮肉なことに、アサンジを公に非難したコメンターの多くは、おそらく自分たちを「リベラル」だと思っているのだろう。しかし、今回彼らは、法的に確立された事実だとして、よりにもよって、ある大真面目な申し立てをしていた。アサンジは「起訴されなかったから無罪」なのではなくて、「告発されたから有罪」だと言うのだ。公正を信じる者であれば、誰がそんなことを支持するだろう。

ALSO ON RT.COM 

John Pilger: The Stalinist trial of Julian Assange 

(翻訳版はこちら )

 ロンドンでの月曜日の公聴会の前に、アサンジは6月にアメリカ政府が発令した新たな起訴状で再逮捕された。その起訴状には、コンピューターのハッキングを企て、国防情報の入手と公開を含む18の新しい罪状が含まれている。アサンジの勅選弁護人は、この最新の起訴は予告なしに「ぎりぎりの時間」に行われたと訴えたが、DJバライツァー地方判事はその異議申し立てを却下した。新たな告発に備えるための弁護側の更なる延期要請も却下された。バライツァー判事は以前にその提案をアサンジの弁護団に申し出たことがあったが、それは弁護団によって拒否された、とのことだ。 

 アサンジはすでに16ヶ月、重警備のベルマーシュ刑務所に収監されている。次のことを考えてほしい。ジュリアンと同じ時期にベルマーシュ刑務所にいたのは、スデッシュ・アマンという男だった。アマンは2018年11月、テロ情報を含む文書を所持し、テロリストの出版物を広めた罪で懲役3年半の判決を受けていた。アンマンはナイフ攻撃を実行することに執念を燃やしていたようだ。アサンジが刑務所内部でぐったりしている間に、「イスラム国(IS)」を支持するアマンは2020年1月23日にベルマーシュから釈放された。 そうして何が起こったか?完全に予想通り、自由を与えられた数日後に、アマンはストリータム・ハイストリート(ロンドン)で刺殺事件を起こした。彼は警察に射殺される前に2人を刺して負傷させた(1人は重体)。

 どちらが一般市民により大きな脅威を与えたのか。アマンかアサンジか?明らかにアマンの方だ。しかし、アマンは釈放され、アサンジの苦難は続いている。祈りに近いかもしれないが、みんなで期待したいのは正義が果たされることだ。そして同じくらい重要なのは、正義が果たされるところをこの目で見られることだ。

 

ジョン・ピルジャー:ジュリアン・アサンジに対するスターリニスト的裁判


<記事原文 寺島先生推薦>
John Pilger: The Stalinist trial of Julian Assange
RT 論説面

2020年9月7日

ジョン・ピルジャー

John Pilger
Journalist, film-maker and author, John Pilger is one of two to win British journalism’s highest award twice. For his documentary films, he has won an Emmy and a British Academy Award, a BAFTA. Among numerous other awards, he has won a Royal Television Society Best Documentary Award. His epic 1979 Cambodia Year Zero is ranked by the British Film Institute as one of the ten most important documentaries of the 20th century
.

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年9月25日



 ジュリアン・アサンジの長い壮絶な試練を報じたジョン・ピルジャーは、ウィキリークス編集者である彼の身柄引き渡し公聴会が最終段階に入った9月7日、ロンドンの中央刑事裁判所の建物の前で以下の演説を行った。

 10年以上前にジュリアン・アサンジに初めて会ったとき、私は彼になぜウィキリークスを始めたのかと尋ねました。彼はこう答えました:「透明性と説明責任は、道徳的問題であり、それは公共生活とジャーナリズムの本質でなければならないものだ

 私は、出版人や編集者が道徳をこんな風に唱えるのをこれまで耳にしたことは皆無でした。アサンジが強く思っているのは、ジャーナリストは人々の代理人ではあっても権力の代理人ではない、ということです。つまり、私たち国民は、国民の名で行動していると言い張る人々の最も暗い秘密を知る権利を持っているだ、と彼は言っているのです。

 もし権力者が嘘をつくなら、私たちは真相を知る権利があります。もし彼らが非公式にはこう言い、公の場ではそれと全く反対のことを言うなら、私たちは真相を知る権利があります。ブッシュやブレアがイラクでやったように、彼らが私たちに対して陰謀を企て、民主主義者のふりをするなら、私たちは真相を知る権利があります。

ALSO ON RT.COM

London court resumes Assange hearing amid worldwide protests against his extradition to US

 こういった目的を持った道徳性こそが権力者たちの結託を脅かすのです。彼らの願望は世界の多く地域を戦争に突入させ、トランプのファシストアメリカの中にジュリアンを生き埋めにすることです。

 2008年の米国国防総省の極秘報告書には、米国がこの新たな道徳的脅威に対抗する方法が詳細に記述されていました。ジュリアン・アサンジに対して個人的な中傷キャンペーンを秘密裏に指示すれば、それは「彼を表舞台に引きずり出し、[そして]刑事訴追へと」つなげることになるだろう、というのです。

 目的はウィキリークスとその創設者を黙らせ、犯罪人に仕立て上げることでした。どのページにも、たった一人の人間に対して、そして言論の自由、思想の自由、さらには民主主義の原則そのものに対する戦争が到来することがはっきり記述されていました。

 帝国の突撃隊とは、自称ジャーナリストたちのことなのでしょう。いわゆる主流派の大物たちのこと。特に意見の分かれる所に狙いを定め、そこを巡回して回る「リベラル派の人々」のことです。

 そして、それが今回起こったことなのです。私は50年以上も記者をしてきましたが、このような中傷キャンペーンは見たことがありませんでした。「記者クラブ」への入会を拒否した男がその人格暗殺を仕組まれました。彼の信念は、ジャーナリズムは人々に奉仕するものであって、人々の上に立つ人間たちに奉仕するものではない、ということです。

 アサンジは彼を迫害する者たちの面目を潰しました。彼は、スクープの上にスクープを次々と重ねました。彼はメディアが推進する戦争の不正を暴き、アメリカの戦争の殺人性、独裁者たちの腐敗、グアンタナモ刑務所の数々の邪悪な振る舞い、を暴露しました。

 彼は西側にいる私たちに鏡を見ることを強要したのです。彼は、メディアの世界で真実の公式の語り手とされている人たちが(帝国の)協力者であることを暴露したのです。彼らのことは、「ビシー」(訳注:第二次世界大戦時、ペタンによる対独協力政府が置かれたフランス・オーベルニュ・ローヌ・アルプス地方北西部の温泉都市)ジャーナリストと呼びたい。アサンジが自分の命が危ないと警告しても、この詐欺師たちはだれ一人信じなかった。スウェーデンでの「セックススキャンダル」は仕組まれたものであり、アメリカという地獄のような場所が彼の辿る究極的な運命になっていると警告しても彼らはだれ一人信じなかった。そして彼の言っていることが正しかったのです。何度も正しかったのです。

 今週行われるロンドンでの身柄引き渡し公聴会はジュリアン・アサンジを葬ろうとする英米の最後の作戦行動です。適正な法手続きはありません。あるのは復讐の手順です。アメリカの起訴は明らかに不正なものであり、まやかしであることは隠しようもありません。これまでの流れを見ると、公聴会は冷戦時代のスターリン主義者たちの動きを彷彿とさせるものです。

READ MORE

‘It’s David v Goliath’: Assange’s partner launches CrowdJustice appeal to help stop WikiLeaks founder’s extradition to US

 今日、「マグナ・カルタ」を私たちに与えてくれた国イギリスは、悪意のある外国権力に司法を操作することを許し、自国の主権を放棄したこと、そして、ジュリアンに悪質な心理的拷問を加えていることで以前のイギリスではなくなっています。ジュリアンに加えられている心理的拷問は、国連の専門家であるニルス・メルツァーが指摘したように、ナチスがその犠牲者たちの反抗心を打ち砕くのに最も効果的であるとして、洗練された拷問の一形態です。

 ベルマーシュ刑務所のアサンジを訪ねるたびに、この拷問の影響を目の当たりにしてきました。私が最後に彼と会った時、彼の体重は10キロ以上も落ちていました。腕の筋肉は完全になくなっていました。信じられないことですが、彼のしゃれたユーモアのセンスは昔通りでした。

 アサンジの祖国のオーストラリア政府は、国民的英雄として称賛されるべき自国民に対して密かに陰謀的な企てを図ってきたために、ただひたすら卑怯な態度を示すばかりです。何の見返りもなしに、ジョージ・W・ブッシュがオーストラリアの首相を「副保安官」に任命したわけではありません。

 今後3週間でジュリアン・アサンジに何が起こっても、欧米の報道の自由は、破壊されないにしても、衰退すると言われています。しかし、どの報道機関ですか?ガーディアン紙ですか?BBC、ニューヨーク・タイムズ、ジェフ・ベゾスのワシントン・ポスト紙ですか?

 ここに掲げたメディアのジャーナリストたちは自由に息ができます。ジュリアンと表向き歩調を合わせ、彼の画期的な仕事を利用し、金を稼ぎ、彼を裏切ったガーディアン紙のユダたちは何も恐れることはありません。彼らは権力に必要とされているから安全なのです

 報道の自由の行方は、今では誇り高き少数者にかかっています。つまり、主流メディアの枠外にいる人たち、インターネット上の反体制派で、「記者クラブ」には属しておらず、金持ちでもなければピューリッツァー賞を貰ったわけでもないのに、健全で、体制に反抗的で、道徳的なジャーナリズムを生み出している人々、つまりジュリアン・アサンジのような人たちです。

 他方、私たちの責任は真のジャーナリストの側に立つことです。彼の掛け値のない勇気は、自由が可能であると信じる私たちすべてにとって啓示となるはずです。彼に敬礼!

ドイツ政府はアサンジにも救いの手を!――あるドイツ国会議員の訴え

<記事原文 寺島先生推薦>
If Berlin can bring Russia’s Navalny to Charite hospital, why can’t it help Assange? German MP asks


RT ワールドニュース
2020年9月7日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年9月24日




 ひとりのドイツの国会議員が、「重病」状態にあるウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジに医療支援を提供するようドイツ政府に求めている。ドイツ政府は、ロシア反体制派のアレクセイ・ナバルニーの件では努力を惜しまなかったではないか、というのが彼女の言い分だ。

 ドイツ政府は、アメリカが音頭を取る「ジャーナリスト、報道の自由、そして民主主義に対する」攻撃への加担を止めるべきだと、ドイツ連邦議会の左派議員団の副団長であるハイケ・ヘンゼル氏は、イングランド・ウェールズ中央刑事裁判所の建物の前で、集まったアサンジ支持者への演説の中で述べた。

 ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドやジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督ジョン・ピルジャーを含む何十人もの人々が、ウィキリークスの創始者であるアサンジを支持し、月曜日アメリカへの送還について再審問を行う前に彼を釈放せよとの要求のためにこの裁判所に集まってきた。アメリカに送還されれば、彼は最大175年の刑を言い渡される可能性がある。



 ヘンゼル議員はその演説で、彼女と同僚の議員は「この裁判で示された諸条件には二の句が継げませんでした。また、これは口が裂けても『公正』と呼べる代物ではありません」と述べた。ヘンゼル議員はイギリス政府にこの法的手続きを「終わりにするよう」呼びかけた。さらに、「今起こっていることには耳を疑ってしまいます・・・この法廷でのことですよ」と語った。

ヘンゼル議員は自国のドイツ政府にも疑問を持っていた。アレクセイ・ナワリヌイ氏の事件では、ドイツ政府が何のためらいもなく、自らを正義と人権の擁護者と見立てていたからだ。

私は自国のドイツ政府に尋ねる:ドイツ政府がロシアの[反体制派]アレクセイ・ナワリヌイ氏をベルリンのシャリテ病院に連れてくることができるならば、なぜ重病のジュリアン・アサンジ氏にも同じ申し入れをしないのか?

 政治家の汚職に反対するブロガーから反体制活動家に転身し、熱烈なクレムリン批判者となったナワリヌイ氏は、シベリア上空を飛ぶ飛行機の中で気分が悪くなった。彼はすぐにシベリアの都市オムスクにある病院に運ばれた。そこで医師が彼の状態を安定させ、医療行為を施す中で彼は昏睡状態になった。

 二日後ナワリヌイ氏は、民間のジェット機でドイツに運ばれた。彼の家族と支援者たちがオムスクの医師たちに圧力をかけ、彼の移送を認めさせたからだ。ドイツで彼は、ドイツ連邦軍(Bundeswehr)の集中治療用救急車で、ベルリンの有名なシャリテ病院に搬送された。正式に「首相(アンゲラ・メルケル)の賓客」となった。

ALSO ON RT.COM

John Pilger: The Stalinist trial of Julian Assange

 しかし、ベルリンはこれまでのところ、ウィキリークスの創始者の運命へは、ナワリヌイ氏の場合よりはるかに低い関心しか示していない。彼は過去16ヶ月間、厳重に警備されたベルマーシュ刑務所で過ごし、1日最大限23時間独房に監禁され、面会も許されていないのだ。49歳のアサンジ氏は、健康状態の悪化を繰り返し訴え、拷問についての国連報道官ニルス・メルツァー氏が「長期にわたる心理的拷問」と呼んでいるものに科せられている。

 ヘンゼル氏はアサンジ氏の「ドイツ国内あるいは欧州連合内での政治亡命」を認めるようドイツ 政府に要求している。しかし、現状では、ウィキリークスの創始者アサンジ氏は、月曜日に米国の要請で開かれる身柄引き渡しの再審問を受けることになっている。

 ジャーナリストであるアサンジ氏に課せられた罪状には、共謀罪、支援のハッカーを雇ったという漠然とした告発、米国スパイ法違反、元米陸軍の内部告発者チェルシー・マニングを支援しようとしたとされる「コンピュータ侵入共謀」罪などが含まれている。

ALSO ON RT.COM

Julian Assange extradition hearing: Why justice must not only be done, but be ‘seen’ to be done – literally

「だれも分からない」ベルマーシュ刑務所におけるCovid-19蔓延の実態――ウィキリークス編集者の懸念

<記事原文 寺島先生推薦>
‘No one knows’ how widespread Covid-19 may be in Belmarsh, WikiLeaks editor says as concerns over prison conditions raised

RT UK News 2020年4月1日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 
2020年4月15日
 5e84c16685f54072000fe434.jpg

  Covid-19の危機は、イギリスの刑務所の受刑者に「悲惨な状況」を作り出していると、ウィキリークスの編集者クリスティン・フラフンソンは警告している。その中には、ジュリアン・アサンジが緊急保釈を求めたにもかかわらず拘束されているベルマーシュ刑務所も含まれている。

  アサンジの米国への引き渡しを阻止するためにウィキリークスの公式キャンペーンが投稿した動画の中で、フラフンソンは、囚人はほとんどが独房に収容されており、「どんな活動にもアクセスできない」と述べている。

この刑務所の環境がCovid-19のような病気にとって最悪の環境であることを理解するのは専門家でなくてもできることです。

裁判官バネッサ・バライツァは先週、アサンジの弁護団が申請した保釈請求を却下した。今回のパンデミックはアサンジの釈放の「根拠にはならない」という判決内容だ。この判決は、彼が慢性的な肺不全に苦しんでおり、もし今回のウイルスに感染した場合、ハイリスクな事例になるかもしれないという事実を踏まえていない。



  バライツァーは、今回の申請却下について、ベルマーシュ刑務所ではコロナウイルス感染例がまだないことをその正当性の根拠とした。しかし、アサンジの弁護士エドワード・フィッツジェラルドQCは最近、新型コロナウイルスという伝染性の高い病気の蔓延を恐れ、100人の刑務所職員が自己隔離しているとの理由で、弁護団は同刑務所に立ち入ることを拒否された、と主張している。

  フラフンソンはまた、いくつかの刑務所では、定期的にインフルエンザのような症状を持つ受刑者が、新型コロナウイルスの陽性反応が出た他の受刑者と一緒に独房に入れられ、このより深刻な感染症に感染する可能性があるとの複数の報告を非難した。このような状況は「犯罪ではないにしても、とんでもないことだ」と彼は言った。

  「ベルマーシュ刑務所の中で新型コロナウイルスがどのくらい蔓延しているのか、誰も知らないし、検査もしていない。ジャーナリストがいくら質問しても、たとえその答えを引き出しても、ミスリーディングな答えしか返ってこない。」

  ウィキリークス編集者フラフンソンの警告は、英国の調査サイトDeclassified UKが、アサンジが保釈条件違反で拘束されているベルマーシュ刑務所の2人の囚人のうちの1人に過ぎないことを明らかにしたことを受けてのものだ。

ALSO ON RT.COM5e7b8e1d20302711cf1e4c44.jpg
‘Imprisonment should be last resort...in crisis’ – UN rights chief on prisoners’ fates amid Covid-19 outbreak

  英司法省(MOJ)がこの調査サイトに提供した数字によると、受刑者の約2割が殺人罪で拘束されており、全体の3分の2が凶悪犯罪で投獄されていた。囚人のうち20人が児童に対する性犯罪、16人がテロ関連の犯罪で拘束されていた。

  アサンジと同様のカテゴリーで拘束されているのは他に一人だけで、書類には「裁判所/警察へ保釈金を可及的速やかに納入し」なかったと記載されている。

  Declassified UKはまた、ベルマーシュ刑務所はアサンジのような健康状態にある収監者にとって「特に危険な」刑務所である可能性を明らかにした。というのも同刑務所は「適切な感染防止対策が取られていない」ために「2005年以来、刑務所監査官によって繰り返し批判されてきた」のだ。

  2007年、2009年、2013年に行われたこの調査サイトの公式チェックでは、適切な感染対策が実施されていないことが突き止められている。2018年の報告書には、同刑務所がやっと「適切な感染制御」ポリシーを取り入れたことが記載されている。 しかし、2019年の「the Independent Monitoring Boards(独立監視委員会)」による報告書では、ベルマーシュ刑務所のシャワーとトイレの状態は「最悪」との記述になっている。


ジョージ・ギャロウェイ:米国政府のチェルシー・マニング迫害は中世の刑罰:「舌切断の刑」「真実の謀殺」

<記事原文 寺島先生推薦>
George Galloway: US govt’s persecution of Chelsea Manning is medieval punishment, the cutting out of tongues, the murder of truth

RT Op-ed ジョージ・ギャロウェイ
George Galloway
5afab172dda4c88e1d8b45d3.jpg

was a member of the British Parliament for nearly 30 years. He presents TV and radio shows (including on RT). He is a film-maker, writer and a renowned orator. Follow him on Twitter @georgegalloway
2020年3月12日

<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ
2020年4月7日

5e6a916f20302745a37013b4.jpg


チェルシー・マニングのような真実の語り手を処罰しようと米国政府が躍起になっているのは、報復もあるが、究極の目的は恐怖感を与え、マニングやジュリアン・アサンジのような人物が絶対に出てこないようにすることである。

以前はブラッドリー・マニングという男性だったこの女性チェルシー・マニングは米国政府の重大犯罪や軽犯罪について赤裸々な真実を明らかにしたが、現在米国政府の迫害下にある。その彼女が自殺未遂事件を起こした。

彼女がウィキリークスに漏らした情報は、ウィキリークスに掲載された「戦争記録」の基礎となっており、翻って、それが米国政府によるウィキリークスの発行人ジュリアン・アサンジへの迫害の基礎となっている。

ALSO ON RT.COM5e6975b52030274846537824.jpg
Chelsea Manning attempted suicide while in jail for refusing to testify against WikiLeaks – lawyers

マニングは、戦争犯罪についての真実の情報を漏らした罪で、カンザス州の刑務所で35年の刑期を7年間服役した後、オバマ大統領の減刑措置で釈放された。事実上は現在終身仮釈放の身である。彼女は赦免された訳ではないが、その後の彼女の逮捕と投獄は事実上の「二重危険」であり、同じ罪で二重に処罰されないという刑法上の大原則に違反している。

大事なことは、マニングが大陪審(その存在は長年にわたって国家機密であった)に対してジュリアン・アサンジに不利となる証言を拒否していることだ。彼女は、この事案では何も新しい告発事由があるわけでもないし、判決も受けていない。しかし、恣意的、残酷、そして通常ではないことがはっきりしている罰(この3つともすべて米国憲法で禁じられている)として、彼女は1年近く拘束され、1日1,000ドルの罰金を科されている。この罰金は彼女の弁護団に依れば、現在50万ドルという途方もない額に達していると言う。アサンジがイギリス、そしてヨーロッパでの法廷闘争を続けている間ずっと彼に対する不利な証言を拒否し続ければ、マニングは米国政府に何百万ドルもの借財を背負うことになり、何年も獄中で過ごすことになるだろう。

真実の語り手であるマニングとアサンジを処罰しようと米国政府が躍起になっている剥き出しの執拗さは、もちろん、ひとつにはずばり報復だ。

ベトナム戦争でさえ、イラクやアフガニスタンで後先も考えないで引き起こした大惨事ほど、アメリカの評判を大きく傷つけてはいない。アメリカの歴史的なアイコンは自由の女神などではなく、アブ・グレイブ刑務所の床で性的虐待を受け、お互いにわいせつな行為をさせられている囚人の山であることを動かし難くした。

ALSO ON RT.COM5e57b7fb85f54063460b8734.jpg
Julian Assange is the victim of a power struggle in the US between Donald Trump and the deep state


確実となったのはハリウッドのどんな映像も、顔の見えない管制官がヘリコプターの機銃射手に「そいつらに点火しろ」と命令した映像ほど最終的に有名になるものはないだろう、ということだ。この映像にはロイターの複数の記者や子供を連れた複数の父親がイラクの地上で殺され、怪我を負わされているところが映っている。このような真実を、勇気を持ってリークし、公表した人々に対するディープ・ステートの怒りの規模は、ディープ・ステートそのものと同じくらいの深みに達している。アメリカにとって、もう二度と嬉しい自信に満ちた朝は訪れないだろう。

しかし、報復だけには終わらない。アサンジとマニングに対する無慈悲な迫害の究極の目的は、ジュリアン・アサンジやチェルシー・マニングのような人物が二度と現れないようにすることだ。世界の自由なジャーナリズム、自由な出版を脅かす効果があり、それが重要な目標となっている。誰が次のチェルシー・マニングになるのかな?という質問を彼らは投げかけている。皮肉なことに、これはイラク侵攻そのものの動機と似ている。

イラク戦争は「石油のため」ではなかった。もちろん石油は重要な動機ではあったが。「イスラエルのため」でもなかった。もちろんそれも重要な動機ではあったが。イラク侵攻、今もなおその影響を引きずっている戦争と占領の真の目的は、アメリカの力で世界を恐怖に陥れることだった。「アメリカの新しい世紀」を確実なものにするために。それがすべて失敗したことで、アメリカの怒りがますます殺人者の風貌を呈しているにすぎない。

拷問用の輪も釘もないが、これは中世の刑罰でしかない。ジュリアンとマニングは、車輪に押しつぶされている二匹の蝶だ。舌切断の刑に処せられているし、真実の謀殺が行われている。


もしイギリスが衰弱したジュリアン・アサンジをコロナウイルスで感染した監獄で死なせるようなことになれば、その血の責任はイギリス政府にある

<記事原文 寺島先生推薦>

WikiLeaks' founder Julian Assange leaves Westminster Magistrates Court in London

RT Open-ed 2020年3月24日
クリス・スイーニー

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

202004011352150cb.jpeg


イランのような国でさえ、何千人もの非暴力犯罪者を刑務所から出している時に、英国が一人のジャーナリストについてその頑なな態度を少しも変えようとしなければ、弁解の余地はなくなる。まず言えるのは、そんな頑なな態度を取ることで、英国はこれまでの歴史の中で経験したこともないような優位なモラルの立場を放棄することになる、ということだ。

ジュリアン・アサンジは過去10年間、ほとんどすべての重要な政治的出来事の中心にいたか、あるいはそれに何らかの関わりを持っていた。そして今彼は、いつの間にか、広まるコロナウイルスのパンデミック危機の舞台の中央に立たされている。

明日水曜日、彼の弁護団は、彼の拘束を解き、ロンドンのベルマーシュ刑務所から保釈するように申請する。弁護団の主張は、同刑務所の過密状態は、ジュリアン・アサンジをコロナウイルスに感染させる危険性が非常に高く、だから解放せよ、というものだ。

この主張は、100人以上の医師が医学雑誌「ランセット」ではっきり言い切っている内容でさらに重みが加わる。それは、コロナウイルスの脅威がなくても、今のジュリアンは「健康について極めて危機的な状態」にあるというもので、彼は二重の脅威に晒されている。

私にとってそんなに難しい理屈はいらない。もし私が責任者なら、私は鍵を独房の鉄格子越しに投げ入れ、あとのことはジュリアンに任せるだろう。だが悲しいかな、そうはならないようだ。今月の初め、刑務局の広報担当者は言った。「コロナウイルスの結果としていかなる囚人も釈放する予定はない」と。

イギリスはモラル論議の中で、再び、誤った側に身を置くことになった。

ALSO ON RT.COM 2020040113570507f.jpg
Assange extradition hearing is Damocles sword over journalists’ heads. But UK mainstream media participate in his crucifixion



アサンジは現行のイギリスの法律の下では何の罪も犯していない。昨年の9月には、スウェーデンに送られるのを避けるためにエクアドルのロンドン大使館に潜伏した後、50週間の刑期を終えている。

彼が今拘留されているのは、裁判所が彼を米国に引き渡すかどうかを決定する間だけのことだ。

ここで言う米国とは、19歳のハリー・ダンの悲しむ家族に、「あっちへ行け、送還の『そ』の字も言うな」と言った同じ米国のことだ。ハリー・ダンというイギリスのハイティーンがアン・サキュラスの運転で悲劇的な死を遂げている。アンはアメリカ諜報員の愚かな妻で、自分が英国にいることも忘れ、米国と同じ右側車線に車を走らせ、ハリーに真正面から突っ込んだのだ。そして大西洋を渡って家に逃げ帰った。

アサンジは誰も殺していない。彼の犯罪とされているのはスパイ活動と機密文書の公開だ。まあ、彼はよくやってくれた。これらの文書が、結局は、イラクとアフガニスタンでの米軍の軽率な行為や下劣な虐待行動の数々に光を当ててくれたからだ。

しかし、この事案で、アサンジが有罪になれば175年の懲役に値するとアメリカは考えている。
アサンジにとって悲しいのは、イギリス社会というピラミッドの頂点に立っているのがボリス・ジョンソンという姿をした小心者だということだ。
ジョンソンとトランプは親しい友人と言われていたが、報道によると、英国が中国のハイテク企業であるファーウェイからの技術供給に合意したことで、関係が冷え込んでいるという。いずれにせよ、ジョンソン-実際にはニューヨーク生まれ-は自分のモラルの規範をどこ吹く風と易々と曲げてしまうことで有名だ。

ALSO ON RT.COM20200401135541b93.jpeg
Julian Assange is the victim of a power struggle in the US between Donald Trump and the deep state


ジョンソンと彼の政府は、トランプやホワイトハウスとの対決を恐れて、アサンジ問題から目を逸らせ、この問題が消えてなくなることを願っている。

多分、ベルマーシュ刑務所の衝撃的なほど老朽化した状態は、彼らのために仕事をしてくれるかもしれない。同刑務所には毎月300人以上の新しい受刑者が入所しており、受刑者を代表する独立した慈善団体である「囚人の助言システム」は、リスクの低い受刑者をすべて釈放するよう呼びかけている。

衛生熱帯医学ロンドン校の感染症専門家であるリチャード・コーカー教授は、コロナウイルスの大発生が全囚人の60%に影響を与える可能性があると警告している。さらに、英国刑務所管理者協会のアンドレア・バット会長は、拘留者の中にも死者が出るだろうという意見を表明している。

ジョンソンの手を動かさせるにはそれではまだ足りないとでも言っているかのように、ここにナザニン・ザグハリ・ラトクリフの事例がある。

彼女はイギリスとイラン両方の国籍を持った人物で、政府転覆未遂の罪でテヘランの裁判所から5年の判決を受けたことがある。

外務大臣時代、ジョンソンは、彼女の事例について迂闊な声を上げ、彼女はイランでジャーナリズムの授業を教えていたという有罪を誘導するような信じられない主張をした。ナザニン自身は、そんな事実は何ひとつないと激しく否定し、家族訪問旅行以外の目的は何もなかった、と切に訴えた。

何はともあれ、ナザニンは保釈された

ALSO ON RT.COM 20200401135521ae7.jpg
Freedom for me but not for Assange (or thee): The breathtaking hypocrisy of CNN’s Christiane Amanpour


ああ、イランでは保釈された人が他にも84,999人いる。イランという国の体制は「思いやり」という点ではあまり芳しい評判を得ていない、にも拘わらず。
そんなイラン政府当局者でさえ、命を危険にさらすのであれば、法制度の正規の手続きなんかは変えても構わないことに気付いているということだ。

シカゴ、ルイビル、オースティン、バージニアビーチ、オマハのような場所を含む米国の地方刑務所もまた、コロナウイルス感染の恐れのために、非暴力犯罪者の釈放を開始している。カナダのサスカチュワン州は、2人の男性を同じ理由で保釈したが、二人はコカインを混ぜたフェンタニルに関連した過失致死罪で起訴されていた。

しかし、オックスフォードやケンブリッジなどの神聖な大学に在籍し、かつては秀才と呼ばれていた人物たちが率いる英国政府は、本腰を入れてそんな流れに逆行するようなことをしている。

どんな種類の国がジャーナリストを監禁し、同時にその命を危険にさらすというのだろうか?

それと同じ種類の国が、何が正しいのかを他国民に説教したい気持ちを隠しもせず、あらゆることに首を突っ込む。自国は公平で公正で尊敬される国だと思われているから、という理由で。

さて、イギリスという国の手は水曜日に血まみれになる可能性があるし、たぶんそうなるだろう。そして分かっているだろうけど、その血は洗っても流せないのだよ。

見て!2007年のバグダッドでの恐ろしい映像を。アサンジの引き渡しに抗議するため英国国会議事堂の壁面に映された映像を。

<記事原文 寺島先生推薦>
WATCH harrowing footage of 2007 Baghdad killings projected onto UK parliament wall in protest against Assange's extradition

RT UK News 2020年2月20日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年3月12日



活動家たちは、イラクの民間人に対するアメリカの空爆の映像を投影した。その映像は、もともとウィキリークスによって暴露されたものである。彼らは、ジュリアン・アサンジの米国への身柄引き渡しに抗議するために、ロンドンの国会議事堂の壁面に投影した。


悪名高い2007年の映像からのクリップが、ウェストミンスター宮殿に投影された。ウェストミンスター宮殿には両院の議会がある。 同じビデオがロンドンのベルマーシュ刑務所の壁に投影された。その刑務所では、ウィキリークスの共同設立者が、米国への引き渡し裁判を待っている。

二つの建物の壁に写された映像には、アサンジの写真とともに、「アサンジを引き渡さすな」や「ジャーナリズムは犯罪ではない」などのスローガンも含まれていた。

離れ業をやってのけた引き渡しを許さない活動グループは、こう主張している。「アサンジを起訴することは、法律違反だ。アサンジは、ジャーナリストとしてすべき仕事をしただけだ。ウィキリークスによって公開されたすべての情報は公共の利益であった」と。


2010年にウィキリークスによって公開された機密映像は、米国AH-64アパッチ攻撃ヘリの乗組員が、バグダッドの民間人をずたずたにした様子を明らかにした。民間人の中には、ロイターに勤務する2人の記者も含まれていた。彼らは、反乱者であると誤解されたのだ。
アサンジは、最高禁固175年の刑を受ける可能性がある。米国が、彼に対して提起した18件の罪状すべてについて有罪と判断された場合だが。 アサンジを米国に引き渡すための審理は来週から始まる予定だ。
Also on RT. Com202003100624081cd.jpeg


Here we go again: Media report ‘Trump asked Assange to deny/cover up link with Russia’... quoting statement showing no such thing

「真実の報道は犯罪ではない」
:豪州国会議員、ベルマーシュ刑務所訪問後
「アサンジの起訴を取り下げよ!」と発言

<記事原文 寺島先生推薦>
‘Journalism is not a crime’: Australian MP says charges against Assange must be dropped after visiting him in UK prison

RT World News 2020年2月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ 2020年2月27日>

5e4da61c85f5402f1e5da391.jpg

ウィキリークスの共同創設者ジュリアン・アサンジに対する継続的な迫害は「クレイジーな状況」だ、とオーストラリアの下院議員ジョージ・クリスチャンセンはRTに語り、米国のエリート層と衝突する以外、彼は何ら罪を犯していないと付け加えた。

クイーンズランド自由党のメンバーであるクリスチャンセンは、アサンジに対して取られている法的手続きの整合性に疑問を呈した。彼は今「国防関係の機密文書を不正に取得・公表したことで、アメリカへの引き渡しの可能性に直面している。ジャーナリスト・ジュリアン・アサンジは、2019年4月に亡命が取り消された後、ロンドンのエクアドル大使館から連行され、それ以来、最高警備のベルマーシュ刑務所に拘禁されている。

ロンドン南部にあるベルマーシュ刑務所にアサンジを訪れた後、「私たちの国オーストラリアの法律の適用を受けている一人のオーストラリア国民がある外国から、彼が足を踏み入れたこともない国の法律に基づいた罪で、別の国に送還されるのです。これはクレイジーな状況です」とクリスチャンセンは語った。

5ddec98185f54025bb50f8f8.jpg

ALSO ON RT.COM Julian Assange will ‘disappear for the rest of his life’ inside ‘inhumane’ US prison, UN envoy warns… if he makes it that far

もし英国市民が第三国から中国や西側諸国の別の「敵対国」への身柄引き渡しに直面した場合、英国政府は彼らの釈放を求める努力を惜しまないだろう、と彼は付け加えた。「アサンジにも同じことが言えるのです。」
「アサンジにも同じことが言えるのです。」

身柄引き渡しの審問は中止し、彼はオーストラリアに戻されるべきだ。

自身もジャーナリストであったクリスチャンセンは、アサンジの行為に犯罪性は絶対にない、と語った。彼のしたことは単なる「事実の報告」であり、「一点の曇りもなく公共の利益にかなった」情報を明らかにしただけなのだから。

そんな犯罪を理由に拘禁されていいはずがない。ジャーナリズムに手を染めるのは犯罪ではない。

クリスチャンセンは、拷問に関する国連特別報告者で、アサンジの健康について繰り返し警告を発しているニルス・メルツァー教授と話をした。メルツァー教授はベルマーシュでの独房監禁は本質的に精神的拷問に等しいとの意見を述べていた。ベルマーシュで彼が見たものは、メルツァー教授のこの評価は正しいとクリスチャンセンを納得させた。メルツァー教授は特にアサンジが「見当識障害の徴候を示している」ことを指摘し、彼の長期にわたる「過酷な」隔離状態についてクリスチャンセンに語った。

アサンジはオーストラリア当局に対し、自分に対する訴訟を取り下げるよう米国と英国を説得する「外交努力」を取るよう求めた。彼がオーストラリア国民であるにもかかわらず、オーストラリア政府はこれまでのところ彼の現在の苦境を打開する取り組みはほとんどしていない。

緑の党ピーター・ウィッシュウィルソン上院議員のような一部の政治家は、政府に介入を求めた。クリスチャンセンは、来週アサンジの身柄引き渡し審問が始まるとき、オーストラリアでは「何らかの動きが見られるようになるでしょう」と見ている。


ALSO ON RT.COM Australian senator calls on govt to bring Assange home as journalist faces ‘death’ if extradited to US

ほとんどすべての欧米メディアがアサンジの苦境を軽視し続けているのは、「職業的な俗物根性」だとクリスチャンセンはRTに語った。主流メディアはアサンジを自分たちと同類とは全く見ていない。「彼らは、アサンジはジャーナリストではないと言っています。まるで[そう言うことで]、アメリカが彼にしていること、そしてここイギリスで彼に起こっていることを、何とか正当化しているかのようです。」

クリスチャンセンは、アサンジは米国でも多くの強力な敵を作り、米国の政治領域のあらゆる方面の感情を逆なでしており、米国政府がアサンジに対する訴訟を取り下げる可能性は低いと考えている。

保守派は、ジョージ・W・ブッシュ大統領時代に犯したイラク戦争の残虐行為を暴露したことでアサンジを「悪魔化」した。一方、左派は、2016年の民主党とヒラリー・クリントンの選挙運動のメールが暴露され、それがドナルド・トランプに負けた一因となったことで彼を憎んでいる。

5e4bd02985f540477278dd40.jpg

ALSO ON RT.COM ‘Doctors for Assange’ worry he may die in UK prison having ‘effectively been tortured to death’

米司法省はアサンジを18件の罪状で起訴したが、その罪状では最高懲役175年の刑が課せられる。彼の身柄引き渡しに関する法廷審問は来週から始まり、5月いっぱい書類審理が予定されている。

百人以上の医療専門家が、アサンジはこの裁判プロセスが終わるまで生き残れないかもしれないとみていて、ベルマーシュ刑務所で文字通り「拷問死」する可能性があると警告している。医師団は英国政府に数通の公開書簡を送り、オーストラリア政府に介入するよう促したが、今のところ返答はない。

「悪い冗談」でもあるし、法の愚弄でもある
:「ジュリアン・アサンジがアメリカで公正な裁判を受けることは
100%ない」(ロジャー・ウォーターズ)

<記事原文 寺島先生推薦>‘Disgusting joke’ & mockery of the law: Julian Assange has ZERO chance of fair trial if extradited to US, Roger Waters tells RT

RT UK News 2020年2月22日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ 2020年2月26日>

5e54e9d985f5404ca64179de.jpg

ピンク・フロイドの共同創設者ロジャー・ウォーターズは、ウィキリークスの発行人ジュリアン・アサンジを支持して組織されたデモ行進に先立ち、RTに対し、ジュリアン・アサンジの米国への引き渡しは、調査報道と法の支配の両方に対して弔鐘を鳴らすことになるだろうと述べた。

アサンジの身柄引き渡し手続きは月曜日に開始される予定で、アサンジはウィキリークス創設以来、米国の戦争犯罪の証拠を含む何千ページもの政府機密文書を公開してきたその仕事のため、スパイ防止法に基づき米国の独房に175年収容される事態に直面している。だが、英国政府の「彼をオオカミの餌にする」ことの意図に関して、アサンジのケースは法を愚弄するものだとウォーターズは述べた。

「もし彼らがアメリカへジュリアンを引き渡し、そこで彼を殺すことになるなら、それはこの国の法律学の弔鐘になる」と、彼は言った。「[アサンジのケース]は法律とは関係なく、法的手続きをまったく踏んでいない。これは冗談でしかなく、胸がむかつくほどだ..イギリス人であることが恥ずかしくなる。」


ALSO ON RT.COM WATCH harrowing footage of 2007 Baghdad killings projected onto UK parliament wall in protest against Assange's extradition

アサンジは米国で公正な裁判と言えるようなものを受けることはないだろうと彼は付け加え、英国当局はすでに「法律を破って彼をアメリカに送ろう」としている、と指摘した。

「ジュリアン・アサンジはアメリカで公正な裁判を受けられるかって?その可能性はゼロ」と、彼は言った。「彼はスパイ活動なんかしていない。起きていることを報道し、それがたまたま戦争犯罪だっただけだ。」


米英間には犯罪人引渡条約があり、そこには多くの条項が書かれている。第4条は、政治的な動機があれば、犯罪人引渡手続を一切始めないこと、となっている。これは政治的なものではないかって?もちろん政治的なものだよ。

5e54ea0785f540499216e840.jpg

ウォーターズは、土曜の午後ロンドンで予定されている抗議デモで演奏することになっている。このデモはアサンジへの支持を表明し、ベルマーシュ重警備刑務所からの解放を要求するために組織された。アサンジは四月にエクアドル大使館で逮捕されて以来ずっとここで幽閉されたままだ。彼の健康状態は確実に悪化している。

「彼の刑務所暮らしはこれで7年になる。最初はエクアドル大使館、そして今回のベルマーシュ重警備刑務所。」ここで「殺されかけているんだ」とウォーターズは語った。「彼は本当に病気だ...ジュリアンは自分の名前すら忘れかけているよ。」


ALSO ON RT.COM
‘Journalism is not a crime’: Australian MP says charges against Assange must be dropped after visiting him in UK prison


オーストラリアの議員らは今週初め、アサンジの身柄を引き渡さないよう英国のボリス・ジョンソン首相に呼びかけたが、ウォーターズは、同首相はワシントンに借りがありすぎて、そんな要請にきちんと応えることなど無理な相談だ、と述べた。


ボリス?ボリス・ジョンソンにブリティッシュ・ブルドッグの要素がほんの少しでも見つかったら素晴らしいと思わないか?でも残念ながら彼は100%アメリカン・プードルだよ。

「[ジョンソン]は自分のイヌ小屋で、大西洋の彼方にいる主人たちに言われたままのことをやるだけだと思うよ」と、彼は言った。

結局のところ、ジュリアン・アサンジの迫害は「権力を行使して、誰にも二度と権力に不都合なことを書かせないためだ」というのがウォーターズの結論だ。

世界のどこの国の軍隊であれ、不正行為があればそれを報道することは、[ジャーナリストの]道義的な縛りであり義務だと思う。政府の義務とは、何か手を尽くして、そういったジャーナリストを殺さないようにすることだ。

ALSO ON RT.COM ‘Doctors for Assange’ worry he may die in UK prison having ‘effectively been tortured to death’

ジュリアン・アサンジは、アメリカに引き渡されたら、
拷問される、と国連報道官は警告する

Julian Assange faces ‘TORTURE’ if extradited to US – UN rapporteur warns

RT Home/World News/ 2019年7月29日 

(翻訳:新見明 2019年8月17日)

<記事原文>
https://www.rt.com/news/465279-assange-belmarsh-prison-torture/


© Ruptly and @JULIANA42636234

ジュリアン・アサンジがもしアメリカに引き渡されたら、拷問される可能性が多いにある、と国連拷問特別報道官は警告し、アサンジの現在の生活状態を明らかにした。

国連拷問特別報道官ニルス・メルツァーは、ロンドンのベルマーシュ刑務所を二人の医療専門家と共に訪れ、ウィキリークスの創設者が長年被ってきた虐待の程度を調べた。調査の後、メルツァーは、アメリカ、イギリス、エクアドル、そしてウエーデン政府に手紙を書き、調査結果を説明した。

メルツァーは週末に公表した手紙で、イギリスやウエーデンにアサンジをアメリカの司法当局に引き渡さないように、引き渡されれば48歳のアサンジは拷問される可能性があると訴えた。


Also on rt.com Exclusive: First VIDEO of Julian Assange in Belmarsh prison
(さらに読む)「最初の独占ビデオ:ベルマーシュ刑務所におけるジュリアン・アサンジ」


「アメリカで、アサンジ氏に対する、かなり目立った大衆的かつ当局の偏見に出会うと、アサンジは人道法で求められている公正な裁判が受けられるか疑わしい」とメルツァーは書いた。

    「私が強い懸念を表明するのは、もしアサンジ氏がアメリカに移送され、
     引き渡されたら、彼は拷問とか、他の残虐で非人道的なひどい扱いと
     か処罰を受ける危険性があるだろう。」


メルツァーは手紙で、アサンジの収監状態に光を当てた。彼の観察によれば、そのジャーナリストは、2×3メートルの独房に、1日約20時間閉じ込められている。彼は外底で30~60分過ごす。その他の時間(3~4時間)は、他の収監者と交わることが許されている。

またアサンジは、刑務所図書館や体育館にも入れなかった。私達が接見したとき、コンピューターも使えないので、彼にたいして係争中の多くの複雑な法的手続きを適切に準備することができないでいる。

Also on rt.com ‘Rubbish!’: Correa blasts CNN for claim that Assange made embassy into ‘command post for meddling’
(さらに読む)「くだらない!コレアは、アサンジが大使館の指令所に侵入したというCNNの主張を激しく批判する」


国連調査官はまた、ジャーナリストが肉体的にも精神的にも健康状態を悪化させていることを確認した。彼は「長期間続いた厳しい心理的ストレスや心配事や関連する精神的、情緒的苦痛のため、大きな抑鬱状態の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こす兆候を典型的に示していた。」

もしアサンジが精神科医にかからなかったら、彼の精神状態はさらに悪化するだろう、とメルツァーは警告した。「アサンジの健康状態と認識・知覚能力は、著しく損なわれてきたし、現在もそうである」とも強調した。

「市民巻き添え殺人」と大量監視を暴く:
世界がアサンジに感謝すべき理由

Exposing ‘collateral murder’ and mass surveillance: Why the world should be grateful to Assange

RT HomeWorld News   2019年4月11日

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年4月28日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/news/456227-grateful-crimes-exposed-assange/


© Reuters / Daniel Tapia

ジュリアン・アサンジはデジタル時代における内部告発の先駆けだ。 彼以前に権力に対して、かくも大規模に、真実を言ってのけた者は皆無だ。 彼は、今、ロンドンの独房に腰を落ち着けている。 そんな時、彼がこれまで為し遂げた仕事に対して、私たちがなぜ感謝すべきなのか、少し述べてみよう。

国際的なNPO組織ウィキリークスをアイスランドに立ち上げたのが2006年。 アサンジは、ネット時代における権力のバランスを、決定的に変化させた。 

始めはあまりパッとしないマスター・コーダー(Web画面の作成者)やハッカーとして活動を開始した。 1995年にオーストラリア当局に検挙されたが、服役は免れた。 そして、一部の人の神経を逆なでしたり、戸惑わせたり、危険と感じられるような資料を公開する第一人者となった。 アサンジは、ウェブサイト発行人として、内部告発者としてのエピソードに事欠かないが、そんな彼の活動経歴は、大きなニュースとして何年も取り上げられ、世界中の人たちの関心を集めてきた。 



本紙(RT)は、アサンジのこれまでの活動の、特に重要な瞬間を振り返ってみる。 世界が彼にどれほどの恩義を被っているのか、忘れないためである。 

初期の年月

2007年、ウィキリークスはキューバのグアンタナモ湾にある、とかく物議を醸すことの多い収容所キャンプ・デルタのマニュアルを暴くメールを公開した。 この収容所は、アメリカの「テロとの戦争」で焦点となった施設であり、囚人特例引き渡し作戦*の一環として捕縛されて人たちの最終目的地となっている。
*[訳注:囚人を法律に背いて特例的に他国や他州に移送すること。しばしば
     拷問がおこなわれる恐れがある。(英辞郎より)] 



Julian Assange in 2010. © Reuters/Paul Hackett

翌年、ウィキリークスは副大統領候補サラ・ペイリンのヤフー・メール個人アカウントから送信されたメールを掲載した。 デジタル時代における政治支配層の新たな弱点が、またぞろ暴かれることになった。 

「一般市民の巻き添え殺人」

これは数年に亘って、ネット上で、世界中で、その反響が止むことはなかった。 2010年4月、米軍のアパッチ攻撃用ヘリコプターが、イラクで何のためらいもなく、18人の民間人を処刑する場面を映した映像をウィキリークスは公開したのだ。 現代戦において戦争の残虐さや、人間の命がいかに安っぽく扱われるかが、そんな風に表沙汰になることはほとんど前例のないことだった。 

外交電報

2010年はアサンジにとって、きわめて多忙な年となった。 7月ウィキリークスは90、000点の機密文書と外交電報を公開したのだ。 アフガン戦争に関するものだった。

3ヶ月後の2010年10月、ウィキリークスはイラク戦争に関する大量の機密文書を公開した。 これは「歴史上最大の機密文書漏洩」(米国防総省)である、とBBCは伝えた。 ウィキリークスはさらに11月、世界中のアメリカ大使館から発せられた外交電報を公開した。 

グアンタナモ・ファイルとスパイ・ファイル

2011年4月ウィキリークスは、グアンタナモ湾の収容所にいる収容者達の行動とその処遇を詳述した米軍の機密文書を公開した。 前回同様、今回も膨大な外交電報(2億5千万通)のリークがセットとなった。 


© Reuters/Gustau Nacarino

こういった一連の、多くの人々の賞賛を得た秘密文書リーク作業を通して、アサンジがしたことは、ウィキリークスを視聴する世界中の人々を、国際的な外交と戦争の舞台裏に招き入れたことだった。 そこでは地球規模の権力力学の隠された真実が、様々に暴露され、そのことは現在の権力構造やそのあり方を一変することになるだろう。 また、チェルシー・マニングのような分析官達に、米軍の、表には出されない野放し状態の戦争犯罪や悪行を暴露する場を提供することにもなった。

アサンジとウィキリークスは、また、エドワード・スノーデンのような同様の内部告発者達が、獲物を虎視眈々と狙う肉食獣としか形容しようがないアメリカ当局から、身を守る避難所を探すことに手を貸すことになろう。 真実の追求のためにすべてを犠牲にする人たちに援助と安らぎを提供し、世界が今まで全く知らなかったような、とてつもない大規模監視体制の内実を暴露しながら。 

DNC(民主党全国委員会)リーク

2016年、アメリカ大統領選が目前に迫っていた。 ウィキリークスは20、000通に及ぶDNCからのメールを公表した。 そのメールには、当時の大統領候補ヒラリー・クリントンには民主党予備選で後押し、対立候補のバーニー・サンダースは抑え込む、という内容が書かれていた。 アサンジが、大胆にも、CNNの記者アンダーソン・クーパーに「この公開は、実際、民主党大会にそのタイミングを合わせている」と告げていた。

同年10月、ウィキリークスは、クリントンの選挙参謀ジョン・ポデスタのメール公開を始めた。 そのメールは、民主党大統領指名候補が内部のどんな政治的な動きで決められるのか、に光を当てていた。 

このメールには次のような内容のものもあった。
    ① クリントンのウォールストリート向け講演会の抜粋
    ② 政治的動機を含んだクリントン財団への金銭支払い    
    ③ マイクロソフト共同創始者であるビル・ゲーツないしは彼の妻                
      を副大統領候補と考えていたこと
    ④ 密かにシリアへの介入を望んでいたこと                       
    ⑤ もし北朝鮮の核の野望を中国が抑制しないなら、中国を防衛ミ
       サイル砲台で囲い込む意図があったこと 

遺産

2019年4月11日の朝、アサンジは逮捕されたが、この後どうなるかははっきりしない。 たぶんアメリカに送還される。 アメリカの連邦裁判所で彼が密かに訴追されていたとの情報が、うかつにも明らかにされた。 以前アサンジの協力者だったチェルシー・マニングは、この件の裁判に協力することを拒否して収監された。

アサンジの法的闘いは、まだその緒に就いたばかりのようだ。 しかし、彼が築き上げた国際的な支持者の広がりは、真実を追求した歴史上の英雄達を祀る殿堂に、彼を間違いなく送り込むだろう。 

アサンジがデジタル時代の真の先駆者であることに変わりはない。 彼は、道を切り開き、多くの人が彼の足跡を辿れるようにしている。 また、政治家であれ、軍関係であれ、権力者達の無数の悪行を、多くの人が暴き出すことができるようにしている。 アサンジの挑戦ではっきりしたのは、①デジタルテクノロジーがどれほど強力なツールになり得るか、②権力のダイナミズムは、十分な勇気を持った人がいれば、21世紀においてはいかに簡単に変化させることができるか、ということだ。 不運だったのは、圧倒的な力を持つ国際的、政治的反対陣営の眼前でそういう力を行使するとどうなるかを、アサンジは同時に見せてしまったことだ。 

「ウィキリークスは不動だ」――
編集者と弁護人が報道への攻撃に対する反撃を宣言

‘Not going anywhere’: WikiLeaks editor & Assange lawyer promise to fight ‘chilling’ attack on press

RT Home / World News   (2019年4月12日)

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年4月24日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/news/456298-wikileaks-editor-lawyer-interview-assange/
Get short URL
‘Not going anywhere’: WikiLeaks editor & Assange lawyer promise to fight ‘chilling’ attack on press
© Reuters / Hannah McKay

ジュリアン・アサンジを訴追、そして迫害することは、権力の乱用に反対の声を上げようとする他のジャーナリストを沈黙させることになる。 こう語るのはウィキリークスの編集者クリスティン・フラフンソンとアサンジの弁護人ジェニファー・ロビンソンだ。 きっと反撃する、とも。

これは前例になってしまいます。 こんなことが通れば、世界中のジャーナリストやマスメディアは、アメリカについて真実の情報を公開したという理由で、強制送還され、訴追される可能性が出てきます。 そんなことは、原則論から言っても、間違っていますし、抵抗すべきです。 私たちは闘います」とロビンソンはRTの記者に語った。



フラフンソンも同意見。「この攻撃のメッセージはジュリアン・アサンジ向けではありません。 世界中のジャーナリストに向けられています。 『すべての権力を手中に収めたいと思っている超大国の邪魔をするな!』というメッセージです」  彼が心配しているのは、ジャーナリスト達の「背筋を凍らせる」ことになりはしないか、ということだ。 つまり、「ジャーナリスト達は、今や、迫害され、アメリカでの裁判のために護送用飛行機に投げ込まれる可能性にだって目をつぶるわけにはいかなくなっています。」 とは言え、彼には確信もあって、「いつだって勇敢な人はいるもので、その人たちは足を一歩前に踏み出し、情報をオープンにすることの重要性を理解しています。」

“情報を隠してはいけません。 オープンにすべきです。 透明性が規範です。 そうあるべきです。 そういう努力に参画する個人が消滅することは、将来も、絶対にありません”

ウィキリークスがその先鞭をつけた、とフラフンソンは言う。 イラク、アフガン戦争のリークは「軍事史上最大のリーク」。 その後に手がけた「アメリカ外交公電リーク」は「外交史上最大のリーク」と言われている。 ウィリークスのこういったが活動がモデルとなって、後の「パナマ文書公開」(2016年)やエドワード・スノーデンの「国家安全保障局(NSA)の機密文書暴露」(2013年)があった、と彼は語った。 

アサンジに対してどんな攻撃がかけられようと、「ウィキリークスの活動は続きます。 ウィキリークスは不動です」とフラフンソンは語った。

アサンジはこの闘いを受けて立ちますし、勝利を目指して闘います。 そして私たちはそんな彼を支援します。

「アサンジ逮捕」の真相――モレノ政権腐敗隠蔽のためか

Assange is a scapegoat, distraction for scandal-ridden Ecuadorian government

RT Home/Op-ed/ 2019年4月11日

By Pablo Vivanco パブロ・ビバンコ

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年4月21日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.zerohedge.com/news/2019-04-14/assange-scapegoat-distraction-scandal-ridden-ecuadorian-government


写真:ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジのポスターをつけたドラックが、ロンドンのエクアドル大使館からアサンジを連れ去る。2019年4月5日© Reuters / Peter Nicholls

エクアドル大統領レニン・モレノは、自分が重大な汚職捜査に直面していることから、アメリカ政府の更なる要求に応じることになった。ウィキリークスのジャーナリスト、ジュリアン・アサンジをロンドンのエクアドル大使館から追い出すことである。 

2012年、ウィキリークスを立ち上げたアサンジがロンドンのエクアドル大使館足を踏み入れ、亡命を求めた時とは事態が一変している。

アサンジは、自分のアメリカ強制送還を母国のオーストラリアが阻止してくれないことを恐れた。 アメリカに行けば刑務所行き、あるいは極刑すらあり得る。 そこで、彼は当時のエクアドル大統領ラファエル・コレアに「政治的迫害」からの保護を訴えた。

エクアドルはアサンジの訴えに同意し、彼の「生命、安全あるいは人として品位」がいつ何時毀損されるか分からない、として亡命を認めた。

この南米の小国は、数年前アメリカ軍をエクアドル国外へ退去させていたこともあり、その振る舞いは多くの国から喝采を浴びた。エクアドル国内も同様の反応だった。

それから7年の歳月の流れはあっという間だった。 エクアドルはアサンジの保護責任を放棄し、彼がアメリカに強制送還されることはほぼ確実だ。

エクアドルの元駐英総領事が語るところでは、今回の措置は正当な根拠がないばかりか、国際法上違法だ。

  「これは亡命の権利と制度を破壊するものです」とエクアドル外交
    官のフィデル・ナルバエスは私に語った。

彼の言によれば、アサンジはイギリス当局に移送された後、恐らくはアメリカに強制送還される。アメリカで「数十年の刑期が下されることは確実です。最低でも」

2012年、アサンジを受け入れたエクアドル政府職員の一人だったナルバエスにとって、今回の動きは、エクアドルが以前の「従属」外交政策に戻ることにしかならない。 レニン・モレノ政権がその舵を取っている。 

    「エクアドル政府の外交政策は劇的に変化しました。今や外国
    の圧力に完璧に従属しています。 特にアメリカとIMFからの圧
    力です。『市民の革命』以前の状態に舞い戻りです
」とも、ナル
    バエスは語った。 

モレノは、前大統領ラファエル・コレアが掲げた「市民の革命」の左翼的、国民的諸政策を継続する、という政策で大統領に選出されていた。 だが、彼はコレアが築き上げた遺産に対してしきりに攻撃している。 「21世紀の社会主義」を標榜する各国政府に対しても攻撃の矛先を向けている。

ここ数ヶ月、モレノ政府は、異論の多い米軍との共同「エクアドル上空偵察飛行」を再開した。 また、右翼陣営主導の「プロスール連合」の創設に参画した。 「プロスール連合」は今年3月に結成されたもので、参加国はアルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、パラグアイ、ペルー、そしてエクアドルだ。 コレアと故ウゴ・チャベスのような同盟者達が、2008年に創設した「南部諸国連合」の基盤を突き崩すことを目的としている。

レニン・モレノ大統領は、IMFに対して42億ドルの借款契約に署名した。 署名に至るまでの数ヶ月、彼は、コレアがエクアドルを歴史的な負債に追いやっていた、と主張していた。 

こういった一連の方策を見ても、モレノのアサンジに対する今回の措置は驚くべきことではない。 ただ、そのタイミングは、彼の支持者の溜飲を下げさせるためだけ、とは言いがたい。

    「彼らはジュリアン・アサンジをスケープゴートにすることで、今年
    2月に発覚した『INAスキャンダル』から、人々の視線をそらさせた
    いのです
」とナルバエスは語る。彼は、モレノ、彼の家族そして他
    の取り巻き達が、自分達の名前が穢されないでは済まないような
    汚職事件への告発にも言及した。

エクアドル大統領は、パナマにあるオフショア口座とペーパーカンパニーを使ったマネーロンダリングで告発され、現在その政治的査察の只中にある。 彼の弟が社主として登録されている「INA投資会社」も関係している。 

反モレノ派の政治家が入手した文書や、明らかにモレノの電話からハッキングされた、言い逃れできない失墜したイメージと証拠資料が、ソーシャルメディアを駆け巡っている。 そのため、反汚職キャンペーンを展開してきたモレノとしては、自分のイメージと信用性に取り返しのつかない汚点を残してしまった。

それ以来モレノへの支持率は急落。大統領を信じるという国民はたった17%に過ぎない。

予想されたことだが、彼の率いる党は最近の地方選挙で大打撃を被った。 前回得た議席の2/3を失ったのだ。

弾劾のリスクも高まっている。

自分達の悪事から人々の目を逸らせる必死の足掻きとしか言いようがないが、モレノと配下の高官達は、アサンジとウィキリークスがこのスキャンダルを画策したと糾弾した。 

通信大臣のアンドレス・ミシェレーナに至っては、アサンジはコレア前エクアドル大統領とニコラス・マドゥロベネズエラ大統領の二人と共謀して、エクアドル政府に「揺さぶりをかけている」、とまで主張した。

エクアドル政府は、プライバシーに関する国連報告者に、ウィキリークスが今回のリーク事件に責任があることを告発する訴状を提出した。モレノ自身はアサンジを名指しで、彼は「亡命条件に違反した」と語った

ナルバエスは、アメリカ国家安全保障局(NSA)の文書をリークしたエドワード・スノーデンが、2013年政治亡命を求めてエクアドル国内を移動するための「通行証」を発行して、一躍有名になった人物だ。 その彼が語るには、アサンジはいかなるルール違反も犯しておらず、エクアドル政府の言い分は、彼の亡命を終わらせるための口実に過ぎない、とのことだ。 

    「政治亡命で権利が制限されることありません。反対に、権利
    は保護されなければなりません。 ジュリアン・アサンジの権利
    を組織的に侵害しているのはレニン・モレノ政府です」

モレノが亡命の「取り消し」を決定したとはいえ、それには何かうさん臭さが残り、今後たくさんの法的異議申し立てが、過去数年に亘って展開された数々の重要な案件に対してなされるかもしれない。 

アサンジは国連と米州人権委員会(IACHR)で、彼は自由だ、との有利な判決を受けている。 また、スエーデンでの審問の召喚はもはやない。

更に言えば、アサンジは、現在、エクアドルの国民であり、エクアドル憲法に依れば、国がエクアドル国民を国外へ強制送還することは許されていない。 モレノがアサンジの市民権を「停止」したことは、全く前例のないことだ。 それどころか法的根拠すらない。 法廷に提訴すれば、政府決定の取り消し判決の可能性もある。 

エクアドルの現状を考えれば、今述べたようなことはすべて形式的な議論にしかならないのかもしれない。

弾劾されるにせよ、そうでないにせよ、モレノの早期退陣の噂は以前からあった。 そして彼の右派の支持者達は、代わりに政権を担う準備態勢が整っているようだ。

そうは言っても、彼がコレアの「市民の革命」にずっと反対してきたのは、国の諸機関と法規制を廃絶するためだった。 加えて、緊縮政策で大量のレイオフを国民の間に産み出すことになった。 エクアドルは、現在、政治的な不安定と混乱状態に急速に向かっている。 この状態は、1990年代、2000年代初期のエクアドルに特徴的なものだった。 それ故、法も法的手続きもアサンジの強制送還を止めるには不十分なのかもしれない。 彼がロンドンのエクアドル大使館から強制退去させられた今となっては。 

アサンジは、今、カフカばりのシナリオの中の人物だ。 檻を転々とさせられ、彼の敵対者達が彼の運命を決定するのを待っている。 

編集者注:この記事はジュリアンアサンジ逮捕のニュースの後アップデートされた。

パブロ・ビバンコはジャーナリストであり、南北アメリカの政治・歴史の専門家である。そしてテレスールの編集長として働いている。最近の署名記事はジャコバン、アジア・タイムズ、プログレッシブ、トルースドッグで書かれている。彼のツイッターはTwitter@pvivancoguzmanである。

アサンジは、アメリカの残虐行為の証拠を明らかにすることを追求:
コービンはアサンジ引き渡しに反対する

Pursued for ‘exposing evidence of US atrocities’: Corbyn opposes extradition of Assange

RT Home/UK News/  2019年4月11日

(翻訳:新見明 2019年4月17日)

<記事原文>
https://www.rt.com/uk/456286-corbyn-opposes-assange-extradition/


ジェレミー・コービンは、ドナルド・トランプ大統領訪問に抗議するロンドン集会に参加。2018年7月 © AFP / Niklas Hallen

野党労働党の指導者ジェレミー・コービンは、ウィキリークス編集者ジュリアン・アサンジのアメリカへの引き渡しに公然と反対する。アサンジはイラクやアフガニスタンでの残虐行為の証拠を暴露したのだと、コービンは述べた。

ジュリアン・アサンジ逮捕の最近の展開(Home/ Trends/ Julian Assange news)
https://www.rt.com/trends/julian-assange-files/


木曜日、ロンドンでアサンジが逮捕されて数時間後、労働党下院議員ダイアン・アボットのビデオ声明をツイートした。アボットの国会での主張は、ウィキリークスはアメリカ軍事行動の様々な場面でベールをはがした。アメリカの軍事行動はどれも、被災国の人民に好ましい結果を生み出さなかった、というものであった。


「ジュリアン・アサンジは、アメリカの国家安全保障を守るために追われているのではなく、彼がアメリカ政府や米軍による犯罪を暴露したためだ」とアボットは述べた。

アメリカはアサンジを「コンピューター侵入の陰謀」で告訴した。つまり、米軍内部告発者チェルシー・マニングによってウィキリークスに提供された米軍秘密資料を2010年に公表したかどでだ。

スウェーデンで彼に対する偽の告発でアメリカに引き渡されるのを恐れて、アサンジは2012年ロンドンのエクアドル大使館に避難した。彼はほぼ7年間大使館内にとどまっていて、イギリスは移動を拒否していた。そして彼の避難生活は、エクアドル大統領レニン・モレノによって取り消されたのだ。

<さらに読む>Also on rt.com Bolivian president condemns ‘persecution of Assange over US’ murders & spying’
ボリビア大統領は、アメリカの殺人やスパイ活動に関するアサンジへの迫害を非難する
https://www.rt.com/news/456279-assange-arrest-reaction-evo-morales/


<訳注>
ウィキリークスの暴露映像全体が見つかりましたので、ここに貼り付けておきます。
18分ほどに編集されています。下記のしとの文章には異論がありますが、映像としては貴重なので利用さてもらいました。

   ハッカーの系譜⑥ジュリアン・アサンジ (6/8)
   米国震撼させた「イラク殺戮」映像
     牧野武文     June 23, 2016 11:30
https://the01.jp/p0002536/

「今や我々の資産が手に入った:
(ほとんどの)議員がアサンジ逮捕に大はしゃぎ」

'Our property now': (Most) US lawmakers rejoice over Assange arrest

RT  Home/USA News/ (2019年4月11日)

(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年4月16日)

<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/usa/456292-democrats-republicans-trump-assange-arrest/


UK police arresting WikiLeaks editor Julian Assange in London, April 11, 2019 © Global Look Press / Alberto Pezzali


ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジの逮捕に、民主党員も共和党員も喝采を送った。 一方ドナルド・トランプ大統領は、ウィキリークスについて自分は「何も知らない」と主張。 ただし、2016年の大統領選で、「私はウィキリークスが大好きだ」と語ったことは一
度や二度ではない。

アサンジは木曜日の朝イギリス警察によってロンドンのエクアドル大使館から引きずり出された。 「コンピュータ侵入共謀」というアメリカの罪逮捕状を執行したものだ。 

ジョー・マンチン上院議員(民主党-ウエストバージニア州)は、アサンジ逮捕のニュースが発表された時のCNN「ニューデイショー」に出演。 アサンジは今「我々の資産になった。 これで彼からいろいろな事実と真実が聞き出せる」と小躍りして語った。



アメリカのアサンジに対する告発は、今のところ、2010年にアメリカの機密文書を公開したことに関連したものだが、民主党、反トランプ共和党の議員達は手ぐすねを引いて待っていたかのように、「ロシアゲート」の陰謀理論を持ち出し、アサンジはロシア政府のエージェントだとの論陣を張った。

「願わくは、彼の身柄をすぐにでも国内で拘束し、プーチンやロシア政府の意向を受けて、アメリカの選挙に介入したことの釈明をしてもらうことです。」と ツィートしたのは上院少数党院内総務のチャック・シューマー(民主党-ニューヨーク州)だ。

ウィキリークスを立ち上げた時のアサンジの意図が何であれ、「現実の彼の行動はロシアのさまざまな企みに直接連座し、西側体制の基盤を破壊しようとしたことであり、アメリカの安全の土台を揺り動かす動きへの熱心な共犯者になったことである」との発言はマーク・ウォーナー上院議員(民主党-バージニア州)。 上院情報委員会の有力メンバーであり、「ロシアゲート」説を中心になって広めた人物のひとりである。 

情報委員会議長のリチャード・バー(共和党-ノースカロライナ州)は、ウォーナーの意見にいつものように同調して、アサンジとウィキリークスは「ロシア諜報機関の手先として、効果的な働きを長年してきた」と語った。

ベン・サス上院議員(共和党-ネブラスカ州)は、アサンジを「ウラジミール・プーチンとロシア諜報機関の邪悪な道具」と呼び、「余生は刑務所で暮らすのがふさわしい」と語った。

下院外交委員会議長のエリオット・エンゲル(民主党-ニューヨーク州)も、ロシアゲートを持ち出し、アサンジは「何度も何度もアメリカや同盟国の安全保障を危機に曝した。 政府の機密文書や2016年アメリカ大統領選に関連した極秘文書を公開したのだ。」

同様、エンゲルが議長を務める下院外交委員会では、RTのアメリカ人記者ダン・コーエンに狙いを定め、憲法修正条項第1条は「あなたの勤務するロシアの宣伝メディアRT」ですら保護するが、「盗難情報を武器にするような犯罪者」を保護するわけではない、との発言があった。

2016年、ウィキリークスは民主党全国委員会(DNC)の文書を公開した。 その文書には、民主党上層部が共謀して予備選挙ではヒラリー・クリントンを押す旨の記述があった。 このことは後にDNC議長ドナ・ブラジルの回顧録で確認されている。 ウィキリークスはまたクリントンの選挙対策部長だったジョン・ペデスタの個人アカウントを大統領選挙が行われる月に公開した。 

以上の流れに与しない例外的な発言者の一人はトゥルシイ・ギャバード下院議員(民主党-ハワイ州)。 彼女はCNNのインタビューに対して次のように語った。 ウィキリークスが公開した文書は「アメリカ国民が気づいてしかるべき政府の諸々の行動を周知したものであり」、さらには市民の自由に関わる事柄や「アメリカ軍が中東で行っている、やってはいけなかった行動」について「透明性を与えたものです。」

マイク・グラベル前上院議員(民主党-アラスカ州)はアサンジの特赦を公然と求めた。 彼は民主党大統領候補指名獲得を目指している。

トランプ政権は、と言えば、アサンジへの共感的発言はゼロであった。 大統領候補だったトランプは、2016年大統領選の準備期間中の集会で「私はウィキリークスが大好きだ!」と繰り返し語っていたにも拘わらず、である。

私はウィキリークスについて知ることは何もありません。 私の問題ではありません・・・ほんとうに意見なんかありません。

2017年9月、トランプ政権のCIA長官であるマイク・ポンペオはウィキリークスをアメリカの「敵」と呼び、「敵対的な外国諜報機関みたいなもの」と語った。 ポンペオも2016年のウィキリークスの文書公開には喝采を送っていたのだ。

プロフィール

tmmethod

Author:tmmethod
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新コメント